水原とほるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
横浜中華街が舞台のお話です。
母と二人、中国の貧しい村から日本に移り住んだ姿慧は、病で倒れた母の入院費のために、祖父に教えられた拳法で違法な賭け試合でファイトマネーを稼いでいる毎日。
賭け試合の興行主である梁瀬に目をかけられ、髪を金髪に、女物のチャイナ服を着せられ試合に出るようになる。
女のような華奢な容姿で、逞しい男を倒していく姿慧に、ヤクザの宮城谷が目をつけ罠を張り…。
ハードな世界観の中で、孤独なもの同士がお互いのぬくもりを求めて、戸惑いながらも心を寄り添わせていきます。
大好きな高階佑氏の絵が、この作品を素敵に彩ってます。
梁瀬が大人の色気でカッコイイ~!
もちろん姿慧も綺麗で素 -
Posted by ブクログ
この作品は、BL的に見ると苦手と感じる人がかなり出そう。
というのも、攻め=弟が、受け=兄の浮気を疑って、手を上げるシーンが
あり(平手ではなさそうで)、ここが最大の“萌えない”ポイントになるかと。
1つの“恋愛小説”としてみた場合、DVというレベルではないので
(カッとなって同性に手をあげたまでで、毎回暴力で抑圧、ではない)
おろかだとわかっているけれども止められない執着愛の話で終わる。
ところが、BLとして多くの読者が求めるものが
「どんなに陵辱しようとも、そこには絶対の愛があり
そしてそれは暴力であってはならない」
なので、ちょっと興ざめしてしまう人が出ても仕方ないかなと。
個人的