福島正実のレビュー一覧

  • 夏への扉〔新版〕

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    古典SFということでみがまえてましたが、
    猫ちゃん!!!
    猫が出てくる小説はあたりです。
    失ったものを取り戻すために現在未来過去へと
    行ったり来たりするダンの冒険物語でした。
    すでに描かれている未来よりも遠くに私たちはいますが、こんなロボットがいたら便利だよな~と思いながら読んでしまいました。とてもおもしろかったです。

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    2025年09月04日
  • 夏への扉〔新版〕

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    夏への扉
    2025.09.04

    猫のピートが夏へ続いている扉を見つけるまで何回も繰り返し扉を開け続ける姿と、冷凍睡眠やタイムスリップを通して行動を積極的に起こし、変化を求める主人公の姿が重なった。
    どんなことでも決してあきらめないことの大切さが抽象的な表現からも伝わってきた。親友と恋人を失った男の反逆物語である。

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    2025年09月04日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    人類が宇宙への第一歩を踏み出そうとしたその日、空に無数の巨大な飛行物体が現れた。
    上位存在であるオーバーロードたちの管理下のもと人類史上で初めて苦しみや争いのない平和な社会が実現する。
    オーバーロードたちの目的、そして管理された人類の行く末はどうなるのか?

    ・感想
    超超超有名古典SFをやっと読めた。
    夏への扉や渚にての描写が合わなくて、この作品に対しても少し構えてたところがあるんだけど杞憂だった!

    面白かったなーー。
    読後はカレルレン…カレルレン…がんばれ!ってなった。
    終盤まではゆっくりペースで読み進めてたので時間がかかったんだけど、ジャンが飛び立った辺りから続きが気になって

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    2025年08月30日
  • 夏への扉〔新版〕

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    SF読みたい!海外文学読んでみたい!
    と思った今年の夏です。

    人生で初めての海外SF作品。

    愛猫のピートが可愛くて。
    友人、恋人に裏切られ、
    全てを奪われた主人公のダン。

    望まぬ形でコールドスリープ(冷凍睡眠)し、
    寝覚めたのは2000年。

    最後に色々な伏線を回収してくれ、
    読後は良かったです!

    そして訳が読みやすくなっているからか、
    全く古さを感じませんでした!

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    2025年08月24日
  • 鋼鉄都市

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    全人口がドーム都市の中で暮らす未来の地球。ニューヨーク市警の刑事は、宇宙国家の要人殺害事件の捜査を命じられる…。アシモフ自身が「ロボット三原則」の陥穽に挑む。経済の混乱と人口過密な地球社会の描写が秀逸。古典SFの名作。
    「鋼鉄都市」(1953)アイザック·アシモフ
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年08月17日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ライブハウスでバイトをしていた当時、お客さんに薦めてもらった本。10年以上経ってしまったが、今さらながら読み終えた。SF小説=ディストピア作品、という私の固定観念を壊してくれた。

    夏への扉。タイトル通りのさわやかな読後感を味わうことができた。
    ジャンル的には確かにSFなんだけど、ヒューマンドラマ性が強くて日本人には比較的親しみやすいんじゃないだろうか。

    SF小説かつ和訳本ということで読みづらいのではないかと当時は避けてしまっていたが、とても読みやすかった。
    私が海外の本が苦手な理由の一つに、カタカナの固有名詞が多くて何が何なのかが一致しなくなる問題が発生することが挙げられる。その一点におい

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    2025年08月16日
  • 幼年期の終り

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    古典SFと思えないリーダビリティ、展開も相応にあって途中まで頁を捲る手が止まらなかった。
    ただ、ラストだけ良くわからず、んーといった感じで、惜しくも星4つになってしまった。
    文体や雰囲気は、『星を継ぐもの』を彷彿とさせる感じで非常に好みだった。

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    2025年08月06日
  • エッジウェア卿の死

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    過日読んだ本にタイトルがあって、妙に気になって手にとった。
    エンタテインメントだなーとつくづく思う。
    被害者も加害者も、すごく無理なく配置されていて、無理がないというかなんというか……面白かった。
    犯人が確定するまで、何回も足をすくわれる感じがあった。
    まだ20代の頃、ポアロには良い印象がなかったのに、今はとてもチャーミングに見えてくる。とても不思議だけれど、多分それは彼が徹頭徹尾紳士でおかしなスケベ心を見せていないからなんだろうと思う。まだまだ未読の作品があるので、これからが楽しみ。

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    2025年08月04日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ネタバレ

    これでもか!ってくらい踏んだり蹴ったりなダンの状況。
    これが後から、オセロがひっくり返るみたいに
    パタンパタンと逆転していく気持ちよさ。
    いきなりのSF的要素てんこ盛り。
    ピートの存在も大きいですね。「あっピート!」と嬉しくなりました。

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    2025年07月25日
  • エッジウェア卿の死

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    ネタバレ

    数冊クリスティ小説を読んだもののどうにも世界観に入りこめず、今回は事前にドラマ版を少し視聴してから読んだら各登場人物像がイメージとして頭に入ったせいか面白かった。今後は同シリーズ抵抗なく読めそう。

    離婚して別の男と結婚したい妻・ジェーンに対し、夫・エッジウェア卿は断固拒否する。ものまねタレント・カーロッタのショーを見に来ていたポアロに、口添え願えないかと夫人から依頼される。
    いざ、ポアロが卿を伺ってみると、最初は拒否していたがあんな女仕方ないと思い直して承諾する旨の手紙を夫人宛に出して既に受け取っているはずだと卿。
    呆気にとられながら夫人に報告しに行くと、そんな手紙は受け取っていないが、承諾

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    2025年07月18日
  • 鋼鉄都市

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    久しぶりのアシモフSF、謎解きストーリーを軽快に読めて面白かった。刑事もの、バディもので、壮大さはないが親近感を覚える作り。
    ラストは笑えるほど楽観的な大団円で、エンタメの爽快であった。

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    2025年06月23日
  • 鋼鉄都市

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    アシモフが好きという彼にオススメされて購入。
    SFの世界観に入ってしまうとハマってしまった。
    未来から見る今自分の住んでいる現代の地球はどうか?
    人間は酵母食を食べるようになるのか?どんなことがオートメーション化していくのか?
    ロボット三原則もうまく使われていて、ミステリー好きな人にもおすすめできる作品。ファンタジーSFではないので世界観も理解しやすかった。
    酵母食はよくわからなかったけど。
    イーストタウンが東の街なのか、酵母の街なのかカタカナ翻訳されるとわからなくなってしまう。

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    2025年05月04日
  • 幼年期の終り

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    巨匠アーサー・C・クラークの代表作の一つであり、歴代のSF小説のなかでも屈指の作品と呼ばれている作品。

    突如、地球にやってきた巨大宇宙船団。その宇宙船団の総督であるカレルレンが率いるオーバーロード。彼らが地球人に変わって地球を統治することになる。地球にはそれまでの国境による線引きされていた国家がなくなり、戦争から飢餓、疫病、差別はなくなる。
    そしてカレルレンによる地球人の進化が長いスパンをかけて行われていく。
    オーバーロードがなぜ地球にやってきて、地球人たちを統治して、進化をさせていくのか、その目的と理由が明かされていくというもの。

    本書から影響を受けた他の小説、映画、ゲーム、アニメなど多

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    2025年05月02日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    ある日突然、地球に飛来した超高度な文明をもつと思われる種族。オーバーロード。それを取り巻く人間の姿。人間の週末。
    もし本当にそうなったら、確かに地球人には遠く及ばない文明水準なんだろうな。そして地球にわざわざ来るということは、何か目的があるということ。その目的は、オーバーロードのさらに上の存在、オーバーマインドの意志を遂行すること。地球人は、まさに未開の民族で、人間にとってのアメーバのような存在でしかない。
    そして最後の地球人ジャン。彼がどう考えどう行動するか。物語としてうまくできている。
    SFは昔から好きだけど、異世界の描写、そこに巻き込まれる人々の心理。考え尽くされているなと思った。
    また

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    2025年03月23日
  • 鋼鉄都市

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    10年ぶりくらいの再読。
    全くストーリーを忘れていたおかげで、最後までハラハラ読めた。
    ーーー
    美とはなにか、あるいは、良心とは、芸術とは、愛とは、神とは?われわれは永遠に、未知なるもののふちで足踏みしながら、理解できないものを理解しようとしている。そこが、われわれの人間たる所以なんだ。

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    2025年03月17日
  • エッジウェア卿の死

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    読んでみて何となく犯人はこの人ではないかと思いましたが、途中であからさまに疑わしい発言をする公爵が出てきてから、少し混乱してしまいました。読んでいる部外者がこれなのでポアロも随分悩んだと推察できたのは気付いた点でした。

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    2025年01月13日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

     巨大宇宙船が地球に到来したことで、地球上の人々に変化が訪れる。本作は全部で三部構成となり、特に第三部の最後の世代については、人類はどのようにして終わるのかを想像したときに考えさせられる。地球規模を超えた壮大なストーリーが本作の特徴である。人類は現代に至るまでにさまざまな分野で高度化して、古代と比べると、より多くの人々が豊かさを享受できるようなった。以前なら苦労した出来事が現代なら、いとも簡単に得られるようになり、解決できるようになった。しかし本作のように地球を超越するような存在に接触して、平和という名目で地球そのものが管理されるようになると、人類は長期的に見てどうなるのか、とりわけ子供がいな

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    2024年10月02日
  • 幼年期の終り

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    SFに抱くアクション映画的なイメージとは裏腹に、哲学や宗教、政治について考えさせられる一冊です。

    人が何に対して関心を抱き、何を恐れるのか。オーバーロードの統治を通じて人の本質を感じられました。

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    2024年09月05日
  • エッジウェア卿の死

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    大どんでん返し〜

    久しぶりの〈ポアロ物〉です。
    相変わらずの読みやすさで、ノンストレス。
    しかも珍しくポアロの推理に迷いが……。
    そして、大どんでん返し〜。

    アー面白がった。
    疲れたときにはコレですね。

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    2024年04月28日
  • エッジウェア卿の死

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    ネタバレ

    "入れ替わり"はどのように行われたのか?が事件の肝。犯人・トリックを何となく予想していたら、当たったのでニンマリした。ヘイスティングズの地の文がまあ惑わせてくる。クリスティの術中にまんまとハマっている…。

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    2024年02月03日