赤神諒のレビュー一覧

  • 大友落月記

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    同作家さんの大友家にまつわる物語の3作目。正直前2作品にあまりピンと来なかったと言うか、文章も登場人物もいいのに、なんだかストーリーがこねくりまわされた挙句に、なんでそうなるって感じだった。でも今回は、こねくり回してることには違いはないんだけど、格段にストーリーが面白い。中盤ののどかな爽やかさから、一気に緊迫度を増す後半、そして直球勝負のラストまで、今回は最後まで惹きつけられながら読むことができた。おススメしたい。

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    2018年12月19日
  • はぐれ鴉

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    ★3にしてるけど、3.5くらい、微妙に4はためらわれるが面白くはあった
    仇討ち物で暗い話だとしたら、読むのに気力が要るなと思って1年積ん読となっていた
    読んでみたら特別暗くはなかったし楽しめた
    カバーのイラストがちょっと…暗い話かなと思わせた原因かも

    ただ、はぐれ鴉はぐれ鴉とはぐれ鴉が多用されすぎていて、そこがちょいちょいひっかかった
    特に、仮にも城代家老に対して、百姓が本人に面と向かって「はぐれ鴉(敬称なし)」と言っちゃうところ
    言わんだろ!
    気安い仲での軽口ならともかく、真面目な場面だと特に気になって話に入り込めなかった

    ナツイチ2025

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    2026年07月12日
  • 仁王の本願

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    戦国時代。
    大名ではなく住民(本願寺)の共同統治した、世にも珍しい国・加賀。
    朝倉氏、織田氏と次々と襲いかかる難敵。
    果たして、本願を果たせるか。

    一部創作により、物語としてうまくまとまっていて、感情移入してしまう。

    唯一挙げるなら、強力な戦国大名に統治されることがなぜ住民にとって不利益となるのか。この部分の掘下げはあまりなく、自分たちが統治するのだということのみを守るべき点として描かれているように感じた。もうひとつ、人々の幸せについて掘り下げられて、心に響く一節があればなお良かった。

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    2026年02月10日
  • はぐれ鴉

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    この村、何だかおかしい…。
    の江戸時代バージョンと言ってもよいだろうか。
    主題は仇討ち。
    全体的におもしろいが、ぐっと心を動かす一節に乏しかった。単に時代小説として楽しむなら◯。
    赤神諒さんの本はどれも基本的におもしろい。

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    2026年02月10日
  • 仁王の本願

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    一向衆徒が支配した越前、加賀は百姓の持ちたる国と言われていたが、織田信長、上杉謙信の侵攻を受けることになる。そこで窮地を救うべく本願寺から派遣されたのは最強の坊官杉浦玄任。
    民の国を維持するべく戦い散った玄任の聖職者としての生き様と身の保身に走った七里頼周の醜さが上手く描かれている。衝撃のラストに驚愕。

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    2025年09月11日
  • 太陽の門

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    2020年 日経新聞連載小説。
    伊集院静が「ミチクサ先生」を連載中に、くも膜下出血で倒れて、休載。
    そのため、急遽、「太陽の門」が連載されることになった。
    (伊集院は、その後復活して「ミチクサ先生」を完結させた)

    「太陽の門」の主役は「リック」。
    映画「カサブランカ」でハンフリー•ポガートの演じたニヒルな飲み屋の亭主「リック」の若い頃の物語だ。
    その意味では、これは「カサブランカ」のスピンオフ•ドラマだと言える。

    リックがカサブランカに飲み屋を開業するずっと以前、彼がスペインで内戦に参戦していた頃の話だ。
    だが、このニックは映画に登場するニヒルで気障で、タバコばかりをふかして、酒を煽ってい

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    2024年11月09日
  • 火山に馳す 浅間大変秘抄

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    人は強いな

    自分だったら、家族を失い、家を失い、田畑を失ったら、希望を抱いて生きていけるだろうか

    今は、無理な気がする

    これが、今の正直な感想

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    2024年04月04日
  • 誾(ぎん)

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    うーん、そうねー

    戦国時代、西国無双と唄われた立花宗茂とその妻で鬼道雪こと戸次道雪の娘立花誾千代夫婦の物語です

    男勝りで武勇に長けた逸話がかなり残っていて、また宗茂との間に子を成さなかったことからなんでしょうが、この誾千代を今で言うトランスジェンダーとして描いています

    かなーりセンシティブな取り組みと言えばそうだし、実際の史実や正偽の不確かな逸話なども交えながらうまく組み立ててるなーとは思うんですが、なんかちょっとやり過ぎというか、エンタメの材料にしちゃうのに自分はちょっと違和感感じちゃった

    うーん、立花誾千代を体は女性、心は男性だと捉えると確かにいろいろ納得できるよね!とはならんかっ

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    2024年02月09日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    面白かったです。決戦!設楽原を読んで織田信長は強いし鉄砲は恐るべき武器だなと感じました。決戦!設楽原TOP3は①砂原浩太朗「けもの道」②赤神諒「表裏比興の者たち」③武川祐「くれないの言」です。【小5】

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    2024年02月02日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    それぞれの作者によって書かれた短編作品なので、色んな視点と手法で新鮮な気持ちで読むことが出来る。歴史的解釈はそれぞれなので、大河ドラマ鎌倉殿の13人とセットで見るための付録的な立ち位置で読むと面白い。

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    2023年07月12日
  • 妙麟(みょうりん)

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    滅亡寸前の大友家の家中吉岡家の娘妙は一目惚れし恋仲となった右京亮、夫覚之進を島津との戦で失う。上方からの援軍が迫る中、島津兵に一矢報いるべく、城兵と共に籠城戦を行う。吉岡の家名に保ち、愛する者達を奪った島津との戦いが始まる。歴史物でありながら現代ドラマ的な要素を感じる作品で、どなたでも楽しめると思います。

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    2022年11月12日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    大河ドラマに合わせて書かれた短編小説
    ドラマも終盤になった今、逸話の違いが面白い。歴史上の事実だけは変えず、具体的な物語にするなら同じ逸話も印象が真逆な話にもなる。大河ドラマと小説とのコラボ、面白かったです

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    2022年10月19日
  • 太陽の門

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    カサブランカの前日譚としてのスペイン内戦を描いた日経新聞の連載小説の加筆修正版。元が新聞小説なだけあって文体は読みやすい。キザだけで形作られた登場人物たちが小気味良く話を進めてくれる。エンタメ小説とはいえ、歴史的事実に基づいており、このご時世、歴史は繰り返しがちであることや、歴史から学ぶことの重要性を感じさせる。

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    2022年10月09日
  • 立花三将伝

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    主君への義、友人との信。
    どちらも貫かれるが、信が美しい。
    三将の最後の会話で涙腺決壊。

    赤神先生、今回も素晴らしい作品ありがとうございました。

    ※評価はすべて3にしています

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    2022年10月03日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    大河ドラマと合わせて読みました。
    歴史は勝者が作るとはよく聞く話ですが、正史はそうなのだろうなとつくづく思います。そして、それだけではなく、歴史とは解釈なのだなと深く思います。特に歴史小説を読んだ後には。そして、このようなアンソロジーを読むと、一編ごとに少しずつ変わっていく(あるいは観点を変えていく、ずれていく)解釈が実に面白いものです。
    一冊の長編を読み通すのも面白いのですが、これはある観点からの物語を深くしていくことだと思います。アンソロジーには多観点から読み解いていく、そして、一編ずつを積み重ねて一冊の流れを読み解いていく楽しみがあります。
    私は背表紙に「高田崇文ほか」とあったので購入し

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    2022年05月01日
  • 太陽の門

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    日経新聞の新聞小説です。
    第二次世界大戦前夜、スペイン内戦(1936~39年)が舞台の物語。。

    歴史の流れもよく知らなかったし、映画「カサブランカ」の前日譚との設定だそうだけど、そのカサブランカも観たことがなかったので、著者の意図する読み方は出来なかったけれど、悲惨で不毛な戦争の悲劇はしっかり受け止めました。

    主人公が一見不愛想な皮肉屋でありながら弱い者の味方でとても優しく、更に時代がかった気障なお方でモテモテなのですが、ステレオタイプかもしれないけどやっぱりそういう彼はかっこよかったです。

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    2021年09月30日
  • 酔象の流儀 朝倉盛衰記

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    先々月、山形の天童に行った際に将棋記念館で将棋の歴史を知り、中将棋に出てくる酔象を知った直後、本作に出会ったので非常に興奮した状況で物語に入った。『麒麟がくる』でも少ししか出てこないが魅力的だった山崎吉家が主人公とあって非常に期待は高かった。

    感想は小説としての完成度が高いのは分かるがあまり楽しめなかった、没頭できなかった。原因は2つ。
     1つは小説の全体の軸がブレブレに感じられたところ。初めの方、ページが進まなかった理由は戦国時代を舞台としていながらも日常の場面が多く、静かに物語が進んでいったからだった。これは『大友二階崩れ』でも同じ作者の小説の特徴であり、そこにあまり文句はない。ただ後半

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    2021年06月02日
  • 大友二階崩れ

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    ネタバレ

    「義」と「愛」で乱世を乗り越えることはできるのか?

    大友二階崩れという九州の雄・大友家の内紛を題材に本テーマを描く。最後の吉弘家の改易沙汰にクライマックスを迎えるものの、物語自体に起伏はなく、鑑理と鑑広の人となりの描写がほとんどを占める。義を重んじる武士は大好きだが、鑑理の義は少しずれており、泣き虫で後悔ばかりのこの優男をどうしても好きになれなかった。「義」と「愛」は長い目で見れば「信用」や「同情」を生むものとして必要なものなのだろうが、やはり極論過ぎる感じがして、少しモヤモヤした結末だった。

    ただ、赤神諒氏の書く文章、特に本作の動物や植物の情景描写はとても好きになった。P133「いく枚か

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    2019年07月21日
  • 大友落月記

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    大分豊後の戦国大名、大友宗麟の元、他紋衆である小原鑑之と同紋衆の実力者である田原宗亀の争いを吉弘賀兵衛(鎮信)の目から描く歴史小説

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    2019年06月29日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    さくっと読める決戦シリーズの設楽原編。武田家滅亡のきっかけとなった織田・徳川連合軍との設楽原の闘いを7人の作家がそれぞれの時点で描いています。私的に気に入ったのは、赤神諒氏の真田昌輝を描いた「表裏比興の者たち」。

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    2019年01月15日