福島正実のレビュー一覧

  • 夏への扉〔新版〕

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    自分が生まれた年よりも前に書かれた本なのに、ワクワクしながら読んだ。確かに気になる箇所もあるけれども、それ以上に「今」を感じさせてくれた。50年以上も前に「タイムトラベル」や「コールドスリープ」を思いつくという発想力がうらやましい…。ただ、それは手塚さんや石森さんたち、小松さんや星さんたちもなのですね。欲を言うならばピートの出番がもう少し欲しかったかなあ。
    そして、私は、もう、70に近いのに、未だに、夏への扉を探しています…。

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    2025年09月14日
  • 夏への扉〔新版〕

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    不朽の名作といわれるだけに面白かった。
    古典的なSF作品。
    タイトルとは裏腹に夏っぽさは全くなかった。

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    2025年08月10日
  • 鋼鉄都市

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    ロボットというものがまだここまで現実化していない時代のSF小説としては見事だと思う。
    ロボットにより人間の仕事がなくなるとか、ディストピア感のある世界観は後世のSF作品にも影響を与えていると思う。
    しかし個人的に翻訳のせいか地の文が読みにくく感じてしまった。

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    2025年08月10日
  • 夏への扉〔新版〕

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    今となっては70年も2001年も遠い昔。56年に読めたら新鮮な驚きもあったろうなと思う。
    読後感は楽しい。

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    2025年07月31日
  • 幼年期の終り

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    以下の問を、人類よりも発展した種族≒宇宙人の出現というストーリーの中で描きたかった本である。と読んで思った。
    ・人間というものは、何を希求して生きているのか?
    ・人類とはどんな世界を目指し、どんな道を選んできたのか?
    ・人類はどのような発展ないし進化、変化をとげていくのか?


    目的意識、論理的発展、科学の発展という現代が希求していることの限界を感じた。
    サイエンスフィクションでサイエンスの限界を描くというのはSF名著で共通して見られると思った。

    「議論をやめて事実を集めるべきだ。それには行動が必要だ」
    「これが人類のメタモルフォーゼの結果なのか。」
    この言葉が心に残った

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    2025年07月03日
  • 鋼鉄都市

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    【人間の定義、ロボット三原則の死角】
    宇宙人が地球に来て数年、生活が変わりロボットが生活の中に入り込む時代。
    宇宙人側の要人が殺人にあった。
    果たして犯人は誰だ?人間刑事とロボット刑事が難事件に立ち向かう。
    ミステリーではあるけど本質的にはもはや人間と見間違うほどのロボットは人間と言っていいのか、否か。
    なぜロボットを嫌う集団が産まれているのか。
    遠くない未来で起きそうな現象。
    バディものとしても良い。

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    2025年05月27日
  • エッジウェア卿の死

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    文章に慣れず、読むの疲れました
    呼び方が変わるので
    誰が誰だかわかんなくなっては 
    戻ったり、、とほほ

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    2025年04月28日
  • 鋼鉄都市

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    三原則の盲点をついたSFミステリーでした!

    人間の刑事とロボットの相棒によるバディ小説としてもなかなか良かった。

    アシモフは「ファウンデーション」も面白いし、やっぱり凄い!

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    2025年04月14日
  • 幼年期の終り

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)宇宙人がサタンの容姿なのがちとキモイ。映像化するとチープになりそうだな。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]まずまずおもしろくて読ませるけど、巻末あたりの情景描写の漢字が読めないな。

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    2025年01月05日
  • エッジウェア卿の死

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    【ポアロ】
    今回は登場人物にあまり魅力を感じないと思っていたら、犯人の手記で一気に忘れられない犯人になった。
    こういう終わり方は今までにはなくて、最後にグッと面白みが増してさすがクリスティだった。
    犯罪がバレたきっかけが犯人の生き様を見事に表していて本当に上手い。クリスティのこういう人間の描き方が好きで、また次の作品を読みたくなってしまう。
    ★3.5
    Audibleにて。

    あらすじ
    ポアロはある女優から貴族の夫との離婚を手助けしてほしいと頼まれるが、その夫はまもなく殺されてしまう…

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    2024年06月29日
  • エッジウェア卿の死

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    そんなことってありー?!って思わず言いたくなるような衝撃的な展開だった。アガサクリスティーらしい。人物関係が複雑で、ポアロも頭を悩ませていて私も混乱した。今回も面白かった◎

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    2024年06月16日
  • 鋼鉄都市

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    ネタバレ

    初アシモフ。翻訳ものって、世界観に入り込めないとなかなか読み進められなくて困っちゃうんだけど、これはわりとサクッと読めた方かな。ロボット工学三原則をもとにした高度なSF世界の設計と(3ダニットすべてを備えた)ミステリィの融合。宇宙人殺人事件の裏に隠された大いなる計画にさすが巨匠だなぁと。訳はやや古くささを感じさせるが、なかなか面白い作品でした!星三つ半。

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    2024年06月10日
  • 鋼鉄都市

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    「ロボットは人を殺さない」は絶対か?

    アイザック・アシモフの代名詞とも言える「ロボット三原則」の問題を、退廃した「地球人」の住む「鋼鉄都市」で繰り広げる。
    少し前に読んだ『はだかの太陽』は、この続編。

    小説はパソコンも携帯もない時代に書かれた。今、経営者や企業コンサルタントは「効率は人を幸せにする」として、無人化やオンライン化を進める。
    他方で「移民問題」などにある民族間の軋轢の根底には、「労働コストの効率化」などからくる経済的理由が潜んでいる。

    アシモフはR・ダニールに「正義とは法」と言わせ、ベイリには「法の上には時として寛容がある」と言わせた。

    地球人や宇宙人の問題は、他人事ではな

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    2023年10月20日
  • エッジウェア卿の死

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    ネタバレ

    ヘイスティングスとジャップ警部が出ている、ということで手に取ったのですが、ちょっとこの翻訳は私には合わなかったですね……。新訳版ばかり読んでいたからか、いわゆる「海外モノ」っぽい訳に翻弄されてしまいました。ヘイスティングスがポワロのことを「ゴキブリ同然」と評するなんて!

    それでも、やっとたどり着いた手記にはすっかり震え上がってしまいました。うーむ、なんとも恐ろしい。
    ジェーン・ウィルキンソン。彼女は、ポワロシリーズのみならず、これまでに読んだあらゆるミステリーの中で5本の指に入るほど、強烈な魅力を放つ犯人です。

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    2023年09月18日
  • エッジウェア卿の死

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    ネタバレ

    入れ替わり、手紙破ってshe→he
    ナイフ、ヴェロナール
    エッジウェア卿→マートン公爵と結婚するのに邪魔(不倫ダメ、未亡人ならギリOK)なので殺害
    カーロッタ・アダムズ→夫殺しに利用しただけなので用が済んだら殺害
    ドナルド・ロス→夫人本人と夫人になりすましたカーロッタ両方に会ってたので入れ替わりトリックばらされないように殺害(とばっちり)

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    2023年06月10日
  • 幼年期の終り

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    いきなり地球外生命体と出会い、たちまち人類が精神的に支配されていく過程は、リアリティがありとても面白かった。

    自分は「成長」という概念に疑問があるので、オーバーマインドなる人類よりも遥かに優れた存在が、成長を望んでいるのが、どこか信じられなかった。

    個人の意識が溶け合って一つになるのは、どこか東洋思想っぽくて好きだった。

    オーバーロードの住む惑星の描写がとても綺麗で、50年代に描かれたとは思えない。しかし、2020年代には高レベルのCGがあり、アバターのような映画も存在するので、感動が薄れてしまった。もっと前に読めたらよかった。

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    2023年05月07日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    人類が娯楽にふけり、遊生夢死していたときが「黄金世代」と称されていたのを恐ろしく感じた。小人閑居して不善を為すとはまさにこのこと。

    人類そのものの存在理由や運命を問いかける作品。作品としては文句なしだが、私の性には合っていなかった。「すばらしき新世界」を読んだ時は著者の物事についての思想が語られていて終始学びのある読書だったが、本書ではストーリー重視といった所だろうか。ただ、これは単に個人の好みであると感じている。
    本書では地球の運命の一切をオーバーロードに委ねられている状態である。人自身の手で作られたユートピアと人以外によって作られたユートピアという点で他のSFとの違いを見出すことができる

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    2023年04月08日
  • エッジウェア卿の死

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    ポアロシリーズ7作目。1933年の作品。

    クリスティー文庫の表紙がビッグ・ベン。作中にビッグ・ベンは出てこないものの、劇場やサヴォイ・ホテルなどロンドンが舞台。
    リージェント・ゲート、セント・ジェームズ・パーク、テムズ河畔チズィック、ピカデリー・パレス、ユーストン、コヴェント・ガーデンと地名がいっぱいでてくるのですが、距離感がまったくわからず。タクシーで行って帰ってこれる距離なのか、事件に関わってくるのでマップがほしいところ。

    今回は容疑者多すぎ、ミスリードの連続なので犯人がまったくわかりませんでした。ポアロのヘイスティングズいじりとか、当時の流行とされている「スープ皿をひっくり返したよう

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    2023年04月02日
  • 鋼鉄都市

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    人間とロボットのバディ物。

    SFミステリーで読みやすいものの、なかなか主人公が本気を出さなくてもどかしかった。

    アシモフのロボット三原則は有名だから流石に知ってるけど、フランケンシュタイン症候群は初耳、面白い。

    現代ならAIに対する恐怖をターミネーター症候群と呼んでも良いかもしれない。

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    2022年12月28日
  • 未踏の時代

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    昭和30年代,日本の文学にSFというジャンルが芽生えかけてきた時代に,早川書房でSFマガジンを創刊し,初代編集長としてSF界を叱咤激励し,自らも翻訳,執筆,企画に八面六臂の活躍を見せた福島正美の回想録.
    回想しているのは1950年代末から1967年までで,残念ながら本人が1976年に47歳で早逝したために,未完となってしまっている.
    思えば,10代から20代にかけて読んだ古典SFは,福嶋正実の訳のものが多かった.「夏への扉」「鋼鉄都市」「幼年期の終わり」「不死販売会社」・・・ Wikipediaで調べてみると,とんでもない仕事量であり,これに加えてSFマガジンの編集をしていたのだから恐れ入る.

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    2022年12月10日