赤神諒のレビュー一覧

  • 読んで旅する鎌倉時代

    購入済み

    鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
    タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
    前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
    砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^)

    0
    2024年02月09日
  • 誾(ぎん)

    Posted by ブクログ

    「わたしは、わたし。」

    立花誾千代の話。最後まで読んで、また「序」を読む。
    なかなかの新解釈だが、現代に引き寄せて考えても、とても大切な視点。読みながら、共に苦しみ、悩む。最後は淋しいけれど、胸に爽やかな風が吹き抜け、青い空と青い浪を見たくなる。

    カバーも、一度外して見て欲しい。

    0
    2023年12月30日
  • 立花三将伝

    Posted by ブクログ

    大友家傘下の立花家には武勇に優れた藤木和泉、知略に優れた薦野弥十郎、2人を慕い成長する米多比三左衛門の3将がいた。侵攻してくる毛利家も和を結び、大友家に叛旗を翻した立花鑑載と主席家老の安武右京は反対する弥十郎、三左衛門の父を謀殺してしまう。立花家から離反する弥十郎と三左衛門、立花家に忠節を尽くす和泉に別れた3将は戸次道雪が追討軍を指揮する立花山城の戦いで敵味方に別れて戦う。立花宗茂誕生前に2度滅んだ立花家黎明期について描かれた物語。

    0
    2023年05月11日
  • 神遊の城

    Posted by ブクログ

    赤神諒『神遊の城』講談社文庫。

    忍者エンタメ歴史小説。

    神遊観という忍術の秘密が後半に明かされる。三雲新蔵人と藤林半四郎という希代の忍術の使い手が混迷極まる物語をさらに複雑にしている。

    応仁の乱末期、若き甲賀忍の望月三郎兵衛は、細川京兆家当主暗殺のため京の今出川屋敷に潜入するが、返り討ちに遭い、行動を共にした相思相愛のくノ一であるお詮を失う。

    10年後、三雲新蔵人に名を改めた三郎兵衛は復仇のため、2万の軍勢を率いる足利第九代将軍義尚の湖南の鈎に陣に異父妹のくノ一のお喬らと夜襲を掛ける。

    夜襲は失敗し、藤林半四郎という手練れの武士に強烈な反撃を受けた新蔵人は朋輩を逃がすため、お喬の目の

    0
    2023年02月02日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    Posted by ブクログ

    NHK大河ドラマ、鎌倉殿と13人、を見ているので、それぞれの物語を読むたびに、役者の顔が浮かび、楽しんだ。

    0
    2022年07月16日
  • 空貝 村上水軍の神姫

    Posted by ブクログ

    赤神諒の村上水軍の神姫空貝を読みました。
    伝説的女武将・鶴姫が主人公です。
    鶴姫は男勝りの美少女。
    巫女であり総司令官になります。
    村上水軍を率いて西国最強の水軍を迎え撃つ話ですが、恋愛ありでロミオとジュリエットみたいで結構面白かったです。

    0
    2022年07月14日
  • 妙麟(みょうりん)

    Posted by ブクログ

    読み終わった後、何か爽快な感じがしたのは、なんでだろう?物語としては、かなり暗いものだけど。主人公が豪傑(女性に対しては不適切?)だからかな?

    0
    2022年07月04日
  • 空貝 村上水軍の神姫

    Posted by ブクログ

    久しぶりの小説、しかも初めての赤神諒さん作品。
    ぐんぐん引き込まれ一気に読み終えました。
    繰り返される戦、殺戮、数奇な運命、悲恋が、色の描写で豊かに表現されています。

    0
    2022年02月19日
  • 太陽の門

    Posted by ブクログ

    赤神さんの新聞連載小説。規定の文字数の中で、前回からを繋ぎ、盛り上げ、次を読みたいと思わせながら終わる。お上手でした!

    0
    2021年09月23日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

    Posted by ブクログ

    一つの戦いを多方面からの目線で描く短編集で読み易い決戦シリーズ、今回は武田勝頼vs徳川家康&織田信長連合軍との設楽原の戦いで世に言われる長篠の戦いを描く。長篠の戦いで戦国一の武田軍が敗れ滅亡する事は知れているがその詳細はこの小説で良く理解出来面白く読めた。信玄亡き後親方として跡を継いだ諏訪家の血を引く四男勝頼、名だたる武将の上に立ち実績を積み上げたい葛藤で徳川攻めに活路を見出そうとする。長篠城を囲み戦略上有利な持久戦で徳川勢を待ち受ける戦略を説く重鎮の武将に対し、徳川&織田連合軍が陣を張る設楽原への交戦に出ると決めた勝頼。対し織田は設楽原で3,000丁の鉄砲を手に入れ待ち受ける

    0
    2019年02月27日
  • 大友二階崩れ

    Posted by ブクログ

     戦国時代の九州を舞台に、大友家の二十代当主である義鑑とその実子である義鎮の間で起こったお家騒動(大友二階崩れ)と、その結果として家臣である吉弘一族が辿ることになった熾烈な運命を描く。親子で殺しあったり、殺した敵の娘と結婚したり、兄弟同士で戦をしたりと、日本人も昔はかなり血なまぐさく、派手に刃物を振り回しながら激しい生き方をしていたのですね。

     さて、このお話の主人公である吉弘左近鑑理は、義を大切にする人間です。しかも鑑理は世渡りが下手で必要以上に義に篤く、馬鹿正直にどこまでも主君に尽くそうとし、そのことが一族にとっての危機を招きます。
     そもそも「義」などというものは武家社会において支配す

    0
    2019年02月18日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

    Posted by ブクログ

    佐藤巖太郎さんの勝頼が良かった。文章もスッキリとしていて、読みやすい。

    赤神諒さんの、真田昌輝の「表裏比興」っぷりも良い。二度読むと、伏線の張り方が秀逸なのもより分かる。

    0
    2019年02月03日
  • 神遊の城

    Posted by ブクログ

    いわゆる「分身の術」の分身が意識を持ち始めるという話。そこにそれぞれの「物語」が生まれてくる。
    伏線や人物の設定、話の展開も面白く、違和感なく展開・回収されていく。

    読みながら感じたのは、人は自らの経験や思考パターンなどから、己自信を縛ってしまっているのではないかということ。本作の中で言えば、「過去」や「自分は影だから」という思い。それはそのまま自分自身にも当てはまる。未来はこれから自分次第でどれだけでも変えられるのに。

    前向きに、希望を持って生きていこうと思わせてくれた一冊であった。

    0
    2019年01月20日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

    Posted by ブクログ

    表紙の煽り文句にまず突っ込みたくなる。鉄砲が空を飛びってなんだよ、銃弾ならわかるが(笑)
    淵瀬のなんとかと表裏卑怯の者が良かった。

    0
    2019年01月18日
  • 大友落月記

    Posted by ブクログ

    同作家さんの大友家にまつわる物語の3作目。正直前2作品にあまりピンと来なかったと言うか、文章も登場人物もいいのに、なんだかストーリーがこねくりまわされた挙句に、なんでそうなるって感じだった。でも今回は、こねくり回してることには違いはないんだけど、格段にストーリーが面白い。中盤ののどかな爽やかさから、一気に緊迫度を増す後半、そして直球勝負のラストまで、今回は最後まで惹きつけられながら読むことができた。おススメしたい。

    0
    2018年12月19日
  • 仁王の本願

    Posted by ブクログ

    一向衆徒が支配した越前、加賀は百姓の持ちたる国と言われていたが、織田信長、上杉謙信の侵攻を受けることになる。そこで窮地を救うべく本願寺から派遣されたのは最強の坊官杉浦玄任。
    民の国を維持するべく戦い散った玄任の聖職者としての生き様と身の保身に走った七里頼周の醜さが上手く描かれている。衝撃のラストに驚愕。

    0
    2025年09月11日
  • 太陽の門

    Posted by ブクログ

    2020年 日経新聞連載小説。
    伊集院静が「ミチクサ先生」を連載中に、くも膜下出血で倒れて、休載。
    そのため、急遽、「太陽の門」が連載されることになった。
    (伊集院は、その後復活して「ミチクサ先生」を完結させた)

    「太陽の門」の主役は「リック」。
    映画「カサブランカ」でハンフリー•ポガートの演じたニヒルな飲み屋の亭主「リック」の若い頃の物語だ。
    その意味では、これは「カサブランカ」のスピンオフ•ドラマだと言える。

    リックがカサブランカに飲み屋を開業するずっと以前、彼がスペインで内戦に参戦していた頃の話だ。
    だが、このニックは映画に登場するニヒルで気障で、タバコばかりをふかして、酒を煽ってい

    0
    2024年11月09日
  • 火山に馳す 浅間大変秘抄

    Posted by ブクログ

    人は強いな

    自分だったら、家族を失い、家を失い、田畑を失ったら、希望を抱いて生きていけるだろうか

    今は、無理な気がする

    これが、今の正直な感想

    0
    2024年04月04日
  • 誾(ぎん)

    Posted by ブクログ

    うーん、そうねー

    戦国時代、西国無双と唄われた立花宗茂とその妻で鬼道雪こと戸次道雪の娘立花誾千代夫婦の物語です

    男勝りで武勇に長けた逸話がかなり残っていて、また宗茂との間に子を成さなかったことからなんでしょうが、この誾千代を今で言うトランスジェンダーとして描いています

    かなーりセンシティブな取り組みと言えばそうだし、実際の史実や正偽の不確かな逸話なども交えながらうまく組み立ててるなーとは思うんですが、なんかちょっとやり過ぎというか、エンタメの材料にしちゃうのに自分はちょっと違和感感じちゃった

    うーん、立花誾千代を体は女性、心は男性だと捉えると確かにいろいろ納得できるよね!とはならんかっ

    0
    2024年02月09日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

    Posted by ブクログ

    面白かったです。決戦!設楽原を読んで織田信長は強いし鉄砲は恐るべき武器だなと感じました。決戦!設楽原TOP3は①砂原浩太朗「けもの道」②赤神諒「表裏比興の者たち」③武川祐「くれないの言」です。【小5】

    0
    2024年02月02日