内田昌之のレビュー一覧

  • 揺籃の星 下

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    彗星の接近で潰滅的打撃を受ける地球。脱出するために死にものぐるいになる科学者。パニック物みたいでスピーディ! こういうのも好き。

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    2009年10月04日
  • 量子宇宙干渉機

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    とにかく面白い! 時間との勝負なところがあって中々ハラハラさせられる。ホーガン得意の規制の厳しい社会主義的アメリカが舞台になってる。ホーガンがいくつもの小説で力説(?)してる【政府のあり方】というのがまさに理想の政治なんだね。政府とは国民を統制したり規制する能動的なものじゃなくて、純粋に受動的な、簡単に云うなら【交差点で渋滞を整理してるお巡りさん】であるべきだという物なんだね。現在の世界で広く信じられてる考え方、【誰かが得をしてる時は別の誰かが損をしてる】っていうのは間違いだと云ってるわけです。力(規制や抑制も一種の暴力だとホーガンは云ってる)では誰も幸福にはなれない。情報を秘匿することで得られる富や権力は、情報を公開することで得られる富には比べられない。などなど。権力に縋って生きている者はもっと権力を持つ者にあっさり切り捨てられてしまう危険があって、その可能性に汲々としなければならないから結局は幸福ではない。とかね。この本の中でホーガンが仏教の【地獄】に簡単に触れてました。あの、極楽と地獄には同じご馳走と箸があるけど、そこにいる者の違いが地獄を地獄たらしめているって奴。

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    2009年10月04日
  • ミネルヴァ計画

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    読み終わった〜!とても楽しいシリーズの旅でした。みんながこっちの宇宙に帰って来れて本当によかったし、ゾラックも無事でよかった…ジャーヴィスみたいにならずに済んでよかった…。一気に読んじゃったから若干の勿体なさも感じている。でもページを捲る手が止まらんかったのよな。
    それはそうと、冒頭でまた一緒に謎を追っかける仕事ができて互いに嬉しそうにしてるコールドウェルとハント博士よくない??そういう戦友みたいな関係いいなあ

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    2026年09月24日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    「宇宙」と「パワードスーツ」につられて読んでみました。
    実際の内容はそれらを舞台や小道具としたミリタリーものという印象。でも主人公が成長していく作品はいくら読んでも面白いものです。

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    2026年08月31日
  • ヒロシマめざしてのそのそと

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    途中のばかばかしいドタバタからは想像もつかない真摯なメッセージが込められた作品だなと。ちょっと泣けた。アメリカB級ホラー映画の歴史に詳しかったらもっと早く深く作者の思いに気づけたのかな…。

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    2026年08月01日
  • 美しき血 竜のグリオールシリーズ

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    “竜のグリオール”シリーズ唯一の長篇にして最終作(作者死亡のため)。とはいえ、先行する2冊の短篇集はもともと1冊だったものを翻訳出版時に分冊したものなので、実質は2冊しかない。それでもこの特異なシリーズは強い印象を残す。
    竜が出てくるファンタジーではあるのだが、全長1マイルにも及ぶ巨竜グリオールは、数千年前に魔法使いによって封印されており動くことができない。人々はこの巨竜をいいように利用している。
    本作は過去にも登場したキャラクターを再登場させ、断片的だった物語をすっきりとまとめている。最後に驚愕の展開があるのだが、なんと1行で終わってしまう(笑)。

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    2026年07月21日
  • ミネルヴァ計画

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    長編シリーズがついに終わってしまった。
    頭がごちゃごちゃしてくるが、しっかりエンタメ要素ありで非常に面白かった

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    2026年06月11日
  • 時の子供たち 下

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    ChatGPTとオススメのSFを、今までの読書歴やら好き嫌いやらを色々と渡して、出てきた中の一冊。
    自分のアンテナが低くて全然知らない作者の著作でした。
    恐る恐る読み始めたけど、最初の20ページ位全然乗れなくて、ChatGPTに文句を言うと「あなたの好みのはずだから100ページまで我慢して読め」と言われて、50ページまで行ったら止まらなくなった!
    久々に本格SF!
    設定はかなり捻っているものの使われてる技術はSF読みにはお馴染みのモノばかり…だったんだけど。だんだん進化して…
    想像もしなかったエンディングで楽しかったです。
    ちょっと癖が強い部分があるので、読む人を選ぶかも知れませんがオススメです!

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    2026年06月03日
  • 老人と宇宙

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    わたしたちを人間たらしめているひとつの要素は、自分がほかの人にとってどんな意味をもってちて、ほかの人が自分にとってどんな意味をもっているかということだ。

    続編が気になる!

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    2026年05月18日
  • ミネルヴァ計画

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    4.2 -
    これまでの集大成感があって非常に面白かった。
    本全体を通して「人類が自己の物質的利益のために争ってしまうのは先天的なものなのか、テューリアン的イデオロギーに向けた進化の過程なのか」という問いを突きつけていたのかなと思いつつ、筆者の解としては希望を示唆しつつも最後まで明示しなかったのも印象的だった。マルチヴァースという壮大なテーマを扱いながら、過去5作品の流れも散りばめられていて、まさに集大成と言える作品だったなと

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    2026年05月02日
  • ヒロシマめざしてのそのそと

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    多数派ではないのかもしれないが犠牲者の痛みに共感して核兵器批判が語る作家がUSにいた
    SFっぽくないが無益な犠牲を回避するための荒唐無稽な計画が良い
    虚実を散りばめたらしいが敬意お感じる怪獣映画の解説が良い

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    2026年04月25日
  • ミネルヴァ計画

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    最後、ジェブレン人がどうなったのか知りたいと思った。個人的には最初の「星を継ぐ者」が一番面白かったが、この最終巻も壮大なシリーズのラストに相応しい物語だなと思いながら読みました。ラストのニューロカプラ接続で皆んなが久しぶりに顔を合わせる場面で、明らかに場違いなFBI捜査官が一緒に居合わせたのもクスッと笑ってしまって笑顔で読み終える事が出来た。

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    2026年03月22日
  • ヒロシマめざしてのそのそと

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    ネタバレ

    タイトルと表紙絵から「ゴジラ」のパロディだとは思ったが、内容というのが「早期降伏を促す目的で生物兵器として巨大な海獣を作ったものの戦争目的では全く使いものにならず、仕方ないから日本の使節団の前で「海獣の幼体」と偽った着ぐるみを使って日本の大都市のミニチュアをぶっ壊してビビらせよう」という壮大にしてマヌケな作戦の全貌である。
    要するにそのミニチュアセットぶっ壊し劇がゴジラ映画(第一作)そのものなのである。

    本作はSFと言えばSFなんだろうなー。
    ほぼ寝て食ってるだけだが全長500メートル(サイズ間違ってんじゃないの?)の巨大トカゲが出る辺り決して現実の話ではない。
    しかし登場人物は揃って頭が悪いと言うかイカれてやがり、綺麗にオチもついちゃってるのでコメディに分類されそうだ。

    劇中の日本描写は昔の(今もか)米国人の間違った日本観に基づいているようで「シラズカってどこだよ(もしかして静岡?)」とか「なんで山の中に皇居があるんだよ」とツッコミ所は満載であるが、原爆の惨状に詳しい作者がその事を知らんとも思えないから適度にボカしていると考えるのが妥当だろう。

    ちょっと考えさせられるのが本作はこんな出で立ちながら最終的には「反核」のメッセージを含んでいることである。反核の旗手だったゴジラ映画が今や単なる娯楽モンスター映画として「消費」されている現状を日本人として嘆かわしく思う。

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    2026年03月11日
  • ミネルヴァ計画

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    「星を継ぐもの」シリーズ第5作で最終巻。550ページあり読みごたえがあった。

    解説を読むと、前作から14年後に読者の要望もあって書かれたらしい。
    日本語版文庫の初版は2024年12月。

    前作のテーマはエントバースだったが、今作はマルチバース。主人公に別の並行世界から電話が入るところから展開される。

    最初の3部作からしたら4作め5作めはちょっと後から付け足した感はあるが、壮大な話は面白かった。科学的な説明はよくわからないけど。

    最後の絶対的な絶望感からの展開はスリリングでした。

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    2026年02月01日
  • 再誕の書

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    キアヌ・リーヴスが原作者であるコミックス「BRZRKR」の世界観をもとに、SF作家チャイナ・ミエヴィルが自由に書き上げたという本作。
    わりとキアヌガチ勢なので、内容がどうであれ最後まで読もう、という完全にファンムーブな気持ちで手にとった。

    8万年生きる不死の男、B。
    脳内では終始キアヌの姿で再生され、個人的にはそれだけでもかなりテンションが上がる。
    キアヌを抜きにしても、スケールの大きな神話のような物語に心を掴まれた。

    本作は、過去と現在を行き来し、章ごとに時代や場所が飛び回る。加えて、語りの人称も次々に切り替わるため、一気に読まないと、細部を忘れてわけが分からなくなりそう、ではある。
    文体にも統一感のない印象があったが、あとがきで過去と現在のパートごとに翻訳者が異なると知って納得。読みにくさも小説の醍醐味、とのことだった。

    不死の男Bの謎と、気の遠くなるような長い苦悩の旅。彼を狙う者、利用しようとする者、寄り添おうとする者。
    さまざまな思惑が絡み合い、物語が収束していく後半の展開にはワクワクさせられた。

    アニメ化・実写化の話も進んでいるそうなので、今後の展開も楽しみ。

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    2026年01月10日
  • ヒロシマめざしてのそのそと

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    日米戦争時、アメリカで開発された火を吹く巨大トカゲ。その着ぐるみがセットの街を壊すシーンを見せ、日本を戦意喪失させようという計画。
    バカバカしい設定を大真面目に描き、反核に繋げる大胆さ。B級ホラー映画愛も素敵。

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    2025年12月29日
  • ロックイン-統合捜査-

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    意識はあるが身体を動かせなくなるという「ヘイデン症候群」が蔓延し、身体の代わりにロボットを遠隔操作して日常生活を送るという解決策・選択肢が確立された…という世界での殺人事件を扱ったSFミステリ。
    主人公もヘイデン症候群の患者でFBIの新人捜査官。
    SFミステリということで、その世界設定がトリックにどう結びついているかが気になるところだが、トリックも犯行動機も世界設定と密接に関係かあり、とても楽しめた。
    この作者の作品は、登場人物たちのセリフ回しのユーモアさが程良いレベルに抑えられていて、クドくないのでとても読みやすい。

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    2025年12月01日
  • ヒロシマめざしてのそのそと

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    1945-2025
    8月6日 ヒロシマ
    8月9日 ナガサキ
    80年の年に、改めて。。。
    戦争や被曝で犠牲となられた方へ黙祷。

    日本は、取り返しのつかないことをした!!
    だから、『ジャップ』と呼ばれても仕方がない!!
    そう思いながら読み進めた前半。
    正直、読み進めるのが辛い!!と思った!!
    ここまで表現しなくても。。。

    日本が辛い経験を元に生み出された
    アノ火を吹く怪獣!!
    なるほど!!
    もしかしたら
    アノ火を吹く怪獣が、アメリカ陸軍によって先に
    生み出されて、日本の戦争を引き起こした重鎮たちを
    怖がらせてくれてたら、ヒロシマやナガサキの悲劇は
    なかったのかな。。。

    改めて、
    核兵器の恐ろしさと、
    戦争が齎す悲劇、
    どうか、
    核テロ、
    核潜水艦、
    第三次世界大戦が起こらないように、
    今こそ戦争を知らない私たちが、
    こうした本を通じて、
    辛い思いをしたのは日本だけではないことを
    知ることが大事だと、アノ怪獣が教えてくれた。

    たくさんの人に読んでほしい。。。





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    2025年12月01日
  • ミネルヴァ計画

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    ネタバレ

    平行宇宙の説明が理解できない
    無限にあるであろう世界線の一つを救う設定がしっくりこない
    テューリアン/ガニメデの巨人・ルナリアン/ジェヴレン人の関係を思い出すのが一苦労
    とはいえミネルヴァが救われるハッピーエンドはかつてのホーガン節で良かった

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    2025年11月22日
  • 未踏の蒼穹

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    星を継ぐものと比べると、人間関係のもつれの描写が増えた印象。
    ホーガンの作品らしく、とんでもないが筋が通っている理論や現代社会への警鐘のような表現もあり、終盤は特に面白かった。

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    2025年10月05日