内田昌之のレビュー一覧

  • ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者

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    連作短編集
    思いっきり早川の銀背なのでミステリーファンにはマニアにしか読まれていない気が

    二段組なのでものすごくボリュームあります
    一編目の監獄惑星
    監獄の専用の惑星(囚人以外いません)から脱出する

    材料これしかないのですが
    どうやって脱出したか推理できますか?
    宇宙船とかなしですよ、監獄専用なので
    その惑星で単純労働を繰り返すだけのための惑星です
    が、脱出します
    すごく真剣に推理したのにやられました
    SFとミステリーの結婚作

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    2025年07月25日
  • レッド・ライジング2 黄金の後継者 下

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    やっと味方ができたと思えば裏切られ…たように見えて実は…と思えば…みたいな、全く気の抜けない展開。でもって舞台が宇宙。面白いよー。

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    2025年06月28日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    地球外生命体との戦いを描いたSF小説。
    映画のフルメタルジャケットのような、新米ヒヨッコ兵士が一人前の戦士となる物語。
    厳しい訓練の扱き、仲間との絆、そして学生特有の社会を知らない夢みがちだった少年が一人前の戦士となっていく描写が印象的。
    昨今のミリタリーSFの原点と言われる本作。
    ミリタリーSFが好きな方は是非一度読んでみてほしい。

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    2025年05月25日
  • ミネルヴァ計画

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    「星を継ぐもの」シリーズの最終巻という謳い文句に読まずにはいられなかった。この作品を通して、ホーガンという作者に注目していたが、書店で積み上げられていた本書を早速買い求めた。
    「星を継ぐもの」では、月の探査の過程で、5万年前の人類の死体?を発見する、という驚きの導入部からスタートする。さらに続編があり、夢中で追随していった。あれから忘れた頃に、最終巻としてリリースされたことに記憶を呼び起こされた。
    マルチバースという物理学の最新理論をもとに、宇宙には並行宇宙があり、それぞれが別の宇宙を形成しているという突拍子もない理論があるが、それが本書の主軸を成している。主人公は、この並行宇宙にいる自分自身

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    2025年05月07日
  • 老人と宇宙

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    地球で老人になった人達が宇宙で戦争に参加するお話

    怪獣保護協会で知った作者。
    代表作はこちらということで読んでみました。

    テンポ良く、でも簡単すぎず
    主人公が好きになれる人物で読みやすかった。

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    2025年05月06日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    名作と呼ばれるSFの中、手に取った一冊。
    今まで何故SFを敬遠していたのか自分でもわからない。

    これは若者が社会に出て学び様々な人と出会い社会の中で生きていくための人の評価や考え方。これを織り交ぜて義務と権利とは何かという社会学的要素を含む内容に驚いた。
    ある少女が、「暴力では何も解決しない・・・」。
    この聞き馴染んだ言葉に対する解答・・・これは衝撃的だ。

    嘗て日本人が持っていたであろう考え方と、多くの日本人が失ってしまった考え方なのかと思うと悲しい・・・。

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    2025年04月22日
  • ミネルヴァ計画

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    待望の最新巻であり最終巻。すっきり伏線が回収されたし、何より最後まで一貫して本来人類が持ってる可能性への希望を描いてたのが印象的だった!
    もう続きを読めないと思うと寂しいなー。もし作者が生きてたらミネルヴァが崩壊せずに発展した時間線との交流を描いたりしてたのかな。
    SF小説にハマるきっかけを作ってくれたシリーズでした。出会えて感謝!

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    2025年03月29日
  • ミネルヴァ計画

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    シリーズ続編でますます複雑な展開。
    前半は現実感を持たせるためか科学的な専門用語を連発しており難解すぎる。
    後半は話が一気に動きだし緊迫感もあり面白い。
    星を継ぐもシリーズらしさを感じた。

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    2025年03月11日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    その時代その時代に反動的な、
    社会的に主流の考えをフィクションから壊してくれるような作品が好きです。

    もともとSFというジャンルは現代の風刺をしやすい土壌だと思っていましたが、ハインラインはその中でも話題になりやすかったようです。
    この作品も、戦争反対の流れが主流だった1950年代アメリカにあっては、多くの批判が集まったそうです。しかも、カテゴリーはティーンエージャー向けのラノベ扱いだったとか?野心的な試みです。


    フィクションを通してとはいえ、戦争を肯定する発言、戦いを通して成長する主人公ジョニーの前向きな内省は、戦争も意外に悪くない?と思ってしまいそうになりました。

    私は、この作中で

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    2025年02月24日
  • 美しき血 竜のグリオールシリーズ

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    ネタバレ

    文庫オビにデカデカと書かれている「巨竜美血麻薬」というキャッチフレーズが、パワーワードに過ぎる(笑)
    ルーシャス・シェパードの「竜のグリオール」シリーズ、唯一の長編にして最後の作品。このシリーズは、グリオールの邪悪な思念に振り回される人々の不安や不幸を描くことを主題としてきましたが、この作品は他の作品と一味違います。それは、グリオールの思念よりも人間の欲望の方が強い、結局「一番怖いのは人間の心」ということを、まざまざと見せつけていることです。

    巨竜グリオールの血を人体に直接投与することで、至上の幸福感に包まれることを知ったロザッハーが、それを売って儲ける、という展開。いつもはここで主人公がグ

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    2024年12月01日
  • アンドロイドの夢の羊

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    「アンドロイドの夢」という品種の羊を1週間以内に異星人へ差し出さないと、地球は異星間戦争を起こされて滅亡してしまう…という設定のSF。
    大宇宙連邦の裁判官の前で新国家(新しい知的種族)を誕生させるというシーンが痛快だった。

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    2024年08月18日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    米大統領選挙も近付いていますが、この本は、投票に行かない理由を与えてくれたものですww(半ばこじつけですが)

    軍歴を経た者のみに参政権が与えられる世界。その国のために命をかけて行動したものだけが、政治に参加できる権利があるということなのでしょう。

    兵役が必要とは思いませんが、国のために行動したこともないし、投票する権利や政治批判する権利はないかなとか思って、ここ何年も選挙には行っていません(*/∀\*)

    有名フレーズ
    「暴力こそが歴史上、他の何にもましてより多くの問題を解決してきた」

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    2024年07月20日
  • 最後の星戦 老人と宇宙3

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    一作目の主人公ジョンは防衛軍を退役したものの、植民惑星のリーダーに抜擢され、そこで400種以上の異星人からなる連合を敵に回してしまい、果ては人類滅亡を回避するべく奮闘するお話。
    ゾーイ(前作で登場した少女で主人公の養女)が対抗兵器を持ち帰る冒険行は次作で語られるらしいので、本書とセットで読みたいところ。

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    2024年07月12日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    ハインラインの有名作のひとつ、本作はミリタリーsfの枠に収まらないぐらい人間の道徳についても書かれていた。そのなかでも暴力と人々の間にある世界のあり方についてデュポン先生が言及されていたのが印象的で、デュポン先生の論理も一理あるなと納得させられた。こういった娯楽小説の中で人々に考えさせるのがハインラインの上手いところだなとつくづく思う。

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    2024年07月04日
  • 老人と宇宙

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    妻に先立たれた主人公が75歳以上限定の軍隊に入り、異星人と戦うSF。
    戦争なので味方が異星人に惨殺されるシーンもあるが、全体的にエンタメ寄りでジョークも多くスラスラ読める。
    テクノロジーが圧倒的な異星人を相手に人類の行く末も気になるが、主人公にはぜひとも幸せな老後を過ごしてもらいたいところ…と言っても、すでに75歳なわけだが。

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    2024年07月02日
  • 未踏の蒼穹

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    ネタバレ

    「星を継ぐもの」シリーズに見えて、そうでもなかった。

    あのシリーズの遥か未来の話、と考えても完全に間違っているということはないかもしれないが、まあ、異星人の影も出てこなかったのでさすがに別の世界線ということだな。
    ということで、星を継ぐものシリーズだと思ってたし、紹介文でも「もう一つの星を継ぐもの」って言ってるのでそれを期待して読み始めたので結構肩透かしだった。まあ、もちろんそんな自分が悪いのだが。

    今作では地球人は既に滅んでいて、なぜかほぼ同じ見た目の人間が金星で文明を発達させており、近年地球に調査しにきたというところ。

    となると、どうせ地球人がギリギリで金星に移住したんだろうと思うが

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    2024年04月10日
  • 時の子供たち 下

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    これぞ本格宇宙SFの醍醐味。数千年にわたる壮大なストーリー、進化した蜘蛛の世界が何とも凄かった。クライマックスの人類との戦いは圧巻。救いのあるラストもよかった。訳者あとがきによると既に続編が出ていて(翻訳はまだ)、次は蛸なのだとか。映画化の動きもあるみたいで、奇々怪々な蜘蛛の惑星が一体どのように描かれるのか興味深い。

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    2024年03月17日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    ―「お嬢さん、きみがまちがって”道徳的本能“と呼んだものは、年長者たちによってきみの中に植え付けられてきた、きみ個人の生存よりも大きな強制力をもつ生存があるという真理なのだ。」

    ―「わたしはようやく自分の調子が悪い理由に気づいたのだ」「わたしは信念にもとづいて行動しなければならなかった。自分は男であると証明しなければならなかった。ただ生産して消費するエコノミックアニマルではなく……男であると」

    ―その名は輝く、その名は輝く、ロジャー・ヤング!

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    2024年01月26日
  • 老人と宇宙

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    ジョン・スコルジーは、ブログやノンフィクションでの鋭い洞察力でも知られるアメリカのSF作家です。彼の代表作である『老人と宇宙』は、2005年に刊行された後、その斬新さでヒューゴー賞の候補に上がるほどの注目を集めました。この作品の魅力は、宇宙という無限の舞台上で繰り広げられる、人間ドラマの深さにあります。

    『老人と宇宙』の中心となるテーマは、「歳を重ねた人々が未知の領域でどのように振る舞うか」という点です。主人公である75歳のジョン・ペリーが、地球を離れ人類コロニーを守る軍隊に参加するという物語は、ロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』にインスピレーションを受けつつも、独自の哲学と人生観を

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    2024年01月22日
  • 美しき血 竜のグリオールシリーズ

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    ほとんど死んでいる巨竜グリオールの血液から麻薬を作った男、ロザッハー。彼は麻薬王として巨万の富を築くのだがー。
    ロザッハーは悪人で幸福ではなかったが、長命であり晩年は平和だ。グリオールの恩寵をプラス方向に受けた人間だと思う。
    彼は記憶が数年おきに飛ぶ。これは記憶喪失中はオートで動いてて、必要な時だけグリオールが起こしているんだろうか。むしろ逆なのかも。

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    2023年12月17日