内田昌之のレビュー一覧

  • 竜のグリオールに絵を描いた男

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    ネタバレ

    表紙とタイトルで珍しく海外ファンタジーに手を出してみたけど、翻訳モノってセンスのズレが言語のせいなのか訳者のせいなのか解らなくてなんとも…
    稀代の魔法使いと相討ちになり、生命を維持する以外の活動を停止している巨大な竜。殆ど大地と一体化しているその身体の周辺には街が出来…と云う設定勝ちなところはある。
    或いはこの物語そのものがグリオールによって書かされている可能性だって見えてくる。解説にあるように、暗喩としては社会体制であるとかを踏まえて書かれているんだろうけれど、そういった状況が果たして良くないものばかりを生み出すと決まっているかと云われるとなんとも云えないわけで。

    しかし現代ファンタジー、

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    2019年03月25日
  • ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者

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    SFです。用語や世界設定がしっくりくるまで読み進めるのに苦労しました。ミステリ(謎解き)として読むには中途半端かな。全体読み終えるとうまくできてるなと思いました。

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    2019年03月21日
  • 火星の遺跡

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    ネタバレ

    紛争調停人のキーラン・セインは、休暇で火星を訪れた。ギネスを伴って。彼は彼の親友。黒色のドーベルマンとラブラドールの血を継いでいた。ジューンのアパートに腰を落ち着いたキーランは、クアントニックスのテレポーテーション技術の実験の結果を聞いていた。今度は開発者自身が被験者になったという。そして成功したと。でもそれはオリジナルがコピーされたので失敗はないとのことだった。キーランは驚いた。オリジナルのコピーがいるのだと。それは問題にはならないのだろうか?久しぶりのホーガンだ。火星に巨石遺跡だって!でもなかなか巨石遺跡にはお目にかかれない。ようやく第二部で出てきたけど。どうも脇役のような感じ。それに最後

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    2019年03月04日
  • 竜のグリオールに絵を描いた男

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    ルーシャス・シェパードの書いた、巨大な竜であるグリオールを中心に動く世界に生きる人間たちの物語を、全7作品中4作品集めた短編集。
    後半になるほど面白くなっていく、スルメ作品だなっていうのが素直な感想。故に後半2作は本当に面白かったし、文章の書かれ方も大分変っていたように思う。冒険譚のようなものではないけど、ファンタジーの世界で生きる、巨大な竜に突き動かされる世界で生きる、人間味があったり、とてつもない存在だったり、闇が深かったり、キャラクターたちが繰り出すそれぞれの物語はとても魅力的だった。
    自分自身もグリオールに、この本を読むことを強制されているのかもしれない。

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    2019年02月21日
  • 終わりなき戦火 老人と宇宙6

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    老人と宇宙の続編ですが、今回は、派手な展開はなく、政治的な展開が主ですが、それは、それで、楽しめました。

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    2019年01月12日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    最後の星戦の裏話というよりは、少女の成長物語。

    見た目は不気味なんでしょうが、名前はかわいい、オービン族のヒッコリーとディッコリーが歌っているところを想像して萌えました。

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    2018年12月09日
  • レッドスーツ

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    やー、久々のバリバリSF。
    しかもベースにスタートレックが。

    現実とTV番組がクロスするメタな作品、
    TV番組はもちろんスタートレック、のようなもの、
    しかも冒険しちゃ危機一髪で帰還、のオリジナル(宇宙大作戦)、のようなもの。

    まぁトレッカー(トレッキー?)のほうが楽しめるだろう、
    ただTOSやTNGが楽しめない冒険NGトレッカーには、本作品もややダレて感じるだろう。

    いやトレッカーじゃなくてもまったく大丈夫、
    終章なんてちょっと感激したりして。

    ちなみにわたしはDS9の大ファンだす。

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    2018年11月14日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    ゾーイの視点で、ロアノーク編の謎の部分を解き明かしてくれる。最初の部分が少々かったるいのがご愛敬だが、そこを我慢して読み進められれば、おいしい果実が待っていることは間違いない。ヒューゴー賞候補となったことも分かる。

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    2018年11月12日
  • ロックイン-統合捜査-

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    【由来】
    ・確か早川書房のfacebook

    【要約】


    【ノート】
    ・洒脱な都会派の装いの近未来SF。スコルジー、初体験。ドローンランドとのシンクロ率高し。同じ世界の話と言われても通じそうな匂い感。

    ・総じてイマイチ。いや、楽しくは読ませて もらったけど、例えばハイペリオンの時のような圧倒的な読後感ではないという。

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    2021年01月10日
  • レッドスーツ

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    ジョン・スコルジーのヒューゴー賞、ローカス賞受賞の本書は、奇抜な設定で楽しませてくれる異質のスペース・オペラ。

    銀河連邦の新任少尉ダールは、旗艦イントレピッド号に配属される。憧れの宇宙艦隊に勤しむダールは配属されて間もなく、奇妙なことに気付く。彼の上司や先輩は、艦長アバナーシーをはじめとする上級仕官に会おうとせず、彼らから常に身を隠すのだ。次第に明らかになるクルーの死亡率の高さと絶対に死なない上級士官…ダールとその新人仲間は得体の知れないミステリーを解き明かそうとするが…

    ということで、本書は「スター・トレック」を題材とした作品のようで、物語の様々な箇所でネタが散りばめられているとか。そも

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    2018年07月16日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    『最後の星戦』を娘のゾーイの視点から描いたもの。『最後の星戦』では描かれていない部分があり、ぼやけていた部分が鮮明に見えるようになる感じで、これはこれでおもしろい。
    ゾーイは遺伝子的にも生育環境的にもエリートで、パワフルでたくましい。だけどこれだとワンダーウーマンなんだよね。出来過ぎちゃん大活躍の話になっていて、ティーンの女の子視点のおもしろさはあまり感じられませんでした。
    本編には関係ないけど表紙イラストも話のイメージと違う。『老人と宇宙』の緑色の皮膚の人間のイラストは説得力があるんだけど、こちらはあまりにも不自然な格好で萎える。象のペンダントをしているとか、ペットの犬を一緒に描くとか、もう

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    2018年05月17日
  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    ネタバレ

    時系列的には1の続きだが、1の登場人物の続きの物語は3なので先に3を読んで次にこれを読んだ。3を読むのに2は不要だが、3への伏線は2に描かれている。
    話はおもしろいんですけどね。死人の遺伝子利用でよみがえらせたボディに意識を入れ込むってどうなんだか。最後は本人が望んだこととはいえ、そんなに簡単にポイできるのだろうか。その責任をたらい回しにして結果そうなったんだけど、どこか浅いんだよね。ということで星は3つ。
    話とは関係ないけど、この内容でこの表紙は変だし、タイトルも、直訳だと魅力ないけど内容とも合ってない。

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    2018年04月10日
  • レッドスーツ

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    もし、自分がSFアクション大作の脇役だったら?
    主人公たちが巻き込まれる危機的状況で、何のドラマもなく場面に刺激を与えるためだけにその身を散らすなんて、脚本家に文句の一つも言いたくなるのも納得です。
    スター・トレックを彷彿させる世界で、無駄死にすることを避けるために脇役たちが奮闘する姿は、抱腹絶倒でした。
    個人的には、最終章なくあの結末でもよかったかな。

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    2017年11月29日
  • 揺籃の星 上

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    新三部作の第一作。揺籃(ようらん)=ゆりかごですから、次はどうなるのでしょうか。
    久々のホーガンの新作という気がします。それもかつてのガニメデ三部作の路線です。期待して読み始めました。しかし・・・。
    なんかちょっと違います。恐竜の謎、旧約聖書の記述の謎など「らしい」所もあるのですが、後半は良くある彗星の地球衝突のディザスター小説です。それも凄惨さばかりが表に出てホーガンらしくありません。
    もともとホーガンという人は、科学的であるより、物語の面白さを優先する人で、むしろ私はそれが好きなのですが、今回はちょっとね。肝心の彗星発生のメカニズムも描けてないし・・。
    なんだか少々消化不良。でも、

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    2017年11月08日
  • 老人と宇宙

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    読み易いがもう少しミステリアスな部分が欲しい、次作に期待したい
    表紙   6点前嶋 重機  内田 昌之訳
    展開   6点2005年著作
    文章   7点
    内容 585点
    合計 604点

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    2017年10月18日
  • レッド・ライジング 火星の簒奪者

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    『ルナ・ゲートの彼方』みたいな話かと思っていましたが、どちらかと言えば『蠅の王』。なんかもう全体にやりすぎという感じもしなくもないけど、まだまだ続きがありそうなのはちょっと楽しみ。

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    2017年08月28日
  • 戦いの虚空 老人と宇宙5

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    ジョン・ペリーの活躍により地球への横暴を暴露されたコロニー連合。兵力と植民者の重要な供給元である地球との関係を失い、窮地に立たされた連合は外交により、他星との関係維持、地球との関係回復に努めようとしていた。ランクBの外交団に所属するハリー・ウィルソンもまたそんな任務を命ぜられる。ときにろくでもない任務をこなしつつ、ようやく地球との関係回復に希望が見え始めたところで、予期せぬ勢力が攻撃を仕掛けてき…

    本書はジョン・スコルジーの大人気SFミリタリーシリーズ「老人と宇宙」の第5弾です。技術兵ハリー・ウィルソンを中心に、彼が所属する外交団の活躍を連作短篇集としてまとめたもので、相変わらずジョークの利

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    2017年06月25日
  • 宇宙の戦士〔新訳版〕

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    1人の兵士が学生の頃から、軍に入るきっかけ、何が起こって現在どうあるのか、までを彼の語りで描いた話。哲学的な部分も多々あるし、具体的な絵面が浮かばなくて「?」となった場面もあって、読むのに少し時間がかかった。けれど、ラストちょっと感動。

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    2017年02月26日
  • 量子宇宙干渉機

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    うーん、読んだ当時、多元宇宙的なパラレルワールドの説(?)が聞かれだした事もあって食いついて読んだ。
    並行世界との通信がなんの役に立つのかと思いきや、物事の真偽の信頼度を多数決・統計的に数値化するアイディアは単純だがアリかも。

    それ以降はファンタジックな内容になったが面白かった。

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    2016年12月05日
  • レッド・ライジング2 黄金の後継者 上

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    「レッド・ライジング」シリーズの二作目の上巻。三部作の底に流れる大きな目標に向かって戦いを挑む主人公のダロウ。負けが許されないダロウなのだが、最初のある戦いで結構あっさりと敗北してしまう。一作目でカーストの最高レベルまで達したが、二作目の最初で、作者はダロウに試練を与えた。物語は山あり谷ありでないと面白くないので、マイナスからダロウがどのように這い上がるのかが楽しみなところ。上巻では逆襲の狼煙を上げたところくらいまで描かれる。下巻が楽しみだ。

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    2016年08月25日