福島正実のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
人類が宇宙への第一歩を踏み出そうとしたその日、空に無数の巨大な飛行物体が現れた。
上位存在であるオーバーロードたちの管理下のもと人類史上で初めて苦しみや争いのない平和な社会が実現する。
オーバーロードたちの目的、そして管理された人類の行く末はどうなるのか?
・感想
超超超有名古典SFをやっと読めた。
夏への扉や渚にての描写が合わなくて、この作品に対しても少し構えてたところがあるんだけど杞憂だった!
面白かったなーー。
読後はカレルレン…カレルレン…がんばれ!ってなった。
終盤まではゆっくりペースで読み進めてたので時間がかかったんだけど、ジャンが飛び立った辺りから続きが気になって -
Posted by ブクログ
ライブハウスでバイトをしていた当時、お客さんに薦めてもらった本。10年以上経ってしまったが、今さらながら読み終えた。SF小説=ディストピア作品、という私の固定観念を壊してくれた。
夏への扉。タイトル通りのさわやかな読後感を味わうことができた。
ジャンル的には確かにSFなんだけど、ヒューマンドラマ性が強くて日本人には比較的親しみやすいんじゃないだろうか。
SF小説かつ和訳本ということで読みづらいのではないかと当時は避けてしまっていたが、とても読みやすかった。
私が海外の本が苦手な理由の一つに、カタカナの固有名詞が多くて何が何なのかが一致しなくなる問題が発生することが挙げられる。その一点におい -
Posted by ブクログ
ネタバレ数冊クリスティ小説を読んだもののどうにも世界観に入りこめず、今回は事前にドラマ版を少し視聴してから読んだら各登場人物像がイメージとして頭に入ったせいか面白かった。今後は同シリーズ抵抗なく読めそう。
離婚して別の男と結婚したい妻・ジェーンに対し、夫・エッジウェア卿は断固拒否する。ものまねタレント・カーロッタのショーを見に来ていたポアロに、口添え願えないかと夫人から依頼される。
いざ、ポアロが卿を伺ってみると、最初は拒否していたがあんな女仕方ないと思い直して承諾する旨の手紙を夫人宛に出して既に受け取っているはずだと卿。
呆気にとられながら夫人に報告しに行くと、そんな手紙は受け取っていないが、承諾 -
Posted by ブクログ
巨匠アーサー・C・クラークの代表作の一つであり、歴代のSF小説のなかでも屈指の作品と呼ばれている作品。
突如、地球にやってきた巨大宇宙船団。その宇宙船団の総督であるカレルレンが率いるオーバーロード。彼らが地球人に変わって地球を統治することになる。地球にはそれまでの国境による線引きされていた国家がなくなり、戦争から飢餓、疫病、差別はなくなる。
そしてカレルレンによる地球人の進化が長いスパンをかけて行われていく。
オーバーロードがなぜ地球にやってきて、地球人たちを統治して、進化をさせていくのか、その目的と理由が明かされていくというもの。
本書から影響を受けた他の小説、映画、ゲーム、アニメなど多 -
Posted by ブクログ
ネタバレある日突然、地球に飛来した超高度な文明をもつと思われる種族。オーバーロード。それを取り巻く人間の姿。人間の週末。
もし本当にそうなったら、確かに地球人には遠く及ばない文明水準なんだろうな。そして地球にわざわざ来るということは、何か目的があるということ。その目的は、オーバーロードのさらに上の存在、オーバーマインドの意志を遂行すること。地球人は、まさに未開の民族で、人間にとってのアメーバのような存在でしかない。
そして最後の地球人ジャン。彼がどう考えどう行動するか。物語としてうまくできている。
SFは昔から好きだけど、異世界の描写、そこに巻き込まれる人々の心理。考え尽くされているなと思った。
また -
Posted by ブクログ
ネタバレ巨大宇宙船が地球に到来したことで、地球上の人々に変化が訪れる。本作は全部で三部構成となり、特に第三部の最後の世代については、人類はどのようにして終わるのかを想像したときに考えさせられる。地球規模を超えた壮大なストーリーが本作の特徴である。人類は現代に至るまでにさまざまな分野で高度化して、古代と比べると、より多くの人々が豊かさを享受できるようなった。以前なら苦労した出来事が現代なら、いとも簡単に得られるようになり、解決できるようになった。しかし本作のように地球を超越するような存在に接触して、平和という名目で地球そのものが管理されるようになると、人類は長期的に見てどうなるのか、とりわけ子供がいな