水原とほるのレビュー一覧

  • ただ、優しくしたいだけ

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    医者一家からドロップアウトしたライター×オジから預かった童顔少年

    互いに名門からドロップアウトし、ゲイである叔父が恋人を伴って主人公の元に転がり込んできた。イタリア人とのハーフだという少年は一見愛らしい少女のような容姿であったが、ゲイである主人公はただただ迷惑なだけだった。
    しかも叔父はその少年の学費を稼ぐためと2カ月預かってほしいと言い残して少年を主人公に預けて外国へ旅立ってしまう。
    少年との生活に振り回されてしまう主人公だが・・・。

    こういうのは失礼かもしれませんが、この作者さんにしては甘め、です。
    ただし、精神的に重いものもでてきますし、精神面の揺れ動きをかかせたらピカイチだと思いま

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    2013年01月01日
  • フォルモサの夜【イラスト入り】

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    水原さんにしてはソフトな印象。
    台湾から帰化したという設定のせいもあるのでしょうが、受の子が一筋縄ではいかないところが素敵です。
    続きがありそうで、出たら読みたい。

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    2012年12月17日
  • 悲しみの涙はいらない

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    金融業経営×借金のカタに連れてこられた高校生

    3人目の父親と結婚した母親。経済的にも恵まれた生活をしていた主人公に、義父の会社の倒産がふりかかる。出て行った母親のかわりに暴力を振るわれたあげく、借金のカタとして引き渡されていしまう。
    しばらくは、男性相手の売春を強要されていたが、ふとしたきっかけから、元通りの高校生活を送るようになる。

    じっとりとくらーいペースで話が進んでいくのですが、水原さんお得意の話づくりのおかげてぐいぐいと引きこまれていきます。
    挿絵がカタヤマトモコさんなのですが、雰囲気によく合っているかと思います。
    (この話にはキラキラしい挿絵だと絶対に浮区と思いますので)

    ただ

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    2012年12月15日
  • 涙の中を歩いてる

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    ネタバレ

     大学生の有也は、自身の性癖に気づき、田舎から出て、ゲイバーに通っていた。
     けれど、通うだけで特に誰かと店を出て行くわけでもなく、ただひたすらに理想の男性を待ち続けていた。

     有也の憧れる相手はただ一人、自分がまだ身体が弱かった時に入院していた病院の研修医の高林だった。
     彼は、幼い有也の相手をしてくれ、ずっと励まし続けていた。
     恋人ができるならあんな人がいい――そう思い続けていた有也だったが、有也の通うゲイバーでその高林と再会する。
     まさか、と思う有也だったがどうやら間違いはないらしい。
     おまけに、店の仲間の中での高林の評判はあまりよくなく、サディスティックな趣味があり、相手を傷つ

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    2012年12月09日
  • 愛の奴隷

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    ネタバレ

    両片思い歴10年以上なカップルのお話。

    恋人同士だと思ってないのは、きっとあなたたち2人だけだよってお話w
    いくら無愛想で無口だとしても、大切なことはちゃんと言葉にして、
    相手に思いを伝えなきゃダメだと、特に攻に説教したくなる(笑)。
    しかしBLの受って、こんなに卑屈ぎりぎりに謙虚なんでしょう。

    ある意味物語が終わった時点からがスタートなので、
    この先が読みたかったなー。
    相変わらずの水原作品。
    『青の疑惑』に『面影』では、薬盛られてやられてしまったけど、
    この作品は寸止めですw

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    2012年10月02日
  • 面影

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    ネタバレ

    父を探して三千里。
    唯一の家族だった母の死後、父を求めて旅に出たら
    巡りあったのは父ではなくて、年上の恋人でした、というお話。

    自分の父親かもしれない人に次第に心惹かれ、
    体を重ねてしまうという設定は大好物なんだけど、
    受のうっかりぼんやりがないと物語が動かないと分っていても
    こみ上げてくるもやっと感(苦笑)。
    あと2回目と陵辱シーンは、本当に必要があったのかと問い詰めたい。
    セックスって暴力にもなりえるのだと、改めて認識した次第。

    事件絡みで遠くに追いやられてしまった感があったけど
    タイトルがすっごく深いなあ。しみじみ。
    しかし途中まで、素敵オヤジ堂本が素敵に思えなかったよ……
    表紙はい

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    2012年10月02日
  • The Barber ―ザ・バーバー―1

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    スタイリッシュな大人のラブでした。フランス映画の味わいに似たシニカルで余韻の残る話。

    すごく素敵な会員制の理容室が舞台です。この店がほんとにお洒落でいいんです。想像力をたくましくさせます。
    そして、ここの経営者である如月、通称“ハル”が殺人事件に巻き込まれるところから話が始まります。
    やってきた刑事の正田が、とても男くさくてカッコいい。でも、ハルのことを容疑者としてみています。
    そしてハルには、陳という幼少からの支援者であり、保護者であり、愛人である経済界の影の大物がいて、二人は深い絆で結ばれているのです。

    正田とハルの関係が発展するのか?とか、事件の真相は?とか、謎が多く、先がどうなるの

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    2012年05月22日
  • 愛の呼ぶほうへ

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    政治家の父親を持つ遥は、幼い頃から内気だった。
    父親の秘書の息子である正信は小学校までは遊んでくれていたのだが、中学にあがると足が遠のいてしまった。
    自分と違って利発で溌剌とした正信に憧れていた遥は偶然同じ大学に入学しそっと胸をときめかせていた。
    その日々が一転したのは父親の汚職をかぶって秘書である正信の父親が逮捕され、正信も大学を辞め姿が見えなくなってしまってから。
    必死で探し出した正信は以前の明るさがなく、ホストにまで身を落としていた。
    自分の父親のせいだと贖罪のつもりで何でもするからと正信に縋り、やがて身を落としていく遥。
    そこまでしなくてもという思いと、その捨て身の愛に気がついたから正

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    2012年04月19日
  • 陰猫

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    ネタバレ

     会社員の雅幸は結婚式直前に、婚約者に失踪されてしまう。
     おまけに、消えた婚約者は一緒に暮らし始めた時の生活費にしよう、と言っていた共同名義の口座に入っていた600万円も一緒に持ち逃げしてしまっていたのだった。
     穏やかで真面目な雅幸は、彼女がそんなことをしてしまったのには、何か理由があるに違いない、と考え、彼女の唯一の肉親である弟の綱紀の元を訪れた。
     実は彼女と弟は犬猿の仲で、彼女は結婚式にも呼ぶつもりがなかったのだが、突然訪ねて行った雅幸に、綱紀は不本意ながらも捜索を手伝ってくれる。
     何とか彼女が京都にいる、という情報を綱紀から手に入れた雅幸は、衝動的に綱紀と二人で、京都へと向かって

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    2012年04月11日
  • The Barber ―ザ・バーバー―1

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    The Barber kisaragi
    看板のない男性客専用の会員制理容室。
    美麗なオーナー如月雅春は「ハル」と呼ばれて、スーツ姿で勤めている。
    最高の技術でもてなす匠であるからにはスーツが汚れるという仕事はしないのだ。
    従業員も同じく、顧客に最高のサービスをそして自分の技術も磨き続けている。
    安い料金ではない為、顧客の職業は華々しい。
    その中の一人、ハルに誘いをかけていた客山城が殺された事で警察が来る事に。
    しつこくハルに尋問する刑事正田は無精髭の無骨な男で最初から態度が悪いです。
    そんな男にハルはお試しでとグルーミングをしてあげたり。
    29才の若さで高級店を営めるのはパトロン、陳の存在が

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    2012年02月26日
  • 陰猫

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    水原さん×草間さんのコラボが新鮮で購入。水原さんってヤクザ物とか多くて泥臭く草間さんはスタイリッシュ、と真逆のイメージでしたが、結構よかったかな。
    普段の水原さんより甘々で、最後うまく行き過ぎの感はありましたが…お姉ちゃん酷い人ですが、いつも恋人を同性の弟にとられる、てそれは性格破綻しますよ。ちょっと同情するかも。
    でも、草間さんの描かれた攻めが超エロカッコいい〜ので仕方がないのかな。うん、ホント素敵な挿絵で☆一つオマケです。

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    2012年02月15日
  • 影鷹の創痕

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    ネタバレ

    あぁ…また痛そうだなぁ(ウヒ♪)と購入した本。
    心が伴わない分特に痛かったです。

    2巡目別√希望 ☆4
    救いようのない奴ですね三橋は。本当に哀れな男。
    でもそんな彼を憎みきれなかった。
    鷹村という存在がなければ、いつか千紘が救ってあげられたのではないかと思えてなりません。
    なんとなく後味悪いのは甘いシーンがあまり無いからでしょうか?
    それとも千紘に魅力を感じないから?

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    2011年12月09日
  • 野良犬たちの街

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    ネタバレ

    ヤクザもの

    生きたい男と、死に場所を探す男のお話
    今回結構痛いシーンがあるんですが…
    何となく、壮絶感が無いのは挿絵がやまかみさんだからかな?

    レイプシーンがあるので、好みは分かれるかと…

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    2011年11月03日
  • 野良犬たちの街

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    ハーフの武生は会ったこともない元米軍兵である父に会いに行く資金を稼ぐ為上京したのだが、食べる事にも困っていた時に佐竹の情夫にさせられる。
    佐竹はヤクザで嫉妬深く武生が出かけられないようにと小遣いも渡さない。仕方なくウリをしてお金を稼いでいた武生が深夜のカフェで偶然相席を勧めた相手は暴力団幹部結城だった。
    佐竹の仕出かした事で拉致され、暴行され、ビデオにも取られあわや殺されそうになった時に救ったのが結城だ。
    それからは結城マンションに幽閉される日々だったが、結城の過去を知りそして組での結城の立場が悪くなっている事を知り動き出す武生。結城の為に薬のありかを突き止めようとするが。。。
    こちらも割とさ

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    2011年11月03日
  • 二本の赤い糸

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    平凡な容姿で平凡な会社員の一実は高校の時から身体の関係を持つ二人の同級生がいる。
    大企業の御曹司克彦と大学で研究を続ける英章だ。
    どちらも容姿、家柄が申し分なく二人が何故自分に固執するのか分からないまま関係を続けてきた。
    ある時、克彦の別荘に誘われていつものように過ごした一実に
    ここを去る前にどちらかを選べと迫られて。
    何となく読んだ事のあるような内容で今一つ心に来るものが感じられませんでした。

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    2011年11月03日
  • 二本の赤い糸

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    ネタバレ

    タイトル通り、赤い運命の糸は二本です。
    三角関係からどうやら3Pに進展しています。水原センセお得意の、平凡で従順で、そしてとっても鈍チンな受が主役です。
    センセのお話には毎回、もうどうしてこんなに自分の主張がないというか主体性がないというか、流されちゃってるの?と気を揉んでしまうような受が登場しますが、この話の受はそれに輪をかけて臆病で鈍!天然です。
    なので、遠慮がちに生きてると言うわりには二人のイイ男を知らず知らずのうちに翻弄しています。
    攻の英章と克彦とは、同級生で高校時代からの関係です。始まりはレイプまがいだったけれども、それからも体の関係は10年に渡り続きます。そんな付き合いをしてきた

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    2013年10月11日
  • 午前一時の純真

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    強引インテリ893×煮え切らない理系大学生。
    傷ついた893の鷲谷を助けたばかりに、史也は次々と酷い目に会っていきます。偶然鷲谷の所持する拳銃を見てしまったことで彼がカタギではないことに気づき、殺されるかと思ったら。
    いきなりレイプ…いくらBLだからって、あっという間に陵辱されるとは思わず苦笑。助けてあげた恩をあだで返されたようながっつりHで犯されてしまう史也はかなりのお人好しです。
    拒否しても執拗に体を奪われがんじがらめにされて、心は拒絶したまま体だけ躾けられていくんですが、強引な鷲谷にはぴったりな獲物です。思い通りになるようでならない。流され侍でM体質なくせに従順でない部分もあって、読んで

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    2011年10月14日
  • 青水無月

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    親の離婚で離れ離れになって育った兄弟の禁忌の愛です。
    弟の方がDVの父親に引き取られていたので、抱えているものが深く重い。
    暴力的に兄を抱いて離さない、執着の愛です。
    子供の頃に受けた暴力や言葉の傷は深くその人の人格に係わってくる。本当にそう思いました。
    皆、愛されたいんですよね、一人でいいから只愛されたい。
    愛があればどんな破綻した関係も修復できると思いますし、乗り越えられるのではないのかなと。
    水原先生の究極の愛ってそこじゃあないのでしょうか。。。

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    2011年06月27日
  • 面影

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    父親を知らずに育った瑞希が母親をなくした後、母親の死を伝えるために父を探し始め、ある日バーで父親の可能性のある堂島と出会う。堂島は危険な取引をしていて、偶然その現場に出くわしてしまった瑞希は堂島の機転で堂島の女として抱かれる事で守られる。
    ヤクザからの逃亡生活で次第に父親かもという思いを抱えながらも堂島に惹かれていく瑞希。
    後半、瑞希がヤクザに捕まって痛い思いもしますが堂島が助けに来ます!!
    堂島が大怪我をして入院している間、瑞希は一人で生きていく決心をして大学と工事現場、家庭教師のバイトに励みます。
    堂島が気になっていたけれど、彼に甘えるわけにはいかないと気持ちを奮い立たせて。何故母親が身重

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    2011年06月27日
  • 義を継ぐ者

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    893モノでです。跡目争いに巻き込まれた本家若頭補佐、美貌の慶仁が主人公。あまりに893にそぐわない美形なので「組長の男妾」と陰口をたたかれるほど。高階佑絵師のイラストがうっとりです。ホントに美形!
    で、この慶仁が年下で分家の矢島に地位も身体も下克上されちゃうという、あまりにも好物なストーリーでした。

    ざっくり言うと、面白かったのですが、細かいことを言えば首をひねるような事柄がいろいろありました。
    組の内情に精通していた慶仁が、そう簡単に組から抜けられると思っていたのか不思議だし、遺言にしても管理が甘すぎ。
    893モノとしてはゆるいので、ハードな世界観を求めるとがっかりします。でも、親子の情

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    2011年05月28日