熊谷千寿のレビュー一覧

  • 東の果て、夜へ

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    あるギャングに属する少年たちが様々の人々と出逢い、交わりながら成長していく、という流れは大方合ってはいた。しかし1番の衝撃は最初から最後まで主人公ただひとりに焦点を当てていたこと。協同する仲間は居ても、離散と交錯を繰り返し最後には自分自身で人生を歩むこと。

    自然と前向きな気持ちになり勇気を与える小説である。
    この小説に出逢えたことに感謝したい。

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    2025年11月29日
  • 2034 米中戦争

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    小説でありながらリアリティ・臨場感が高すぎて非常に刺激的。震えながら読んだ。
    米中お互いが戦争を避けたいと思いながらも、偶発的なきっかけから徐々に規模が大きくなり、報復合戦による原爆で都市が次々と消えていく様があまりにも恐ろしい。

    人間の競争心や安全欲求というものが肥大して覇権競争となり、退くに退けない状況となっていく。そして組織である以上、命令されれば実行せざるを得ない。
    不利になって更なる被害を受けるくらいであれば、味方の人命もためらわず消す。

    ほんとに大事なのは何なのかをつくづく考えさせられる。
    そしてこうした、不自由な選択の後に来る喜ばしからぬ結果、甚大な被害を出した上での共倒れの

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    2025年11月16日
  • 2034 米中戦争

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    ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ侵攻などに見られるように、覇権主義や宗教観の違いから、世界はいつのまにか危い均衡のもと、一触即発のリスクを抱え込んできてしまった。核の脅威に対して通常兵器の延長でしか考えられない鈍感なリーダーが台頭してきている。そんな現代に警鐘を鳴らすリアリティに富む小説である。作り話と放置できない深刻さが感じられる。著者二人は米海軍の重鎮であった経験から、地政学的知識にも造詣の深さが伺える。この小説の発端は、米海軍が中国を牽制するため、南シナ海で「航行の自由作戦」を遂行中に不審船の炎上に遭遇する。同じ頃、中東のホルムズ海峡で米国のステルス戦闘機が制御不能になり、イラン

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    2025年02月24日
  • IQ2

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    IQことアイゼイアが主人公となる黒人カルチャー満載のギャングスタミステリ。本作は黒人のみならずヒスパニックや中華、アフリカンなどが入り混じり、それぞれの社会の闇が産んだ「悪党」たちが対立する。
    単純にIQはオタクっぽいし、風情は違うけど、自分は人種間問題を織り込んだジェイムス・エルロイ的暗黒小説と読めた。あれよりだいぶ救いは有りますが。スピード感があり、ミステリとして単純に面白いのも肝。

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    2024年10月12日
  • Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!

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    中身が濃い著書だった
    いろいろな数字があって意外と読みやすかった。

    一つ一つを覚えるのは難しい
    何かの機会にまた開く方法がいいと思う。

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    2023年12月16日
  • ナワリヌイ プーチンがもっとも恐れる男の真実

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    反体制指導者ナワリヌイがやってきたことをロシアの政治状況と照らしあせながら語っています。
    ナワリヌイのいい点や悪い点、なぜそうような行動を行っているのかをちゃんと書いてあります。
    また、ナワリヌイ側からの視点で見たロシア政府を知るにも大変興味深いです。
    正直、ロシアはウクライナ視点ばかり取り上げられることが多いが、このような野党や反体制から述べられている書籍が少ないのは残念です。
    ナワリヌイを知りたい方はこの本と映画ありますので、ぜひ2つみることを勧めます。

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    2023年09月21日
  • ターミナル・リスト 下

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    ミリタリー、陰謀、復讐……手に取ったときの予想を上回る、読みごたえある作品でした。途中、背景描写が粗く飛躍した繋がりに感じるところもありますが、主人公の心情、友人・協力関係など共感を覚えるところもあり、社会問題を考えさせられつつエンターテイメントとしても楽しめる作品だと思います。

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    2023年07月20日
  • ターミナル・リスト 上

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    ミリタリー、陰謀、復讐……手に取ったときの予想を上回る、読みごたえある作品でした。途中、背景描写が粗く飛躍した繋がりに感じるところもありますが、主人公の心情、友人・協力関係など共感を覚えるところもあり、社会問題を考えさせられつつエンターテイメントとして楽しめる作品だと思います。

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    2023年07月20日
  • ヒート 2

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    大好きな映画の続編小説を、監督自ら執筆。しかも映画の前日譚と後日譚が同時進行。1冊で2冊分楽しめる。素晴らし過ぎる!そして、アダム・ドライバー主演で映画化。楽しみ過ぎる!

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    2023年06月27日
  • ヒート 2

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    とにかく最高。
    ヒートが好きな人は読むべし。
    知らなくても、ジリジリする物語に
    読むのをやめられない事必死。
    ドン・ウィンズロウが褒めるはず。

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    2023年05月24日
  • 2034 米中戦争

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    CSISのウォーゲームのような米中戦争のシュミレーション
    戦闘経過は違うものの、戦争の結果と戦後の世界秩序の変化については、CSISのレポートに似ているのではないか?
    本書は2034だが、2027までに起こりうると言われている現在、私達は何に備えておけばいいのだろうか?
    トランプ政権からの流れが、先の大戦前の状況と似てるところがあるのが気になる

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    2023年01月25日
  • Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!

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    重量感が有り分厚い本ですが、非常に読み易くスラスラと読める。1テーマが4から6ページでグラフ表もあるので小まめに読むタイミングを作れる。ジャンルが広く雑学を数字で理解することができ、完読すれば教養がつくと思う。出生率や乳児死亡率そして幸福度など前半部分は特に面白い。オランダ人が牛乳をよく飲むから身長が高くなったと言い切っているところは、もっと合理的に説明が欲しいところ。3枚ガラスのメリットなどは目に鱗だったので機会があれば改築も考えたい。

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    2022年06月12日
  • Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!

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    ネタバレ

    帯にビルゲイツの推薦文があって、「人々がスターウォーズの新作を待ち望むように、私は著者シュルツの新作を待つ。彼は徹底して数字を尊重し、すべてのトピックをデータで例証している。〝博識〟とはまさにシュミルのためにある言葉だ。」というので買ってしまいました。そして、確かに。何でこんなに詳しいんだと思えるほどに次から次に、それも様々な分野の数字を示し、解説する。「博識とは正にシュルツのためにある言葉だ」は本当にアグリー。テーマは「世界の人々」「世界の国々」「食」「環境」「エネルギー」「移動」「機械」。日本に対する記述も多い。改めて、日本はいい国なんだなと思ってしまった。もちろん、幸福度の高い国はほかに

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    2021年12月26日
  • パズル・パレス(下)

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    ダヴィンチ・コードで一躍有名になった
    ダン・ブラウンのデビュー作がとうとう文庫になりました。

    海外の文学作品って人物名がやたら長いカタカナで出てきて、
    訳分かんなくなるので苦手なのですが、
    ダン・ブラウンの作品は別格ですな。

    訳わかんなくてなりそうでも、面白いから許せちゃう。

    文庫が出たら、ついつい買ってしまう。
    そんな作家です。

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    2021年06月24日
  • IQ

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    数年前に評判になった一冊。途中までは面白かったんだけど、だんだんよくわからなくなる。黒人版ホームズを期待すると、ある意味そうなんだけど、ミステリーというよりはクライムノベル。

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    2021年05月21日
  • IQ

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    相棒もの、好きだ…。相変わらず横文字が苦手で、登場人物の名前がなかなか覚えられない+ラッパーの専門用語?が全然分からなくてリタイアか…と思ってた自分!ばかもの!この小説には愛が詰まってるぜ…ちょっと下品な表現が多いけど、それはサーッと読めばいいんだ。

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    2020年03月26日
  • パズル・パレス(下)

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    面白かった
    後半の盛り上がりはデビュー作ということを忘れるくらい
    手に汗握る展開だった

    やっぱり長い1日だった
    結局味方?に殺されかけたってことか?
    ウロオ殺し過ぎ

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    2020年02月26日
  • パズル・パレス(上)

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    また1日に起こった話のようだ
    この作者の書く小説に出てくる主人公は
    命と難題にいつも悩まされている
    そこに都市伝説ともいう場所や暗号が絡んでくるから
    面白くない訳がない

    下巻も楽しみだ

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    2020年02月26日
  • IQ

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    大なり小なり登場人物はすべて悪党だ。
    現在と過去を行ったり来たりしつつ物語が進んでいく。
    そんな悪党のなかにも、自分の中にルールを決めて守り抜くのが主人公。それが、悪党世界の常識から外れてでも、矜持を持って行動する。
    登場人物は誰も彼も何かしらの問題を抱えている。一癖どころか二癖ある輩たちの物語。とても面白いシリーズだと感じた。すでに2巻目が発売されている。早速今日から読み始める。

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    2019年08月08日
  • パズル・パレス(下)

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    PCやネットが出てくる前に社会人になっていたけど、興味を示さず、ボーっと生きていたのが悔やまれる。その当時チコちゃんがいてくれたら。もしかしたら人生が大きく変わっていたかもされない。

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    2019年06月12日