【感想・ネタバレ】大友落月記のレビュー

あらすじ

「新人離れしたデビュー作」と各紙誌が絶賛した『大友二階崩れ』のその後を描いた新作が早くも登場。「泣く英雄」を描いた前作に対し、「武に生きる」男たちがやはり「義」をめぐり繰り広げる熱き物語。大友義鎮(のちの大友宗麟)が当主となった「二階崩れの変」の6年後、強大化した大友家に再び熾烈なお家騒動が出来。通称「小原鑑元の乱」を重臣たちを通して描く。
物語を引っ張るのは『大友二階崩れ』の主人公の長男。当主・義鎮が「政」より美と女を重んじた結果、「二階崩れの変」を平定した重臣たちと当主との間に権力の二重構造ができあがり、政変が勃発する
前作で描かれたのは「義と愛」だったが、今作はもうひとまわりスケールが大きく、一寸先は闇の乱世における「義と利」「情と理」のせめぎあいがダイナミックに描かれる。一貫して流れているのは戦国の世とは言え、誰も戦を望んでいないこと。やむなく戦に臨まねばならなくなった時、どこで人としての筋を通さねばならないか、を各人各様に考え抜いている姿が描かれ、現代にも通じる普遍的なテーマが隠されている。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大友シリーズ、第三弾。悲しい、哀しい作品で、心が震えて、泪が零れました。
秋の夜長に月を見つつ、読みたい一冊。

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2018年10月07日

Posted by ブクログ

同作家さんの大友家にまつわる物語の3作目。正直前2作品にあまりピンと来なかったと言うか、文章も登場人物もいいのに、なんだかストーリーがこねくりまわされた挙句に、なんでそうなるって感じだった。でも今回は、こねくり回してることには違いはないんだけど、格段にストーリーが面白い。中盤ののどかな爽やかさから、一気に緊迫度を増す後半、そして直球勝負のラストまで、今回は最後まで惹きつけられながら読むことができた。おススメしたい。

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2018年12月19日

Posted by ブクログ

大分豊後の戦国大名、大友宗麟の元、他紋衆である小原鑑之と同紋衆の実力者である田原宗亀の争いを吉弘賀兵衛(鎮信)の目から描く歴史小説

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2019年06月29日

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