銀閣建立

銀閣建立

743円 (税込)

3pt

3.7

室町末期、応仁の乱で疲弊した京。5年ぶりに都へ呼び戻された番匠・橘三郎右衛門は、公方御大工の父から、足利義政が隠居所として東山に山荘をつくることを聞かされる。同業者たちとの駆け引きや、口うるさい上様の注文をしのぎつつ、棟梁として技の限りを注いだ、三郎右衛門の最上級の建物を造る闘いが始まった。(講談社文庫)

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銀閣建立 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年12月14日

    東山文化の粋といっても当時の庶民には縁遠い。いや、縁遠いどころか怨嗟の的になっていたであろう銀閣寺。さすがに読後感を面白かったで片付けるわけにはいかないけど、それでも岩井さんの著作だけあって庶民、いや、職人の矜恃を感じさせる。
    古来の建築、そして銀閣寺に詳しければもっとこの世界に浸れたはず・・・。自...続きを読む

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    購入済み

    国宝 銀閣寺

    2023年06月04日

    時代小説としての面白みよりも、職人史 寺社建築史としての面白みのほうが勝っている作品である。国宝銀閣寺の外見がどうもチグハグな理由もよくわかった。
    主人公の家庭内の悩み 室町時代末期の荒れた世の中 無理な取り立て 等の要素も加えているが、やや中途半端かな。オチの部分の地獄極楽の部分も今ひとつ腑に落ち...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月14日

    初めての岩井作品。地味だが室町の息遣いが現代に蘇るようなリアリズム。他の作品も読んでみたいと思わせる魅力がある。

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    Posted by ブクログ 2023年10月25日

    銀閣建立によって引き起こされる悲喜交々。
    銀閣に対する将軍の想い、棟梁の矜持。
    そして同業者との争い、家族、奉行衆との関係、そして時代。
    作者が書きたかった事が色々ありすぎて、最後がちょっとボヤけた感じになってしまったか。
    どこかにカタルシスを感じるところがあっても良かったように感じる。

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    Posted by ブクログ 2015年10月03日

    室町時代末期、幕府の権力が弱まり疲弊しているにも関わらず、将軍職を引退した後の自分のためこだわりの御所を建てよと命じる足利義政。お抱えの番匠たちが今で言う競争入札や、談合のような形で仕事を取って行く様。そして建設するための莫大な費用を民からあらゆる形で捻出させていたことなど、かなり興味深いものがあっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月22日

     歴史建築小説かと思ったら、室町時代後の建設業界の話だった。
     男同士のパワーゲームは面白いんだけど、建設箇所と、家族ものの箇所がつけたしのようで……ならパワーゲームの方が読みたかったなぁというのが個人的好み。
     (そうしてしまえばタイトルに偽りありとなってしまうし)

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