【感想・ネタバレ】ふかい森のなかでのレビュー

あらすじ

定職に就かず人目を避け、外出はたまのコンビニだけ――引きこもりの稔明(としあき)の元へ、父の差し金で三歳年下の大学生・晃二(こうじ)が世話係としてやってくる。追い返そうと嫌がらせを重ねる稔明だけど、「あんたを見てるとイライラする」と、むりやり犯されてしまった!! ところが初めて知ったセックスの快楽に、稔明は次第に溺れてゆき!? 閉ざされた部屋の二人だけの遊戯――ダーク・センシティブラブ!! ※口絵・イラスト収録あり

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Posted by ブクログ

23歳のヒッキー・稔明の元へ、父親の画策でやって来た世話係の大学生。わがままでひねくれている稔明は、自分だけのテリトリーに勝手に入り込んできた晃二を疎ましく思い、追い出そうとあれこれ嫌がらせを仕掛けます。でも、そんな稔明の態度に腹を立てた晃二に、捻じ伏せられ陵辱されてしまうことに。

「ふかい森」とは稔明の生きる世界のメタファー。疎外され孤独な生活を送っている彼が、唯一安心安全でいることのできる場所です。そこへ招かれざる侵入者がやって来たことで、稔明の生活は一変してしまいます。
晃二は、稔明とは対照的にマトモな青年。悪いことは悪いとはっきり言えるし、世話好きで常識もあります。
なのに、そんな晃二でさえも稔明と対峙すると冷静でいられなくなってしまいます。頭にきて腹を立てるのが嵩じて、妙な気分になった結果、いけないと思いつつ稔明とのエロい行為にどんどんハマっていくのです。

稔明がひねくれ者の引きこもりになってしまったのは、とても悲惨な要因があります。裕福で恵まれているかに思えるけど、実はちっとも幸せじゃなかった少年時代を過ごしてきた稔明。甘えたくても甘えられない気持ち、満たされない気持ちを抱いて、現実から逃避するために引きこもっているんです。でも、きっかけがあれば誰かと係わりあいたいと思っている感じもするところに、救いがあります。
そんな稔明が、無理矢理で強制的ではあったけど体を繋げてきた晃二によって、人との係わり合いを肌で感じることになるんです。
人生を一歩踏み出す稔明に、とても胸が熱くなりました。かわいげのない態度しかとることのできなかった稔明が、晃二を失いたくなくて本音を吐くシーンがいいんです。感涙。

まあ、きっかけは体の関係ですが、嫌いだったらそうなるわけがないので一見晃二が酷薄な感じがしても、ドS過ぎると思っても、なぜかまったく嫌悪感が無いのは、実はめちゃくちゃ甘い愛が芽生えてるからなんですよね~!好きだからいじめちゃうみたいな。
日ごろはかわいげない稔明も、Hではイヤイヤ言いながらもエロかわいくなってるのがすごいギャップ萌えです。晃二もここにツボったのかなと。
エロ的には痛い系?という不安をあっさり裏切る激甘仕立て。好みです。

晃二の体当たり?なやり方が功を奏して、稔明が脱皮できてオトナになったラストがいい読後感。小山田あみセンセのイラストがステキです。

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2012年06月29日

ネタバレ 購入済み

素敵な表紙

表紙とあらすじの内容で気になり購入しました。
んーなんと言うか…
稔明の不遇な環境に同情はしても、23歳にもなる子が、いつまでも、いつまでも嘆いてばかりで、少し躓くと人のせいにする稔明が、どうしても好きになれず、ドン引きしてしまいました。
晃二も、何でそんな子と?な感じでしたので、なかなかストーリーに入り込めませんでした。

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2022年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・半ひきこもり主人公が、マンションという森の中から
外に出られるようになるまでのお話。

・母親に置いて行かれ、父親は仕事と愛人に忙しい。
父親の仕事先がブラックなため、学生時代いじめられていた。その為、人間不信。

・攻めは雑用係として派遣されてきた。
・受けは性格が悪くいじけている。
・攻めは二十歳の割にできていてかっこいいし優しい。

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2014年08月12日

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