水原とほるのレビュー一覧

  • 正体不明の紳士と歌姫

    購入済み

    真面目に真っ直恋をする話

    水原さんの作品は以前から好きだったのですが、特に好きになったのはここ2〜3年でしょうか。レビューの星が余り高くない作品でも波長が合うとでも言ったらいいのか、まず間違いなく読んでしみじみ嬉しい満足した気持ちになる。この作品は素材はいくらでもドラマチックになる設定なのに、内容は抑えて抑えてストーリーが紡がれていると感じました。只々真っ直ぐに恋の話にしたかったのかしらと想像するくらい由希の心情が恋愛という形に整っていく過程を丁寧に大切に、そして慎重に描いてあるように思いました。そういうの私はとても好きで、よくある二転三転する展開があるのかとある意味ハラハラしながら読み進める内に、この作品は「由希の恋

    0
    2019年08月23日
  • 名前も知らず恋に落ちた話

    購入済み

    良かった!

    久し振りに良質なBL恋愛小説を読みました😃

    二人が出会い親しくなり恋に落ち、共に人生を歩んでいく決意をするまでが丁寧に描かれていて、まるで一本の映画を観ているようでした。

    趣味を楽しみながら、自分達の仕事に真摯に向き合い生きている、大人な二人の恋愛です。
    お互いの立場を認め合い、さりげなく支えあえる関係って素敵だなぁ

    水原先生お得意のドンパチはもちろん、とりたてて大きな事件は起きませんが、しっとりじっくり恋愛を楽しめました。

    水原先生の「恋愛に真面目に取り組むキャンペーン」がまだまだ続きますように~

    0
    2018年05月31日
  • ピアノマンは今宵も不機嫌【SS付き電子限定版】

    Posted by ブクログ

    作家さんもイラストレーターさんも存じ上げず、まったくの衝動買いです。ジャズピアノを弾くガタイの良い年下攻めと聞けば、買わずにはおられませんでした。

    結果、大当たりでした。

    今まで読んで来たBL小説の中では群を抜いて地の文が多く、会話の中で説明したりすることが少ないのが印象的でした。そのぶん、会話がすごく効いていて、特に攻めの泰介があまり話さない感じなので、たまの会話で彼が喋ると説得力が増すというか。

    受け目線で話が進んでいくんですが、とにかく攻めが魅力的です。ガタイが良くて、彫刻みたいな顔をしていて、苦労人で努力家で、無骨だけど優しい。こんなん好きになるに決まってるやろがーい!と、彼が微

    1
    2018年03月23日
  • 雪の声が聞こえる【SS付き電子限定版】

    ym

    購入済み

    良かった

    途中ものすごく怖い展開になるのかとヒヤヒヤしましたが、甘めに終わって良かった!
    2人の気持ちがちゃんとまとまるのは最後の方なので続編が読みたくなりました!

    0
    2017年11月23日
  • コレクション

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ▼あらすじ
    計日本美術界を揺るがす無名の天才画家のコレクション――
    突然伯母から莫大な価値を秘めた絵画を相続した祥。その取り扱いに戸惑う祥に、数多の画商が群がってきた!! 一番乗りで現れたのは、業界で「詐欺師」と黒い噂の若き画商・久木田。
    「わたしに預ければ、悪いようにはしない」
    そう微笑まれ、胡散臭く思うけれど、なぜか拒絶できない。一体誰を信じればいいのか――祥は選択を迫られるが!?

    ***

    水原とほる先生の作品はどこか少し影があり、純粋に萌えさせてくれないので自分には合わないなと思っていた矢先に発売されたこちらの作品。
    北沢きょう先生の表紙に一目惚れしてしまい、迷った挙げ句に購入しまし

    0
    2020年03月17日
  • 奪還する男【SS付き電子限定版】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小山田先生追いで久々の水原作品。
    リアルに好きな中東が舞台で、興奮しながら一気読み。口絵のメンズがかっこよくって、イメージをモクモク膨らませながら読めて幸せ。テロと奪還と、いろいろ背景も充実していてよくリサーチされたんだなと思う。
    ふたりのロマンス要素も明け透けで、濃厚で、色っぽい。お互いにジリジリ過去を気にしてるのが可愛くて微笑ましい。

    0
    2016年02月10日
  • 二人の弟

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    からくり系すきです

    罠が張り巡らされている話は大好きです。
    兄弟特に、上の弟の執着心が憎めないです。
    義理の兄を手に入れたい気持ちが分かります。
    義理の兄は、義理の兄弟(家族)を守っていたつもりが、守られていたんですね~。Hも多かったです。

    1
    2015年07月23日
  • 涙の中を歩いてる

    Posted by ブクログ

    友人に勧められて購入しました。好みは分かれると思うのですが好きな人の歪んだ性癖を健気に受け止めようとする姿がいじらしく、萌えました

    0
    2013年12月19日
  • The Cop ―ザ・コップ― The Barber2

    Posted by ブクログ

    やっぱり出ました「The Barber」続編です!アダルトで洒落たムード漂う会員制の理容室が舞台のストーリー。前作では終わり方がフランス映画みたいに曖昧で、いい余韻はあるにはありましたが、そこで終わる?その先はどうなるの??と気になって仕方なくさせられてしまいました。なので、続編の登場はとび上がるほど嬉しいです。

    仕事ができて勘もよくて美人だけど、辛辣なことも言ってのけるハル。
    この優雅な雰囲気に違和感だらけの事件を持ち込んでくる、刑事の正田。
    そして、ハルの幼少からの支援者であり、保護者であり、愛人である経済界の影の大物、陳。
    三者三様の愛が入り乱れて、絶対何かが起きると思ってたらやっぱり

    0
    2012年10月31日
  • The Cop ―ザ・コップ― The Barber2

    Posted by ブクログ

    The Barberの続編です。

    まだ恋人にはなっていなかった二人がお互いに強く惹かれあい

    離れられなくなる。

    ハルにはハルの全てを愛し慈しんでくれる大きな存在、陳がいる。

    両親との確執があって孤独に耐えている時も、念願かなって

    会員制の高級理容室を立ち上げた時もいつも陰日向になって支

    えてくれたハルにとって父であり母であり兄でありアドバイザーで

    スポンサー。

    一生陳の物であると思っていたのに野生の狼に惹かれてしまった

    ハル。

    その手で大切に育て上げた薔薇を黙って手折られるのを許す筈の無

    い陳が、正田の入室を許しハルが自分から去ってしまうと悟った

    時の行動は最早世界を牛

    0
    2012年10月29日
  • 青水無月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    血が繋がった兄弟もの。禁断に禁断を重ねて、もう大変なことに。
    堕ちて壊れてしまった兄の変貌ぶりが痛々しい。
    離れていた年月の間に弟が負った心の傷への引け目から
    DVを甘んじて受け入れ……いつしか歪んだ愛情に。
    単なる共依存じゃね?と思わないでもないけど、
    たとえ病んでても愛があるようだし、
    本人がそれを望んでるんだったら、これでいいのかな。
    個人的には10年以上片思いしてたのに報われない親友とくっついたのが、
    幸せだと思うんだけど……。

    あとがきイラストの狂犬弟に押し倒される兄の図が可愛かった♪
    それにしても「兄さんは俺のものだ」て大好き♪

    1
    2012年10月03日
  • 夏陰 ―Cain―

    Posted by ブクログ

    893ものの中でもかなり痛いお話。
    残虐で冷酷な岡林なんだけど何処か可愛い。痛い中にも甘さが潜んでいて病みつきになる作品。

    0
    2012年04月23日
  • 涙の中を歩いてる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やっぱり水原とほるさんの本好きだなぁ。

    もう止めておきなよ・・・。 ☆5
    心も躰も痛めつけられてボロボロ
    それでも傍に居たい初恋の人。
    躰を痛めつけるシーンは思わず顔を顰めてしまう程壮絶。
    辛くて苦しくて哀しいのに時々垣間見れる面影に
    心が溺れていくのを止められない。
    ユウの直向な姿に胸が締め付けられました。
    最後の大事なところはもうちょっと読ませてほしかった…かも。

    0
    2011年11月25日
  • 愛の奴隷

    Posted by ブクログ

    水名瀬絵師のイラストがイメージ通りで、満足度アップです。表紙に一目惚れ。
    ストーリーも水原作品にしては甘め胸キュンで、何度も読み返してしまいました。

    893の跡継ぎとして生まれながら、その運命に反逆し続ける彰信。中学の時に、生まれつき不自由な右足のせいで虐めを受けていた宏樹を彼が救ったことから二人の10年以上にわたる関係が始まります。

    ほんとに不器用同士。自分の気持ちを相手に伝えることが下手くそ過ぎです。彰信は無口で、言葉で自分の気持ちを伝えるよりは行動や態度で示すタイプ。わかりにくい…読者的には、もうラブがまるわかりですが、鈍くてハンデのせいで遠慮ばかりしている宏樹には無理でしょう。

    1
    2011年07月27日
  • 夏陰 ―Cain―

    Posted by ブクログ

    初読では、容赦ない暴力描写や理不尽すぎる凌辱ばかりが目に付いて、痛い!好みじゃない!と思ったんですが、水原作品をいろいろ読んでいるうちに、そのちょっと毒のある世界観にはまってしまい、改めて「夏陰」読み返してみて、つくづく私は何も読み込んでいなかったなーと思ってしまったのでした。反省。

    893モノです。しかも、昭和の任侠な香りがそこはかとなく漂うザ・893。そして、ハードでシリアスでまさに仁義無き世界。

    攻の岡林は冷酷で頭脳明晰であるにもかかわらず、人の痛みを知らない怖い男です。そんな彼にいきなり何の前フリもなく犯され、囚われてしまった美形の大学生雪洋は、抵抗し拒絶しまくるけど無理矢理「姐さ

    0
    2014年02月16日
  • 窓 ―まど―

    Posted by ブクログ

    読み応えのある短編集。「夏陰」「こ冬」に続くピアスノベルズの三冊目。
    短編とは思えない重厚な作品でしたが、息を呑む間もなく一気に読みました。
    表題作は「窓」高校二年の時にふとした事から三年の不良グループに温室で無体な事をされかかった保は間一髪で一年の西村に助けれれ、そのまま身体を奪われてしまう。
    大学進学と同時に離れた二人だが、執拗に追いかけられてまた元の身体を繋ぐ関係に。西村に対して脅えていた保だが、それが愛だと愛だと気づいた時突然別れを切り出され。。。
    二人で住むマンションの使わなかった部屋の窓を開け放して見る所からお話は始まります。
    その他、「温い血」ー離婚した両親に対していい子を演じる

    0
    2011年06月06日
  • 涙の中を歩いてる

    Posted by ブクログ

    久々に泣きました。
    つらすぎて涙が出てくるような、こういうお話は大好きです!
    そしてやっぱり水原さんは好きな作家さんです。

    0
    2011年03月16日
  • 影鷹の創痕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    来ましたよ、ハードSM!!!!
    というのか、一方的な感じはしましたがまあ良し。
    私は読んでる間中、三橋さんとくっつけば良いのにとずっと思ってました。本気で。
    なぜくっつかない!!

    0
    2011年03月16日
  • 蛇喰い

    Posted by ブクログ

    最近の作品は内容が落ち着いてきていて、ちょっと退屈だなと思っていたのですが、今回は今までとは違う領域に入って来たのではないかと思うような、そんな印象を受けました。

    0
    2011年03月16日
  • 迷い恋

    Posted by ブクログ

    何も考えずに読んでたら…

    ん?何か読んだことある?
    いや、新作だから、んなわけないよなぁ~

    読み終わってから『逃亡者』のパパのお話だったと知った!!

    私としたことが;

    『逃亡者』より、良かったです
    これ、2冊セットで読むべきね
    息子と父親のそれぞれのドラマ、おススメしたいです

    0
    2011年02月18日