熊谷千寿のレビュー一覧

  • パズル・パレス(下)

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    思わせぶりな表現が多く、先に先にと気が急く。けれど視点がころころ変わるその切替の早さがテンポよく、一気に読ませる。本筋からズレる感想だが、原爆投下に対してアメリカ国民がどう考えているのか間接的に窺えた。

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    2018年09月22日
  • 東の果て、夜へ

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    イーストとタイが10代であることをつい忘れてしまう。アメリカは本当に州を超えると、全く違うんだな。ペリーと出会ってからは、成長物語と言うより、解説にある通り、イーストの少年時代の、或いは子供としてのやり直しというのがしっくりきた。まあ、大人に利用されているという点では、フィンと同じなんだけど。ロードノヴェルとしては、人との出会いが少ない。まともな教育を受けていれば、まともな大人になれた筈のイースト。そこがタイとは違う。環境が与える影響は大きい。

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    2018年09月14日
  • ケンブリッジ・シックス

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    予想以上の面白さ。ストーリーはネタバレするので割愛するか現代のイギリスのロシア史専門家がとあることでイギリス諜報機関が秘匿するロシアな関する秘密を解明することになるが、その過程で当時の関係者が一人また一人と暗殺されていく、迫り来る輪の恐怖か物語終盤のスリリングかつスピード感あるストーリー展開になり、読み応え充分である。ただ、二つの時制を紐解くため登場人物や場面が飛び飛びにならざるを得ず、序盤の難解さはいなめない。

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    2018年06月21日
  • 東の果て、夜へ

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    このミス2018 海外3位。
    4人の少年が暗殺の命令を受けて旅に出る。
    クライムノベルというより一人の少年の成長物語の感じのほうが強い。
    ただかなり読み進めるのに苦労した。

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    2018年05月26日
  • 東の果て、夜へ

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    文字や文章がバンの車窓から見える景色のように通り過ぎていく。後には虚ろな空間しか広がらない。ページをめくる指が重い。読み進めば進むほど望まない方向へ話がどんどん進んでいく…。イーストがかわいそうでならない。先が見えて来ない…。

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    2018年04月26日
  • 東の果て、夜へ

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    ネタバレ

    最初から危うい感じの4人組。予想どうりトラブルの連続。だんだん追い詰められていく感じで苦しくなり、なかなか読み進められない。
    後半の穏やかな時の流れがよかったが、こんな生活はいつまでも続くわけがなく、やはり旅立ち。
    新しい名前で生きていくイーストに、頑張ってと言いたい。
    それにしても老成した男の子であった。

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    2018年02月09日
  • 東の果て、夜へ

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    序盤はどんな話なんだろうと思いつつ読んでいましたが、読み進めるうちにロードノベル的な面白さに引きこまれていき、後半は一気に読んでしまいました。
    テイストが好みが分かれる作品かもしれませんが、登場人物それぞれの個性と、舞台となる場所がどんどん変わって行くところは個人的にはとても楽しめました。

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    2018年02月04日
  • 東の果て、夜へ

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    原題は<DODGERS>。言うまでもなく有名なメジャー・リーグのチーム名で、旅に出る少年たちが来ているユニフォーム・シャツに由来する。ドジャースがブルックリンに本拠地を置いていた時代、ブルックリンの住人は行き交う路面電車をかわしながら街を往来しなければならなかった。そこから、ブルックリン地区の人々を 「路面電車をよける (dodge) 人たち」 つまり、 「トローリー・ドジャース」と呼んだ。チーム名はそこから来ていると言われている。

    少年時代、ドッジ・ボールが苦手だった。最後に一人残って逃げてばかりいると、味方の外野から「早く当たれ」とやじられる。ゲームが早く終われば、はじめからもう一回で

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    2017年10月28日
  • パズル・パレス(下)

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    事情があって下巻から読んだからかもしれないけど、ストーリーが出来上がりすぎてて真の暗号に関するプログラム取り扱いの問題を取り上げているとはいえないような未熟さがあった。しかし、時代背景を考えると、その時代にこれほどの構想の積み上げはすごいのかもしれない。
    一方で、この手の小説は時代背景を強烈に意識する必要もあり、書籍ネタとしては難しいのかもしれない....

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    2017年01月24日
  • パズル・パレス(下)

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    また恋オチ…壮大なスケールなんだけど、ネットの話だからどこか卑小さが感じられ、もっと言うと、その道に明るくない自分には何が何だか。ただ、副館長、しつこし。これが処女作というのには驚き。これが原点か。様々な専門知識で必死にくらいつこうとする読者を煙に巻きながらも、しっかりと伏線をこしらえ、意外な側面から事実が紐解かれるダンブラウンの骨頂は、ここから始まったのか。

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    2016年09月29日
  • パズル・パレス(上)

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    するする読めて、設定もなかなか魅力的でした。理系なので登場人物に親近感を感じたりもしました。
    これからどうなるのか楽しみ、期待。

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    2014年10月22日
  • パズル・パレス(上)

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    文庫化されたのはダ・ヴィンチ・コードや天使と悪魔よりも後のようだが、ダン・ブラウンのデビュー作品のようだ。
    数学者の父、宗教音楽家の母、美術史研究者 兼 画家である妻をもつらしい。ダ・ヴィンチ・コードや天使と悪魔のテーマを考えると納得できる。

    本作は暗号解読と通信システムを巡る物語であり、情報化社会におけるテロが題材にされている。プライバシーと安全保障は現代社会でもよく取り上げられる問題であるが、本作が発刊された1998年に著されたことを考えると驚きである。

    暗号解読のエリートたちと世界有数の頭脳をもつプログラマーの情報通信システムを巡る戦いは一体どのようになるのか、気になるところだ。

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    2014年07月08日
  • パズル・パレス(下)

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    先の展開が読めてしまうのはダン・ブラウンの処女作故か。最後のパスコードは、先に答えがあっさり思い浮かんでしまうほどで残念。
    でも、当時のIT事情から、ここまで書き上げていたことは、下調べ等相当されたに違いないと感心しました。

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    2014年06月23日
  • パズル・パレス(上)

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    先の展開が読めてしまうのはダン・ブラウンの処女作故か。最後のパスコードは、先に答えがあっさり思い浮かんでしまうほどで残念。
    でも、当時のIT事情から、ここまで書き上げていたことは、下調べ等相当されたに違いないと感心しました。

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    2014年06月23日
  • ケンブリッジ・シックス

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    イギリスの傑作スパイ小説の伝統に新たに加わるべき資格を持った作品。ありそうなだけに、読後はちょつと背筋にゾクッとくるものがある。

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    2014年05月30日
  • パズル・パレス(下)

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    なかなか面白かった。

    解説にもあるように、確かに荒削りな印象はあるものの、
    『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』、『ロスト・シンボル』で磨かれていく
    スピード感とエンターテイメント性の片鱗を十分垣間見ることができる。

    ただやっぱり伏線のボリュームや謎の量などは、先のそれらには及ばず、
    想定の範囲内で決着したかなーって感じ。最大の敵もなんだかあっさりだったし。

    他のレビューでも書いたけど、ボクは伏線や謎に気づかないことが多いけど、
    最後のキーはすぐに分かった。逆に単純なだけに(笑)。

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    2014年03月31日
  • ケンブリッジ・シックス

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    ナイスどんでん、と言いかけたらまたどんでん。緊迫した語り口、やたらスムーズに進む話、疾走感のあるスパイ小説と言えましょう。ただし読み捨てです。

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    2014年01月09日
  • ケンブリッジ・シックス

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    海外小説らしい、独特なスピード感と語り。特に行間で語り手(主観)がコロコロ変わるのは、サスペンスというジャンルだからでは無いはず。無駄に見える細かいディテールなんかも然り。
    内容としては、イギリスの諜報に関して更に興味をそそられるものだが、エンディングにもう少しボリューム感を出してくれれば。。
    しかし、作者はよほどロシアが嫌いなのか…?

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    2013年05月03日
  • パズル・パレス(上)

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    世界最大級の諜報機関「アメリカ国家安全保障局(NSA)」に努めるスーザンは、上司のストラスモアから突然の呼び出しを受ける。
    かつてNSA局員だった日本人エンセイ・タンカドが、解読不可能な暗号化技術を開発し、それを世界に公開しようとしているというのだ。これが本当に世界に公開されてしまうと、今後NSAはテロリストや敵国から傍受するEmail等の内容を一切解読できなくなる。スーザンと、彼女の恋人にして語学堪能な大学教授のデイヴィッドは、この暗号化技術を解くためのパス・キーを入手すべく奔走することになる…。

    「ダ・ヴィンチ・コード」の作者ダン・ブラウンの処女作。

    彼お得意の「理系アカデミック007

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    2012年10月07日
  • パズル・パレス(下)

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    パスワードについて、後半全員で慌てている辺りがピーク。それまでは、これといった感じはない。
    ただ、出てくる日本人の名前はもうちょっと考えて欲しい(笑)引っかかって仕方なかった。

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    2012年09月29日