岩井三四二のレビュー一覧
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織田と武田の争いを背景に岩村城を巡った戦歴、楽しく読めました!
戦国時代の中高年の恋愛感情とその顛末も巧みに書かれており、争いの要素に加えたストーリーでした。
最近は歴史小説が楽しいです。年齢のせいかな(^^;Posted by ブクログ -
タイトルの示すとおり関ヶ原に戦いを舞台にした短編集です。
岩井さんらしく2話の安国寺恵瓊と7話の徳川秀忠を除いけば、主人公はさほど有名ではない武将たちが中心で、しかも主体的というより周りに翻弄される姿が描かれます。
逸品とは言いませんが、安定した上手さを感じさせます。Posted by ブクログ -
和算がテーマというちょっと珍しい時代小説で。でも途中まで主人公が情けなさすぎて・・・。柔術の達人と分かってからは面白く読めましたが、も一つ江戸時代の数学というものを生かしきれなかったような。僕が数学全く駄目なせいもありますが。
でも楽しく読みましたよ。岩井さんの著作はこれからも追いたいです。Posted by ブクログ -
「小説すばる」に掲載された6話に、書き下ろし1話を加えて単行本化した作品。
生薬屋を表看板にしている天竺屋時次郎は、公事(訴訟)を手助けする「出入師」を裏稼業としている。
江戸時代の裁判権は、大名領国では藩に、天領では代官と勘定奉行に、寺社がらみは寺社奉行に、江戸市中の町人がらみは江戸町奉行にあ...続きを読むPosted by ブクログ -
義輝の戦国時代、三好勢と六角勢が睨み合う京の町を凄腕のスナイパーが跋扈する。対するは甲賀者。聞くと凄惨なサスペンスに思えるが、作風のとぼけた味が笑いも誘ってするする読める。戦国のゴルゴ13、あるいはジャッカルの日。風変わりだが面白かった。Posted by ブクログ
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足利将軍を討ったために、領地を奪われ、浪人になる赤松家。再起をするため、何度か蜂起するがその度に失敗し、赤松宗家の血を継ぐものが子供一人になってしまう。もはや、失敗はできない。そこで、考えられたのが、吉野にある南朝から神器を奪うこと。しかし、幕府からは復権のために、南朝の天皇の首も条件にされる。困難...続きを読むPosted by ブクログ
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檀那方には連歌は遊びや。けどわしにとっては違うんや。連歌の席がわしの戦場や。ここからはもう逃げるわけにはいかんのや。
平手をにらみ返すと、「願います」と友軌は句をうながした。Posted by ブクログ -
戦国時代の連歌師 里村紹巴の一生。
岩井三四二らしく、地味な生活の苦労などを丁寧に書いているところが面白い。
歌の才能に限界を感じ、連歌師としての顔の広さを生かして権力者となるが、偏見からは逃れられず・・・といったあたりはやや切ない。
茶道などとの関係も少し分かって面白かった。Posted by ブクログ -
主人公は今で言う弁護士っぽい仕事の駆け出しで、負けたら切腹させられることになり、死ぬ気で駆けずり回る。相手は裏にヤクザみたいのもついてるし、命を狙われながらも不利な事案を最後は勝ち取る爽快ものだった。こういう仕事ってこの時代からあったんだなというのも勉強になった。Posted by ブクログ
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銀閣建立によって引き起こされる悲喜交々。
銀閣に対する将軍の想い、棟梁の矜持。
そして同業者との争い、家族、奉行衆との関係、そして時代。
作者が書きたかった事が色々ありすぎて、最後がちょっとボヤけた感じになってしまったか。
どこかにカタルシスを感じるところがあっても良かったように感じる。Posted by ブクログ -
歴史小説が好きでかなり読んできたが、毛利一族の物語は初めて読んだ。
「三本の矢」のエピソードぐらいは知っていたが、最初、毛利家は小さな国だったのはちょっと意外。最初から安芸の大きな豪族だと勝手に思っていた。
主人公の元就の知略、ある意味「だまし討ち」じゃんという戦略は読んでいて楽しかった。
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