レイモンドチャンドラーのレビュー一覧

  • 長いお別れ

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    フィリップ・マーロウの魅力が最も際立つ名作。 どこかニヒリスティックな印象の漂う普段のマーロウとは裏腹に、思い入れのある友人を探すために奮闘する彼の姿には胸が熱くなった。

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    2024年07月30日
  • ロング・グッドバイ

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    本読みならば一度は読んでおかなくてはいけないと思った中の1冊。
    翻訳小説を読むのは何十年ぶりだし、翻訳を担当した村上さんの作品はエッセイしか読んだことがないし、なんと言っても分厚いし・・・という不安要素はあったのだが、フタを開けてみれば、元は外国語で書かれていたという不自然さがどこにもない。
    村上氏がアメリカに滞在している時のことを書いたエッセイを読んでいたせいだろうか。氏の描くアメリカの風景に馴染みがあるような気がして読みやすかった。分厚いけど。

    マーロウは、パンドラの箱を開けたばかりか、最後に残っていた「希望」まで引きずり出して吊し上げてしまうような、依頼された仕事はやらずに、余計なこと

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    2024年06月03日
  • ロング・グッドバイ

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    ネタバレ

    10代に挫折して本棚の肥やしになっていたものを引っ張り出して再読。
    10年越しに読んで思うことは、マーロウはなんて気高く不器用な男だったのだろうか。
    10代の私ではそのことが分からなかった。

    何を感想として残せばいいか分からないくらい、読んだ後に寂寥感に苛まれる。
    人生を象徴するような出会い、別れ、非情さ、優しさが詰まっていた。マーロウに共感しながらも、同時に、役者あとがきにもあるようにその実何光年も離れたところにいる人間だろうという言葉に強く頷く。
    優しさや誠実さは、時に深く人を刺す。
    もう彼とのギムレットは飲んでしまった。

    この先この本が本棚から消えることはないだろうし、何度でも読み直

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    2023年04月05日
  • 水底【みなそこ】の女

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    ネタバレ

    レイモンド・チャンドラー屈指の作品だと思います。
    『長いお別れ』『大いなる眠り』などの作品の影に隠れていますが…。
    ストーリー、魅力あるキャラなどは『長いお別れ』に匹敵すると思います。
    70年近く前に書かれたミステリとは思えぬ完成度、表現力、文体です。

    罪を重ねる美しい女、愛しい女にこれ以上罪を犯させないようにしたかった男はついに…。

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    2023年03月20日
  • 長いお別れ

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    ボリューミーな物語とマーロウの格好良さ全開の一冊だった。
    あの名言の元ネタが本書とは…
    自分の無知が恥ずかしいと思った。
    春樹さんが翻訳した版も読んでみたいな~♪

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    2023年03月04日
  • 長いお別れ

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    翻訳本の中では、わたしの最も好きな本。

    レイモンドチャンドラーの魅力は、その個性的な登場人物と味わい深い会話。どのページから開いても独特な空気感を味わうことができ、何度読んでも飽きません。
    村上春樹訳も清水俊二訳好きですが、装丁は古くからある清水さんの方が好きです。
    物語終盤の「ギムレットには早すぎるね」が決め台詞。

    あいにくとギムレットの味がよくはわかりませんが、まあ、とりあえずやられちゃいますね。

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    2023年01月18日
  • 水底【みなそこ】の女

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    チャンドラー3冊目。
    どんでん返しに次ぐどんでん返しでハラハラドキドキさせられ、特にキーとなる登場人物の一人が全然関係ないと思われた事件とつながった場面では、本当に声をあげそうになった。
    結末はちょっと強引なような感じがしたが、まあ納得のいく終わり方だった。
    訳者あとがきに書かれていたが、この本はチャンドラーの7作の長編の最後の一冊ということだ。
    あと4冊、楽しみに読んでいこうと思う。

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    2021年10月31日
  • 長いお別れ

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    ハードボイルド小説の金字塔的作品。初読は30年以上前ですが、何年か毎に定期的に読んでいる私の愛読書。男の友情の全てがここにあります。

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    2021年10月17日
  • 水底【みなそこ】の女

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    ちょっといつもとテンポが違うなぁ~とは思ったが、最後に名探偵の推理にカタルシスを得るという本格ミステリーっぽくなっててそれはそれで良かった。

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    2021年10月04日
  • 長いお別れ

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    私にとっての初チャンドラー作品だったが、
    渋い。深みが段違い。旨味も凄い。
    10代からの全ての世代が楽しめると思う。
    といっても、10代辺りの人にとっては、少し想像しづらい部分もあるかもしれないから、何度か読んだり、少し経ってから読み直しても良いかもしれない。

    内容について少し触れると、
    フィリップ・マーロウは、読む前は完璧な男のイメージがあったが、そうではなく、人間らしさも垣間見えて、その度にこちらから共感といった感情を掴んでくる。実に人を魅了してくる作風だと思う。

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    2021年10月01日
  • 長いお別れ

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    ちょっとした言い回しの一つ一つに痺れます。
    チャンドラーの本を読んだのはこれが初めてですが、他の作品も読みたくなりました。
    最後の一文まで渋みがあります。

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    2021年09月04日
  • 長いお別れ

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    私立探偵フィリップ・マーロウは友の無実を信じて事件の渦中に飛び込んで行く。
    「ギムレットにはまだ早すぎるね」
    かっこいいなぁ。おれ、酒好きじゃないけど、こういうハードボイルド作品は大好物。

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    2021年08月23日
  • 長いお別れ

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    映画「あの頃 君を追いかけた」日本版の主演山田裕貴くんが齋藤飛鳥ちゃんの帰省を駅のホームで心待ちにしているときに、読んでた本ということで気になって手に取ってみました、理由が突飛。だけど、知らなかっただけでいわゆるハードボイルドものの超名作だったのね。

    ハードボイルドってなんかキザで男臭い感じがして苦手意識あったけど、寧ろマーロウの何とも言えない皮肉屋なところとか、素直じゃないところとか、ダンディなところとかなんとも魅力的で一気に引き込まれました。漢の友情とは、上辺だけのなれあいんじゃないんだよ、じゃれあってなくても心で繋がっているんだベイベー、みたいな作品です。(個人的感想)

    一方、ミステ

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    2021年07月17日
  • 高い窓

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    メモ
    他の作品とは違ったヒロイン?が印象的。(他の作品も含め、そもそもヒロインというくくりでいいのかは謎。)

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    2021年06月14日
  • 長いお別れ

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    清水訳にしてよかったと思います、言い回しは年代もあってか古く小難しいですが慣れたらそれすら味があります…。粋な台詞や皮肉がずっしり効いていて素晴らしいです。マーロウの乾いた面とたまに滲む色気のバランスが素敵でした。何より私はロジャーがどうしようもなく愛しく感じてしまいました。それゆえにもう歯痒く悔しく切ない。その彼の家での出来事を読んでいる時、西加奈子さんの窓の魚を読んだ時に感じた歪みとどことなく似たものを感じました。これぞハードボイルドな重厚さがあるのですぐまた読みたいとはなりませんが、すこし忘れた頃にでも手に取りたいくらい好きです。

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    2021年06月06日
  • リトル・シスター

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    女は怖いと思ったけど…思い違いだった。
    男と女その間には埋まらない溝があるのかもしれない…
    そして、それはそれでいい。

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    2021年06月03日
  • さよなら、愛しい人

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    今フィリップマーロウにハマってるのも資本制社会が見えて俺が生き方を模索してるからだろうな。それにしても男もなかなか辛い...(苦笑)

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    2021年06月02日
  • 水底【みなそこ】の女

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    ネタバレ

    水底の女(みなそこのおんな)

    著者:レイモンド・チャンドラー
    訳者:村上春樹
    発行:2020年1月15日(単行本は2017.12)
    ハヤカワ・ミステリー文庫

    「湖中の女」(清水俊二訳)の邦題で知られてきた本作は、フィリップ・マーロウシリーズ第4作。読んでいるかなと思ったけど、記憶にない。初めて読んだ。そして、マーロウシリーズの中でも知名度がイマイチにもかかわらず、傑作であることが分かった。おそらく、推理小説のプロットとしては、シリーズ最高傑作だと思われる。最後の真相を明かすところでは、思わず「おうっ!」と声を上げてしまったほどだった。チャンドラーの作品は、あまりその面ではこったものはないだ

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    2021年03月30日
  • リトル・シスター

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    「誰かの夢が失われたようだね」そして身を屈め彼女の目を閉じてやった。好きだった割にはうろ覚えのチャンドラーを村上春樹版で読み直す。兄を探して欲しいという生真面目な小娘オーファメイの依頼を受け、兄の住んでいたアパートで見つけたアイスピックで首を刺された死体。そこに映画女優やギャング、裏通りの人たちが絡んでいく。チャンドラーが自作の中で最も嫌いと言明するリトルシスターは意外とファンが多い。モノクロ映画のようなゆったりとしたドキドキ感がある。フィリップマーロウの印象が他作品と少し違う。他の作品より登場人物が危険なくらい魅力的なのだ。村上春樹は女性の書き方が生き生きしてて他作と違うと言ってるがまあ、そ

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    2020年11月23日
  • リトル・シスター

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    リトル・シスター
    (和書)2011年02月02日 20:38
    レイモンド チャンドラー 早川書房 2010年12月


    村上春樹さんの翻訳しか読んでいないけどフィリップ・マーロウ作品で今まで一番良かった。

    読み易く、内容も比較的分かり易い。

    登場人物の描写も魅力的で、村上作品への影響も伺えると思う。

    本人が翻訳して種明かししているようにも見えて、そういう部分で誠実さも感じる。

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    2020年09月27日