福島正実のレビュー一覧

  • 人形つかい

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    ネタバレ

    2007年、いままでに何度も噂のあった宇宙船の着陸がアメリカ、アイオワ州で確認された。”機関”のエージェント、サムはおやじと呼ぶボスと赤毛のメアリとともに宇宙船の調査に向かう。そこには偽装された宇宙船が見つかり、すでに何者かの手で本物の宇宙船は撤去されたものと思われた。メアリの不思議な力により正体を見破り一人の男を殺す。その死体の背中には奇妙な盛り上がりが見える。調べてみるとなめくじ状の生物が背中に取り付いていた。宇宙船に乗ってやって来たなめくじ状の生物が人間に寄生しあやつっていた。

    この事実を大統領に知らせ早急に対策を取ろうとしたが信じてもらえなかった。寄生された人間を映像で大統領に見せ信

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    2015年02月21日
  • 人形つかい

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    ナメナメとの戦いと言うことで、いまいち手に取るのを長年躊躇していたのを後悔している。

    ナメナメに似た寄生型エイリアンに地球が侵略されていくわけだけど、何が面白いって寄生され中の主人公の語りまであるところが斬新。
    その他にもギャグにしか見えないけれど、本人達は大真面目にやっているある事など最後まで楽しく読めた。

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    2013年11月30日
  • 未踏の時代

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    早川書房といったら福島正美、SFファンならおなじみの名前だ。1929-1976 50歳前で亡くなったことになる。それにしてはなんと膨大な仕事の量よ。

    回想録からは日本のSF界の草分けとしての困難な道筋がうかがえる。72年あたりから星新一とか小松左京を文庫本で読みだしたが、この二人とはまた違った人生であったんだな、という感じだ。

    巻末に氏の編纂、著作、翻訳の全仕事が載っている。

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    2012年06月21日
  • 人形つかい

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    最近海外SFがマイブームだ。
    ハインラインとか文学少女っぽくね?みたいなのもある。

    あっという間に読めちゃった。おもしろいね。
    別のモノに自我が乗っ取られるおぞましさっていうのが、 感覚として伝わってきた。幸福とか充足って、”そういうこと”じゃないんだよね。

    表紙の人物、誰が誰だか全然わかんないんだが。まあ、気にしまい。

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    2011年12月13日
  • 人形つかい

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    ロバート・A・ハインラインと言えば、

    「夏への扉」と「人形つかい」。

    ウエットなところが、他のSFとは全然違う。
    読後感の良さは比類なし。

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    2011年09月05日
  • 未踏の時代

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    巻末の『著・訳書目録』を見ると、若いころに読んだ本がちらほら。ずーっと昔に私にSF好きの種を植え付けたのはもしかしたらこの人なのかも知れないなあ。他の人が書いた本で、この人の仕事の仕方について独善的だとか結構厳しい言い方をしているのを読んだけど、何はともあれこの人を抜きに日本SFを語れないのは確かでしょう。高橋良平の本の雑誌での連載の内容とちょうど時期があっていて興味深いし、大好きな野田昌宏にちょぴっと触れているところもうれしいし、満足の一冊。それにしても、この表紙の表情の素敵なこと!若々しくて、生き生きとしていて。こんな顔して仕事したいもんだ。

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    2011年08月06日
  • 未踏の時代

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    SFマガジン初代編集長であり、『夏への扉』『鋼鉄都市』などの翻訳者でもある著者が急逝する直前まで書いていた、60年代の日本SF夜明けの回顧記。
    熱くて、苦くて、ヒリヒリする。

    世の中にまだないものを新たに創り出す、機知や行動力をもって何かを築くことができるという雰囲気が強い時代だったのだろう。

    現代の未踏の地はどこにあるのだろう。

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    2010年02月20日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ネタバレ

    タイムトラベルやコールドスリープをテーマとしたSF小説の金字塔と言われる作品。
    SFの古典的名作と言われるだけあって、なかなか面白くはあったのだが、初出が1956年ということで致し方ない部分はあるものの、2000年の未来予測的な描写が全然当たっていないこともあり(ロボットなどが実際以上にきわめて高度に発展しているのに、インターネットや携帯電話はまったく想定されていないなど)、個人的には期待したほどではなかったかなという印象。

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    2025年11月09日
  • 幼年期の終り

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    ★3.5かなぁ。
    ストーリーとしても面白いし、ちょっとした詩的感もある。また、ある種の諦念が全体に漂っているところもストーリーの組み立て、キャラ設定に役立っているかと。
    ただずっと静かな感じが続くのでエンタメ的には少々物足りない気もする。この点で最近読んだ「星を継ぐもの」の方が上かなぁ、個人的には。
    まぁ好みのレベルかと思われ、一読をば、という小説でした。

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    2025年10月29日
  • 鋼鉄都市

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    ロボット嫌いの主人公刑事ベイリが、上司から宇宙人惨殺事件の担当に推薦される。宇宙人側からの捜査パートナーとしてRダニールと共に事件の解決に向けて、思考錯誤するストーリー。登場人物達と同様に読者側の気持ちも興奮したり落胆したりさせられる。ロボット嫌いのベイリとRダニールの2人に芽生える心の変化。2人のやり取りから繋がって、最後ベイリが放つ言葉で気持ちよく締めくくられ、最後の最後までハラハラしました。
    アシモフさんの作品は、これが初めてだったので「われは、ロボット」からストーリーを追う形で読み始めたいと思います!

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    2025年10月22日
  • 夏への扉〔新版〕

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    前々から何かと目にする事の多かったタイトル。どこで見たのかはあんまり覚えてないけど、海外の有名な作品、という事だけは知っていた。

    いざ読む段になり、70年以上も前に書かれた作品ということに知った。日本で言えば筒井康隆以前の時代だ。翻訳が新しいからだろうか、文調はなんだか古臭い感じはしなかった。

    物語の密度が高い。回想も現実も、目まぐるしく、場面が入れ替わる。故に何がどうなるのか予想つかない。

    読み終えて思ったのは、「なるほど」という感想。というのは確かに何十年経った今でも時折目にすることがあるように、普遍的な面白さがあったから。いや、この当時には今の世界がこのように思われていたのか、とい

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    2025年10月15日
  • 鋼鉄都市

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    アイザック・アシモフ、言わずと知れたSFの大家。それがミステリ紹介本「夜明けの睡魔」に載っている。紹介見出しは”SFミステリとは呼びたくない”

    アシモフ、初めて読んだが、なるほどミステリとして紹介されているのにもうなずける。舞台は”未来の”ニューヨーク。そこでは”地球人”と”宇宙人”がそれぞれ独立したエリアで暮らしている。ある日宇宙人が殺される事件が起き、宇宙人は犯人は地球人らしいと思い、そこで地球人の私服刑事ベイリは”宇宙人”のロボットと二人で捜査を始める。

    事件の結末は意外にあっさりしているのだが、ベイリが次第にロボット・ダニールと心を通わせていく様などが興味深い。

    しかし、わくわく

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    2025年10月13日
  • 鋼鉄都市

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    ロボットのダニールとタッグを組み、犯人探しをする刑事ベイリー。鋼鉄ドームに住んでいる地球人という設定にすごくワクワクした。細かいところの設定もしっかりしていたSFだった。

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    2025年10月13日
  • 夏への扉〔新版〕

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    もう70年近く前に書かれたSF小説。

    現代、つまり21世紀を未来の話として描写しており、やはり技術の進化は思い通りにはいかないなと感じます。この分だと22世紀もそこまで変わり映えはしないのかも。

    ストーリー自体は時間旅行がテーマであり、細かいことを気にしない自分にとっては気持ちのいい繋がり方で、終わり方もハッピーで良かったです。現在ではありふれた筋書きかもしれませんが、70年前の作品をこうして楽しめるのは時間旅行に通ずるものがあって面白いですね。

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    2025年10月12日
  • エッジウェア卿の死

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    ネタバレ

    ポアロシリーズやはり面白くて一気読み。
    登場人物もそれなりに多いし犯人はこの人か?いやこの人か?とわくわくしながら読みすすめてたら、まさかの最初の容疑者のジェーンがほんまに犯人やったんかーい!ってある意味びっくりした。こういうパターンもあるんだ。ジェーンの自己肯定感というかゴーイングマイウェイなところはかっこいいしちょっと見習いたい。
    ポアロがヘイスティングスに「わたしは本当にあなたが好きですよ」っていうシーンにやにやしちゃった。ふたりの関係良すぎる〜。

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    2025年10月01日
  • 鋼鉄都市

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    久しぶりのSF
    アシモフのSFは
    知っていたし話には聞いていた
    が読んだことはなかった
    1953年の作品とのこと

    かつて地球人は宇宙に
    移民していた時期もあった
    が、今はシティという完全なる
    都市の中で暮らしている
    すべてが管理されている
    それで良いと思っている
    ロボットが人間の仕事にとって変わり
    さらに効率を良くしている

    しかし、中にはロボットを拒否し
    元の外の世界を求める人々がいる

    一方で移民の子孫である
    宇宙人が住む宇宙市
    けして交わることなく
    宇宙人は何かをしようとしている
    地球人の病原菌に触れると
    死んでしまうにも関わらず
    何かを求めてやってきた

    そんな中宇宙市で殺人が起こる

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    2025年09月18日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    もしも突然、人類より上位の存在が地球に到来したら。。。
    オーバーロードは敵なのか、味方なのかとヤキモキしながら読んでいたが、結局はそのどちらとも言い難い存在だった。
    超科学的な結末で全く予想できなかった。

    SFの古典を読めてよかった。
    いろんな作品に影響を与えてそうだなと思った。

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    2025年09月11日
  • 夏への扉〔新版〕

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    翻訳版なのでやはり私は少し読みにくさを感じた。

    友人と恋人に裏切られた何もかも失った男のタイムリープ反逆物語、少し東京リベンジャーズに似ているような設定。
    主人公は技術者で、どの時代でもどんな場所でもお金がなくても機械を設計することを考えていて、技術者として生きている。興味のあることを追い求める気持ちが彼のぶれない軸となってどこでもやっていけるのだ。すごいなと思う。
    最後はハッピーエンドでホッとした。

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    2025年09月07日
  • 夏への扉〔新版〕

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    ネタバレ

    冷凍睡眠、タイムマシンが出てくるSF小説。発明家のダニエル・ブーン・デイヴィス(通称ダニー)が友人の裏切りで自ら興した会社を追われ、復讐を試みるも返り討ちに遭って意識を失い、30年間の冷凍睡眠に入れられる。目覚めた未来(2000年)でタイムマシンを使って30年前に戻り、過去を変えていく。よくわからなかったことが徐々に明らかになり、色々丸く収まったなと思いつつも後半は読むペースが早かった。1956年に描かれた作品だが古さを感じずに違和感なく読めた。SFはほぼ読んでこなかったけど、これを機に読んでみようかな。

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    2025年09月05日
  • 夏への扉〔新版〕

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    機械の説明などエンジニア的な部分はちっとも面白く読めず、またSF要素に薄い前半は苦戦した。読んでいて眠くなる本は個人的に珍しい。逆に後半はぐいぐい一気読み。物足りなさが残った。

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    2025年08月31日