辻堂ゆめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かなり面白い。カテゴリーとしては叙述トリックだと思いますが、なんかすごい良い。よくある叙述トリックミステリーとはまた違ったジャンルにも感じるし、殺人が起きるわけでもないのですが、これがいわゆる王道の叙述トリックミステリーというものなのか。いずれにしても7話短編の全てにこのトリックが仕掛けらており、且つ、連作短編となっている為、それぞれの繋がりが見えた時の衝撃というか、心地良さというか、伏線を見事に回収というか、本当に良く出来ている作品だと感じました。各登場人物達の交換日記のやりとりを読者が俯瞰して見ているような状態ですが、各話の最終段階まで来てやっとその交換日記のやりとりがどういう意味合いを持
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Posted by ブクログ
「恋愛」と「ギミック」を掛け合わせることで、予想外のドキドキが味わえて楽しかった。
特に『合コン×人狼ゲーム』が良かったなあ。
初めての合コンが人狼ゲームに仕立て上げられていく展開にはちょっと笑ってしまった。
それでも見事な推理でジョーカーを特定していくし、オチまで完璧で最高だわ。
ストーリーとしては『ミステリアスな彼女×夢診断』がめちゃくちゃ好み。
日部さんが唯一の初めましてだけど、確かに他の作品も読んでみたくなる。
“本選びに悩む10代向け”というコンセプトにぴったりな作品ばかりだったと思う。
編集部さん、上手いよなあ。
このシリーズ気に入ったので全部読もう。 -
Posted by ブクログ
女刑事 里穂子が恋人への殺人未遂容疑で現行犯逮捕した女性は取調べで自身が無戸籍だと主張する。
殺人未遂事件と25年前に起きた幼児誘拐事件、無戸籍者達が息を潜めて暮らすコミュニティ、繋がりがないはずの事案には奇妙な共通点があった。
もしも自分に日本国籍がなかったら?
学校、仕事、病院、保険証、免許証、銀行口座、パスポート…全て通えない、持てない、作れない。
選択肢がほぼゼロすぎて考えただけでぞっとする…。
社会への問題提起のような重いテーマで胸が苦しくなったけどミステリ面としても面白く、引き込まれるように読んだ。ラストの伏線回収も圧巻。
私が生まれながら当たり前に“持っている”ものは決して当た -
Posted by ブクログ
辻堂ゆめさんの学園エンターテイメントミステリーですね。
卒業まで、あと三日というタイミングで、欅台高校の人気英語教師の水口里紗子が誘拐された。
三年生担任の教師だが、ネットで72時間後に始末すると動画が配信された。
そして、三年生の黒川良樹と、荻生田隼平、小松澪、高畑あやねのもとに手紙で「この謎を解け!」と連絡が来た。
黒川良樹は学校嫌いな不良生徒、荻生田隼平はスポーツ万能男子、小松澪は学校一の美少女、高畑あやねは学年一勉強ができる女子だが、良樹とあやねが幼なじみという以外に共通点は無い。
なぜこの四人なのかという謎と、水口里紗子がなぜ誘拐されたのかという謎を抱えて、思案にくれる。