水原とほるのレビュー一覧

  • 月がきれいと言えなくて

    ネタバレ 購入済み

    派手な恋ではないけれど、自分自身と向き合って相手と向き合って乗り越える静かな恋愛を、おじいさん達の叶わなかった恋と共に進んでいく展開がとても良かった。
    おじいさん達のこと、タイトル、とても切ないけど色んな妄想が膨みます。

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    2022年09月30日
  • 正体不明の紳士と歌姫

    購入済み

    真面目に真っ直恋をする話

    水原さんの作品は以前から好きだったのですが、特に好きになったのはここ2〜3年でしょうか。レビューの星が余り高くない作品でも波長が合うとでも言ったらいいのか、まず間違いなく読んでしみじみ嬉しい満足した気持ちになる。この作品は素材はいくらでもドラマチックになる設定なのに、内容は抑えて抑えてストーリーが紡がれていると感じました。只々真っ直ぐに恋の話にしたかったのかしらと想像するくらい由希の心情が恋愛という形に整っていく過程を丁寧に大切に、そして慎重に描いてあるように思いました。そういうの私はとても好きで、よくある二転三転する展開があるのかとある意味ハラハラしながら読み進める内に、この作品は「由希の恋」なんだなとひとりで勝手に納得しました。(違っていてもよいのです)

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    2019年08月23日
  • 名前も知らず恋に落ちた話

    購入済み

    良かった!

    久し振りに良質なBL恋愛小説を読みました😃

    二人が出会い親しくなり恋に落ち、共に人生を歩んでいく決意をするまでが丁寧に描かれていて、まるで一本の映画を観ているようでした。

    趣味を楽しみながら、自分達の仕事に真摯に向き合い生きている、大人な二人の恋愛です。
    お互いの立場を認め合い、さりげなく支えあえる関係って素敵だなぁ

    水原先生お得意のドンパチはもちろん、とりたてて大きな事件は起きませんが、しっとりじっくり恋愛を楽しめました。

    水原先生の「恋愛に真面目に取り組むキャンペーン」がまだまだ続きますように~

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    2018年05月31日
  • ピアノマンは今宵も不機嫌【SS付き電子限定版】

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    作家さんもイラストレーターさんも存じ上げず、まったくの衝動買いです。ジャズピアノを弾くガタイの良い年下攻めと聞けば、買わずにはおられませんでした。

    結果、大当たりでした。

    今まで読んで来たBL小説の中では群を抜いて地の文が多く、会話の中で説明したりすることが少ないのが印象的でした。そのぶん、会話がすごく効いていて、特に攻めの泰介があまり話さない感じなので、たまの会話で彼が喋ると説得力が増すというか。

    受け目線で話が進んでいくんですが、とにかく攻めが魅力的です。ガタイが良くて、彫刻みたいな顔をしていて、苦労人で努力家で、無骨だけど優しい。こんなん好きになるに決まってるやろがーい!と、彼が微笑むたびに、受けの肩をバシバシ叩いて「わかる!」と話しかけたい気持ちになりました。

    執着系ではないものの、そういう場面ではちょっとだけ意地悪で、普段は誠実で、自分のことを野良犬とか言っちゃうところが本当に好みで、読み終わった後、二人に幸あれとこちらまで幸せな気持ちになりました。

    もし続編があるなら、ぜひぜひ読みたいです。その時にはナイス当て馬だった彼の立ち直った姿も読んでみたいかもしれません。

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    2018年03月23日
  • 雪の声が聞こえる【SS付き電子限定版】

    ym

    購入済み

    良かった

    途中ものすごく怖い展開になるのかとヒヤヒヤしましたが、甘めに終わって良かった!
    2人の気持ちがちゃんとまとまるのは最後の方なので続編が読みたくなりました!

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    2017年11月23日
  • コレクション

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    ネタバレ

    ▼あらすじ
    計日本美術界を揺るがす無名の天才画家のコレクション――
    突然伯母から莫大な価値を秘めた絵画を相続した祥。その取り扱いに戸惑う祥に、数多の画商が群がってきた!! 一番乗りで現れたのは、業界で「詐欺師」と黒い噂の若き画商・久木田。
    「わたしに預ければ、悪いようにはしない」
    そう微笑まれ、胡散臭く思うけれど、なぜか拒絶できない。一体誰を信じればいいのか――祥は選択を迫られるが!?

    ***

    水原とほる先生の作品はどこか少し影があり、純粋に萌えさせてくれないので自分には合わないなと思っていた矢先に発売されたこちらの作品。
    北沢きょう先生の表紙に一目惚れしてしまい、迷った挙げ句に購入しました。
    失礼ながら、読んだら絶対後悔するとビクビクしながら本を開いたのですが、いざ読み始めるとこれがなかなかどうして面白い。
    過度に期待していなかったせいもあるのでしょうが、今回の作品は吃驚するくらい自分の好みの枠にすっぽりと収まってくれました。

    物語は、祥(受け)の伯母夫婦が不慮の事故で亡くなるところから始まります。
    生前、伯母夫婦がとても大切にしていたとある貴重な絵画のコレクションを遺言により相続する事になった祥(受け)。
    このコレクションというのが、“古河惷辰”という江戸時代の日本画絵師の手掛けた作品になるのですが、物語はこのコレクションを巡って様々な駆け引きが行われ、展開されていきます。

    伯母夫婦の葬儀を終え、心のリフレッシュも兼ねてリゾート地へと足を運んだ祥はそこでヒロ(攻め)という日本人の男性と出会い、リゾラバごっこと称して刹那的な関係を持つのですが、このヒロという一見紳士的な男がとてもミステリアスで、個人的にはかなり魅力的に思えるキャラでした。
    連絡先を聞かずヒロと別れた祥は、かつて日本では見向きもされず、海外に流失していた古河惷辰という一人の天才絵師の作品を、日本で管理し、尚且つ正しい再評価を得てほしいという伯母夫婦の遺言の元、帰国して受け入れ先を探すのですが、そこで一番乗りに名乗り出たのがリゾート地で出会ったヒロこと、久木田です。
    久木田は一番乗りどころか堂々とフライングをしている為、祥的には不信感MAX(笑)
    しかも久木田が“詐欺師のような画商か、画商のような詐欺師か”と噂されているもんだから尚更そう簡単には信用出来ないんですよね。
    私も途中までは純粋な画商ではないのでは…?と疑ってました(笑)

    最初は久木田を信用していなかった祥ですが、セックス込みの駆け引きの中で祥は少しずつ久木田という男の事を知り、彼の審美眼と惷辰に対する熱意が本物である事を知るんですね。
    そんな中で祥にコンタクトを取って来た超大物…国立美術館との間で祥は揺れに揺れますが、最後に選んだのは勿論、久木田の方です。
    ラストの展開は今までのテンポの良さに加えてスピード感があり、だからと言って駆け足気味に終わらせる訳でもなく、きっちりとお話を纏めて綺麗に終わらせていたのが好印象でした。
    文章力の高さは流石、水原先生といったところ。
    因みに祥が仕掛けたサプライズは小気味が良く、久木田の反応には読んでいるこっちまで思わずニヤニヤしてしまいました。
    祥は久木田とはまた違ったタイプの格好良いキャラですね。
    正直、辻井にはもっと社会的制裁だとか天罰に近い結末があっても良かったような気がするけど、惷辰の絵画を預けてもらえなかった時点で相当悔しいだろうからこれはこれで良いかな、って気もします(^^)

    お仕事BLに近いものがありましたが、私自身、美術の世界には興味があり、そういった分野に造詣が深い…とまでは行きませんが、なかなか共感出来る部分だったり勉強になる部分が多かったので、そういう意味でもかなり楽しめた一冊でした。
    元々、文章力の高い作家さんなので読み応えも十分感じられましたし、読後感もさっぱりしているので大人の駆け引きをメインにしたお話が好きな方には楽しめる作品じゃないかと思います。
    あとがきで先生自身が仰られていたように、水原作品は重たかったり痛かったりするものが多いというイメージなのでちょっぴり苦手でしたが、こういう明るめの作品ならこれからも進んで読んでいきたいです。

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    2020年03月17日
  • 奪還する男【SS付き電子限定版】

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    ネタバレ

    小山田先生追いで久々の水原作品。
    リアルに好きな中東が舞台で、興奮しながら一気読み。口絵のメンズがかっこよくって、イメージをモクモク膨らませながら読めて幸せ。テロと奪還と、いろいろ背景も充実していてよくリサーチされたんだなと思う。
    ふたりのロマンス要素も明け透けで、濃厚で、色っぽい。お互いにジリジリ過去を気にしてるのが可愛くて微笑ましい。

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    2016年02月10日
  • 二人の弟

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    からくり系すきです

    罠が張り巡らされている話は大好きです。
    兄弟特に、上の弟の執着心が憎めないです。
    義理の兄を手に入れたい気持ちが分かります。
    義理の兄は、義理の兄弟(家族)を守っていたつもりが、守られていたんですね~。Hも多かったです。

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    2015年07月23日
  • 涙の中を歩いてる

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    友人に勧められて購入しました。好みは分かれると思うのですが好きな人の歪んだ性癖を健気に受け止めようとする姿がいじらしく、萌えました

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    2013年12月19日
  • The Cop ―ザ・コップ― The Barber2

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    やっぱり出ました「The Barber」続編です!アダルトで洒落たムード漂う会員制の理容室が舞台のストーリー。前作では終わり方がフランス映画みたいに曖昧で、いい余韻はあるにはありましたが、そこで終わる?その先はどうなるの??と気になって仕方なくさせられてしまいました。なので、続編の登場はとび上がるほど嬉しいです。

    仕事ができて勘もよくて美人だけど、辛辣なことも言ってのけるハル。
    この優雅な雰囲気に違和感だらけの事件を持ち込んでくる、刑事の正田。
    そして、ハルの幼少からの支援者であり、保護者であり、愛人である経済界の影の大物、陳。
    三者三様の愛が入り乱れて、絶対何かが起きると思ってたらやっぱり起きましたね。
    キャラ立ちがはっきりしていて、3人とも個性的。ハルは一見やさしいだけの庇護的な存在に見えるけど、男に依存するだけではなく、自分自身の意思で行動できる人間。かなり辛口発言するのも爽快です。
    正田は色恋よりも事件、という根っからの刑事気質で男くさい反面、ナイーブなところもあります。今回彼の過去が語られていて、単にガサツなだけじゃないのがわかりました。
    でも、いい味だしてるよね、正田。面白い!ちょっと大人げなくて、でもポジティブなところが魅力です。


    正田が事件を捜査することに集中してしまい、せっかくいいかんじになったのにずっと会えず焦れったいままのハル。
    事件の行方とからむように、なんと正田の同棲疑惑が持ち上がります。正田に男の影!気になる相手は科捜研のクール眼鏡、毛利。
    ハルの気持ちが大きく揺れ動くんですね~
    とは言え自分にも陳という男がいるわけで、強い態度に出られないんです。でも、はっきり問いただしたいと悩むうちに、ハルは決意します。そこが、とてもよかったです。
    自分の気持ちや立場を真剣に考え抜いた結果なんだろうなと思わせました。
    陳がどう出るか興味がありましたが、意外な面を見せつけられた感じがありました。少なくともハルに対しては残酷な冷血漢じゃない。
    しかし、陳ともまだ先、波乱含みな予感もあるんですよね…

    そして、なんか微笑ましいというか、笑えるというか、福井様wと文也くん!こちらもこの先の進展が気になる二人です。このまま、ほのぼのなかんじになるんでしょうか?

    とにかく登場人物全員魅力にあふれていて、生き生きしています。
    最近の水原センセの作品では、前作とともにイチオシです。
    事件にちょっぴり協力しちゃうハルなので、この先また正田に事件勃発で続編が出ることをものすごく期待しています。

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    2012年10月31日
  • The Cop ―ザ・コップ― The Barber2

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    The Barberの続編です。

    まだ恋人にはなっていなかった二人がお互いに強く惹かれあい

    離れられなくなる。

    ハルにはハルの全てを愛し慈しんでくれる大きな存在、陳がいる。

    両親との確執があって孤独に耐えている時も、念願かなって

    会員制の高級理容室を立ち上げた時もいつも陰日向になって支

    えてくれたハルにとって父であり母であり兄でありアドバイザーで

    スポンサー。

    一生陳の物であると思っていたのに野生の狼に惹かれてしまった

    ハル。

    その手で大切に育て上げた薔薇を黙って手折られるのを許す筈の無

    い陳が、正田の入室を許しハルが自分から去ってしまうと悟った

    時の行動は最早世界を牛耳る沈着冷静な華僑のそれではありません

    でした。

    余所の男に手折られるならばとハルへ迫った陳の心情が堪らなく

    素敵でした。

    ハルに手をかけようとした陳が思いとどまったのは、正田を選んだ

    ハルと一緒に生きる未練があるからだと言い、だから今はハルを許

    すと言う。

    何と言う深い包み込む様な愛情でしょうか。

    身分も立場もおかまい無しの無骨な正田もいいけれど、やはり

    皇帝然とした大人の陳が懊悩し乱れる様は何とも言えませんでし

    た。

    久し振りに水原先生の作品を堪能致しました。

    痛さを前面に出されるより内面の夜叉が見え隠れする方が心地

    良いですし、文章も品がありこういう水原先生の作品を

    これからも読みたい、そう思いました♡

    正田は刑事なのでそれらしい事件も絡んでいるのですが、もう

    離れていく可愛い坊やを繋ぎ止めようと苦悩する陳様に

    翻弄されてその内容は余り心に残っていません。

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    2012年10月29日
  • 青水無月

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    ネタバレ

    血が繋がった兄弟もの。禁断に禁断を重ねて、もう大変なことに。
    堕ちて壊れてしまった兄の変貌ぶりが痛々しい。
    離れていた年月の間に弟が負った心の傷への引け目から
    DVを甘んじて受け入れ……いつしか歪んだ愛情に。
    単なる共依存じゃね?と思わないでもないけど、
    たとえ病んでても愛があるようだし、
    本人がそれを望んでるんだったら、これでいいのかな。
    個人的には10年以上片思いしてたのに報われない親友とくっついたのが、
    幸せだと思うんだけど……。

    あとがきイラストの狂犬弟に押し倒される兄の図が可愛かった♪
    それにしても「兄さんは俺のものだ」て大好き♪

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    2012年10月03日
  • 夏陰 ―Cain―

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    893ものの中でもかなり痛いお話。
    残虐で冷酷な岡林なんだけど何処か可愛い。痛い中にも甘さが潜んでいて病みつきになる作品。

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    2012年04月23日
  • 涙の中を歩いてる

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    ネタバレ

    やっぱり水原とほるさんの本好きだなぁ。

    もう止めておきなよ・・・。 ☆5
    心も躰も痛めつけられてボロボロ
    それでも傍に居たい初恋の人。
    躰を痛めつけるシーンは思わず顔を顰めてしまう程壮絶。
    辛くて苦しくて哀しいのに時々垣間見れる面影に
    心が溺れていくのを止められない。
    ユウの直向な姿に胸が締め付けられました。
    最後の大事なところはもうちょっと読ませてほしかった…かも。

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    2011年11月25日
  • 愛の奴隷

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    水名瀬絵師のイラストがイメージ通りで、満足度アップです。表紙に一目惚れ。
    ストーリーも水原作品にしては甘め胸キュンで、何度も読み返してしまいました。

    893の跡継ぎとして生まれながら、その運命に反逆し続ける彰信。中学の時に、生まれつき不自由な右足のせいで虐めを受けていた宏樹を彼が救ったことから二人の10年以上にわたる関係が始まります。

    ほんとに不器用同士。自分の気持ちを相手に伝えることが下手くそ過ぎです。彰信は無口で、言葉で自分の気持ちを伝えるよりは行動や態度で示すタイプ。わかりにくい…読者的には、もうラブがまるわかりですが、鈍くてハンデのせいで遠慮ばかりしている宏樹には無理でしょう。

    彰信が宏樹の足のために何だって惜しまずやってあげて大切にしているところや、誠二にとんでもなくやきもちを焼いているところなど、ラブが大量。宏樹が世界の全てって感じの執着愛が滲み出ています。

    宏樹は、口に出して愛していると言わない彰信に本心を訊くことが恐くてできません。自分なんかに、という気持ちや遠慮もあるし、ずっとこのままの関係を壊したくないという思いが強い。彰信の愛情に気が付いていない鈍感さもあるけど、飽きられ捨てられるのが恐いという臆病さが災いしてます。
    でも、意に反して跡目争いに巻き込まれ、過酷な試練が二人を待ち受けています。

    といっても、水原作品にしては今回それほど痛くもなく。痛いですが、それを上回る圧巻の激甘っぷり。

    この二人、死にかけないと本音を言い合うことができないのね。宏樹、それまで抑えて抑えて我慢していた本心を遠慮なく彰信にぶっちゃけたとこ、胸がすっきりしました。そして、同時に熱くなりました。泣いてすがってという行為が卑屈じゃなくて、むしろ健気で本気度がはっきりわかるいいシーンです。
    ただただ、保護されているだけじゃない、愛する男のためなら全てを投げ捨てて、何でも受けてたつ心構えが宏樹にはあります。
    その点で言えば、この先も続けると言っているカタギの仕事がちょい無理っぽいと思われる宏樹は、姐さんとしての素質も充分備わっているのではないかと。

    自称「愛の奴隷」な宏樹の、甘苦しい彰信への想いがじわじわと胸に迫ってくる良作。

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    2011年07月27日
  • 夏陰 ―Cain―

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    初読では、容赦ない暴力描写や理不尽すぎる凌辱ばかりが目に付いて、痛い!好みじゃない!と思ったんですが、水原作品をいろいろ読んでいるうちに、そのちょっと毒のある世界観にはまってしまい、改めて「夏陰」読み返してみて、つくづく私は何も読み込んでいなかったなーと思ってしまったのでした。反省。

    893モノです。しかも、昭和の任侠な香りがそこはかとなく漂うザ・893。そして、ハードでシリアスでまさに仁義無き世界。

    攻の岡林は冷酷で頭脳明晰であるにもかかわらず、人の痛みを知らない怖い男です。そんな彼にいきなり何の前フリもなく犯され、囚われてしまった美形の大学生雪洋は、抵抗し拒絶しまくるけど無理矢理「姐さん」の座に引きずり出され、抜き差しならない状況に追い込まれていきます。このあたりの描き方、すごく作家さんの技量を感じさせます。

    岡林が酷い奴ってことは最後まで変わりないけど、ロックオンしたものへの執着心が並外れてる彼の性格ゆえの雪洋の災難です。その偏執ぶりがいいほうへ流れると、雪洋への執着愛になるし、悪いほうへ転ぶと敵対する893に対しての徹底した報復になってます。
    報復は裏世界で生きる岡林には適応しているかもしれないですが、そのさじ加減がヘタクソすぎる愛情表現は、雪洋には迷惑この上ないです。

    岡林の生き方や歪んだ愛情を受け入れることができなかった雪洋が、彼の真意に気がつき次第に受けとめようとしていく姿に、めちゃくちゃ萌えた。
    それって、まさに姐さんとしての心構え!岡林が感じることのない、他人の痛みを感じていこうと思う決意に惚れ惚れしました…
    単なる囲われ妾じゃなく、対等に男として向かい合おうとする雪洋の男気がツボです。
    濡れ場がいいです。二人の気持ちに距離があったのが、だんだん近付いていくのに萌え。雪洋が色気ダダ漏れになっていくのに煽られた。

    木島は、岡林の有能ですてきな片腕だと思います…アンケートはがきの切手添付位置の木島さんも、いいお仕事をしてますw

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    2014年02月16日
  • 窓 ―まど―

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    読み応えのある短編集。「夏陰」「こ冬」に続くピアスノベルズの三冊目。
    短編とは思えない重厚な作品でしたが、息を呑む間もなく一気に読みました。
    表題作は「窓」高校二年の時にふとした事から三年の不良グループに温室で無体な事をされかかった保は間一髪で一年の西村に助けれれ、そのまま身体を奪われてしまう。
    大学進学と同時に離れた二人だが、執拗に追いかけられてまた元の身体を繋ぐ関係に。西村に対して脅えていた保だが、それが愛だと愛だと気づいた時突然別れを切り出され。。。
    二人で住むマンションの使わなかった部屋の窓を開け放して見る所からお話は始まります。
    その他、「温い血」ー離婚した両親に対していい子を演じる高校生の和巳はいい子を演じているのに疲れてきて学校をサボり気味になり親に呼び出しが掛かる。その手紙を見つけた32歳の叔父に一緒に暮らしてと縋り、暮らし始めた初日に「僕を抱きたいと思わないの?」と誘う。いとこ同士はかもの味とは言うけれど、叔父と甥もまたそうなのかもしれません。叔父の俊和の執拗さがよかった。
    「秘密」ー宗教画を見た帰りに男にナンパされた高校生の薫。
    強引に連れていかれそうになったところを公一に助けられ、
    そのパートナーの雅弘と共に「俺達の相手になるかい?」と誘われ高級ホテルへ。恋人同士だけれど身体を繋げない公一と雅弘と薫の秘密の時間。
    「黄色い花」-日本画を学びたくて芸大に入学したものの技術的なものは教えられても書きたいものを追及することの難しさにわだかまりが晴れない隆一。そんな時にいつも手にする画集がある。水口藤人、日本画家で美人画を得意としているその人の自宅へ取材にいける機会を叔父に与えられ、その画家の義理の息子である美貌の少年旭に出会う。
    画家の、息子に対する湾曲した愛情と身体をさらけ出す事でそれに答えようとする旭。
    切ないお話でした。
    短編集なのに内容が濃くて、しかも10年位前に出版されているのにこの素晴らしい文章力。さすがに水原先生です。
    水原先生の作品はやくざ物で痛いお話のイメージがかなり濃かったのですが、一気に払拭されました。
    プラス、奈良先生の挿絵、素晴らしすぎる。
    台詞つきの奈良先生の絵を見たのが初めてなので、思わず「おっ」と声が出そうになりました。眼福♪~

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    2011年06月06日
  • 涙の中を歩いてる

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    久々に泣きました。
    つらすぎて涙が出てくるような、こういうお話は大好きです!
    そしてやっぱり水原さんは好きな作家さんです。

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    2011年03月16日
  • 影鷹の創痕

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    ネタバレ

    来ましたよ、ハードSM!!!!
    というのか、一方的な感じはしましたがまあ良し。
    私は読んでる間中、三橋さんとくっつけば良いのにとずっと思ってました。本気で。
    なぜくっつかない!!

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    2011年03月16日
  • 蛇喰い

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    最近の作品は内容が落ち着いてきていて、ちょっと退屈だなと思っていたのですが、今回は今までとは違う領域に入って来たのではないかと思うような、そんな印象を受けました。

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    2011年03月16日