岩井三四二のレビュー一覧

  • 「タ」は夜明けの空を飛んだ

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    無茶苦茶おもしろかった!!!プロジェクトXみたい。
    ドラマ化しないかなぁ。
    坂の上の雲も真っ青なくらい面白い。日露戦争が財政的に綱渡りなのは知ってたけど、技術的にもかなり頑張ったんだなと思う。

    木村駿吉は教師をしていたが、内村鑑三の不敬事件の煽りを喰って免職になりアメリカに留学していた。日清戦争が開戦する。

    イタリアでグリエルモは電磁波の研究に夢中だ。電磁波でモールス信号を送れることにも気づく。この話をイギリスに持っていくことにした。後にノーベル賞を受賞する。

    海軍内に無線電信調査委員会が立ち上げられている。世界最先端の技術である。グリエルモマルコーニが世界で初めて実用できる無線機を作ったのだ。無線電信を海軍は開発することにした。外波中佐が責任者だ。木村駿吉が海軍大学校の教授になる。

    木村駿吉の父は木村摂津守。咸臨丸で太平洋横断し、勝海舟とも交流があり、その際には福沢諭吉を従者としていた元幕臣。顔は広い。

    駿吉は松代技師といろいろ相談する。全てが手作りだ。課題がすでに箇条書きされている。一つずつ潰していくしかない。駿吉は並行して受信機を作る。音響式と印字式のどちらが便利かやってみる。なにしろ無線の天覧を行う予定なので、プレッシャーは半端ない。海軍大演習があるのだ。

    そうこうしているうちに、無線機の扱える兵を作らねばと教育も始まる。仙台の高校で教えていた要領でやったら、みんな寝てしまった。だがロシア情勢が不安定なので急がざるを得ない。

    山本英輔中尉。授業がまるでわからない。

    駿吉はアメリカに調査に行く。がみんな、自分の専門分野ばかり滔々と語って得るものは少ない。

    イギリスへの表敬訪問に行く途中、無線をしっかり使うよう命令されている。改善要望をまとめていく。イギリス海軍の無線機まで見せてもらえた。

    駿吉は米国からの帰国で船が漂流し、おお急ぎでヨーロッパを回る。まだ周波数を測る手立てはどこにもないようだ。よい部品を見つける。

    横須賀に正式な無線の開発局が作られた。松代は逓信局に帰ってしまった。問題点をリスト化すると100を超えた。あれこれ無理難題も持ち込まれる。山本が大尉になって派遣されてきた。ロシア情勢が緊迫する中、駿吉は行き詰まっている。

    改良型無線機を扶桑という船に取り付けて実験開始。いよいよ人事も開戦を見据えたものになってくる。予算が通り、部品調達から始める。外波中佐と山本大尉が戦隊の方に行ってしまう。突貫工事で改良型を増産して各艦に取り付ける。

    日露戦争が始まる。たまたま通りがかったロシア商船を拿捕して連行などの連絡が素早くできてみな感心する。旅順海戦が始まった。制海権を制することはできなかった。

    駿吉は対馬に出張だ。まだ中傷の船に取り付けねばならないのだった。

    海門号はイギリスのタイムズ紙のチャーター号で、海戦の模様を海から無線で報道しようとしている。外波中佐はそこにマレーシア人のボーイに扮して乗り込んでいる。ロシア巡洋艦のバヤーンが検査にやってくる。尋問されたがやり過ごす。と、外波中佐はバヤーンが提督船であることに気がつく。その話を駿吉にしてやった。

    日本海軍はロシアと海戦をしたいが、旅順港の奥深くに籠ってしまい、陸からの砲弾で近づけない。そこで旅順港の入口にボロ船を沈めて出られないようにしようとしたがうまく行ってない。バルチック艦隊が来る前に旅順艦隊と勝負をつけなければならない。が、ロシア司令長官のマカロフ中将が戦死。

    ロシアの巡洋艦は太平洋側にまで出没し、輸送船や商船を襲う。駿吉はロシアの無線解読を頑張るがロシア語はわからない。ロシア語がわかる人はみなさん出陣している。しかし辞書がある!読めるわけなかった。せめて方角がわかれば…

    日本海軍はウラジオ艦隊が無線として孤立していることに気づく。三隻中一隻を沈める。戦闘は終わったが、敵兵の救助作業が始まる。山本大尉も報告書を作成して後続艦や軍司令部などへ打電しなければならない。

    海軍は日本海と黄海の制海権を得ているが、バルチック艦隊が出航していた。旅順が潰せていない。陸側から頑張って陸軍が攻めている。旅順が落ちた。残るはバルチック艦隊だ。

    外波中佐はエジプトだ。日本郵船の社員ということになっている。知りたい点は3つ。
    ・潜水艦を持っているか
    ・機雷敷設用の機材があるか
    ・無線通信能力
    しかし空振りに終わる。スエズではなく希望峰を回ったのである。外波は追加部隊を観察する。

    呉のドッグで艦隊を補修する。もちろん無線もやられている。駿吉は指示を出す。まだ日本は2等巡洋艦も造船できない。バルチック艦隊の無線はドイツ製らしい。今度は国内の離島の望楼に無線機を張り巡らす仕事が待っている。ドイツ製というのは外波大佐(昇進した)の報告で間違いない。アンテナなら今から改良できないだろうか。今は立石兵曹長が手伝ってくれている。やるべきことはやった。バルチック艦隊はマラッカ海峡まで来ている。

    タ。一字暗号。バルチック艦隊を見ゆ。橋立とある。しかしこれは結果的に誤報。バルチック艦隊とすれ違った宮城丸は宮古島に入って報告したが、宮古島には電信局がない。石垣島まで110キロを丸太をくり抜いた小舟で垣花善という若者が漕いで渡る。同じ頃、「敵艦隊らしき煙見ゆ」のネを東シナ海から発せられた。近づいてきて、タを連打する。位置は203、信濃丸の符号はYK。厳島を中継して日本海軍に知らされる。無線が連合艦隊の全艦に行き渡ったのは2-3ヶ月前だった。信濃丸などその際たるものだ。ギリギリ間に合ったのだ。敵艦隊の位置や様子は絶えず送られてくる。

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    2026年09月16日
  • 田中家の三十二万石

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    近江百姓から秀吉、秀次に仕え、最終的には関ヶ原の戦い後石田三成を捕え、筑後柳川藩三十二万石の藩祖となる田中吉政の一代記。
    出世に従い求められるものが異なる中、上司の期待に応えて適応していく姿はまさに叩き上げのサラリーマンの様だ。その死後、嗣子達には不幸が重なり、わずか11年でお家断絶となる。

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    2025年08月09日
  • 「タ」は夜明けの空を飛んだ

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    バルチック艦隊との海戦が、臨場感溢れた。
    タが空を飛ぶまでの頑張りが、この海戦の見方を変えたように思える。

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    2024年09月24日
  • 天命~毛利元就武略十番勝負~

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    ■毛利元就のその初陣から隠居するまでの、10の場面での決断と行動。いわば「どうする元就」。
    ■小説なので非常に読みやすい。戦術検討や合戦の様子がリアルに描かれている。
    ■亡兄の子、幸松丸を支える後見役の多治比元就としてスタート。
    ■大江広元の子孫を称する毛利家も一族や重臣が多い。主家に対して、臣従する者もいれば蔑ろにする者もいる。
    ■高橋家を滅ぼし領土を拡大した頃から重臣たちがその実力を認めていく。
    ■忍びや斥候を使って情報を集めうまく活用する。情報運用の才能を感じさせる。
    ■志道広良という良き相談相手がいたことも大きい。
    ■尼子攻めの撤退戦で殿軍を命令され、九死に一生を得るなど苦労もしたし、そこで意外な人物から助けられた。追い詰められてわかる人の本性。
    ■長男の毛利隆元や吉川元春が凡庸に描かれている。
    ■数多の戦場を経て、元就がどんどん冷酷になっていくが、九州の大友義鎮の謀略に翻弄される元就。
    ■最後はハッピーエンド。

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    2024年05月16日
  • 崖っぷち侍

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    したたかに生き抜く

    戦国時代が終わり天下泰平の江戸時代へと時代が大きく変化する中、翻弄される人々の姿を描いている。
    この作者の描く登場人物は、みんな江戸時代の武士のように忠義や義理にガチガチにとらわれていない。生き生きとしていて どこかユーモラスでひょうひょうとしていて 実にいい。
    主人公たちは、最後に主家がつぶれて浪人してしまうが、農業も営んでいるのでそちらの方で自活してゆく。
    現代に置き換えると、会社がつぶれて失業してしまうが、手に職があるのでそれを元手に暮らしてゆく という今も昔も変わない真理を実感した。

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    2022年11月08日
  • 悪党の戦旗 嘉吉の乱始末

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    忠臣蔵といくらか似通ったとこ

    賢明とはいえない主君を持ったばかりに、お家の崩壊 追われる浪人生活 主家再興のための地味な努力 と忠臣蔵といくらか似通ったところがある。
    前半部分はいくらか地味であったが後半部分の話の盛り上がりは、なかなかのものである。もっともこの作者の以前の作品にあったようなほろ苦いユーモアは影を潜めているところは残念である。
    作品後半に南朝方と接触した際、赤松党も南朝方も絶望的な努力を長年尽くして来たので、手段が目的化してしまいもし本願がかなったら呆然としてしまうだろう という述懐の部分には感銘を受けた。

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    2022年06月08日
  • おくうたま

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    久々に最初から入り込める小説を読む。
    テンポよく引き込まれる文章に前に読んだ本もこんな感じだったのでこの人の作品と自分は相性がいいのかもしれない。
    瑞石は浅井家の男児を匿い雲石と名乗らせ医学を学ばせるが、雲石には堂々とした態度でバレたらその時考えると雲石の不安を意味のないものとしていう。
    そして瑞石の人間らしさや医学を志した動機、そして危険を覚悟で匿ったのは何故か雲石と別れる前日に雲石に語る。

    浅井家から特別な配慮か恩を返したのかと思っていたのだけど瑞石の優しさと後悔から引き受けたことを知り動じない人プラス優しい人、顏は怖いが根はいい人な瑞石に今までの行動が全て頼もしい人に変わっていった一行だった。

    瑞石と別れ、お家再興の為に助けてくれそうな武将を転々としながら、生活のために医者まがいの事をしていく。
    そして五箇山にいる時に乳兄弟の死、そして最後まで助けてくれた2人も連絡が途絶えて1人になってしまうがそれでも道がないか模索中に子どもを助けるか浅井家を取るか苦渋の選択に迫られる。
    この決断、浅井長政の願いに心打たれるこんないい歴史小説は久々に読んだ。

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    2021年07月07日
  • 戦国 番狂わせ七番勝負

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    新進気鋭の作家さんが番狂わせとしてそこそこ有名な戦いを書いている(弥助だけ少し毛色が違うが)。地図が分かりやすく、非常に助かる。テーマ上、若い時期のストーリーが多いが、描き方は色々で興味深い。
    海ノ口は大河でも見たが、季節は考えたこと無かったな。政宗と長政の2作がお気に入り。

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    2021年03月01日
  • 難儀でござる

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    岩井三四二さん、初めて読んだ。面白かった。登場人物を通した視点から、様々な難儀が生き生きと描かれている。出てくる主役が、いつもの信長や家康でなく、そこが知りたいと思うような人物で、上手いです。

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    2020年08月16日
  • 戦国 番狂わせ七番勝負

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    歴史上の有名な戦いや、大大名の合戦の話ではないが、英雄の若き日の活躍や小が大を制する小気味好い物語がとても面白い。島津義弘、織田信長、真田昌幸などの想定外、裏話、想像を掻き立てるフィクションなどが、短編なのでさくっと読める。物語の面白さもさることながら、この作者がこんな話を書くのかという楽しみ方もある。ところで、こういういくさ話、単純な勝ち負け(結果)だけでもないし、武士のメンツや矜持を保つこと(外部からの評価)や信頼関係の構築(ネットワーク)など、ケースディスカッションに使えそうだなと。ちょっと作ってみるか。

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    2019年12月05日
  • とまどい関ヶ原

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    あまりにも有名な関ヶ原の合戦。歴史の表舞台には登場しない武士たちが、より力のあるもの達の顔色をうかがいながら翻弄されたり、切り抜けたりする姿がとても面白く描かれていました。
    息抜きに読むのにちょうど良かったです。

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    2016年08月07日
  • 村を助くは誰ぞ

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    日本の中世を舞台とした短編小説集。
    本の題名となった「村を助くは誰ぞ」は、
    強かに生きる農民達の姿が、生々しく描かれていて、
    特に良かった。

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    2011年09月24日
  • 難儀でござる

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    お初のダンナ、京極高次の苦悩を描く「蛍と呼ぶな」ほか戦国ものの短編集。ここにはカッコいい武将など一人もでてこない。この作家に一気にハマった一冊。

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    2011年05月15日
  • 村を助くは誰ぞ

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    本書も勿論、面白くたくましくそして切なくて悲しい。
    本文庫では著者のユーモラスかつ作家として生きていく苦しさも垣間見せるあとがきが嬉しい。そして細谷さんの解説で発想の源泉とそれを作品世界に昇華させていく過程の一端をうかがうことができる。

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    2011年01月05日
  • 戦国連歌師

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    戦国時代、乱世に何故連歌のようなちょっと優雅なものが・・と不思議に思っておりました。「武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで (角川叢書)」と本書である程度、理解出来たような気がします。連帯感と一種の高揚感が連歌で得られるのですね。
    著者のほかの作品と同様、主人公は滑稽で人間的、時に悲しい存在ですが・・・。最後には・・。
    師匠にあたる宗牧は実在の人物だそうで。不勉強で知りませんでした。そのまた師を辿っていくと古今伝授で有名な宗祇、東常縁まで行き着くのだとか。いやいや。岩井三四二さんはピンポイントで興味持っていることをテーマにして下さります。(気づくのが遅すぎますが。すみません)

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    2010年12月27日
  • 銀閣建立

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    東山文化の粋といっても当時の庶民には縁遠い。いや、縁遠いどころか怨嗟の的になっていたであろう銀閣寺。さすがに読後感を面白かったで片付けるわけにはいかないけど、それでも岩井さんの著作だけあって庶民、いや、職人の矜恃を感じさせる。
    古来の建築、そして銀閣寺に詳しければもっとこの世界に浸れたはず・・・。自分の知識といったら今年の夏だったかに観たNHKの創建時の銀閣寺を再現、推理しようという番組から得た知識がうっすらとあるだけ・・・。それでもこうであったかもと手を打つ箇所が。

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    2010年12月14日
  • 清佑、ただいま在庄

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    室町後期の文亀二年(1502)、和泉国逆巻庄に、京の大寺より一人の青年僧・清佑(せいゆう)が、荘園の新代官として赴任してくるところから、物語は始まる。

    前任の代官からは、「村の者どもをあなどってはならん。といって、恐れてもいかんがな」と心得を教えられ、寺の老師からは「村の者どもを愛子(あいし)と思うて撫育するように」とも教えられて、理想に燃え、良識と学識、祈祷の力を武器に、代官職を務めようとするが…。

    食うや食わずの生活を贈り、どんな手を使っても生き延びることを第一とする村人たちは、一筋縄ではいかない。

    年貢の徴収、公事(裁判)や対決(公判)、盗みの取調べ、干ばつや洪水の祈祷、地所争い、次々と難題が待ち構える。

    清佑を取り巻く、政所(代官所)の下級役人、村人らがいずれも個性的に描かれていて物語に奥行きを与えている。

    室町時代が興味深く描かれている作品であり、荘園の政所を舞台にした法廷ものの面白さももち、青年代官の成長物語としても読める、魅力的な時代小説である。
    第14回中山義秀文学賞受賞作。

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    2010年11月14日
  • たいがいにせえ

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    本書も面白い。丁度興味を持っていた鎌倉のこと、瀬戸内のこと、海賊が登場する編があること、それらを割り引いても引き込まれる。

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    2010年10月12日
  • 難儀でござる

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    いやあ、これも面白いの一言。
    書店で「岩井三四二:今手に入る全文庫本リスト」を入手。全部読むつもりでいる。

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    2010年10月09日
  • 清佑、ただいま在庄

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    連作短編。青年僧が主役なれど時代物の連作によくあるとおり大きな役を果たさないエピソードが多く、そのぶん周辺の人物像がイキイキとしています。
    各編の落とし具合が絶妙で荘園という舞台、時代も自分には珍しく是非この登場人物達のその後を知りたく思います。苦労、哀しみの多いものになるのでしょうけど。

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    2010年09月24日