福島正実のレビュー一覧
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ネタバレ2007年、いままでに何度も噂のあった宇宙船の着陸がアメリカ、アイオワ州で確認された。”機関”のエージェント、サムはおやじと呼ぶボスと赤毛のメアリとともに宇宙船の調査に向かう。そこには偽装された宇宙船が見つかり、すでに何者かの手で本物の宇宙船は撤去されたものと思われた。メアリの不思議な力により正体を見破り一人の男を殺す。その死体の背中には奇妙な盛り上がりが見える。調べてみるとなめくじ状の生物が背中に取り付いていた。宇宙船に乗ってやって来たなめくじ状の生物が人間に寄生しあやつっていた。
この事実を大統領に知らせ早急に対策を取ろうとしたが信じてもらえなかった。寄生された人間を映像で大統領に見せ信じてもらおうともう一度宇宙船着陸現場へと向かう。機器の故障で映像は見えなかったが、エージェントの一人に取り付いた寄生生物をそのまま持ち帰ることに成功する。調査している最中に寄生生物が逃げ出しサムに取り付いてしまう。寄生生物の奴隷となったサムは新たな人間になめくじを寄生させる作戦を実行する。そこへ変装したおやじが現れサムを救出する。サムは奇跡的になめくじの寄生から逃れ回復することができた。
おやじは、なめくじをより知るために志願者に寄生させ話を聞くことにした。そこに現れた志願者とはメアリだった。メアリを好きになっていたサムはメアリに代わって自分が寄生されることを志願する。実験の結果なめくじが土星の第六衛生のタイタンからやって来たことが判明した。そしてサムはおやじとメアリが共謀して自分を志願させるよう追い込んだと思ってしまう。しかし、後になってこれが間違いだとわかった。また、おやじがサムの本当の父親で仕事上それを隠していたこともわかる。
議会の委員会でなめくじ調査の報告をしている時に、議員の一人がなめくじに寄生されていることがわかる。これをきっかけに大統領も事態の深刻さを理解し、全国民に<上半身裸体計画>を行うよう呼びかけた。
サムはなめくじに占領されていると疑われるカンサス・シティの現状調査を命じられる。調査の結果カンサス・シティのほとんどの人間がすでになめくじに寄生されていることがわかる。また、なめくじが分裂し繁殖することもわかる。
なめくじが支配している地域に対して奪回作戦が行われたが完全な失敗となってしまった。攻めに行った兵士たちが次々なめくじに寄生されてしまった。
サムはメアリに誤解していたことを謝り結婚する。ふたりで休暇を取り別荘へ向かう。そこで猫のパイレートと新婚生活を過ごす。しかしパイレートに寄生したなめくじがメアリに取り付きサムを襲う。なんとかなめくじを殺すことができたがサムとメアリは負傷し、パイレートは死んでしまう。
”機関”に戻った二人は新たな宇宙船が着陸したという報告によりおやじと三人で現地へ向かう。宇宙船の中にはなめくじたちの死体が転がっていた。その中でおやじはメアリの記憶を引き出そうとする。しかしメアリは思い出すことができない。”機関”にかえってからさら催眠分析によりメアリの記憶を探る。メアリは子供の頃なめくじにとりつかれていたが何らかの方法で生き延びることができた。エージェントに採用する際の催眠分析のデータからメアリとなめくじになんらかの関連があると推理した結果からだった。周りの反対を押し切ってサムは催眠分析の映像をメアリに見せる。その映像からメアリは金星に固有の『九日熱』にかかったあとなめくじが全滅したと思いだした。ここからなめくじに寄生された人間に『九日熱』を感染させ、なめくじが情報を共有するための「接合」によって感染を爆発的に広め、なめくじだけが死んだあと人間を治療するという方法を取ることにした。この作戦は奏効し一匹を残しなめくじは死に絶える。その一匹がおやじに寄生しサムを捕らえる。サムはなめくじを殺すため乗っていた飛行車をわざと墜落させる。その衝撃でおやじは死亡してしまう。
その後、なめくじを絶滅させるためタイタンへ送ることになりサムとメアリもこれに参加する。 -
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巻末の『著・訳書目録』を見ると、若いころに読んだ本がちらほら。ずーっと昔に私にSF好きの種を植え付けたのはもしかしたらこの人なのかも知れないなあ。他の人が書いた本で、この人の仕事の仕方について独善的だとか結構厳しい言い方をしているのを読んだけど、何はともあれこの人を抜きに日本SFを語れないのは確かでしょう。高橋良平の本の雑誌での連載の内容とちょうど時期があっていて興味深いし、大好きな野田昌宏にちょぴっと触れているところもうれしいし、満足の一冊。それにしても、この表紙の表情の素敵なこと!若々しくて、生き生きとしていて。こんな顔して仕事したいもんだ。
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初アシモフ。ずっと積読にしていた一冊をようやく読めた。
名作なので期待してたけど、今回はどうにも入り込めなかった。
SFもミステリも好きなのに、両方とも自分が好きなタイプとは少し違うようで、最後まで淡々と読んだ感じ。
面白い要素は次々と出てくるのに、どうしてこんなに読む手が進まないんだろう…と、自分でも不思議に思いながら読んでいた。
もしかしたら、主人公と相棒のロボットにあまり心惹かれなかったので、心が動かなかったのかもしれない。
もう少し夢中になれたらよかったんだけど…。
でもいつか読みたいと思っていた名作を、ようやく読むことができて満足。 -
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最近は未読のクリスティー作品でとりわけエルキュール・ポアロの登場作品をゆる〜く追っていて、『エッジウェア卿の死』は題名は知りつつも、内容はさっぱりだったので読むのを楽しみにしてました。
残念だったのは、翻訳が終始一貫して言い回しがかたくて読みづらかったこと。登場人物がみんな武人みたいな口調なので、誰の発言なのか悩みながら、なんとか進むやら戻るやら…難敵でした(u_u)
その点を除けば、二転三転する謎に見事にはまり、登場人物を順番に疑っていたら(笑)最後にあっと言わされる感覚は実に面白かったです。
要所、要所でトリックの一端をチラつかせながら、謎が解けたつもりでいると裏切られる…流石のクリスティー作品でした。 -
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『われはロボット』に続いてアシモフ先生のSF長編を。
面白かった!……でも、まだ若い頃の作品からか、『黒後家蜘蛛の会』に比べると回りくどい表現も多く、なかなか読み進めるのに苦労したのも正直なところです。黒後家〜でのお茶目さを知らず、アシモフ作品として最初に手に取っていたら挫折していたかも。。
世界設定はディストピアのお手本で馴染み深く、でも『一九八四年』よりはまだ明るいといった感じでしょうか。
前述のとおり、どちらかというと読みにくさを感じてしまったのですが(妻のキャラもなかなか……)、それでも引き込まれたのは、刑事・ベイリとR・ダニールとの間に育まれていく絆がなんとも「良かった」からですね〜。
多くの地球人と同じくロボット嫌いであるものの、真相を追究する誠実さも持ち合わせたベイリ。
そして感情はないはずなのに、学習により親密感を増していくダニールとの関係性がとても良かったです。「パートナー・イライジャ」がすごく好き。
ミステリとしては、登場人物が少なく、物的証拠もあまりないため、衝撃度は控えめ。ミステリというより、警察小説と呼んだ方が本書の質朴な印象には合う気がします。
しかし、「ロボット三原則」に基づいた展開はお見事!の一言。SFとミステリの素晴らしい融合でした。
本シリーズの続編、『はだかの太陽』も気になるところ。ベイリとダニールの活躍、もっともっと見てみたくなりました(*^^*) -
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アイザック・アシモフ、言わずと知れたSFの大家。それがミステリ紹介本「夜明けの睡魔」に載っている。紹介見出しは”SFミステリとは呼びたくない”
アシモフ、初めて読んだが、なるほどミステリとして紹介されているのにもうなずける。舞台は”未来の”ニューヨーク。そこでは”地球人”と”宇宙人”がそれぞれ独立したエリアで暮らしている。ある日宇宙人が殺される事件が起き、宇宙人は犯人は地球人らしいと思い、そこで地球人の私服刑事ベイリは”宇宙人”のロボットと二人で捜査を始める。
事件の結末は意外にあっさりしているのだが、ベイリが次第にロボット・ダニールと心を通わせていく様などが興味深い。
しかし、わくわくするのは、描かれる”未来の”地球だ。書かれたのが1954年。主人公のベイリは42歳。ニューヨークはシティと呼ばれ、鋼鉄とコンクリートの”想像を絶する”大洞窟になっている。この設定が題名「鋼鉄都市」なのか、とうなずく。ワシントンなど他の都市も同じ形態になっている。地球上の数限りない中小都市は消滅し、この巨大なシティに飲み込まれていった。・・がしかし、暗黒な洞窟ではなく、人工光で、寒暖差もなく、快適な住空間。人々は速度の異なる歩道で移動。雨も風も無い。逆に言うと自然の驚異にはさらされない空間を作り出しているのだ。かつて地球人は宇宙に繰り出し、50ある宇宙国家のうち30以上の惑星国家は直接地球人の手で開拓された。だが、今地球は外にいくことはせず、25年前にその移民の子孫である宇宙人が地球にある意図をもってやってきた。その理由が事件の核ともなっているのだが・・
そしてマイナス面もあり、自然の肉とか野菜は高級品で一般人は大豆由来の人口肉を食べている。地球の人口は80億。・・一体何年の事なのか?というと、2020年のようなのだ。2002年にベイリと妻は出会い、今は結婚18年目を迎え、一人息子は16歳になっているとある。・・読んでる今は2025年! 設定年を5年も超えてしまっているのだ。人口だけはなにか合致しているようだ。2022年11月に世界の人口は80億になったと検索で出てくる。ちなみに書かれた1954年は25億人と出る。
宇宙へ行ける技術があり、自然に左右されない住空間をつくり、しかし自然の食物は稀少になっていて、子供も二人までとされている。宇宙人の寿命は350年。
設定が過去の年代になったからといって、色あせているか、というとそうではない。想像するにわくわくしてしまった。ほかの「銀河帝国の興亡」シリーズも読んでみたくなった。
1954発表
読んだのは、「世界SF全集 14」アシモフ 宇宙気流(平井イサク訳) 鋼鉄都市(福島正実訳) -
Posted by ブクログ
久しぶりのSF
アシモフのSFは
知っていたし話には聞いていた
が読んだことはなかった
1953年の作品とのこと
かつて地球人は宇宙に
移民していた時期もあった
が、今はシティという完全なる
都市の中で暮らしている
すべてが管理されている
それで良いと思っている
ロボットが人間の仕事にとって変わり
さらに効率を良くしている
しかし、中にはロボットを拒否し
元の外の世界を求める人々がいる
一方で移民の子孫である
宇宙人が住む宇宙市
けして交わることなく
宇宙人は何かをしようとしている
地球人の病原菌に触れると
死んでしまうにも関わらず
何かを求めてやってきた
そんな中宇宙市で殺人が起こる
宇宙市からやってきた完全なる
ロボットが地球人と組んで
殺人事件の真相に迫る
現代におけるAIの発達
さまざまな職業が
ロボット化する姿は
まさに未来の姿
少しずつ変化を遂げる
どこまでが現実になるのだろうか
便利になることが
けしていいことばかりではないし、
このまま地球が存在し続ける
わけでもない
と、思うと複雑だけれど
なんとなく流されて
生きている
まだ宇宙への移民は難しそうだし‥