熊谷千寿のレビュー一覧

  • IQ2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    LAの探偵IQ,ラスベガスへ。尊敬していた亡き兄の昔の恋人の頼みで,義理の妹の窮状を救いに行くが。

    ラスベガス編と,1の最後で見つけた兄の死の手がかり追跡編が交互に進んで,最後にすっと交差するという作りになっています。
    面白かったんだけど,1と比べると鮮烈さは欠けますかね・・・それはしょうがないか・・・。
    中国マフィアやらメキシコギャングやら?今回も色々な裏社会の悪党が登場します。まあ彼らだけが特別に悪というわけではないと思いますが,すっきりする終わりにはなっていました。
    しかし,兄の死の謎が2巻でもう解決してしまうとは思わなかった。解決というか,新たな敵を生んだという感じかもしれませんが。

    0
    2020年08月23日
  • 東の果て、夜へ

    Posted by ブクログ

    そこそこ読めるけど再読は確実にないなー。
    乾いた筆致で淡々と荒事も含めて描写していくクールさは気持ちよく、ギャング世界の荒涼とした雰囲気を描くことに成功している。
    登場人物が魅力に乏しいのが辛い。和気藹々とした感じもないし、わりと早い段階でムードメーカー的なやつが脱落してしまうと残ったメンバー間の会話が少しかったるくなってしまう。
    主人公が選ばれし人間なのも、そうでない弟との葛藤を丁寧に描くということがなされていないため、なんか鼻につくだけになってしまっている。
    黒人文化みたいな色付けもなく、あまり楽しみのない読書になってしまった。いやそれでも読み切れるだけのパワーはあるのだけどね。

    0
    2020年03月11日
  • IQ2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ2作目。今回も章ごとに時間がずれて進行していくが、どれくらいずれているのかがわかりにくく、終盤になってやっと判明。そこからはまあそういう展開だよねという方向で、伏線といえば伏線だが。
    前作よりは少し読みやすかったが、IQの推理らしきものはあまりなし。
    結局兄の真相はこれ?ちょっと拍子抜け。
    次作はもう少しIQの知能を生かした話を読みたい。

    0
    2019年10月30日
  • IQ2

    Posted by ブクログ

    前作に続いて面白かった。主人公の成長が見られそうで、今後の展開が楽しみ。今のところは、まだ帯にあるような「暗黒街のホームズ」とまでは言えない感じだが、そう言う表現でなくても充分におもしろいと思う。とにかくロスのアンダーグラウンドのカルチャーや実態がよく分かる。作者はまさにそこから這い上がったそうだが、そのバックグラウンドが強烈に効いているシリーズ。

    0
    2019年10月14日
  • IQ2

    Posted by ブクログ

    IQシリーズ2作目。轢き逃げに遭って死んだ兄の恋人サリタに頼まれて、彼女の妹を助けに向かうというところから物語が始まる。IQのサリタへの淡い恋心も匂わせ、もう悲劇の予感しかしない。主人公IQの、ひねた、影のあるキャラクタは相変わらずいい。相棒のドットソンも味がある。終わり方も個人的には好きだ。ただ、いかんせん、読みにくい。場面や時間軸がころころ変わり、視点も急に変わるのでなかなか物語がつながらない。あと前作に比べて探偵IQのIQたる論理部分が弱い気がした。雰囲気を楽しむ小説かも。

    0
    2019年10月11日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    海外の作品は何かと読み辛い。
    それでも面白いと読むスピードが増していくのだが、そこまでの高揚感は憶えなかった。
    この作品は軸となる部分よりその他のところの方が味があるような感じする。

    0
    2019年09月30日
  • IQ2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    論理と感情、IQとドットソン。

    論理だけでは解決しない、そこには熱い情熱と行動力が必要なのだ、
    という関係性がこの二人にもそのまま当てはまる。

    特に今回はIQの兄が殺された原因と、IQが心を寄せる兄の元彼女との関係が大きく進展する。
    感情が大きく動く展開にIQは翻弄される。
    それを助けるドットソン(直接的には助けないが、現実のトラブルでは大きく貢献する)。

    過去に区切りをつけることによって、登場人物たちの個性が深堀りされ、より魅力的になった。
    さらに次回作が楽しみになった。

    0
    2019年09月21日
  • パズル・パレス(下)

    Posted by ブクログ

    リアリティがあり、真犯人の野望の内容も現実味があり、ミステリーの要素がより濃く出ている気がする
    他の人の評価が低かった為期待していなかったが、想像以上に面白かった

    0
    2019年08月10日
  • パズル・パレス(上)

    Posted by ブクログ

    最初にストーリーを把握したり、どんな事件なのかを理解するのが難しいが、分かってからは展開が面白く一気に読める

    0
    2019年08月10日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    LAのブラックコミュニティを舞台に、「IQ」と呼ばれる若い探偵(a.k.a.便利屋)が活躍するミステリ。

    街の治安がとにかく悪いし、登場人物も薬物依存症のセレブラッパーや、元ギャングスタの実業家、レコード会社のあくどい社長など、ロクでもない(けど、どこか愛すべき点がある)連中ばかり。時代は違うけど映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を連想してしまった。

    主人公「IQ」は、冷静でやさしく、こころに傷を抱えている。舞台立てが猥雑でにぎやかなぶんIQの人物像が引き立つ。

    ヒップホップカルチャーの描写が楽しい。ヒップホップカルチャーとミステリを組み合わせるために、とても工夫をしたんだろうなあ。

    0
    2019年07月26日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    ギャング達の口数が多過ぎて、ストーリーが頭に入らずなかなか進まない。セリフや描写が90パーセント無駄に感じるシマツ。ドットソンが料理上手なところ、なんとなくハッピーエンドなところで★3

    0
    2019年06月29日
  • 東の果て、夜へ

    Posted by ブクログ

    クライムノヴェル。ストーリ自体は奇をてらったものではない。バイオレンスなだけに終わらず主人公への何らかの共感があるとよかったが今作はそうではなかった。全編を流れる緊迫感は読みごたえがあったがラストは好みではないかな。

    0
    2019年04月28日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    いきなり視点人物が変わるので、ちょっと読みづらかった。最近のアメリカミステリでは、男主人公が頭がよく才能にも恵まれ、性格もいいのに、運命の悪戯で裏社会で生きざるを得ないという設定が多い。本作『用心棒』『東の果て、夜へ』とか。流行りなのか。シリーズものとして先が楽しみなのは、兄の死の謎を残している本作かな。轢き逃げには違いないが、基本的にお兄さんの不注意のせいと思っていたら、解くべき謎があるらしい。

    0
    2019年04月16日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    ロサンゼルスに住む黒人青年のアイゼイアは"IQ"と呼ばれる探偵だ。
    ある事情から大金が必要になったら彼は腐れ縁の相棒の口利きで大物ラッパーから仕事を請け負うことに。
    だがそれは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ!」という異様なものだった。
    奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。
    そんな彼が探偵として生きる契機となった壮絶な過去とは…。
    (あらすじより)

    探偵は裕福か金に困ってるか両極端だなぁ。

    今回の探偵IQは金に困ってる方。
    でも、ズボラなのではなく病気の子供(赤の他人)のために金が必要なのが好印象。
    クールで綺麗好き、無愛想だけど心根は優しい。

    続編もある終わり方なのでま

    0
    2019年04月01日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    分かりやすく惹かれる序盤に過去と現在、別角度からの交差する視点。無駄のない展開に、簡潔な最後の一撃。
    小気味良く続きも気になる佳作。

    そうそう、続編への引きってこういうのでいいんだよと頷きたくなる繋ぎも見事

    0
    2019年03月21日
  • 東の果て、夜へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半の半人前悪党の少年たちがいざこざを起こしながらだらだらと東に向かっていくくだりは個人的には退屈でなかなかページが進まなかった。
    終盤のイーストの再生物語には惹きつけられ、また、予想していなかった結末までの展開には驚き、なるほど全体としてみると悪くはないと思った。

    0
    2019年03月08日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コントラストが眩しい小説。

    現在と過去。
    IQとドットソン。
    論理と感情。

    最高にクールでかっこいいIQ。
    いかがわしいが憎めない男、ドットソン。
    この二人の関係を軸に過去と未来で物語が疾走する。

    現在をラップにノッてクールに論理的に描き、過去は人間としての成長を情感豊かに描き出す。
    論理的にも感情的にも許せないドットソンの最後に見せる粋な計らいには思わずホロリ。

    続編も大いに期待したい。

    0
    2019年02月10日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    IQと呼ばれる主人公のキャラクターがとても良い。彼の武器は知性に基づく徹底した観察力。でもどこか、脆さと悲しさを感じさせるところが一つアクセントとなっている。ただ個人的にストリートギャングの物語が苦手であること、他の方が買っている場面の展開の速さに私はついていけなかったことで星3つ。それでも続編が出たら読むと思う。著者がフランシス・フクヤマのいとこであるのが一番驚いた。

    0
    2019年01月20日
  • IQ

    Posted by ブクログ

    現代のシャーロックなんて帯に書いてるけど、ギャング小説にミステリが加わってるという印象。確かにミステリ部分は楽しめたけど、好みでは無い。もう少しユーモアが欲しい。軽快さが欲しい。陽気さが欲しい。

    0
    2018年12月15日
  • パズル・パレス(上)

    Posted by ブクログ

    デビュー作とあって勢いがいいが表現方法が露骨というか、いかにも思わせぶりで疲れる。でも面白い。続きが気になる。

    0
    2018年09月29日