レイ・ブラッドベリのレビュー一覧

  • 華氏451度〔新訳版〕

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    本なんておぞましい。昇火。

    科学技術の発達、マナーの向上、福利厚生の充実…
    私達の世界は日に日に良くなっている、のだろうか。「昔は良かった」「古き良き時代」そんな言葉は何故生まれるのか。老害という言葉で片付ける事は簡単だ。しかし、便利さ、快適さの代わりに失ったものは少なくないのではないか。

    物事の真理を、僕らは追求しなければならない。そしてそれが侵害される時は、権力に立ち向かわなければならない。

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    2025年12月28日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    まず装丁がかっこよく、タイトルもかっこいい。そしてあとがきまでもかっこ良かったです!個人的には「ザハロフ~」「芝生で泣いている女」「交歓」が良かったです。

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    2016年11月09日
  • 華氏451度

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     この作品が六十年も前に書かれたことがまず驚き。
     作品内で描かれている書物、テレビ、広告、ラジオ、選挙などと人間との関係性は、現代において全てフィクションとは言いきれないほどにリアリティーがある。娯楽の洪水に溺れて"考える"ことをやめてしまうのは簡単で楽だけど、本当にそれでいいのか。携帯やパソコンなしでは生活できない自分に、遠い昔から作者が問いかけてきたようだ。

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    2015年12月08日
  • 太陽の黄金の林檎

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    胃の中に蝶々、心臓が早鐘みたいになって、早く次の頁を読みたいのに、読み終わるのが勿体無くて仕方ない気持ちになった。

    色鮮やかで、湿り気のあるブラッドベリの文章を、これまた美しく仄かな湿度を含んだ言葉で紡ぎ訳してくれた小笠原豊樹氏の翻訳が大きかったと思う。

    個人的に翻訳ものは、翻訳者との相性が多分にある質なので、初めてのブラッドベリを小笠原訳で読むことができたのは幸運だったと思う。ドンピシャリだった!

    訳の素晴らしさを噛みしめるためにも、ブラッドベリ自身の言葉を知るためにも、原書にも当たってみたいと思う。

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    2015年10月31日
  • 華氏451度

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     本の所持が禁止された世界を舞台に、見つかった本を焼き払う”焚書官”の仕事をするモンターグの姿を描いたディストピアSF。


     以前NHKの「クローズアップ現代」で読書について取り上げられているのを見ました。その番組の中の実験で普段読書をする学生としない学生でレポート課題に取り組む際どのような違いが見られるか、ということが実験されていたのですが、それがこの本の内容とシンクロしているような気がします。

     モンターグはふとしたきっかけから衝動的に一冊の本を持ち帰り、その本を読み自分の仕事に疑問を持ち始め元大学教授のフェイバーに話を聞きにいきます。

     フェイバーが語る書籍のない社会に欠けているも

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    2015年07月30日
  • 華氏451度

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    書籍を持つことが禁じられた世界。書籍の一切を焼き払う「焚書官」という仕事に就くモンバーグは、近所に越してきた不思議な少女クラリスと出会い、また書籍とともに命を落とす老婆の存在を目の当たりにし、本を忌むこの世界に疑問を持ち始める。

    思考すること・物事に疑問を持つことの重要性、思考の時間を奪われることの恐怖と弊害、さらには人間らしさとは何かを問う作品だと思う。
    耳にはめた超小型ラジオや大画面テレビから、引っ切り無しに流れてくる情報の海。書籍から知識や思想を学び感じ取ることを禁じられ、物思いにふける時間すら悪とされる。
    徹底的に思考を管理された世界は、確かに人と衝突することなく一見平和かもしれない

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    2015年07月30日
  • 刺青の男

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    「今夜限り世界が」こんなに静かな終末ものを読んだことがない。遠い宇宙を夢見る心と、足元の地球をしっかり踏みしめて愛する心と、ブラッドベリにはその二つの心が難なく共存している。

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    2015年04月03日
  • 華氏451度

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    「火の色は愉しかった」
    この冒頭の一文に惹かれ、一気に読みました。自分から何も考えずただ刺激的な快楽を受け取るだけの未来は、もう現在のことになっている。壁一面のテレビはスマートフォンに、テレビ中の「家族たち」はSNSの繋がりに姿を変えて。

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    2014年09月26日
  • 太陽の黄金の林檎

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    素晴らしい。
    何という美しさ、何という陰鬱さ。

    収録作品の中でも圧倒的に知られていると思われる「霧笛」。声高に作品テーマを語ることのないブラッドベリにしては珍しい、込められた寓意を明確に文章で説明している、ある意味「わかりやすい」作品です。が、だからと言って物語が陳腐化しないのがブラッドベリの底力。最後まで静かな余韻を残す、短いけれど心に残る作品です。

    「サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)」も印象的でしたね。フツーのSF作家であれば、タイム・パラドックスが起こった後にどう収拾を付けるのか?という点を前面に押し出して一大スペクタクル巨編を書くぞ!ぐらい考えてもおかしくはないのに、ブラッ

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    2012年12月12日
  • 刺青の男

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    ベラッドペリの短編集だが、ただの短編集ではない。
    ストーリー全体が男の刺青上で展開しているという構造を持つことで、奥行きが増す。かと思いきやそうでもない。各話のストーリーと、刺青上で展開することの関係性が希薄。
    要するに千夜一夜物語。

    別の本で読んだ話も(万華鏡)。

    あいかわらずの火星人登場率。そして、火の玉型火星人。

    怖い話も点在。

    グッとくるのは最後の話。叶わない夢を叶えようとする。実際に叶わないから、歪んだ形での叶え方になってしまうが、これこそ人情。これが人類の姿勢であって欲しい。
    って、ことですよね?ブラッドベリさん?

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    2012年10月19日
  • 太陽の黄金の林檎

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    奇抜な着想と幻想的な雰囲気と詩的な文体と主人公の心情や思惑がジワッと滲み出る会話や行動の記述が相まって読中読後にえも言われぬ感慨を与えてくれる作品が多かった。
    「霧笛」、「目に見えぬ少年」、「二度とみえない」、「発電所」、「日と影」、「草地」、「歓迎と別離」が特にジワジワと心に響いた。
    今後、何度も読み直す短編集がまたひとつ増えた。

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    2012年10月18日
  • メランコリイの妙薬

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    火竜(dragon )なんか、詩的に描写を重ねて世界と心情を作り上げていて、さすがレイブラッドベリだなーと思ったら、その描写自体をオチにするという、割と性格悪い話
    だけど、詩的な表現は一級。憎い

    綺麗な悪女、という本

    あと、ブラッドベリにとって火星とはなんなんだろう。はっきり意味があるのは間違いないがわからない

    白い服は秀逸。テンション高い

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    2012年04月03日
  • 刺青の男

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    ブラッドベリの短編集ではこれが一番好き。「万華鏡」をはじめて読んだ電車の中、涙と鼻水が溢れそうでやばかった。

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    2010年11月25日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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     反知性主義批判が主題なのだろう。文系学部不要論や、文化芸術事業の縮小に向けた動きなど、架空世界の話とは思えない。一方で、知識人とされている者がとりがちな悪しき態度に対しても目が向けられており、老人たちは主人公に「自分は重要ではない、何者でもない、という思いを忘れてはいけない。他人より優れているなどと思ってはいけない」ということを繰り返し伝える。老人たちに出会った主人公が、彼らを見て、意外としょぼくれてて精細に欠く人たちだなという感想を抱くところも、響いている。
     令和的な感覚で読んでとても気になったのは、市民たちが耳に入れているのは巻き貝ではなくてうどんまたはしめじなのでは……という話ではな

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    2026年03月18日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    1953年でこんな世界を描いていたなんて、、、!
    人間が愉しいことばかり考え、努力や苦しみからは目を背け続ける(ごまかされるとも言えるかも)様子は、AI、SNSに依存しはじめている現代を痛烈に風刺しているなと。他人事とは思えない内容だった。

    たまに色々なことを思案しすぎて、自分が無知だったころに戻れたらなと思う時があるけれど、それでもやっぱり考える楽しさ、他の考えに触れる楽しさ、新鮮さ、その上で自己が更新される嬉しさ、それを知ってしまった以上、考えることで多少不幸になろうと、考える力や時間を奪われたくはないと思った。


    【グッときたポイント】
    ⚫︎"事実をぎっしり詰め込め、自分自

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    2026年03月12日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    本に限ったことではないが出会うかもしれなかったものを人為的に消されるのは喪失感が大きく感じる
    思慮深さとか思考の深さは主体的に得ようと努力しないと身につかないと感じた。

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    2026年02月26日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    言い回しが理解できない部分もたくさんあるけど
    刺さる言葉もたくさんあって
    定期的に読んで心に留めておきたい本

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    2026年02月25日
  • ベスト版 たんぽぽのお酒

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    翻訳だからかSFだからか読みづらさはあるけれど、読み進めていくとハッとする瞬間が散りばめられていた。
    1957年刊行の本なのに、機械文明の侵蝕についていけない心が、AIについていけない現代と重なって、今の時代を書いているのかと錯覚する時も多かった。

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    • 12歳の少年ダグラスが世界の美しさや死の影に気づいていく過程を書いた本。
    • たんぽぽのお酒は、夏の出来事を象徴するモチーフとして扱われている。

    ◆ 小さな冒険と死の影が同居する夏
    • 1957年の長編だが、1940年代から発表されていた短編を縫い合わせた構成。
    • 緑豊かな田舎町での小さな冒険、家族の記憶、そして

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    2026年02月21日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    詩的な表現が多くて、思った以上に読むのに苦労した。でも、付箋を貼った箇所は沢山あって、面白かった。ベイティーの言葉が特に好き。ドラマ「女王の教室」を思い出した。確かに私たちはぼーっとしたり考える時間がどんどん減っているよな。気をつけよう

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    2026年02月13日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    何事にも興味を持ち、自由に調べられる、勉強できる事の素晴らしさを忘れてはならない
    知識と知恵の重要さを考えたり、自分を見つめる時間を改めて作ってくれた本作に感謝したいです

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    2026年02月01日