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力はなくとも権力に近づけるのが連歌師だ。父の敵・戦国の世への復讐のため、野村紹巴は連歌の道を突き進み、秀吉はじめ名だたる権力者とつながりを持って、天下一の連歌師へと駆け上ったのだが・・・。
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Posted by ブクログ
戦国時代の連歌師 里村紹巴の一生。 岩井三四二らしく、地味な生活の苦労などを丁寧に書いているところが面白い。 歌の才能に限界を感じ、連歌師としての顔の広さを生かして権力者となるが、偏見からは逃れられず・・・といったあたりはやや切ない。 茶道などとの関係も少し分かって面白かった。
連歌師・里村紹巴が主人公。 本能寺の変について語られる時、必ず触れられる明智光秀の「ときは今天が下しる五月哉」が愛宕山で開いた連歌会
貧しい家の次男に産まれ一生を寺でこき使われるぐらいならと一念発起して連歌師を志す。連歌師として諸将の間を情報を武器に渡り歩く。天下人秀吉に近づく事に成功したが甥の秀次の謀反に連座して蟄居を言い渡される。細川幽斎とは親しい間柄で本編での幽斎は少し遊び心のある人間で世渡りの上手い人物像に描かれている。
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