みうらじゅんのレビュー一覧

  • どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか(新潮文庫)

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    10年前の単行本文庫化ですが、全く古びず真っ当なことをエロと笑いでコーティングしニヤニヤ笑いながら「死ぬまでただ生きるだけ」がスッと入ってくる。
    死ぬまで枕元に置いておきたい聖書みたいな一冊。

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    2021年05月05日
  • 清張地獄八景

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    いつもの緩い感じかと思って読んだら、かなりしっかり内容である意味、びっくり。

    ミステリーが好きなのに、あの時代のものは読んだことがないのである。というか、テレビや映画などの情報がインプットされて、読んだり知った気になっていただけだと、今更に気づく。

    見とるぞ、見とるぞ、なるほど昭和の人間はぞくぞくする(笑)

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    2021年03月29日
  • キャラ立ち民俗学

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    青森にキリストの墓があったとは初耳だが、たとえフェイクであると分かっていても苦労してたどり着こうとするみうら氏の情熱に脱帽だ!

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    2021年03月27日
  • 見仏記

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    信仰の対象ではなく、仏像を見る旅。そのスタンスに共感する。室生寺、薬師寺、新薬師寺、東大寺戒壇院、唐招提寺、興福寺、浄瑠璃寺、神護寺、平等院、広隆寺…行ったことあるところが結構重なって、思い出しながら読むとまた見に行きたくなる。
    東北の仏像は、京都で見た仏像を記憶で再現するときに、下から見上げて拝んだ記憶で再現しているから遠近法的に頭が小さくなってしまっているんじゃないかとか、仏像をすっかり取り込んで自国の文化のようにしておきながら廃仏毀釈で放り出そうとするあたり、結局日本という国は外からの物を本当に受け入れる気はないんじゃないかとか、考察が結構鋭かった。
    仏像に感じるエキゾティシズムとエロテ

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    2021年01月31日
  • 清張地獄八景

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    楠木健先生が激賞されていたので購入。

    「(清張作品を読むなら)結婚して、できれば子供もいる夫がいい。まあまあの仕事にありつけていて、そこそこの暮らしができている人なら、もっといい。『これが幸せというやつか』なんて、プチ守りに入っている人なら、言うことありません」

    晴れて私も資格を得たので、清張読みの端くれになろうと思う。

    「地獄」にとても身近に直面した経験があるので、平凡な小市民の人生にこそ深い因業が潜んでいることは痛いほど分かる。そんな現代日本の「プチ守りに入ったおじさん」にとって、最良の戒めが清張作品かもしれない。

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    2021年01月23日
  • さよなら私

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    「思い返せば不安でなかった時など一日たりともない」「人は誰しも寂しい」「たまにいいことがあったら儲けもの」とこの人に言われると、そうか自分の悩みや不安などあって当然、考えるまでもないのかとちょっと気が軽くなる。これだから時々MJ読みたくなる。

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    2020年10月23日
  • 雑談藝

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    こういう雑談が延々とできる相手っていいよな〜と思ったところで、まず妹の顔が浮かんできた。
    趣味を語り、得た知識を無駄に駆使し、妄想し、幾度も本題から外れ、ボケてはツッコみツッコんではボケて…。
    妹との会話も終始こんな感じ。

    お互い謎の習性やこだわり、奇行もクセも変態もそのままにしておける余裕と寛大さがある。
    親しき中にも礼儀と配慮はあるが、遠慮はあんまりない。
    これが可能な相手ってそうそういないのかもしれない。

     小学時代からの友人もそんな感じ。
    読みながら、「大学はみんなマトモでつまんない。お前みたいな変なのがいない。やっぱ落ち着く」と言われたのを思い出した。
    私もそう思うことがある。

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    2020年09月22日
  • さよなら私

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    勝手に、もっと笑いを求めて読み始めましたが、結構真面目な内容です。自分というものを俯瞰で捉えて、自分というものの存在自体に大きな意味を持たせず、淡々と生きていくことが大事なことなのではないかと私は感じました。もう一回、読んでみたいと思います。

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    2020年05月10日
  • 雑談藝

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    おじさん二人が森羅万象について雑談するだけなのに、実に面白い。こんなに語り合える人がいれば恋人も配偶者もいなくてもよいのでなかかろうか。

    いとう「ジョン・アーヴィングが原作の『ホテル・ニューハンプシャー』って映画見てない?実のお姉さんを好きになっちゃった弟が、あえてものすごい時間お姉さんとセックスしちゃんうんだよね。で、した挙句、お姉さんへの執着が解けるんだよ。それに似てない?愛しすぎるものから離すためには、大量に与えればいいんだっていう」
    みうら「一度、嫌いになるほど満ち足りたほうがいいのかもね」

    二人が語る「見仏記」も読みたくなった。

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    2020年04月16日
  • されど人生エロエロ

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    ネタバレ

    「週刊文春」で連載されていた(現在進行形で連載されているかもしれない)みうらじゅん氏のエロネタエッセー。

    「エロ」というトピックだけで、よくもまぁこれだけ毎週、違う話が出てくるもんだと半ば呆れもするが、自分の周囲のバカなエロ友達のネタに留まらず、自身の青年期の体験まで晒してくる、みうら氏の「エロ」に対する肝の据わり方というか、妙な凄味すらうっすら感じられたりする。

    しかし、男はだいたい多かれ少なかれエロいこと考えて生きてると思ってたけど、この本を読むと、ある種の病気のような域にまで昇華すればエロで飯が食えるのね、ということが分かる。

    これが男子のスタンダードだと思われると非常に語弊がある

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    2019年12月30日
  • 男気の作法 ブロンソンならこう言うね。

    購入済み

    人生相談としては星2つ

    著者お二人のエッセイとして星4つです。人生相談本は色々読んでますが、読んだ瞬間は「感慨を受けた」「肝に銘じよう」と思った文章も、現実世界ではたいした武器にはならず、忘れ去るのみとなっています(私の場合)。それならば、この本のように、著者お二人が、楽しみながら人生相談ごっこをしてるのを読者も楽しんで読んだ方が、人生にプラスになるかもしれません。

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    2019年11月20日
  • 色即(しきそく)ぜねれいしょん

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    そこには間違いなく青春がありました!初めて読んだけれど青春モノサイコーです。小さな旅に初めて出た日を思い出し、色々なら期待があったなぁとノスタルジーに浸る場面もあり、仕事に疲れた大人にオススメかもしれません。

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    2019年01月30日
  • 見仏記2 仏友篇

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    1巻に引き続き、見仏スタイルは面白可笑しいのに考察は意外と深く、ところどころしみじみと考えさせられる。

    このふたりが機嫌よく見仏をしていられる世の中でずっといてほしいものです。

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    2018年10月21日
  • 見仏記2 仏友篇

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    笑いあり、考察あり、感動ありの高品質エッセイ。
    これまだシリーズ続いているのかな。ぜひ読破したい。

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    2018年10月14日
  • 見仏記

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    映像の見仏記は見ていたけれど、元祖ともいえるこの本は読んだことがなかったので今更ながら。
    掲載の京都・奈良の仏像はほぼ見仏したことがあったので、記憶をたどりながら楽しく、ときどき吹き出しながら読んだ。
    現在の見仏ブームのはしりともいえる本ですね。

    (ちなみにいとうさんと同じく、わたしも大報恩寺の六観音は如意輪がリーダーです)

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    2018年09月30日
  • 見ぐるしいほど愛されたい

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    ネタバレ

    みうらじゅん先生の著作なので読んだ本。内容を全く知らない状態で読んだ本。前半は面白くなかったが、「ムカエマの世界」が笑えた。みうらさんとデーモン閣下などの有名人との関係をこの本を読んで初めて知った。

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    2018年07月19日
  • 雑談藝

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    みうらじゅん氏といとうせいこう氏の雑談形式ラジオ番組を文字起こししたもの。
    ひたすらくだらない、話題もあちこちと飛ぶ雑談が続く。一方でお互いの話の波長にズレがないので、話題がコロコロと変わる事はあっても、しぼむ事はない。
    単に雑談といっても侮る事なかれ。

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    2018年07月13日
  • 雑談藝

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    ライブと全く変わらないゆるさ。
    それでいて話題が尽きない、まさに雑談藝!!
    いくつになっても仲良しな2人。

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    2018年07月03日
  • 雑談藝

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    仲良しおじさん二人のおしゃべり、おもしろかったー。通勤電車の中で、何度も肩を震わせながら読みました。おしゃれなんだけどおしゃれじゃない、おしゃれじゃないけど超絶洗練というか、彼らのような大人に私もなりたいとつくづく思いました。

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    2018年06月17日
  • 雑談藝

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    著者二人がしゃべりあうラジオ番組を書籍化したもの。どうでもいい話のオンパレード。話の転がし方はまさに「藝」。番組がまだ続いているのなら、一度音声で聴いてみたい。

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    2018年04月20日