みうらじゅんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
みうらじゅんさんは、私より5歳年上の先輩世代。
ミュージシャン、イラストレーター、エッセイスト、そして仏像マニア……と、とても一つの肩書きでは括れない人ですが、その雑多さこそがみうらじゅんという存在なのでしょうね。そういう生き方には、素直にリスペクトの念を抱いてしまいます。
本書『アウト老のすすめ』は、週刊文春に連載された人気コラムから95本をまとめたエッセイ集となります。
テーマは老い、世の中とのズレ、自分を「アウト側」に置くという姿勢ですが、どれも深刻になりすぎず、力が抜けています。真面目に読もうとすると肩透かしを食らうし、かといって軽く流して読んでいると、時々ハッとさせられる一文に出会ったりします。
正直に言えば、「読んでも読まなくてもどちらでもいい本」かもしれません。けれどそれは、決して否定的な意味ではなく、こちらが構えず、気分のいいところでページを開き、合わなければ閉じればいい、そのくらいの気軽さ、距離感で読めるエッセイ集ですね。
老いを真正面から語るのではなく、少し斜めから、少し外側から眺める。そのスタンスに共感できる人なら、クスッと笑いながら、時々「なるほど」と頷かされる一冊だと思いました。
最後に気付きましたが、みうらじゅんさんは文春砲のターゲットにならない唯一の芸能人かもしれない… -
Posted by ブクログ
エロ仏教おやじという感じです。
そもそもはない。の話面白かった。
人生や人間を引いて見てみたり、ぼやかして見てみたり、いろんな視点でものごとを見ているのがとても愉快だ。
何事も曖昧でいいというようなメッセージにとれた。
答えを出さなくていい、自分を作らなくていいといったような。
「そもそもはない」 何度も繰り返し、そうつぶやいてみましょう。一日 1回、いやもっと。「私には幸せな家庭がある」「そもそもはない……そもそもはない……」「永遠の愛がある」「そもそもはない……そもそもはない……」「仕事や地位や立場や敵や味方や自分や――」「そもそもはない……そもそもはない……」 訓練していくうちに、脳があると思い込もうとしている瞬間がわかってきます。
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Posted by ブクログ
イラストレイターのみうらじゅんさんは、ボブ・ディラン熱愛家である。日本編集のベスト盤「DYLANがROCK」のジャケット・デザインも担当した。学生時代に『アイデン&ティティ』を手に取ったのは、いろんなモヤモヤを抱えながら、ディランのカッコよさに憧れる自分とどこか波長が合うと感じたからだろう。その後、田口トモロヲさんとの共著『ブロンソンならこう言うね』も秘かに読んだ。みうらじゅんさんの本は、なぜか大っぴらに読むことが出来ない。思春期男子の「恥ずかしさ」を思い出させるからだ。
みうらじゅんさんはその後も、「見仏記」や「マイブーム」の仕掛人として大活躍。「ゆるキャラ」という言葉も発明し、21世紀日本の文化を牽引している。すごい。精力絶倫である。そして67歳の今も「アウト老」として「老いるショック」に立ち向かっている。見習わなくてはならない。
それにしても「アウト老のすすめ」とはよく言ったものだ。気力体力の衰えに悩む高齢者に夢と勇気と開き直りを与えてくれる。「人生エロエロ」という週刊文春連載の原タイトルそのままだったら買わなかったかもしれないが、このタイトルに惹かれて思わず書店のレジに向ってしまった。
でもやっぱり電車の中で読むのはちょっと恥ずかしい。これは自分がまだ「若さ」と「純粋」を保っているから、ということにしておこう。
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