内田昌之のレビュー一覧

  • 揺籃の星 下

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    ネタバレ

    下地としているものはトンデモ理論。
    だけれどもそれが真となった場合は
    そりゃあそりゃあパニックになりますよ。

    それが決定的になったときはすでに遅し。
    で、肝心の悪役はどこまでも悪役だぜベイベー
    嘘の事実を提示してまで
    クロニアの世界に行こうとしましたからね。
    (一番キッツい最期を迎えます)

    キーンたちも、この逃走劇の中で
    仲間を失うこととなります。
    あまりにも強烈な現象に
    人なんかなすすべもないんだから。

    うん、あのシリーズと思って読むと
    つらいだろうねぇ。
    読みやすいSFじゃあないわ。
    (私はもっともそれは好物)

    0
    2018年03月26日
  • 揺籃の星 上

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    かなり登場人物も多いようで。
    で、もととしている物語は
    トンデモ理論だったようで。
    だけれども、それが「真」の形をとった場合
    どうなっているかという作品です。

    というか、今これを読むと
    国内事情まんまじゃないと
    笑ってしまいましたね。
    ●〇ゴミなんかまさにこれの最たるもの。
    売れるような情報しか出さないというね。

    で、隠ぺいする。
    あれ~どこかの偉い人がやってませんでしたっけ~
    それと同じことを寝取り野郎が
    やってのけてくれています。

    圧倒的な不利、
    そして情報遮断という
    憂き目を見てしまう主人公。
    さて、どう挽回する?

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    2018年03月17日
  • ロックイン-統合捜査-

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    スコルジーが、また新しい世界を作った。新種の疫病により、四肢麻痺状態に陥ったヘイデンと呼ばれる人たち。科学技術の進歩により、機械の身体をリモートコントロールして、他の人に交じって行動することができるようになった。主人公は自身もヘイデンであり、FBIの新任捜査官として、ヘイデンが関与している事件解決にあたる。いかにも映画になりそうな設定。主人公も、周囲の人たちも魅力的で、ミステリとしてもしっかり構成されている。ヘイデンを取り巻く政治的な状況は、現在、私たちが抱えているいくつもの問題と呼応していて、その意味でも面白い。続編の予定があるそうなので、この世界をまだ楽しめるらしいのも嬉しい。

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    2018年02月25日
  • 終わりなき戦火 老人と宇宙6

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    シリーズ6作目。ペリー一家ではなく、ハリーウィルソン側の話。宇宙全体としての緊張状態は続いていて、コロニー連合は相変わらず難しい立場にある。新しく登場する中で好きなのは、脳を宇宙船に接続されてしまった操縦士のレイフ。困難な状況の中にもかかわらず前向きで、彼が活躍する場面では読んでいるほうもテンションがあがる。

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    2018年02月12日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    このシリーズで一番よく、最後は泣かされた
    表紙   7点前島 重機   内田 昌之訳
    展開   7点2008年著作
    文章   7点
    内容 780点
    合計 801点

    0
    2018年01月25日
  • 老人と宇宙

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    SF小説に特有の世界観の把握や
    専門用語の理解にほとんど戸惑うことなく
    物語に入っていけた。

    非常に読みやすく、取っ付きの悪さはない。

    人にオススメしやすいSF小説。

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    2017年08月29日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    本気で入隊するつもりはなかった主人公が地球連邦軍に入隊し、機動歩兵部隊でパワードスーツ身を包みバグと呼ばれる異星人と戦っていくことになる、ジュブナイル。

    「ガンダムのルーツを新訳で」という安彦良和氏の帯が付いていた。

    0
    2017年06月26日
  • 老人と宇宙

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    老人が兵士になる設定が面白い。読む前は、よぼよぼの爺さん婆さんが腰痛や高血圧に悩みながら戦うのかなと思っていたけど、違いました。でもこの兵士として仕立て上げる技術は、戦争に使わなければとてもいいのではないかと思った。高齢者の活躍の場を広げることになるし、そもそも介護の必要もない。あっ、でも兵士の場合は(不幸ではあるが)どこかで死んでしまうが、平和利用されたら最終的には介護の問題は起こってしまうか。

    話が変な方向に行ったので戻します。

    内容は、舞台設定はSFですが、ストーリーの根幹は冒険小説です。兵士になった老人が、どのように戦い、どのように死んでいき、どのような人と関係を持つか、夫婦関係な

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    2016年03月26日
  • 言語都市

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     言語学の教科書では、まず言語名称目録観の否定、なんてことが書いてある。言語は実際の事物の名前のカタログではないということである。言語と事物が一対一対応することはなく、言語は言語で独自のシステムを形成しており、言語と事物は恣意的に結びつけられている。〈林檎〉が「リンゴ」と呼ばれるのはまったく何の必然性もないということである。うんぬん。
     つまり言語は記号であり象徴であるということなのだが、事物と一対一対応しているような言語があったらどうする、とミエヴィルは考えたのではないだろうか。

     原題は『エンバシータウン』、強いて訳せば「大使町」。作品の舞台となる都市である。
     宇宙のあちこちに人類が植

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    2016年02月05日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    「老人と宇宙」シリーズ第4弾は、ジョンとジェーンの養子であり、オービン族に意識を与えた天才科学者ブーティンの実娘ゾーイの物語。同シリーズ第3弾「最後の星戦」で描ききれなかった場面(とりわけ終盤のゾーイがガウ将軍とケリをつけてくるところ)を補完する作品との位置づけです。従って、基本的には前作と同じ時系列で展開していくので、「あぁ、あの場面の背景ではこんな事態が起こっていたのか」と楽しめる作品になっています。こう言うと、ただのサイドストーリー的な扱いになってしまいますが、そこはジョン・スコルジー、侮るなかれ。狼男との和解をガウ将軍に絡ませてくる展開に感心し、終盤に描かれるゾーイとオービン族の対話に

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    2016年01月24日
  • 老人と宇宙

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    銀河にちらばる惑星に進出した人類。そこは、様々な異星人が蔓延る群雄割拠の世界だった!人類を異星人から守るために設立されたコロニー防衛軍。主人公ジョン・ペリーは、なんと75歳にして防衛軍に入隊する。実は、防衛軍は75歳以上の老人にしか入隊の権利がないのだ!なぜコロニー防衛軍は老人しか受け入れないのか、そして異星人との戦争とは…!?
    ジョン・ペリーの防衛軍での波乱万丈な軍隊生活を描く本書は、娯楽SFとしてまぎれもない傑作です。なにより主人公が老人であるという設定が、こんな素敵な結末を導き出すとは…!とてもわくわくしながら読み進めることができました。

    著者のジョン・スコルジーがあとがきでも触れるよ

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    2016年11月11日
  • 老人と宇宙

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    ネタバレ

    うん,久々にSFらしいSFを読んだ.あと25歳若いときだったら熱狂しただろう.「老人」である必然性がちょっと弱いかな,と感じたし,人物の掘り下げ方がちょっと浅いとも思うが,これはこれで良し.ブライアン・ジンガーぐらいに監督させるて渋みも出させると,おもしろい映画になると思う.

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    2014年12月27日
  • 老人と宇宙

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    タイトルからのんびりした感じの小説かと思ったけど、むちゃくちゃドンパチする本格SFでした。とてもおもしろい!

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    2014年07月06日
  • 戦いの虚空 老人と宇宙5

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    ネタバレ

    シュミットが帰郷した際の乾杯の挨拶に感動しました。
    ハート、シュミット、アブムウェ、コロナといった個性的な人類と、ララン族のソルヴォーラが魅力的。
    物語はさらに続きそうなので、本当に楽しみ。

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    2014年06月14日
  • アンドロイドの夢の羊

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    タイトルはディックの名作から、ということで多少身構えて読んだが冒頭からしてアレ、いや冒頭のアレがアレなのに、その後の展開もめちゃくちゃ面白かった。

    特殊な羊をめぐるスペースオペラ。
    ボーイミーツガール。

    羊の正体も良いけど、わたしはブライアンちょう好き。大好き。

    ラストの畳み掛けと、明朗快活に満足!と叫び出すくらいにスッキリな読後感。
    SF初心者にも親切。
    なんと読みやすいことか。
    脳内映像化も完璧よ!

    そして見事なまでの大・団・円!!!
    無事で良かったね、羊さん。

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    2014年03月04日
  • 言語都市

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    遠い未来。人間とエンバシータウンで共生する、「ゲンゴ」を話す異星人たち。彼らと人間、そしてその両者を繋ぐ〈大使〉たちの間で起きる、「言語」を巡る物語。SFだけど哲学だ!

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    2013年06月26日
  • 言語都市

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    面白かった。
    最初は難解だったけど(今でも理解出来てない部分がいっぱいあるけど)読後感は面白かった!に尽きる。
    これぞSFって感じ。
    本の裏にあるあらすじから新しい大使が現れて不思議な力を悪用して星を乗っ取る話だと思っていた。大雑把に言えばそういえなくもないけど全然違った。

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    2013年05月13日
  • アンドロイドの夢の羊

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    ネタバレ

    久々に出会ったスカッとする冒険SF! 現代的なユーモアと古典のエッセンス、映画のようなスピード感と無茶苦茶な展開なのに、きちんと納得させてしまう理論。とにかく、最高! 宇宙には600以上の知的種族がいて、更にそこに『人工的に作り出された知的種族』が加わった! あぁ、こういうSFとの出会いこそ、至福と云うべきだ。

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    2016年10月13日
  • アンドロイドの夢の羊

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    タイトルだけ見れば、ただのパロディ。しかも低レベルな。

    でも内容は、色んなパロディも散見されつつ
    オリジナルで面白い世界。この作家の次作が読みたい。

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    2012年12月06日
  • アンドロイドの夢の羊

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    ジョン・スコルジー初読み!面白いです。コンピューターネットワークに存在する知性。大銀河連合。スペーヴウォーズ。宇宙人。宗教と国家。政治と法律。権力の委譲とその統治。戦争の悲惨さを権力と理性の使い方で回避するところ。最後の幕切れがなんとも爽快。純粋にSFを楽しめます。楽しかった^^間違いなく個人的な今年の上位に入ります。老人と宇宙も読まねば。題名もSF者を泣かせますね!

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    2012年10月14日