【感想・ネタバレ】ターミナル・リスト 下のレビュー

ジャックカー / 熊谷千寿

愛する妻子を失ったリースは事件の背後に隠れた者たちを必ず葬ると決意する。特殊部隊で培った戦闘技術や人脈を徹底的に駆使してターゲットをひとりひとり追いつめては「リスト」から名前を消していくリース。だが脳に潜む腫瘍が徐々にその体を蝕む。はたして彼は復讐を遂げることができるのか？ マーク・グリーニーやスティーヴン・ハンターをはじめ、現代冒険アクション小説の名手たちから激賞を浴びたシリーズ第一作

[ブクログ · ★★★★★]

ミリタリー、陰謀、復讐……手に取ったときの予想を上回る、読みごたえある作品でした。途中、背景描写が粗く飛躍した繋がりに感じるところもありますが、主人公の心情、友人・協力関係など共感を覚えるところもあり、社会問題を考えさせられつつエンターテイメントとしても楽しめる作品だと思います。

[ブクログ · ★★★★☆]

次々に登場する兵器の
精巧な描写。

そして、それらが人や
建物を破壊する様子や、

その粉塵を浴びながら
感情を排して任務遂行
する主人公の内面描写。

筋書きが云々よりまず、

軍人の視点で描かれる
戦場のリアリティが◎

それは著者自身が海軍
特殊部隊に所属し、

二十年超のキャリアで
培った経験が語るから。

戦闘でいちばん重要な
一発は、

民間人をそれと識別し
撃たなかった一発。

こんな言葉は実体験が
なければ紡ぎだせない。

機密情報に触れる部分
がところどころ墨消し
になってるのがまた◎

細部のリアリティに星
四つです。

[ブクログ · ★★★★☆]

SEALSの部隊を率いたリースが、部下と家族を殺されたことに対する壮絶な復讐譚。時折？？が頭をよぎったが、総じて面白かった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

登場人物がブラッド・ソーの小説を読んでいたことと、著者の謝辞がやたらに長いことが印象に残った。物事がうまく進み過ぎ。