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Posted by ブクログ
水名瀬絵師のイラストがイメージ通りで、満足度アップです。表紙に一目惚れ。
ストーリーも水原作品にしては甘め胸キュンで、何度も読み返してしまいました。
893の跡継ぎとして生まれながら、その運命に反逆し続ける彰信。中学の時に、生まれつき不自由な右足のせいで虐めを受けていた宏樹を彼が救ったことから二人の10年以上にわたる関係が始まります。
ほんとに不器用同士。自分の気持ちを相手に伝えることが下手くそ過ぎです。彰信は無口で、言葉で自分の気持ちを伝えるよりは行動や態度で示すタイプ。わかりにくい…読者的には、もうラブがまるわかりですが、鈍くてハンデのせいで遠慮ばかりしている宏樹には無理でしょう。
彰信が宏樹の足のために何だって惜しまずやってあげて大切にしているところや、誠二にとんでもなくやきもちを焼いているところなど、ラブが大量。宏樹が世界の全てって感じの執着愛が滲み出ています。
宏樹は、口に出して愛していると言わない彰信に本心を訊くことが恐くてできません。自分なんかに、という気持ちや遠慮もあるし、ずっとこのままの関係を壊したくないという思いが強い。彰信の愛情に気が付いていない鈍感さもあるけど、飽きられ捨てられるのが恐いという臆病さが災いしてます。
でも、意に反して跡目争いに巻き込まれ、過酷な試練が二人を待ち受けています。
といっても、水原作品にしては今回それほど痛くもなく。痛いですが、それを上回る圧巻の激甘っぷり。
この二人、死にかけないと本音を言い合うことができないのね。宏樹、それまで抑えて抑えて我慢していた本心を遠慮なく彰信にぶっちゃけたとこ、胸がすっきりしました。そして、同時に熱くなりました。泣いてすがってという行為が卑屈じゃなくて、むしろ健気で本気度がはっきりわかるいいシーンです。
ただただ、保護されているだけじゃない、愛する男のためなら全てを投げ捨てて、何でも受けてたつ心構えが宏樹にはあります。
その点で言えば、この先も続けると言っているカタギの仕事がちょい無理っぽいと思われる宏樹は、姐さんとしての素質も充分備わっているのではないかと。
自称「愛の奴隷」な宏樹の、甘苦しい彰信への想いがじわじわと胸に迫ってくる良作。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
宏樹は久坂彰信が好きだ。もういつからかは分からない。彰信は久坂組四代目組長の長男だが、家を継ぐ気はないと言い普通の会社員をしている。無口で無愛想だが、足の不自由な宏樹が通うリハビリセンターの送迎もずっとしてくれている。
そして週に数回、宏樹を抱く。友人でもないましてや恋人とも言えない関係を続けて十年以上。彰信の気持ちは見えないけれどこのまま続けばいいと思っていた。しかしある日、予期せぬ久坂組の跡目抗争に巻き込まれて…?
***
意外にラブラブなのは分かります。
分かりますが、もっと好きだとか愛してるとか言葉にして伝えても良いのでは?と思ってしまった。
それに読んでいて一番残念だったのが、攻めが結局ヤクザになってしまった事。
もうこれだけが本当に残念でならない。
ヤクザを頑に否定し続けて真っ当な道を歩んでいたのに、結局ヤクザにならざるを得なくなってしまって…。
二人が最後に結ばれても手放しで喜べないような、どこか仄暗さを残したオチは正直、好きじゃないです。
それでもヤクザものは好きなんですけどね。
何か最後にモヤモヤしたものが残ってしまって…素直に感動出来なかったな。
もう二度と読む事は無いと思います。
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