熊谷千寿のレビュー一覧
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ネタバレLAの探偵IQ,ラスベガスへ。尊敬していた亡き兄の昔の恋人の頼みで,義理の妹の窮状を救いに行くが。
ラスベガス編と,1の最後で見つけた兄の死の手がかり追跡編が交互に進んで,最後にすっと交差するという作りになっています。
面白かったんだけど,1と比べると鮮烈さは欠けますかね・・・それはしょうがないか・・・。
中国マフィアやらメキシコギャングやら?今回も色々な裏社会の悪党が登場します。まあ彼らだけが特別に悪というわけではないと思いますが,すっきりする終わりにはなっていました。
しかし,兄の死の謎が2巻でもう解決してしまうとは思わなかった。解決というか,新たな敵を生んだという感じかもしれませんが。 -
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そこそこ読めるけど再読は確実にないなー。
乾いた筆致で淡々と荒事も含めて描写していくクールさは気持ちよく、ギャング世界の荒涼とした雰囲気を描くことに成功している。
登場人物が魅力に乏しいのが辛い。和気藹々とした感じもないし、わりと早い段階でムードメーカー的なやつが脱落してしまうと残ったメンバー間の会話が少しかったるくなってしまう。
主人公が選ばれし人間なのも、そうでない弟との葛藤を丁寧に描くということがなされていないため、なんか鼻につくだけになってしまっている。
黒人文化みたいな色付けもなく、あまり楽しみのない読書になってしまった。いやそれでも読み切れるだけのパワーはあるのだけどね。 -
Posted by ブクログ
LAのブラックコミュニティを舞台に、「IQ」と呼ばれる若い探偵(a.k.a.便利屋)が活躍するミステリ。
街の治安がとにかく悪いし、登場人物も薬物依存症のセレブラッパーや、元ギャングスタの実業家、レコード会社のあくどい社長など、ロクでもない(けど、どこか愛すべき点がある)連中ばかり。時代は違うけど映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を連想してしまった。
主人公「IQ」は、冷静でやさしく、こころに傷を抱えている。舞台立てが猥雑でにぎやかなぶんIQの人物像が引き立つ。
ヒップホップカルチャーの描写が楽しい。ヒップホップカルチャーとミステリを組み合わせるために、とても工夫をしたんだろうなあ。 -
Posted by ブクログ
ロサンゼルスに住む黒人青年のアイゼイアは"IQ"と呼ばれる探偵だ。
ある事情から大金が必要になったら彼は腐れ縁の相棒の口利きで大物ラッパーから仕事を請け負うことに。
だがそれは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ!」という異様なものだった。
奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。
そんな彼が探偵として生きる契機となった壮絶な過去とは…。
(あらすじより)
探偵は裕福か金に困ってるか両極端だなぁ。
今回の探偵IQは金に困ってる方。
でも、ズボラなのではなく病気の子供(赤の他人)のために金が必要なのが好印象。
クールで綺麗好き、無愛想だけど心根は優しい。
続編もある終わり方なのでま