福島正実のレビュー一覧
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以前、同じハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」を読んで、あんまり面白いとは感じなかったため、そのリベンジ?という感じでこの「夏への扉」を読んでみた。
コールドスリープとタイムトラベルを掛け合わせたストーリー。
物語としてはアイデア満載で、いろんなことが矢継ぎ早に起こり、話は様々な方向に展開する。
出てくるキャラクターも個性的で面白く、そしてどこか憎めない。
ストーリー展開もさすがだ。
ハラハラする事はないが、なるほど最後はそういうところに落ち着くんだな、という安定の作品という感じだ。
ただ、ストーリーとしてはよかったんだけれど、SFとしては少し物足りない感が残ってしまった。
まー、面白かったんであんまり贅沢は言えないけど、なんかもうちょっと、得られるものがほしかったなー、って思ってしまった。 -
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1956年に発表された作品ですが、1970年から2000年が舞台になっています。もうとっくにその年代を超えた2026年に、答え合わせ感覚で読むのも味わい深いSF小説です。本書で登場した便利マシンをはるかに超えたテクノロジーを持った現在ですが、時間旅行だけはまだ実現していないですね。
猫好きエンジニアの主人公が仕事仲間と婚約者に裏切られ、コールドスリープさせられてしまう「タイムスリップもの」ですが、自分の技術者としてのプライドを懸けて知恵を絞り、めちゃくちゃ仕事をして自分の幸せを取り戻すというストーリーです。
人物の名前が覚えられれば、もう少し楽しめたかも。あと主人公の年齢がアラフォーくらいだと勘違いして読み進めてしまったので、終盤で違和感がありました。最近日本でリメイク映画化されたようですが、山﨑賢人が主人公のラブロマンス。主人公が20代ならまあ納得ですが、アラサーならやはり話は変わってくるぞ...
最後に、『夏への扉』の意味を味わうのもオツなものです。「幸せへの扉」といった意味合いにも受け取れますが、、時間旅行で時代を行き来することを扉と例えているのが素敵ですね。 -
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最近は未読のクリスティー作品でとりわけエルキュール・ポアロの登場作品をゆる〜く追っていて、『エッジウェア卿の死』は題名は知りつつも、内容はさっぱりだったので読むのを楽しみにしてました。
残念だったのは、翻訳が終始一貫して言い回しがかたくて読みづらかったこと。登場人物がみんな武人みたいな口調なので、誰の発言なのか悩みながら、なんとか進むやら戻るやら…難敵でした(u_u)
その点を除けば、二転三転する謎に見事にはまり、登場人物を順番に疑っていたら(笑)最後にあっと言わされる感覚は実に面白かったです。
要所、要所でトリックの一端をチラつかせながら、謎が解けたつもりでいると裏切られる…流石のクリスティー作品でした。 -
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『われはロボット』に続いてアシモフ先生のSF長編を。
面白かった!……でも、まだ若い頃の作品からか、『黒後家蜘蛛の会』に比べると回りくどい表現も多く、なかなか読み進めるのに苦労したのも正直なところです。黒後家〜でのお茶目さを知らず、アシモフ作品として最初に手に取っていたら挫折していたかも。。
世界設定はディストピアのお手本で馴染み深く、でも『一九八四年』よりはまだ明るいといった感じでしょうか。
前述のとおり、どちらかというと読みにくさを感じてしまったのですが(妻のキャラもなかなか……)、それでも引き込まれたのは、刑事・ベイリとR・ダニールとの間に育まれていく絆がなんとも「良かった」からですね〜。
多くの地球人と同じくロボット嫌いであるものの、真相を追究する誠実さも持ち合わせたベイリ。
そして感情はないはずなのに、学習により親密感を増していくダニールとの関係性がとても良かったです。「パートナー・イライジャ」がすごく好き。
ミステリとしては、登場人物が少なく、物的証拠もあまりないため、衝撃度は控えめ。ミステリというより、警察小説と呼んだ方が本書の質朴な印象には合う気がします。
しかし、「ロボット三原則」に基づいた展開はお見事!の一言。SFとミステリの素晴らしい融合でした。
本シリーズの続編、『はだかの太陽』も気になるところ。ベイリとダニールの活躍、もっともっと見てみたくなりました(*^^*) -
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アイザック・アシモフ、言わずと知れたSFの大家。それがミステリ紹介本「夜明けの睡魔」に載っている。紹介見出しは”SFミステリとは呼びたくない”
アシモフ、初めて読んだが、なるほどミステリとして紹介されているのにもうなずける。舞台は”未来の”ニューヨーク。そこでは”地球人”と”宇宙人”がそれぞれ独立したエリアで暮らしている。ある日宇宙人が殺される事件が起き、宇宙人は犯人は地球人らしいと思い、そこで地球人の私服刑事ベイリは”宇宙人”のロボットと二人で捜査を始める。
事件の結末は意外にあっさりしているのだが、ベイリが次第にロボット・ダニールと心を通わせていく様などが興味深い。
しかし、わくわくするのは、描かれる”未来の”地球だ。書かれたのが1954年。主人公のベイリは42歳。ニューヨークはシティと呼ばれ、鋼鉄とコンクリートの”想像を絶する”大洞窟になっている。この設定が題名「鋼鉄都市」なのか、とうなずく。ワシントンなど他の都市も同じ形態になっている。地球上の数限りない中小都市は消滅し、この巨大なシティに飲み込まれていった。・・がしかし、暗黒な洞窟ではなく、人工光で、寒暖差もなく、快適な住空間。人々は速度の異なる歩道で移動。雨も風も無い。逆に言うと自然の驚異にはさらされない空間を作り出しているのだ。かつて地球人は宇宙に繰り出し、50ある宇宙国家のうち30以上の惑星国家は直接地球人の手で開拓された。だが、今地球は外にいくことはせず、25年前にその移民の子孫である宇宙人が地球にある意図をもってやってきた。その理由が事件の核ともなっているのだが・・
そしてマイナス面もあり、自然の肉とか野菜は高級品で一般人は大豆由来の人口肉を食べている。地球の人口は80億。・・一体何年の事なのか?というと、2020年のようなのだ。2002年にベイリと妻は出会い、今は結婚18年目を迎え、一人息子は16歳になっているとある。・・読んでる今は2025年! 設定年を5年も超えてしまっているのだ。人口だけはなにか合致しているようだ。2022年11月に世界の人口は80億になったと検索で出てくる。ちなみに書かれた1954年は25億人と出る。
宇宙へ行ける技術があり、自然に左右されない住空間をつくり、しかし自然の食物は稀少になっていて、子供も二人までとされている。宇宙人の寿命は350年。
設定が過去の年代になったからといって、色あせているか、というとそうではない。想像するにわくわくしてしまった。ほかの「銀河帝国の興亡」シリーズも読んでみたくなった。
1954発表
読んだのは、「世界SF全集 14」アシモフ 宇宙気流(平井イサク訳) 鋼鉄都市(福島正実訳) -
Posted by ブクログ
久しぶりのSF
アシモフのSFは
知っていたし話には聞いていた
が読んだことはなかった
1953年の作品とのこと
かつて地球人は宇宙に
移民していた時期もあった
が、今はシティという完全なる
都市の中で暮らしている
すべてが管理されている
それで良いと思っている
ロボットが人間の仕事にとって変わり
さらに効率を良くしている
しかし、中にはロボットを拒否し
元の外の世界を求める人々がいる
一方で移民の子孫である
宇宙人が住む宇宙市
けして交わることなく
宇宙人は何かをしようとしている
地球人の病原菌に触れると
死んでしまうにも関わらず
何かを求めてやってきた
そんな中宇宙市で殺人が起こる
宇宙市からやってきた完全なる
ロボットが地球人と組んで
殺人事件の真相に迫る
現代におけるAIの発達
さまざまな職業が
ロボット化する姿は
まさに未来の姿
少しずつ変化を遂げる
どこまでが現実になるのだろうか
便利になることが
けしていいことばかりではないし、
このまま地球が存在し続ける
わけでもない
と、思うと複雑だけれど
なんとなく流されて
生きている
まだ宇宙への移民は難しそうだし‥