福島正実のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
夏なので読んでみた。
タイムトラベルものの古典の一つだが、今はこういうお話が溢れているのでおそらくあまり現代の読者には新鮮に感じられないかも?
コールドスリープに入るまでの日常が痴話喧嘩などを含めて長く、SFなのを忘れそうになる。とはいえ文体のテンポやリズムは上手い。
タイトルはシーズン的な夏ではなく、おそらく「人生の青春期」「人生の最も幸福な時期」への扉を探す旅…という意味だろうと思う。
主人公はロボット制作の技術力がすごいんだけど、何故かそれを家事ロボット制作に全振りしていて、個人的にめちゃくちゃありがたい存在だなと思った笑(家事ロボットで会社運営しひと財産築くぐらい)
一方で、恋人 -
Posted by ブクログ
初アシモフ。
アーサー・C・クラークと混同している部分があって、クラークのような観念的・哲学的な話を書く人かと避けていた節があったが、どちらかと言うとエンタメ寄りの作家だった。古いが面白かった。
宇宙人殺害という事件を追う刑事は、ヒューマノイド型のロボットとパートナーを組むことになり…と言うストーリーを読み進めていくと
「これは…デトロイト!?」ハンクとコナーじゃん!となりました笑
デトロイトビカムヒューマンというゲームのバディに似ている!というかこのアシモフの古典SFと彼の作品に提唱されているかの有名なロボット三原則をオマージュしているのがデトロイトのようだ。
なのでヒューマノイド型ロボッ -
Posted by ブクログ
愛する人を、そして自分を救う物語!
私たちは自分たちの手によって、より良い未来を作っていく
失敗したって、絶望的な状況になったって、よく目を凝らし考え時機を待ち行動することで希望に満ちた扉を開くことができるんだ
しかし最初はまさかこんな展開になるとは思わなかったよ
1956年から見た1970年、そして21世紀はこんな感じかあ
便利なものはずいぶん増えたけど、これに出てくる発明品はビデオ通話くらいかな
でもお手伝いロボットや無人化は進んでるよね
今から15年後、30年後はどうなっているんだろうね?
まだ車は空を飛んでいない気がするよ
でもきっと変わらず人は猫を愛していると思うし、より良い世界 -
Posted by ブクログ
ずんだ文芸部さんのYouTubeチャンネルでオススメされていて気になっていた一冊。
非常に面白かった。
物語としては、序盤はドライな印象だけれども、
読後感は暖かみを感じられる。
特に中盤から終盤にかけて、物語のテンポと密度が一気に上がり、全てが繋がる感覚を味わえる。
時代が違っても、技術者としての生き様がブレないところも良い。
あの時のこれはそういうことだったのね…!という感覚を味わえつつ、全てを語らない余白も効いていて、
構成が上手いと感じられた。
また、キーキャラクターとしての猫が愛らしく、
そして猫を愛す主人公(というか作者)もまた、
猫のことをよく理解していて良い。
タ -
Posted by ブクログ
ネタバレ良かった…久々のミステリー摂取だったこともあってかなり読んでて楽しかった。
何より徐々に絆が育まれていく過程が良くて…最後にダニールが「法を遵守するだけ」という正義ではなくて「ヒトの正義」を少し理解し始めた所が本当にアツい。あと最後、イライジャの言っていた聖書からの引用をダニールが引用していたのもアツい。ロボットと人間に育まれる絆って大好きなんだ〜!!
最後まで感情を持つ感じがないのもそれはそれで良くて…よ、良くて…言語化ができないんだけど……
でもまぁキャラは立っていたけどちゃんと立つほどに強烈だったかな…って気は…当たり前だけど日本文学らしくない感じだったよね、キャラクター性とか諸々…終わ -
Posted by ブクログ
ネタバレとても素敵なお話でした!
私はこの本を読む前に紹介動画でちょっとした内容を聞いていて、タイムトラベルとかコールドスリープとかの色々なSF要素があって面白いよって言葉と、題名にある扉って言葉から、扉を開けていってトラベルしまくる話なのかと思ってましたが、違いましたw
更に少し言うと、最初にはコールドスリープする展開なんだ!って見てたらやっぱしないと言い出したりして、あれ?SFの言葉は出るけど、どれも言葉だけで大してSF的な展開にはならないのか?
って思いましたが、ちゃんとしっかりとSFでしたw
作者さんが愛猫家でこの本にもピートって猫ちゃんが出てきましたが、彼の鳴き声の意味する所がわかって -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて古典SFなるものを読んだけど、ビックリするくらい面白くて名作と言われている理由が分かった。
後半の伏線回収が素晴らしすぎてずっと「あー!そういうことか!!なるほどなるほど泣」状態。
リッキーと話すシーン、うるうるしてしまった…
序盤はやや頼りなく感じる主人公がどんどんカッコよく見えてくる。
「未来は過去にまさる」「世界は日に日に良くなりつつある」と言える人間の強さに元気づけられた。
どうしても気になってしまうタイムパラドックスについても作中で触れられているのが昇華しやすくて良かった。
SF小説ってこんなに面白いんだ…!!!