水原とほるのレビュー一覧
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大人でストイックな二人でした
それぞれの立場で 国家の安全を守る為に裏で動いている二人が出会い お互いになくてはならない相手だと認め合い さらに成長していくであろう というお話でした。
二人とも大人で 賢く ストイックで 全く違うタイプですが 非常にかっこいいです。
事件の内容は 宗教絡みで少々固い感じは受けますが 面白く読むことができました。
出会った時からお互いに 運命のようなものを感じていたようですが、きっかけが危険な案件で 実際危ない目にもたびたびあっているので 吊り橋効果的なものもあるように感じました。
押絵もイメージぴったりで すてきでした。
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ネタバレ 購入済み
仕事も恋も。
タイトル通りに、優しい雨のような落ち着いた話でした。
主人公は仕事にも恋愛にもきちんと情熱と欲を持って誠実に努力しています。もちろん上手くいかなかったこともあります。それは、先生も同じことです。彼の場合は狭い学問の世界にあって、師匠から裏切られるという憂き目に遭い、私生活でも恋人にも去られてしまって、精神的には世捨て人になっていたのです。淡々と自身の研究だけは続けてきたのは本当に立派なことです。
お互いの仕事への矜持を尊重した付き合い方が、大変好ましかったですね。
また過去の恋愛沙汰についても無理矢理聞き出すなんてことをしないのも。
でーもー。ベッドではなかなかお熱いので、メリハリきいて良かっ -
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雰囲気のいい作品
タイトルでいうほどピアノマンは不機嫌ではありません。多忙のあまり余裕がないだけです。舞台の中心になっているジャズバーがとても良いです。本物の大人にならないと入れない落ち着いた風情。大人になりたい人が通うのをゆったり受け止めてくれる温かい安心感。主人公はそこで出会ったピアノマンに圧倒されて、どんどん惹かれていきます。けれども半年前に別れた元カレから復縁要請がきてしまい、心が揺れます。
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よりリアルに近づけようとした描写がとてもいいですね。
そんなにすんなり入るかよ!しかも初めてでいきなりでそんなに感じるかよ!!と冷静になってしまう事もあるので、
(もちろん作品自体が面白かったり、ただただエロを求めている時は別にいいのですが、たま~にしらけちゃう作品もあるので)
やっぱり男同士の行為は大変だよねぇ そうだよねぇ こうでなくっちゃ!!など変なテンションで読み進めました。
あとは個人的に執着攻めは大好物なので、よい執着話が読めてよかったです。 -
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戦後の日本である事情により中華街で暮らす美貌の日本人の晶と大陸からやって来て日本のヤクザとヘロインの取り引きをする日本人と中国人のハーフの美丈夫凱士。
受けの晶は大切な幼馴染で、台湾人の恋人敬生と仲間の台湾人を守るため二重スパイとして攻めの李凱士に近づく。
だか、晶はスパイであることがバレ凱士に散々な目に遭わされる。
ムチで打たれたり、アヘンを吸わされたり、ヤクザに輪姦されたり、そこまでするかというほど酷いことを。
うーん、優しく愛してくれる敬生より残酷な李凱士を選ぶのか。
なんかね、敬生が気の毒でした。十数年後の2人の話が出てくるなら敬生のその後も書いて欲しかったな。敬生の幸せな姿も見たかっ -
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これは、、!
ガチSM。痛いのダメ、わっかりやすい甘々大好きな方には向いてないかなぁ?私個人としてはSMもまあ許容範囲。。本作の恭は本気のドM、攻めお二人の陽介と九鬼も普通よりイッちゃってる風で。まあ何と申しましょうか、潔い感じで良かった(笑)。体での3Pはないものの精神面での三角関係、しかも互いに目の敵でありつつも認めているとゆー絶妙なバランス。水原さん作品は暗い〜重い〜とゆー憂鬱な印象が強いのですが久々に読んでみた本作、思いの外良かった。
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Posted by ブクログ
23歳のヒッキー・稔明の元へ、父親の画策でやって来た世話係の大学生。わがままでひねくれている稔明は、自分だけのテリトリーに勝手に入り込んできた晃二を疎ましく思い、追い出そうとあれこれ嫌がらせを仕掛けます。でも、そんな稔明の態度に腹を立てた晃二に、捻じ伏せられ陵辱されてしまうことに。
「ふかい森」とは稔明の生きる世界のメタファー。疎外され孤独な生活を送っている彼が、唯一安心安全でいることのできる場所です。そこへ招かれざる侵入者がやって来たことで、稔明の生活は一変してしまいます。
晃二は、稔明とは対照的にマトモな青年。悪いことは悪いとはっきり言えるし、世話好きで常識もあります。
なのに、そんな晃 -
Posted by ブクログ
大正時代の没落貴族の話って聞いてもういてもたってもたまらず買ってしまったわけですけど!大好きな水原先生ですし!
両親が亡くなり、変態のおじさんに騙されて恥辱の限りを尽くされて性行為にトラウマにというもう心ときめく設定も本当に素晴らしいとおもいます!
で、エロいこと全般トラウマになってるのに好きな人とセックスしたいと思うまでの過程が素晴らしいですねーーーー!!!ダンダン
あと以前水原先生の作品について台詞が硬いという意見を目にしたような気がするけれど、これは文学っぽい空気というかそういう硬めの台詞が大正という設定にしっくりきてたんじゃないかな〜と個人的に思います
最初の方からプレゼントあげた -
Posted by ブクログ
最近の作品は、特徴とも言える過酷で非情な描写が激減して、カタルシスを求めていた者としてはもの足りなく思っていたんですが、久々にこれはそっち路線でした。うん、やっぱりこういうのがいいです。それにただバイオレンスと陵辱だけじゃなく、心情面でも細やかに丁寧に描かれています。メインの二人だけではなく周囲の人物も個性的でただのワルとしてだけではない弱さや影の部分も描かれていて、舞台も頻繁に移動していて、話にすごく広がりがありました。
抗争で妻子を失い生きる意味を失っている893の幹部、結城と、他の男に体を苛まれながらも希望を胸に秘めて生きている武生。この二人が運命的な出会いをして、互いの人生に影響しあ