【感想・ネタバレ】老人と宇宙のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年02月16日

SF小説のよくある王道的な展開なのかと思ったがよく話が作り込まれており、とても面白かった
時々話の中のジョークでもクスッと笑い面白かった

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Posted by ブクログ 2018年10月10日

一気に読んでしまった。久しぶりにSFを読んだ、という実感。
いろいろなアイデアがすばらしい。
主人公の能天気さ(ポジティブ?)と結構ご都合主義的なストーリーがハインラインぽくて、気に入った。
翻訳で2箇所、?なところが。
「光年」が時間の単位のようにもとれるところと、「メートルトン」という重量の単位...続きを読むが。
自分より年下の作家、というのが、ちょっとショック。

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Posted by ブクログ 2017年08月29日

SF小説に特有の世界観の把握や
専門用語の理解にほとんど戸惑うことなく
物語に入っていけた。

非常に読みやすく、取っ付きの悪さはない。

人にオススメしやすいSF小説。

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Posted by ブクログ 2016年03月26日

老人が兵士になる設定が面白い。読む前は、よぼよぼの爺さん婆さんが腰痛や高血圧に悩みながら戦うのかなと思っていたけど、違いました。でもこの兵士として仕立て上げる技術は、戦争に使わなければとてもいいのではないかと思った。高齢者の活躍の場を広げることになるし、そもそも介護の必要もない。あっ、でも兵士の場合...続きを読むは(不幸ではあるが)どこかで死んでしまうが、平和利用されたら最終的には介護の問題は起こってしまうか。

話が変な方向に行ったので戻します。

内容は、舞台設定はSFですが、ストーリーの根幹は冒険小説です。兵士になった老人が、どのように戦い、どのように死んでいき、どのような人と関係を持つか、夫婦関係なども入り、全体として濃厚な読後感を味わえます。

翻訳文はこなれていて、非常に読みやすい。スピーディーな展開だけれども唐突感はなく、素直に物語に引き込まれていった。最初は題名だけを見て―多くの人が思うだろうが―別の小説を思いだし、パロディかなんかなのかで大した作品ではないのではと思った。しかし、他の書評を読むと評価が高いので、本作品を読んでみた。もちろん好みは人それぞれなのだけど、個人的には当たりの作品でした。

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Posted by ブクログ 2016年11月11日

銀河にちらばる惑星に進出した人類。そこは、様々な異星人が蔓延る群雄割拠の世界だった!人類を異星人から守るために設立されたコロニー防衛軍。主人公ジョン・ペリーは、なんと75歳にして防衛軍に入隊する。実は、防衛軍は75歳以上の老人にしか入隊の権利がないのだ!なぜコロニー防衛軍は老人しか受け入れないのか、...続きを読むそして異星人との戦争とは…!?
ジョン・ペリーの防衛軍での波乱万丈な軍隊生活を描く本書は、娯楽SFとしてまぎれもない傑作です。なにより主人公が老人であるという設定が、こんな素敵な結末を導き出すとは…!とてもわくわくしながら読み進めることができました。

著者のジョン・スコルジーがあとがきでも触れるように、本書はあの不朽の名作「宇宙の戦士」の影響が強いとされています。確かに全体的なストーリーの流れは「宇宙の戦士」に似ていますし、他の類似点はいくつも見つけられるのでしょう。ただ、個人的には、あまりその影響を感じられませんでした。というのは、「宇宙の戦士」はその著者であるロバート・A・ハインラインの思想が前面に押し出されており、正統派の戦争SFにしては、やや(?)政治色の強い作品との認識。一方、本書は、著者自身のインタビューを引用すると、「わたしが書きたかったのは、読者を楽しませる物語であり、(中略)わたしが戦争についてどう考えているかということは二の次だった」とのこと。十分すぎるほど楽しませていただきました。続編も読もう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年12月27日

うん,久々にSFらしいSFを読んだ.あと25歳若いときだったら熱狂しただろう.「老人」である必然性がちょっと弱いかな,と感じたし,人物の掘り下げ方がちょっと浅いとも思うが,これはこれで良し.ブライアン・ジンガーぐらいに監督させるて渋みも出させると,おもしろい映画になると思う.

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Posted by ブクログ 2014年07月06日

タイトルからのんびりした感じの小説かと思ったけど、むちゃくちゃドンパチする本格SFでした。とてもおもしろい!

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Posted by ブクログ 2024年01月22日

ジョン・スコルジーは、ブログやノンフィクションでの鋭い洞察力でも知られるアメリカのSF作家です。彼の代表作である『老人と宇宙』は、2005年に刊行された後、その斬新さでヒューゴー賞の候補に上がるほどの注目を集めました。この作品の魅力は、宇宙という無限の舞台上で繰り広げられる、人間ドラマの深さにありま...続きを読むす。

『老人と宇宙』の中心となるテーマは、「歳を重ねた人々が未知の領域でどのように振る舞うか」という点です。主人公である75歳のジョン・ペリーが、地球を離れ人類コロニーを守る軍隊に参加するという物語は、ロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』にインスピレーションを受けつつも、独自の哲学と人生観を交えたスコルジー独自の作品に昇華されています。

本書のおすすめポイントは、痛快なアクションと人間ドラマのバランスの良さです。登場する老人たちの会話は、彼らの人生経験を反映しており、時に辛辣でありながらも温かみを持っています。戦闘シーンでは、エイリアンや武器、戦術が斬新で想像力をかきたてられるものとなっており、読者は主人公ジョン・ペリーと共に宇宙の冒険と戦争を味わうことができるでしょう。

SFを好む読者だけでなく、人生の晩年にあっても新たな挑戦を恐れない精神に共感する人々にもお勧めできます。老いというテーマを通して、生と死、愛と友情、戦争と平和などの普遍的な問題が繊細に描かれています。また、本作はシリーズ化されており、ジョン・ペリーのさらなる物語が追体験できる点も見逃せません。

総評として、この小説は、老人と宇宙という斬新な発想で、SFの魅力を存分に味わわせてくれる作品です。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

ローカス誌が選ぶ21世紀SF小説オールタイムベスト第1位。

一言で言うと、小説の要素をすべて、バランスよく詰め込んだ佳作。

理論はあるがSFにありがちなしつこくなりすぎることはなく、恋愛も深くなりすぎず、エロや暴力の描写も不快にならない程度にまとめられていると言う印象。

最後が少し駆け足でわか...続きを読むりずらかったかな。違う宇宙の話と違う人生の話をかけているんだろうけど、何度読んでもしっくりこなかった。

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Posted by ブクログ 2022年07月05日

SF作品。人類が他の星系の惑星に植民した時代が舞台である。人類は文明を持った異星人を戦争をしていた。老人はコロニー防衛軍に志願すれば、若返った体に転移することができる。

末期について含蓄のある台詞がある。「"末期"というのはいささか不明確な表現ですね。長い目で見れば、われわれは...続きを読むみんな末期の患者といえます」(76頁)。末期であることを根拠に治療中止や過少医療を正当化する見解があるが、危険である。命の選別になる上、やがては治療レベルの低い方がデフォルトになるだろう。

異星人には人肉を好んで食う者もいる。それは問答無用の殺し合いを正当化するが、人間同士の争いでもコロニー防衛軍は使われる。石油堀削作業員がストライキを起こしたが、軍隊がスト破りのための労働者を輸送し、スト指導者達を虐殺した(261頁以下)。

尋問官に調子はどうかと聞かれて主人公は「バラバラです」と答えた。これに対して尋問官は「われわれはジョークに付き合う気分ではないのだ」と切り捨てた(299頁)。主人公は惑星コーラルへの遠征で重症となり、ようやく話せるようになったばかりである。「バラバラです」との回答は正直なものだろう。尋問官はアリバイ作りのために質問し、単に「大丈夫です」と言わせたいだけである。

一方で友達との会話は味がある。
「だいじょうぶ?」とジェシー。
「肋骨が折れたみたいだ」
「そんなことをいいたいんじゃないわ」
「いいたいことはわかってるよ。たしかに、なにかほかのものも折れたみたいだ」(321頁)
ここでは「大丈夫?」の質問は「大丈夫です」との回答を期待した公務員的なアリバイ作りではない。反対に「身体的にも精神的にも大丈夫ではない」と回答しないと許さないくらいの雰囲気である。本当に相手を心配している質問である。

公務員組織の公式発表が操作されたものであることを示す台詞もある。
「いっておくが、これはみんな噂やゴシップのたぐいでしかない」
「つまり、まずまちがいなく、公式な情報よりずっと正確だということか」(311頁)

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Posted by ブクログ 2022年06月09日

面白かった。
21世紀版宇宙の戦士とあるが当にそのとおり。
続編があるのかと思ったらそうでもないみたい。
ちゃんと終わってるのでこの一冊で十分でしょう。

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Posted by ブクログ 2018年11月12日

文句なく面白い。まさに、21世紀の宇宙の戦士。現代的設定と、緻密な心理描写の組み合わせに思わず、引き込まれていく。ハインラインの宇宙の戦士が大好きな人は必読です。唯一いただけないのは、タイトルかな。とても中身を想像できません。

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Posted by ブクログ 2018年05月30日

「宇宙」に老人?この邦題に惹かれて本書を手に取りました。トンデモ本かと思いましたが、面白い!ウィリアム・ギブソンがサイバーパンクもので提示した今まで想像もしたこともない設定に魅了された同様に、「老人が宇宙に旅立つ」設定にワクワクしました。SFの醍醐味ですね。シリーズ全てを読んでしまいました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年01月06日

楢山節考。姥捨山。
それを連想せずにはいられない。この作者はそういうことを知ってるのかなぁ。
人生終わりかけの年寄りを使って地球防衛するのだが、ピチピチの若者レベルまで人体改造を施して訓練しても生存率は極々わずか。
主人公は生き残るから物語になる。しかし、物語の背景に結局は年寄りを使い捨てているとこ...続きを読むろがある思うと、単におもしろいで片付けていいものか。小説としてそこに突っ込んでいくとおもしろくなくなってしまうのは間違いないが、そっちに行けばノーベル賞も夢ではないと思うね。
地球防衛するわけじゃないにしても、生産年齢から外れるお年寄りに生産性を上げてもらうことは社会的には非常に有意義なんだよな。高齢化社会日本はどうするんだろう。
単にSF小説としておもしろかったので、次作も読んでみようと思うが、単純にSF小説で終わらないことを望む。

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Posted by ブクログ 2016年09月11日

 文字多めかなーと思いましたが、さくさく読めました。
 ご老人が宇宙に出てとにかくバトル。ストーリー的にも、頭からっぽにして、突っ込みどころは気軽に突っ込みながら、目の前のシーンを楽しく読んでいると終わるような本。想像がふくらむし、スケールは大きいし、こういう話は好き。
 どう考えても老人のメンタリ...続きを読むティじゃないっていうか、皆さん完成豊かだなあとか、年齢の割りに精神がヤング。枯れた感じがほんとにないなぁと思うけど、老人要素は「既に一つの人生を終わらせている」という部分で感じればいいかという感じ。
 ブレインパルとか、スマートブラッドとか、あのへんのロマンあふれる設定が楽しいです。そこまでやって、やることはあくまで近接戦闘という。そのあたりのバランスが、どきどきしながら読める部分かも。

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Posted by ブクログ 2015年09月01日

単純に面白かった。老人たちが兵士になるまでが一つの区切りで、そこまでの流れやガジェットや設定も面白い。映画になりそう。
で、兵士になった後はスターシップトゥルーパー状態に入るわけだが、それも読みやすい文章なのでエイリアンの描写とかもなんとなく分かりやすく、話の流れもタイトで勢いに読ませる。
ラストも...続きを読むテーマと繋がる感じで、うまくまとまってる。総じて面白いと思います。

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Posted by ブクログ 2015年03月03日

小難しい事を考えずに読める娯楽作品。「ジジイとレーズンの違いは前立腺があるかどうかだけ(意訳)」など、ジョークが冴えてるし、異星人やその異星人にぶっ殺される地球人の描写もエグくて最高!これの元ネタになったと言われている「宇宙の戦士」も読んでみたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年07月15日

おじいちゃんおばあちゃんしか入隊できないていう設定が面白かったですが、すぐに若い体になってしまったからお年寄りだったという設定が生かしきれてない感じがしました。
体が不自由だったとか、昔はよかったとかそういう回想もないし。おじいちゃんじゃなくても、良かったような……。
体が若くなったら、気持ちも一気...続きを読むに若くなってしまったし……??
お年寄りの良さというか、年長者の知恵をつかうようなところがもっと読みたかったです。
後半のジェーンが出てきたあたりは、主人公がおじいちゃんなの忘れてロマンチックで好きでした。

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Posted by ブクログ 2011年06月19日

老人のみが入隊できる部隊というのが、この作品の一番の特徴だろう。ミリタリー的には、もう少し主人公が才気煥発という感じで活躍してくれれば面白いと思うが、作者の意図はそこには無いようなので仕方が無い。後半ややだれ気味なのが惜しい。

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Posted by ブクログ 2011年06月11日

 久々にがっつりSFを読んだ……! 老人だけしか入隊できないという発想もさることながら、スマートブラッドやブレインパルなど作中に登場するアイデアが面白いです。あとは、向こうの作品らしいジョークに失笑したりとか(笑)

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Posted by ブクログ 2011年08月06日

主人公が75歳にして新しい環境へ飛び込んでいき、なんだかんだ苦労しながらもそこで自分の居場所を見つけていくっていう物語。もともとこの手の話にはすごーく弱いんだが、(しかも舞台が宇宙ときてる!!)ラスト近くではなんと「リセット(北村薫)」ばりのエピソードが現れ、もうメロメロ。人生は何歳になろうとも色あ...続きを読むせることがないんだっていう希望を持たせてくれる一方で、だけどそれは毎日を無駄遣いせず、本当に大切なものを持つことができた人にだけ訪れる未来なんだよ、って諭されるみたいな…いい話です。

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Posted by ブクログ 2017年10月18日

読み易いがもう少しミステリアスな部分が欲しい、次作に期待したい
表紙   6点前嶋 重機  内田 昌之訳
展開   6点2005年著作
文章   7点
内容 585点
合計 604点

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Posted by ブクログ 2016年01月24日

ネタバレです。
老人が全てを捨てて宇宙に行くということを選べる時代。妻に先立たれた老人が全てを捨てて宇宙に行くという話。
若くなった体で一週間楽しんだあとのシリアスな現場。そして死んだ筈の…
SFという舞台での恋愛話だと思えばむしろ納得の内容でした。
話の内容がご都合主義でもいいという方には向いてい...続きを読むるかも?

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Posted by ブクログ 2013年07月07日

老人が生まれ変わって宇宙で戦う!という設定一本釣りなSF娯楽小説。
バトルとエターナルラブ両方揃ってるので、いつか映画とかになりそう。

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Posted by ブクログ 2012年09月29日

75歳以上の男女にしか入隊を認めないコロニー防衛軍での、エイリアンとの壮絶な戦いの物語。

老人を兵士にするというのだから、なんらかの肉体改造はあるだろうというのは予想がつくが、ここまでのことをするとは。
いかにも、SFというところか。

そして、やはりというべきか、兵士は使い捨てに近い。
そこで、...続きを読むあなた達は10年以内に死ぬ確率は、かなり高かったのだから、エイリアンとの戦闘で死んだとしても、それは意味のある死だからいいだろうというのは、実際納得できる説明なのだろうか。
もちろん、軍隊に入ると決めて来た人ばかりだから、ある程度の覚悟は決めて来ているはずなのだが。

ある意味、いろいろ衝撃的な問題提起をなされたSFだった。

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Posted by ブクログ 2012年09月24日

宇宙と書いてそらと読ませる。 面白そうだと思って読んだが、ばりばりの軍隊ものであった。なんか海外ドラマのギャラクティカを思いだした。アメリカ人はそういうの好きだよね。映画とかになりそうだと思った。私はどちらかというとスタトレ派である。老人である意味があんまりわからなかった。最後のあとがきで続編を読む...続きを読むと分かると書かれていたが。機会があれば読んでみよう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月09日

宇宙の戦士とオルタード・カーボンにレプリカントの悲哀を織り交ぜたような娯楽作品でした。ハインラインほど説教臭い感じはありません。

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Posted by ブクログ 2011年09月11日

老人は宇宙に出る。コロニー防衛軍に入隊して第二の人生を始めるために。

期待を裏切らない、娯楽性の高いスペースオペラ。

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Posted by ブクログ 2011年07月16日

老人になってから入隊する宇宙軍と言うところは、確かに面白い
人間の人生をすごしてきた知識を再度、第二の人生に費やせる所など
本当に出来れば老人問題も一気に解決でしょうか?
主人公が手柄を上げて勢い昇進して行くのだが昇進する前までが面白かった。設定以外は以前読んだ戦士もののSFとかぶさってしまった。

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Posted by ブクログ 2011年01月31日

75 歳以上の老人しか入隊を認めないコロニー防衛軍。
B 級臭漂う設定だが、
面白く読める作品に仕上がっているスペースオペラ。
設定、展開に突込みどころもあるが、
サクサクイッキ読みさせてしまう、
ハインラインの「宇宙の戦士」へのオマージュ。
シリーズ物で続きがある、読んでみたい。

2006 年 ...続きを読むジョン・W・キャンベル新人賞受賞。

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