福島正実のレビュー一覧

  • エッジウェア卿の死

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    オープンニングで、ネタばらしをするのかと、思いながら読み進んでいくうちに、次第に、主たる登場人物が皆怪しくなり、裏があるのではと、勘ぐりを入れ次第に引き込まれて行くのが、楽しいミステリーです。
    主人公のポアロの疑問が解けるまで、慎重に行動し、何度も面会する手法や相棒の一言から、解決にたどり着く推理も見所です。

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    2025年01月11日
  • エッジウェア卿の死

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    ネタバレ

    アガサクリスティー作品によくありがちだけれど、今回はポアロにいつも以上に真相に辿り着くのを焦らされた感じがあった。モヤモヤしながらも続きが気になって読み進めて、最後の最後で全て片付いて一気にスッキリした感じ。ここで一気にアガサクリスティー作品の中でもとりわけ印象に残る一作となった。

    最後の犯人による独白で語られていた、「罰しないといけない」という言葉が記憶に残った。こういった独善的な処罰感情(そもそも「罰する」という言葉そのものが独善的な気がする)で犯人が凶行を重ねていくのは、『誰もいなくなった』に通ずるものがあると思う。

    今回の犯人はまさしく現代で言うところのサイコパス犯人。「チープでな

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    2024年07月20日
  • 幼年期の終り

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    マイオールタイムベストSF
    『オーバーロードのカレルレンの下、人類は管理され世界はより良く生まれ変わるのだが... はたして異星人の目的は?幼年期の人類はどこに向かうのか?』
    「本当に人類は終わってしまった」と錯覚して読後3日間、虚脱状態を味わえましたw
    それぐらい尾を引く本でした。
    SFが科学的なものだけでなく、霊的なものも範疇になると実感したのもこの本からでした。

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    2024年07月02日
  • 鋼鉄都市

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    ロボットと警官の話ということで
    ロボットの話かと思ったけど
    宇宙人との関係のSNS色と
    ミステリー色も強く面白かったです。
    聖書のところがよく知らないので
    理解しづらいけど
    宗教色が出るのは、外国文学に
    必要な知識なんだなーとあらためてかんじた

    1番心に残ったのは、
    ロボットが人間に近い存在となった時
    人間たる所以とは?
    その部分を心に留め置き
    もし、この話のような、これに近い未来が来たとしても
    人間が人間で生きる価値をしっかりもって
    生きていきたいと感じました。

    しかし、話の中で、人口増加して、食糧不足の
    果てのイースト加工品を食べたり
    エネルギーの不足で統制化された社会は、
    今後あり得

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    2024年05月07日
  • 幼年期の終り

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    あまりにも壮大過ぎる

    この作品は間違いなくSFにおける名作の一つだろう。
    人知を超越した文明・世界・概念との出会い。
    それに触れ合った末、新たな境地へと辿り着いた人類は"人類"でいられなくなる。
    それは良いとか悪いとか、単純な価値観で測れるものでなく、
    ただただ壮絶な人類史の終焉に圧倒されるばかりである。

    この壮大なストーリーを巧みに表現し切ったクラーク氏と、
    それを訳した福島正実氏の功績を称えたい。

    #深い

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    2024年03月04日
  • 鋼鉄都市

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    ネタバレ

    いいものを薦めれば薦めるほど過去にこだわって意固地になってしまう。であれば撤退し、少数の賛成派を励ますことによって内から盛り上げ、自分たちで作り上げたと思わせるように仕向ける。政治の大切さ。

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    2023年11月22日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    最高。読みたかったSF。人類とは広い宇宙のなかの地球に存在する一つの種族であるということ、時は過去から未来に流れて記憶を残していくということ、そういう常識が全く通用しない世界を見せられた。壮大すぎて理解できないのが良い。

    ―種族的記憶――そうだ、そういったものがあるにちがいない。そしてその記憶は、なぜか時間とは無関係なのだ。そこでは、未来も過去も一つでしかない。だからこそ、すでに何千年、何万年かの昔、人類は畏怖と恐怖のもやを通してオーバーロードの歪んだイメージを見ていたのだ。

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    2023年08月12日
  • 幼年期の終り

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    多くの方がマスターピースに挙げておられるのに頷けます。常套句ですが、不朽の名作と言えるでしょう。ソリッドな物語でした。とても良かった。私は好みから、ウェットな作品をどうしても楽しめないのですが、乾いていて、微温的な余地を排していて、とても主義に合いました。

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    2023年06月15日
  • 夏への扉〔新版〕

    K

    ネタバレ 購入済み

    過去と未来を行き来して、過去や未来を変える話はたくさんあるけど、この話はプロセスに他とは違うリアリティがあり面白かった。登場人物たちが全員現実にいそうなキャラクターで、特にベルとタイムマシンを発明した博士はこういう奴って居るよなという感じだった。飼い猫のピートは最後まで可愛いなって思えたし、リッキーもなんだかんだ可愛かったけれど、主人公は可愛くなかった。ベルにメロメロになっておきながら、すぐさまリッキーに鞍替えするっていうのは都合が良すぎる。総合的に見れば月は無慈悲な夜の女王の方が面白かった。

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    2023年02月13日
  • 夏への扉〔新版〕

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    素晴らしく爽やかな物語です

    雪嫌いの相棒猫は夏への扉が開くまで、家中のドアを試す。誰がなんと言おう世界は日に日に良くなりつつあるはずだと、飼い主の僕も夏への扉を諦めない。一気に読んでしまう素晴らしく爽やかな物語です。お勧めします。

    #ハッピー

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    2022年11月30日
  • 夏への扉〔新版〕

    購入済み

    SF好きなら必読の一冊

    「サイエンスフィックションなんて、娯楽小説。文学作品を読みなさい。」なんて、頭の硬い教師への強烈な反論がここにある。年若き日の私に確信させた一冊。

    #胸キュン #切ない #ドキドキハラハラ

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    2022年11月16日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    オーバーロードと出会ったばかりの頃である第一部を読んでいる時が一番楽しかった。まだ幼年期であるこの世代の人々が最も私自身に近いからだと思う。共感しながら読めるのだ。
    何が隠されているのだろうと恐れながら読んだが、科学を超えた力がその上に君臨しているなんて考えてもみなかった。たしかに努力ではどうにもならない世界だ。
    地球人類の終わりもそうだが、オーバーロード達のこれまでとこれからのことを考えて絶望感に打ちひしがれた。本当に突然変異でもしない限り、流れを変えるのは難しいのだな。
    結果的に、地球人類は自滅の期限を少し延ばしたというだけだった。宇宙規模で見れば。それがまた虚しくもある。
    時代によって語

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    2022年11月03日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    ずっと前に読んだことがあるはずなんだけど、後半の展開はまったく覚えてなかった。そのおかげというかなんというか、衝撃の結末だった。人類の未来について書かれた作品は星の数ほどもあるけど、ユートピアとかディストピアとか、希望とか絶望とか、そんな物を超越した未来。種としては高次元の存在になったんだろうけど、それがいい事なのか私にはわからない。

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    2022年11月01日
  • 幼年期の終り

    購入済み

     

    面白かった。
    超有名作品だけど読んだことがなかった。
    色んな作品に影響与えるのも納得の面白さ。
    素晴らしいSF作品だった。

    #深い

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    2022年09月28日
  • 鋼鉄都市

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    ネタバレ

    おもろ〜い

    最初何が何だかわからんくて読めるかな?と思ったけど、ダニールが出てきてからもうどんどん面白くなって読んでた
    ロボットと人間…異人種、異種、年齢差やらのバディモノ大好きだから助かった

    よく思うけど、海外ってロボットとかアンドロイドにあたりめちゃ強い人間の表現多いよな〜
    染み付いたキリスト教の教えからか人に近いロボットの制作…禁忌!てきな発想あるんかな
    日本て、ロボット作品多いし、割と身近にペッパーくんやらアイボやら色々おるから人類の友人♪感あってあんまし強く当たる人おらんのでは…?と思っちゃういつも

    あんまりミステリーは読んでこなかったから、定番なのかも知らんけど主人公の気付き

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    2022年06月17日
  • 鋼鉄都市

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    ロボットの原点

    異種コンビものとしてのエンターテイメント性もSF味もたっぷり楽しめる 。が、そこはSFを進化させたアシモフ。ロボットの原点を考えていくと、「人間である」とはどういうことなのか考えさせられてしまう。

    #アツい #感動する #ドキドキハラハラ

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    2021年12月14日
  • エッジウェア卿の死

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    アガサクリスティー。資産家のオトコが殺され、その妻が容疑者となった。その妻には動機があり、犯人はあきらかに思えたが、アリバイがあり捜査は難航するという話。
    犯人の狡智にポアロが翻弄される様が多く、シリーズでも手強い犯人でした。

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    2021年12月13日
  • 夏への扉〔新版〕

    匿名

    購入済み

    何時でも何回でも

    昔から好きで何度読み返したかわからない作品です。読むと言うこと自体が時間を超えてしまうかの様に、しばらくするとまた読みたくなる作品です。今回は実写映画化されたのと新版になった事で、確認の為?なのかな??

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    2021年07月26日
  • エッジウェア卿の死

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    ネタバレ

    月1でポアロ。今回も人物が激しく入り乱れる。エッジウェア卿が殺害される。容疑者は複数。卿の妻ジェーン、卿の甥マーシュ、女優カーロッタ。怪しい登場人物が次々現れ、推理を邪魔する。次に女優のカーロッタも殺される。さらに第三の殺人も。今回もポアロとヘイスティングズが後手に回る。卿・カーロッタを殺害したのは誰か?怪しい奴のアリバイは崩せるのか?共犯は誰か?カーロッタが死の直前に妹に送った手紙のトリック。今回も高級感を感じながらミスリードにまんまと引っかかった。このスピード感とポアロの潔さに乾杯!いえいえ完敗。

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    2021年06月15日
  • エッジウェア卿の死

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    ポアロ 
    かなりのボリュームであったが面白く読んだ。ただし色々と腑に落ちない点もある。手紙とか。
    本筋に関係ないが印象に残った一文をメモ。「食べるときは、頭脳はすべからく胃のしもべたるべし」(p.228)[すべからく〜すべし]の例文として覚えておきたい。
    そういえはクリスティの作品では何回も、食事の間は事件のはなしをやめてコーヒーの時に話しましょうというフレーズがでてくる。

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    2021年05月30日