熊谷千寿のレビュー一覧

  • ケンブリッジ・シックス

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    キム・フィルビーら5人のケンブリッジ大学卒業生がソ連のスパイだったことが発覚し、英国は大打撃を受けた。だが彼らのほかに、もうひとり同時期に暗躍していたスパイがいたという。歴史学者のギャディスは親友の女性ジャーナリストからこの人物に関する本の共同執筆を提案されるが、その女性が急死し、彼は後を継いで調査を開始する。が、やがて国際情勢を左右する事実が明らかに! 巧妙に構築されたスパイ小説の力作。「二人の巨匠ジョン・ル・カレとグレアム・グリーンに比肩する作家だ」(ワシントン・ポスト)

    強力なバックアップがあるとは言え、素人スパイの行動にはハラハラさせられた。

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    2017年01月21日
  • ケンブリッジ・シックス

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    ネタバレ

    最近では珍しい、冷戦期のスパイ、それに続く現在のイギリス諜報部(SIS)とソ連との確執をそれに巻き込まれていく作家でもある教授を中心に描く。
    キム・フィルビーらケンブリッジの著名なスパイ以外に6人目がいた、という掴みが面白いし、その正体が中盤で分かってからもロシア大統領の秘密に話がスムースに移行して最後まで読める。ただ、実在の人物も多く会話中に登場するがエスピオナージュの世界に詳しくないと全くわからないのが残念だし、話が次々に動くのは良いが最後まで主人公の曖昧なキャラがドラマの流れを阻害している。あまりにも被害者として巻き込まれていく主人公の主観が長すぎてだれてしまうし、他の人物(彼女やSIS

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    2015年06月16日
  • パズル・パレス(下)

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    謎が次々と解けていく爽快感、クライマックスの手に汗握る展開の興奮が味わえる素晴らしい小説である。
    確かに有名作品よりも壮大さに欠ける気がしたが、それを補ってあまりある丁寧さのあるように感じた。

    一つだけ不満を言うなら日本について誤解がほんの少しある気がする、がまあ日本人向けに書いたものではないのでご愛嬌で済ましたい

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    2014年10月25日
  • パズル・パレス(下)

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    物語終盤のスピード感あふれる展開には、思わず手に汗を握った。次に次に明らかになる事実と、複雑に作りこまれた複雑な罠、そしてそれを回避する手段。
    刻一刻とリミットが近づく中、敵を打ち負かすことができるのかできないのか。終盤でも大どんでん返しの連続で、非常に面白かった。

    上巻で散りばめられた数々の伏線が、徐々に関連付けられていく様は、ダ・ヴィンチ・コードや天使と悪魔にも見られるダン・ブラウンの腕の見せ所と言える。

    情報化社会となった今でこそ取っ付き易い題材だが、これが15年も前に著された作品であることに、ダン・ブラウンの先見の明を見出だせると思う。
    これだけ緻密に物語を練り込むには、相当な下調

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    2014年07月09日
  • パズル・パレス(上)

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    ダン・ブラウンのデビュー作。

    あのエンターテイメント性はデビュー時から携えていたのかー。
    思ったよりも伏線は少なめな感じで、すいすい話が進む印象。

    さてさてどんな結末を、どんな迎え方で描くのか。
    そういう(デビュー作)という意味でも下巻が楽しみ。

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    2014年03月31日
  • パズル・パレス(下)

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    ラングトンじゃないダン・ブラウン。完結編。

    「日本人にとって、素数は、とても大切な数なんだ!!」

    本当ですか?
    まぁ、江戸時代とか、数学が流行したときがあるので、そういうのとのからみなのかも。

    しかし、エンシェロンもまだなかった時代に、これを書いたっていうのは、すごいねぇ。
    このもっともらしい嘘をつくっていく力は、ものすごいものがある。
    そして、嘘がときに、現実を捉えてたりするのかもと思わせる何かがあります。

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    2014年03月06日
  • パズル・パレス(下)

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    コンピュータ系の話なので少々古臭くなるのは仕方が無い、ストーリー的にはハラハラドキドキでかなり面白かった。洋物苦手だけど、これは他も読んでみたいなダンブラウン。

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    2014年03月02日
  • ケンブリッジ・シックス

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    イギリスのスパイ小説ということでお家藝ではあるが、さすがに読ませる。スパイの扱った情報でなくスパイ自体に注目するというもの。

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    2014年01月06日
  • パズル・パレス(上)

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    NSAって、今、CIA職員がすっぱ抜いて話題のあの組織ですよねぇ。
    すげぇ、タイムリー。コンクラーベのときといい。

    と思っていましたが、これが書かれたのは10年以上前。
    ダン・ブラウン、おそるべし。

    今回、日本人も出てきます。ちょっと変な感じですが。
    同志社大学卒業、日本人、エンセイ・タンカドとか。なんじゃ、そりゃ?

    でも、そのあたりを気にしなければ、いつものジェットコースターです。
    そして、パターンもいつもの感じなので、多分、黒幕は……。

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    2013年10月16日
  • ケンブリッジ・シックス

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    うわぁーいいのか!?と読んでて勝手にビクビクしてしまいました。あの方のモデルはあきらかにあの方…ですよね。

    冷戦時代に暗躍していたスパイの真実を追う、大学教授と彼を追うものたち。ケータイやネットが発達した現在、情報伝達の手足を縛る方法はリアルで怖い。世界中どこ行っても筒抜けとか?武器を持たない主人公の危機からの脱出はまさに手に汗握る、上質のハリウッド映画を観てる時のような高揚感ありです。

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    2013年08月25日
  • パズル・パレス(下)

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    ネタバレ

    「ダヴィンチコード」で有名なダンブラウンのデビュー作。
    NSA(国家安全保障局)の、「どんな暗号でも解読してしまう装置」が「誰にも解けない暗号」によってシステム麻痺させられてしまったところから、物語は始まります。なんか「矛盾」のような話ですね。

    解決編となる下巻では、「誰にも解けない暗号」の正体が明らかにされます。
    暗号を扱っていることから、理系ミステリーと呼べるかもしれません。

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    2013年05月12日
  • パズル・パレス(上)

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    ネタバレ

    「ダヴィンチコード」で有名なダンブラウンのデビュー作。
    NSA(国家安全保障局)の、「どんな暗号でも解読してしまう装置」が「誰にも解けない暗号」によってシステム麻痺させられてしまったところから、物語は始まります。なんか「矛盾」のような話ですね。

    暗号の解読コードを求めて、アメリカからはるばるスペインへ向かった主人公の恋人の運命はいかに!
    平行して、主人公を中心に、機能しなくなったNSAの混乱も描かれています。

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    2013年05月12日
  • パズル・パレス(上)

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    ダン・ブラウンのデヴュー作であるが、この時すでに読者を罠にかける手練手管は、完成している。暗号は紀元前から存在していた技術であるが、コンピュータというとてつもなく速く演算をする道具を手にして暗号は進化していくことになった。解析と進化のいたちごっこである。 NSA(国家安全保障局)は、スーパーコンピューターにて、全てのメールによる情報を解読し、平和を維持している。このことの善悪が本書のテーマである。すなわち、私文書のプライバシーはどこまで守られるべきか? 私文書のプライバシーは守られるべきと考え、NSAを去った一人の天才プログラマーが壮大なリベンジをNSAのプロジェクト責任者と彼のつくったスーパ

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    2013年04月04日
  • パズル・パレス(下)

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    この物語の醍醐味は、数々仕掛けられたトラップによる混沌の中から真実の一筋の光芒が見出される瞬間にある。まさにその瞬間に「やられた!!」「まいった!!」「そーゆー事だったのか!!」と読者が感じ入りダン・ブラウン氏の仕掛けた罠の術中にあることを知るのである。

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    2013年04月04日
  • パズル・パレス(下)

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    ―――史上最大の諜報機関にして暗号学の最高峰、米国家安全保障局のスーパーコンピュータ「トランスレータ」が狙われる。
    対テロ対策として開発され、一般市民の通信をも監視可能なこの存在は決して公に出来ない国家機密だった。

    「国防」は通信傍受をどこまで正当化できるのか

    ダン・ブラウンのデビュー作
    インターネットやそれに類するものの記述が多々あるけど
    やっぱ98年に書かれたもんやから
    今読むと若干萎える部分も

    それでも、プロットとスピード感は見るべきものがあると思う

    日本人として出てくる人物の名前は笑うところ

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    2012年12月30日
  • パズル・パレス(下)

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    下巻になってやっと登場人物に動きがでてきて面白くなってきた。タンカドの3本の指を突き刺しながら死んでいったのが愛に溢れた行為ゆえの姿だったのが読後感がよい。

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    2012年09月24日
  • パズル・パレス(下)

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    謎解きの多い作家さんだが、今回は人間性の方がメイン。国家機密を扱う人々も結局個人の感情に引っ張られて行動するという話だった。相変わらず面白い。

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    2012年07月31日
  • パズル・パレス(上)

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    この作者の作品は謎解きとアクションがたまらない。天才大学教授が国家の危機を回避するため大立ち回り。婚約者も暗号解読員という切れ者で2人の視点で交互に話が進み事件の全容が見えてくる。視点は結構変わるけど時間軸に沿っているから読みやすかった

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    2012年07月29日
  • パズル・パレス(下)

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    アメリカの諜報機関NSAが持つ、暗号解読のスーパーコンピュータ「トランスレーター」。
    全世界の通信を全て監視できるこのシステムの公表を迫り、元局員が解読不可能な暗号ソフトを開発・・・というお話。

    ひっぱりだして、久々に読みました。

    24のような時間に追われた緊迫感がどきどきして好き。
    この事態を引き起こした人物は、まあ、予想通りか、という感じではあるものの、最後のカウントダウンがやっぱりどきどきです。

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    2012年06月05日
  • 救出(下)

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    濡れ衣を着せられ人生も仕事も失った元民間軍事会社のリーダーが、真相を救命しながら過去を取り戻していく物語。
    はじまりからジェットコースターのように展開が早く、ページもどんどん捲れる。
    映画を見ているような、、どちらかと言うとよくできた配信のドラマを見ているような展開の早さでもある。
    ただ状況の説明とアクションの描写に割かれている分、人物描写は不足気味。
    本国ではシリーズとして、すでに4巻まで出ており、次巻以降でもう少し深みある展開が出てくるのではないか、と期待したい。

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    2025年08月06日