熊谷千寿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
でもこうやって続けざまに読み比べてみると、この方の作品っていうのは「謎解き」部分のテーマの調査に感銘を受けなくはないんだけれど、それ以外の部分は常に同じような人物配置、時限爆弾みたいな「時間との勝負!」による緊迫感、最後のどんでん返し・・・・・・とワン・パターンですねぇ。 ついでに言えばこの作品に登場させた日本人の取扱いに関しては苦笑せざるをえない・・・・・。 いえね、わかるんですよ。 ノース・ダコタのアナグラムになりそうな名前をつけた結果としてタンカドになったというのはね。 でも、日本人読者の多くが「へ?? それ、どんな字書くの??? だいたいそんな名前の友達は自分の人生の中で出
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Posted by ブクログ
たまたまこの前に読んだ作品が「ロスト・シンボル」で、あちらで「アメリカ」という国と「古の~」という謎の本質がアンマッチだと感じ続けていたのに比べると、この作品で扱っている題材はかなりアメリカ的だし、ブラウン氏が本国でこの作品を書かれた直後(1998年)に読んでいれば、「ヘェ!指数」も「ハラハラドキドキ指数」も、もっともっと強かっただろうなと思います。 もっとも「ラングドン・シリーズ」の特徴の1つである「走る!大学教授」という路線はしっかりとそのままで、その大学教授がアマチュアの割には暗殺のプロから見事に乗り切る・・・・・というご都合主義は著者の処女作にして健在というのが結構笑えますが・・・・