山本おさむのレビュー一覧

  • 赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD 4

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    深い物語。人間というもの、人間社会というものの、残酷さ理不尽さ、どうしようもなさ。その中で足掻く人の勁さ。
    イデオロギーなぞで人が幸せになるか、と言った流転の海の熊吾のセリフを思い出す。

    漫画なのに語られる言葉が重い。
    『不完全であるところの実在の人間は、その理念を遂に、地上に実現することはできないのだ。美しい理念は、人間の邪悪なる欲望によって歪められ、汚され続け、やがて人々はそれを現実と呼ぶようになるのだろう。どのような政治体制になろうとも、そこからこぼれる者、はじき出される者は必ず出てくる。』
    単なる理想主義に走るのではなく、こうした現実、人間と人間社会の特性をふまえて、制度の限界も踏ま

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    2024年04月17日
  • 赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD 1

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    面白い。映画が作られた時代背景と、隠されたメッセージなど。ローマの休日の真のメッセージなんてあったとは。。
    民主主義とは何か、言論、表現の自由も大事な主題であるが、社会の世相がカルチャーに現れることなど、社会学やカルチャラルスタディーズの観点からも面白く、その中でもがく人間の強さや弱さが描かれる。一粒で三度美味しい、骨太のドラマ。

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    2024年02月26日
  • どんぐりの家 1

    無料版購入済み

    今障害学を学んでいる者ですが、この漫画は教材としてあちこちの研究書に出てくるので興味がありました。思いの外内容が壮絶で、もし自分がこれらの子供の親だったらどうしただろうと考えさせられました。日本で初めて聾を大々的に扱った漫画として、また半世紀昔の日本の障害教育の歴史を描いた作品として、とても意味のある作品だと思います。

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    2023年11月06日
  • 遥かなる甲子園(10)

    購入済み

    現代の事なのに、知らなかった

    読み始めは、戦後すぐの話だと思っていたが、ほぼ同世代の話(主人公の武明が4年下)だった。私も高校時代、創立3年の新しい高校で、野球部が無く、自分たちの時代に野球部を立ち上げた。野球をやりたい人間を集めて、先生に頼んだら、それで野球部が出来て、公式戦にも参加出来たのに、福里ろう学校とは大違いだ。彼たちはこんなに苦しんだんだと思うと、自分たちのやって来た事は恥ずかしいばかりだ。あの時、彼らくらい野球に取り組んでいたら、その後の人生も変わっていただろう。でも還暦を過ぎた今、このマンガに出会えた事は感謝したい。小中学生の教材にして欲しいぐらいの作品だと思いました。

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    2023年07月10日
  • もものこと 愛犬と老人の最期の日々

    ネタバレ 無料版購入済み

    自分も猫を飼っているので涙無しには読めない。余命宣告があり、最後の力を振り絞って次の飼い主を見つけようとしてる姿が未来の自分と繋がってしまう。

    #深い #エモい #切ない

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    2023年04月01日
  • 赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD 10

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    巻末の作者註の最終話部分
    「有名作品を取り上げ、その裏に赤狩りによるドラマが展開されていたことを紹介して、読者に驚き楽しんでもらうと考えていた~いわゆる陰謀論にまで言及する事になり、反論やご批判もあろうかと思う」
    まあ、その通りなのだがwそれでも面白かった!!

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    2021年07月12日
  • ビッグコミックオリジナル 2021年7号(2021年3月19日発売)

    購入済み

    毎回面白い

    今号も抜群の大人の作品が多数でした。

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    2021年03月24日
  • 赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD 8

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    トランボの復活で完結すれば作品としてきりが良いとは思うけれども
    作者註にもあるように、ここまで来て終われないのもわかる。
    最後までお付き合いしましょうw

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    2020年10月24日
  • 赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD 7

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    カーク・ダグラスがカッコ良すぎる♪

    巻末の”作者註”が毎回素晴らしく面白い。
    読後に熱くなりすぎた感情を上手く冷ましてくれるw

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    2020年04月13日
  • 赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD 6

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    「黒い牡牛」のくだりはもっと引っ張って劇的に進行するのかと思ったら
    あっさりと話が進んだ。そしてあっさりと復権するのかと思っていたらまだ一山あるんだねえ。
    巻末の作者註も必読。

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    2019年12月07日
  • 赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD 4

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    4巻はドルトン・トランボの刑務所での囚人セシルとの話”ラブレター”と
    架空の俳優ジョン・エヴァンスの話”愛するニーナ”が珠玉。
    ”ラブレター”はトランボの再生決意の回。

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    2019年08月08日
  • 赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD 3

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    ネタバレ

    3巻まで一気に読み終えました。

    「事実をもとにしたフィクション」という大前提をついつい忘れさせられる
    作品ですね(それだけに巻末の「作者註」が面白く熱い!)
    自分のこの時代背景に対する知識は大昔にヤングジャンプ連載の
    ”栄光なき天才たち”でトランボの話(単発)を読んだ程度です。

    さすがに”ローマの休日”位は見たことありますが
    あの映画にこれだけの背景があったとは驚き。
    (あったかどうかはともかくそれだけ深読みできる作品という事がすごい!)
    2巻のワイラーとトランボの「信頼」の絡みは涙なしでは
    読み続けられない・・・。
    3巻ラストのチャップリンとアルヴァの話もそう。
    チャップリンの言葉が深く

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    2019年05月31日
  • ビッグコミックオリジナル 2019年6号(2019年3月5日発売)

    購入済み

    よかった

    今回は日本本がなくて良かった

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    2019年03月07日
  • そばもん ニッポン蕎麦行脚 1

    イイね!

    蕎麦って奥深いのが、良くわかる!

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    2018年04月21日
  • 今日もいい天気 原発事故編

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    山本おさむ『今日もいい天気 原発事故編』双葉社。

    天栄村の道の駅で天栄村を舞台にした漫画と紹介されいたのを見付けて、田舎暮らし編と共に購入。

    東日本大震災、福島第一原発事故により一変した自然豊かな天栄村の暮らしを描いたコミック・エッセイ。田舎暮らし編の面白可笑しい長閑な雰囲気とは全く異なり、著者の山本おさむの怒りと狼狽が描かれる。

    福島原発事故の直後、福島市内でさえ、20マイクロシーベルトを記録した。当時の風向きのせいで、天栄村にも放射性物質が降り注ぐ…当時の政府の原発事故に関する大本営発表により、多くの人びとが苦難の道を歩むことになる。

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    2017年03月20日
  • どんぐりの家 1

    全ての方に読んでいただきたい本

    勤務先だった小学校に置いてありました。
    【障害】について色々な側面が分かる本で、是非色々な場所に置いてほしい本です。

    今自分が障害者になり、見えない障害の為、周りへの理解を求める事に苦悩してます。
    …理解はほとんどされません。体験した事の無い人には家族ですら理解出来ないです。
    家族は良かれと思ってでしょうが、自分の生きてきて学んだ事や自分の似た事例に当てはめて語りだす位で逆に傷つく事の方が多いです。
    でも、それすらも伝わりません…。
    家族はきっと良かれと思ってしてくれてる。
    でも障害者本人からすると…。
    本当に当事者にしか分からない事例が5万とあると思います。

    だから

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    2016年10月28日
  • 今日もいい天気 原発事故編

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    ネタバレ

    山本おさむさんの福島暮らしマンガの続編。
    2011年3月11日、埼玉の仕事場近くで地震に見舞われた山本さん。
    当初は「数日もたてば交通機関等も含めてある程度元通りになる」と楽観的に思っていたようですが、自分もしかり、(後日話を聞く限り)首都圏にいる人は結構な割合でそんな風にどこかで思ってたような気がします。
    それがあの津波の映像を目にしたことで一気に気構えが変わり、さらに原発から湧き上がる謎の煙(水蒸気)の映像を見て「これは何が起こってるのか」と不安にかられたのを思い出しました。
    いまいち判然としない官邸からの発表を真っすぐポジティブに受け止めようとする反面「ホントか?」とどこか疑う自分もいて

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    2016年07月22日
  • 今日もいい天気 田舎暮らし編

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    原発事故編を読む前に再読。
    「田舎暮らし初心者あるある」エピソードがてんこ盛りで、多少なりと憧れを抱いてる身には参考になることも(!?)。
    義父の仕舞支度の話に自分の親を重ね、その時のケイコさんの心中を思うと何とも複雑な気持ちにもなりましたが、全体的には日々の生活がユーモアたっぷりに描かれていて「田舎暮らしやっぱり楽しそうでいいな!」と思わずにはいられかったです。
    飼い犬コタの愛くるしさが堪らない!

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    2016年07月15日
  • 今日もいい天気 原発事故編

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    福島に移住していた漫画家の山本おさむさんが自らの原発事故被災者としての実態をリアルに訴えています。
    当時の政府の発表や東電の対応に振り回される被災者としての苦しみや怒り葛藤がいやと言うほど伝わってきます。
    その一方で、福島の農業を守るために役場や農家の皆さんが必死に安心して食べられるお米作りに挑戦している涙ぐましい姿もしっかり描かれていて感動します。
    まんが以上の価値観ありです!

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    2013年04月11日
  • 今日もいい天気 原発事故編

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    「ぼくたちの疾走」「遥かなる甲子園」「どんぐりの家」等の山本さんの最新作。ちなみに「ぼくたちの疾走」は1981年、「遥かなる甲子園」は1988年頃の仕事。その後も多作ではないが意義深い仕事を残してきた漫画家です。「穏やかな田舎暮らし」を目論んで福島に居を構えた山本さんが、原発事故後に経験した事々を怒りを込めて描いています。

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    2013年03月20日