熊谷千寿のレビュー一覧

  • ナワリヌイ プーチンがもっとも恐れる男の真実

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    積読だったものを…この機会に。
    読めば読むほどこの人が所謂『いいひと』なのか『そうでないひと』なのか分からなくなった。自分の真実に対して出来ることをやった人なんだろうと思う。
    今の時代のあの国でこの人がいた事実は奇跡であり、失ったことは悲しいことであると感じた。

    翻訳本の中ではダントツ読みやすく、さくさく読める本でした。※手に取った時は厚さにひより積んでしまったけど読み始めたらサクサクでした。

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    2024年02月27日
  • 2034 米中戦争

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    米海兵隊の特殊部隊に従軍していたアッカーマンとNATOの最高司令官も務めた元米海軍大将スタヴリディス提督が書いた米中戦争のシミュレーション。

    戦争という国家間の危機においても、当たり前だけれどそこには判断、実行を重ねる個人がいて、その積み重ねが結果につながるのだと改めて感じた。
    各登場人物の背景や考え立場が表現されていて、少しずつ思惑のボタンがかけちがうことでエスカレートしていくさまがリアルで、恐ろしくて、興味深かった。

    国家間の歴史、関係性や地理、ホワイトハウスの高官や米海軍での役職などの分掌を理解して読むと、より面白さを感じられる気がする。

    これからは国防においてはサイバー能力がいか

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    2024年02月05日
  • 救出(下)

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    スティーヴン・コンコリー『救出 下』扶桑社ミステリー。

    元海兵隊員で人質救出を専門とする民間軍事組織ワールド・リカバリー・グループ(WRG)を創設したライアン・デッカー・シリーズの第1作。

    よく解らぬ描写があったり、あの話はどうなったのかと疑問に感じるところやもあり、小説としてはかなり粗い感じの作品だ。こういうシリーズの場合、正義が勝つのは当たり前なので、もう少し捻りが欲しかった。

    陰謀に巻き込まれ、妻子まで殺害されたライアン・デッカーの怒りが伝わらぬというのも全く腑に落ちない。


    ライアン・デッカーが指揮したWRGによるマーガレット・スティール上院議員の娘メガン奪還作戦は大失敗に終わ

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    2023年12月28日
  • 救出(上)

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    スティーヴン・コンコリー『救出 上』扶桑社ミステリー。

    元海兵隊員で人質救出を専門とする民間軍事組織ワールド・リカバリー・グループ(WRG)を創設したライアン・デッカー・シリーズの第1作。

    描写が粗く、読むのに手こずる。あれよという間にストーリーは展開し、主人公であるライアン・デッカーの復讐劇が描かれるのかと思われるが、ストーリーはなかなか前に進まない。


    マーガレット・スティール上院議員の娘メガンが誘拐され、救出依頼を受けたWRGは事件に人身売買に手を染めているロシアの犯罪組織ソルツェフスカヤ・ブラトヴァが関わっていることを突き止める。

    メガンを含む子供たちがブラトヴァの所有する隠れ

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    2023年12月28日
  • パズル・パレス(上)

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    情報化時代のテロをスリリングに描いたスリラー。 米国家安全保障局のスーパーコンピュータが狙われる。一般市民の通信をも監視可能なこの存在は公に出来ない国家機密だった。もうワクワク感がとまらない。 ダン・ブラウン、面白い。次巻に続く。

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    2023年04月09日
  • Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!

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    著者はエネルギーの学際的な研究の第一人者。カナダ王立協会フェローで、2010年にはアメリカの『フォーリン・ポリシー』誌により、「世界の思想家トップ100」に選ばれ、2013年にはカナダ勲章を受勲。2015年にはエネルギー研究に対して0PEC研究賞を授与されている。

    幸福度、人口問題、経済成長、食品、エネルギー、環境問題等、今我々を取り巻く課題71を取り上げ、数学を元に彼の思いを著す。
    若干強引な決めつけもあるようにも思えるが、トリビア的な内容も多く、楽しんで読めた。
    地球はある意味人間が支配する惑星だが、平均体重X頭数で言えば、人間に対して倍以上と言う。まさに牛の惑星だ。

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    2023年03月18日
  • パズル・パレス(下)

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     ザ・ハリウッド映画展開で、こういうエンタメとして無条件に楽しめる作品も気分が上向いて良い。暗号解読のプロと言語学の教授が一緒に解読するシーンでは、リベラルアーツの重要さを再認識させられた。並行して読んでいた新書の影響もあるのだが、専門外の人物から意外な解決策が提示されたりするよな〜、と本筋に関係ないことをしみじみと考えてしまった。
     今作では可愛いものかもしれないが、毎度ダン・ブラウン作品での殺し屋からの生き残り方には少し笑ってしまう。映画のコナン君みたいにどんどん過激になっていく印象。

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    2023年01月16日
  • パズル・パレス(上)

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     解読できない暗号はないと謳われる最強の暗号解読機トランスレータが解読できない暗号を開発し、国家安全保障局(NSA)を脅しつけた。その暗号「デジタル・フォートレス」の公表を阻止するため、攻防を繰り広げる。
     『ダ・ヴィンチ・コード』などラングドンシリーズから入る読者が多数派で物足りなく感じる人も多いかもしれないが、ハリウッド映画っぽいスリリングな展開はこのデビュー作から健在で十分楽しめる。指摘している人も多いように、日本人の名前だけが残念。

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    2023年01月15日
  • IQ

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    ラッパーが多く出てきて面白い。
    ギャング、ドラッグ、いかれぽんちでハードボイルドに近い。はたしてここに出てくる黒人文化はどこまでリアルなのか。

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    2023年01月09日
  • 東の果て、夜へ

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    悪の道から足を洗い、自分自身で真っ当な人生を見出す、そんな一人の男の人生観小説だ。人間社会には頼れる人と、頼る人がいる。能力のない、力のない者は誰かに縋り付くことで生きて行く。だが、経験と歳と共に「自分の夢・仕事・生活」を自分の力で想い通りにしたいという時、どうしたら良いのか判断に迷う。 誰もが遭遇する人生のターニングポイント・タイミング「悟り」(自分で判断する)には勇気と行動がいる、ということだ。 (人生のターニングポイント:仕事を決める、結婚する、家族を守る、独立するなど)

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    2022年11月16日
  • ケンブリッジ・シックス

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    イギリスの作家「チャールズ・カミング」のスパイ小説『ケンブリッジ・シックス(原題:The Trinity Six)』を読みました。

    「ディック・フランシス」と「フェリックス・フランシス」の父子共著作品に続き、イギリス作家の作品です。

    -----story-------------
    「キム・フィルビー」ら5人のケンブリッジ大学卒業生がソ連のスパイだったことが発覚し、英国は大打撃を受けた。
    だが彼らのほかに、もうひとり同時期に暗躍していたスパイがいたという。
    歴史学者の「ギャディス」は親友の女性ジャーナリストからこの人物に関する本の共同執筆を提案されるが、その女性が急死し、彼は後を継いで調査を

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    2022年10月22日
  • IQ2

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    IQ1に引き続き兄マーカスを殺害した犯人探しを軸に、ジャニーンとベニーのギャンブル中毒カップルを助けたり相棒ドッドソンとシェリースの出会い話などのエピソードが絡んでいく。ドッドソンとシェリースが教会で出会いとジャーニンがアイゼイアの友人デロンダ宅で匿われている間の会話は最高に楽しいです。ドッドソンやデロンダなどの助演だけでなくジャニーン・ベニーのゲスト陣も強烈なキャラクターで読ませますが、主人公アイゼイアも一人でミステリーパートを受け持ち楽しませてくれます。どちらかだけでもつまらなくなるし良いバランスでは無いでしょうか。今回でマーカスの死について解明され、それによって尊敬する兄が聖人ではなかっ

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    2022年06月29日
  • Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!

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    文字通り、世界のさまざまな事象を数字で分析する一冊。

    翻訳本にありがちな読みにくさがなく、さらっと読めた。

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    2022年06月12日
  • ターミナル・リスト 上

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    アフガニスタンでのテロリスト掃討作戦でSEALの部隊が壊滅した。多くの部下を失った部隊指揮官のリース少佐は責を問われて帰国する。検査で脳腫瘍が見つかった彼に追いうちをかけるように、作戦を生き延びた唯一の隊員が自殺し、さらには妻と娘がギャングに命を奪われた。連続する悲劇の裏には何が? リースは真相を追う――。

    無難な立ち上がり。
    翻訳の際、言葉の選び方にやや気になるところがあった。専門用語ではない。校正でどうにかならなかったか。

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    2022年06月10日
  • IQ2

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    IQシリーズ。亡き兄の元彼女から依頼を受け、中国ギャングと相対するアイゼイア。それと交互して死んだ兄の事件の真相を追う。終盤に2つの物語がつながるまでどういう時系列なのかわかりにくかった。
    しかしアクションあり、推理ありでエンタメとして気軽に読める作品と思う。またアイゼイアやドットソンが少しづつ成長していくのも読んでいて楽しい。

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    2022年06月09日
  • ターミナル・リスト 下

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    SEALSの部隊を率いたリースが、部下と家族を殺されたことに対する壮絶な復讐譚。時折??が頭をよぎったが、総じて面白かった。

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    2022年06月09日
  • IQ

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    青年探偵が犬を使う殺し屋を探し出す仕事を請け負い。殺し屋とその雇い主を探す話。また合間に探偵になる契機挿入し、交互にすすめている。スピード感がありエンタメ性にあふれた作品て映画を見ているような感覚だった。じっくりした推理を目当てにしているならこの作品は向かない。元犯罪者の主人公は人を選ぶかもしれない。

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    2022年05月22日
  • バッド・カントリー

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    世界観に引き込まれる。物語の展開は少しスローだけど、半分をすぎた頃からどんどん展開していく感じ。キャラクターたちの、ハードな中に見える柔らかい部分がとても人間らしさを感じさせてくれる。

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    2022年05月15日
  • Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!

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    作者の知の巨人ぶりには吃驚させられ数字で考えることの大切さがよく分かった。深く広く物事を見て、多角的な視点から数字で考える、事実をはっきりさせる、ハーバーボッシュ法、脱炭素社会、アンモニアの大切さ、ムーアの法則、トランジスタ、変圧器等食からハイテクまでのイノベーション全般にわたって興味深かった。

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    2022年05月05日
  • Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!

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    ネタバレ

    数字を元にした、世界の人、国、食、環境などの雑学。
    石を持ち上げるのに必要なエネルギーと人間の労働エネルギーから、ピラミッドを作るための延べ人数を算出していたが、1日10時間の重労働は働かせすぎに思う。

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    2022年04月25日