あらすじ
コロニー防衛軍のなかでも勇猛果敢で知られるゴースト部隊の隊員は、防衛軍に志願したものの、軍務につくまえに死んだ地球人のクローンで構成されている。だが、新たに部隊員となったジェレド・ディラックは、天才科学者ブーティンの遺伝子から作られたクローンだった。恐るべきエイリアン種族と手をくんだ裏切り者ブーティンの情報を得るべく誕生させられたディラックの熾烈な戦いと数奇な運命を迫真の筆致で描くシリーズ第2作。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人類を裏切って異星人サイドに寝返った科学者のクローンの物語。
樹上の戦闘やスマートブラッドを使った戦闘が伏線として終盤に生きてくるのが素晴らしい。
Posted by ブクログ
前作からすぐに今回の作品を読んだが
登場人物の描写がとても上手く感情移入させられる話であった
主人公や登場人物など魅力的であり
話の中のジョークはクスクス笑えて面白かった
読み終わった後の清々しい気持ちを感じることができた
Posted by ブクログ
前作の主人公の恋人が主人公になった。
超美人の人造人間(この表現は必ずしも正しくない)
がその人並み外れた身体能力と戦闘センスで
しなやかに鮮やかに戦い抜いてみせてくれる。
挿絵なんか一個もないのに、その光景をみせてくれる。
Posted by ブクログ
老人と宇宙の続編。前作に出てきたジェーンも出てくる。
前回が夫婦の物語だとしたら、今回は親子の物語になるのかな。
それと、自分探しの旅。
特殊部隊の人間は成人した状態で生まれてくるわけだけど、
正義や道徳の概念はどうやって定着させているのかと疑問に思った。
それも、テンプレートの人格である程度は補えるものなの?
善悪の判断や、社会におけるマナーとかって、子供のときから少しずつ身に着けていって、
ようやく10歳くらいである程度まともになるんじゃない??
と、自分自身の成長の記憶や、自分の子供を育てた経験から思った。
なんか、そういうところはこの小説はご都合主義で逃げているよなーと思わざるを得ない。
特殊部隊は、哀れだと思う。
彼ら自身にその自覚はなくても、いったん退役して普通の体になって子供をもうけることがあったら、
いかに自分たちが非人間的な扱いをされてきたかを、ようやく理解するのではないか。
ほとんどの特殊部隊の人が気づく前に戦争で死んでしまうのだろうけど。
次はラストコロニー。どういう邦訳がついているのかはまだ知らない。主人公がジョン・ペリーに戻るらしい。
蛇足。130p、R・ダニール・オリヴァーとあるが、オリヴァーなの?
オリヴォーだと思っていた。誤訳?
このシリーズ、誤訳と言うか、邦訳の際のミスが多くて、その点だけイラっとする。
Posted by ブクログ
スコルジーの二作目。前回作に勝るとも劣らず、面白い。なぜ裏切ったのか、クローンということはどういうことなのか。意識を転送するとは?自我とは?軽快な語り口を快調に読み進んでいくなかでも、ところどころ立ち止まって考えたくなるテーマが出てくる。三作目も楽しみ。少し、前作から時間を開けて読んでしまったのが、後悔。世界観は密接にからみあっているので、一気に読んでしまうことがオススメ。
Posted by ブクログ
単独では普通だが、シリーズとしては必要な部分
表紙 6点前嶋 重機 内田 昌之訳
展開 6点2006年著作
文章 7点
内容 645点
合計 664点
Posted by ブクログ
クローン培養された兵士が主人公。まさに神林良平の「膚の下」と同じ設定。意識・セルフとは何か、ということをぼんやり考えてなから読み進んだ。展開しまくった話は最後にまとまる。
Posted by ブクログ
老人と宇宙もおもしろかったけど、こっちもとても面白かった。死んだ人間の遺伝子から作られた「ゴースト部隊」の設定っておもしろそうだなーと前作から思っていたら、今回はゴーストのゴーストたるところを十二分に活用した設定で最後まで引っ張る引っ張る。異星人と組んだ裏切り者の天才科学者のクローンとして生まれたディラック(1歳)が、自分の前世(?)の記憶と自分として生きてきた自意識との間で成長していき、やがて大きな「選択」をする。人間らしさとは?とか魂とは?とかユーモアとは?など、いろいろ考えさせられる。
あと、いかにもデジタルネイティブな世代のSFだなとも感じた。
Posted by ブクログ
いやぁ……設定が本当に凄いですねこの話は。特殊部隊の考え方とかオービン族のこととか、今作は精神的な部分も深くて面白かったです。最後のスマートブラッドの活用にやられました……!
Posted by ブクログ
「老人と宇宙」シリーズの第 2 作目。
相変わらず良いね、このシリーズ。
前作主人公のジョン・ペリーが登場しないのは、
ちょっと寂しかったけれども・・・。
コロニー防衛軍と多種族間の立ち位置の違いや、
地球の現状、ゾーイの登場等、引き込まれるねぇ。
安心して楽しめるエンターテインメント SF。
3 作目も楽しみである。
Posted by ブクログ
前作『老人と宇宙』では、神秘のベールに包まれていたゴースト部隊の活躍がメイン。新兵たちの軽妙なやりとりが楽しい。
ララエィ族の科学者カイネンも印象に残るキャラクターだ。
その口から“セップク”なんて言葉が出てきたときには、ちょっと笑った。
しんみりしたシーンだったのに・・・・・。
The Ghost Brigades by Jhon Scalzi
Posted by ブクログ
『老人と宇宙』の続編。だけど、前作のストーリーがそのまま続いていくわけではないのだ。前作の主人公のことが大好きなだけに、読むのをためらっていたけれど、なーんだ早く読めば良かった。とにかく、この作者の姿勢っつーかなあ、物語をつらぬく前向きオーラがすごい。大好きですこうゆうの。他者を認める、愛するものを大切にする、自分ができることを探して、なにしろ頑張る…って書くと、わーくさい、って思うけど、いやいや、大切なことですよ。というわけで、異星人とのお付き合いつながりで、久しぶりに『イリーガル・エイリアン(ソウヤー)』も読み返したくなっちゃって、もう、読みたい本いっぱいあるのに困るなあ。
Posted by ブクログ
時系列的には1の続きだが、1の登場人物の続きの物語は3なので先に3を読んで次にこれを読んだ。3を読むのに2は不要だが、3への伏線は2に描かれている。
話はおもしろいんですけどね。死人の遺伝子利用でよみがえらせたボディに意識を入れ込むってどうなんだか。最後は本人が望んだこととはいえ、そんなに簡単にポイできるのだろうか。その責任をたらい回しにして結果そうなったんだけど、どこか浅いんだよね。ということで星は3つ。
話とは関係ないけど、この内容でこの表紙は変だし、タイトルも、直訳だと魅力ないけど内容とも合ってない。
Posted by ブクログ
突飛な設定で楽しく読めた「老人と宇宙」の続篇。主人公が変わるので、物語としてはほぼ独立しているので本書から読んでもいいのだが、突飛な設定を理解しておくために前作を読んでおいた方が良い。本作品は宇宙全体の政治的勢力争いを描く。最初は小さな世界を描いているかのようだか、だんだんと世界が広がり、なぜ人類が戦争をしているのかその理由が明らかになっていく。キーワードとしては“コンクラーベ”について前知識を得ておくべきだ。本作で用いられる“コンクラーベ”と私たちの現実世界で使われる“コンクラーベ”と厳密な意味は違うけれど、その概念が戦争をする理由になるので知っておいた方がラストをより楽しめる。
Posted by ブクログ
今回の主役は”ゴースト部隊”の隊員ジェレド・ディラック。本来、ゴースト部隊は防衛軍に志願したものの、軍務に就く前に死んだ地球人のクローンで構成されるが、彼は地球防衛軍を裏切り、エイリアンと手を組んだ天才科学者ブーティンの意識を転送されて作られたクローンだった!ジェレドを含む地球防衛軍がブーティンの野望を防ぐため熾烈な戦いを繰り広げる本書は、ジョン・スコルジーによる「老人と宇宙」シリーズ第2弾!
主役がゴースト部隊の隊員なだけあって、前作のようなユーモアは鳴りを潜めておりますが、随所で展開される戦闘描写はやはり大迫力。また、どこか既視感のある展開やある程度予想されるオチは、本書では悪評につながりません。なぜなら著者もある程度認めているから。クライマックスまでテンポよく進み読者に楽しみをもたらしてくれる本書は、やはり娯楽SFとして一級品です。