あらすじ
本屋が選ぶ時代小説大賞2014「異国合戦」より面白い!
理不尽な形で主家を滅ぼされた下級武士・金丸強右衛門。戦国から江戸に世の中が変わっても逞しく生きる道を探す新しい武士像を描く!
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したたかに生き抜く
戦国時代が終わり天下泰平の江戸時代へと時代が大きく変化する中、翻弄される人々の姿を描いている。
この作者の描く登場人物は、みんな江戸時代の武士のように忠義や義理にガチガチにとらわれていない。生き生きとしていて どこかユーモラスでひょうひょうとしていて 実にいい。
主人公たちは、最後に主家がつぶれて浪人してしまうが、農業も営んでいるのでそちらの方で自活してゆく。
現代に置き換えると、会社がつぶれて失業してしまうが、手に職があるのでそれを元手に暮らしてゆく という今も昔も変わない真理を実感した。
Posted by ブクログ
厳しい戦国の世ではあるが、登場する人達は、たくましく未来に向かって生活している。ああ、自分も頑張らねばと、読み終わって思う。おばあさんの一言一言が、現状を打破する知恵になっているのは、面白い。