【感想・ネタバレ】村を助くは誰ぞのレビュー

あらすじ

尾張が美濃に攻め寄せるという。軍勢が村へ入れば村人たちには生き死にの大問題だ。オトナ衆の次郎衛門は戦火から村を守るため、織田勢から自軍の乱妨と略奪を禁止する命令書をとりつけようとするが……。戦乱の中で奔走する村人たちの、たくましさとせつなさを描いた表題作を始め、全6本の粒ぞろい歴史短編集。※本書は、2004年12月に新人物往来社より刊行されたものを文庫化にあたり加筆修正したものです。

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Posted by ブクログ

日本の中世を舞台とした短編小説集。
本の題名となった「村を助くは誰ぞ」は、
強かに生きる農民達の姿が、生々しく描かれていて、
特に良かった。

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2011年09月24日

Posted by ブクログ

本書も勿論、面白くたくましくそして切なくて悲しい。
本文庫では著者のユーモラスかつ作家として生きていく苦しさも垣間見せるあとがきが嬉しい。そして細谷さんの解説で発想の源泉とそれを作品世界に昇華させていく過程の一端をうかがうことができる。

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2011年01月05日

Posted by ブクログ

1美濃国で尾張との国境に居を構える地侍。2美濃国の危機に発せられた密使。3密使に強請られる伊勢神宮の御師。4やはり尾張国に接する美濃国平田西荘に住む百姓。5それとは逆の、尾張側の村娘。6土岐家に嫁いだ斎藤道三の娘・帰蝶の傍近くで暗躍する甲賀くノ一。1~6それぞれの物語は、斎藤道三の周囲を描いており、戦国時代の過酷さを浮き彫りにする。そのどれもが大団円ではなく、人々のしたたかさと悲哀が伝わる連作短編。「那古屋小判金」の、自国・美濃にも、敵国・尾張にも組できない地侍の一発逆転劇が面白かった。

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2024年07月11日

Posted by ブクログ

6つの短篇集ですが、全ての舞台は斎藤道三・織田信秀(信長の父親)時代の美濃・尾張の国境です。
いたって真面目な歴史小説です。
帯を見てある意味大きな期待をしたのですが、さほどでもなく。どこと言って欠点のようなものは無いのですが、かといって力強く引き込まれる感じも無く。程々に面白く読み終えてしまいました。
テーマとしては良いと思うのだけれど。。。

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2016年07月31日

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