内田昌之のレビュー一覧

  • タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ短篇集

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    ネタバレ

    前作同様、ねっとりとした筆致で描かれる圧倒的な世界観。今作を鴨がSFとして評価するのはこれも前作同様、「世界の変容」を描いているからです。鴨的に、SFとは物の考え方や世界の見え方を根底から揺さぶる、「変容」を描く文学だと思っています。それが科学的な変容でも、社会的な変容でも、一個人の価値観の変容でも、揺さぶる幅が大きければSFたりうる、と定義しています。そういう視点において、グリオールの思念が世界に影響を与えるこの作品は、まさにSFです。

    前作との大きな違いは、前作では物語の世界観を形成するバックグラウンドの立ち位置にあったグリオールが、今作では思いっきり「主要キャラ」として生き生きと動き回

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    2020年10月12日
  • 竜のグリオールに絵を描いた男

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    ネタバレ

    凡作。読める文章ではあるが、面白くない。

    タイトルからすごくワクワクしたのに、期待外れだ!
    と星1をつけないだけマシだと思っていただきたい。

    純文学という装いで提示されたら、別の評価をする。
    『エンタメ』として提示されたら、精々が凡作。と言うよりほかはない。
    具体的に評価できないポイントは『キャラクター』と『筋立て』の2点。

    ・キャラクターの描写が、ワークショップで習った技法なりに頑張ってるんであろうけど、血肉の通った人として読み取れない。外見以外の表現が、常に第三者視点であり、キャラがでてこない。
    ・キャラクターの内面の変化や人格が、訳文で読む限りにおいて、『作者が神の/現代人的な視点

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    2020年08月14日
  • 火星の遺跡

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    厚い本なのでしばらく放置していたものを読んでみたら、中に2本入ってた。シリーズ化するつもりだったのかなぁ?

    最初の話は3Dプリンターの進化版みたいで面白い。The Flyみたいに物質を分解して再構築、ではなく新たに違う場所で作り上げるって発想がすごいな。でも確かに、有線でつながっていなかったらできないものな、前者だと。

    犬のロドムじゃなくてロダンじゃなくて…犬が可愛かったです。

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    2020年06月04日
  • 火星の遺跡

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    ネタバレ

    結局、遺跡の謎は謎のまま放置……。そこが読みたかった!

    補足、というより、蛇足。
    主人公たるキーランが魅力溢れる人物として繰り返し描写されるのだが、私にはただの調子こいたクズ野郎にしか見えなくて、そんな奴に捕まってしまったジューンの未来が気になってならない。  

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    2019年05月30日
  • 火星の遺跡

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    「星を継ぐもの」と違って謎は謎のまま。SFというより冒険小説っぽい展開だったが「ナイト」の活躍が痛快だったのは確か。

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    2019年04月17日
  • 竜のグリオールに絵を描いた男

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    ネタバレ

    表紙とタイトルで珍しく海外ファンタジーに手を出してみたけど、翻訳モノってセンスのズレが言語のせいなのか訳者のせいなのか解らなくてなんとも…
    稀代の魔法使いと相討ちになり、生命を維持する以外の活動を停止している巨大な竜。殆ど大地と一体化しているその身体の周辺には街が出来…と云う設定勝ちなところはある。
    或いはこの物語そのものがグリオールによって書かされている可能性だって見えてくる。解説にあるように、暗喩としては社会体制であるとかを踏まえて書かれているんだろうけれど、そういった状況が果たして良くないものばかりを生み出すと決まっているかと云われるとなんとも云えないわけで。

    しかし現代ファンタジー、

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    2019年03月25日
  • ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者

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    SFです。用語や世界設定がしっくりくるまで読み進めるのに苦労しました。ミステリ(謎解き)として読むには中途半端かな。全体読み終えるとうまくできてるなと思いました。

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    2019年03月21日
  • 火星の遺跡

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    ネタバレ

    紛争調停人のキーラン・セインは、休暇で火星を訪れた。ギネスを伴って。彼は彼の親友。黒色のドーベルマンとラブラドールの血を継いでいた。ジューンのアパートに腰を落ち着いたキーランは、クアントニックスのテレポーテーション技術の実験の結果を聞いていた。今度は開発者自身が被験者になったという。そして成功したと。でもそれはオリジナルがコピーされたので失敗はないとのことだった。キーランは驚いた。オリジナルのコピーがいるのだと。それは問題にはならないのだろうか?久しぶりのホーガンだ。火星に巨石遺跡だって!でもなかなか巨石遺跡にはお目にかかれない。ようやく第二部で出てきたけど。どうも脇役のような感じ。それに最後

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    2019年03月04日
  • 竜のグリオールに絵を描いた男

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    ルーシャス・シェパードの書いた、巨大な竜であるグリオールを中心に動く世界に生きる人間たちの物語を、全7作品中4作品集めた短編集。
    後半になるほど面白くなっていく、スルメ作品だなっていうのが素直な感想。故に後半2作は本当に面白かったし、文章の書かれ方も大分変っていたように思う。冒険譚のようなものではないけど、ファンタジーの世界で生きる、巨大な竜に突き動かされる世界で生きる、人間味があったり、とてつもない存在だったり、闇が深かったり、キャラクターたちが繰り出すそれぞれの物語はとても魅力的だった。
    自分自身もグリオールに、この本を読むことを強制されているのかもしれない。

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    2019年02月21日
  • 終わりなき戦火 老人と宇宙6

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    老人と宇宙の続編ですが、今回は、派手な展開はなく、政治的な展開が主ですが、それは、それで、楽しめました。

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    2019年01月12日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    最後の星戦の裏話というよりは、少女の成長物語。

    見た目は不気味なんでしょうが、名前はかわいい、オービン族のヒッコリーとディッコリーが歌っているところを想像して萌えました。

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    2018年12月09日
  • レッドスーツ

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    やー、久々のバリバリSF。
    しかもベースにスタートレックが。

    現実とTV番組がクロスするメタな作品、
    TV番組はもちろんスタートレック、のようなもの、
    しかも冒険しちゃ危機一髪で帰還、のオリジナル(宇宙大作戦)、のようなもの。

    まぁトレッカー(トレッキー?)のほうが楽しめるだろう、
    ただTOSやTNGが楽しめない冒険NGトレッカーには、本作品もややダレて感じるだろう。

    いやトレッカーじゃなくてもまったく大丈夫、
    終章なんてちょっと感激したりして。

    ちなみにわたしはDS9の大ファンだす。

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    2018年11月14日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    ゾーイの視点で、ロアノーク編の謎の部分を解き明かしてくれる。最初の部分が少々かったるいのがご愛敬だが、そこを我慢して読み進められれば、おいしい果実が待っていることは間違いない。ヒューゴー賞候補となったことも分かる。

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    2018年11月12日
  • ロックイン-統合捜査-

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    【由来】
    ・確か早川書房のfacebook

    【要約】


    【ノート】
    ・洒脱な都会派の装いの近未来SF。スコルジー、初体験。ドローンランドとのシンクロ率高し。同じ世界の話と言われても通じそうな匂い感。

    ・総じてイマイチ。いや、楽しくは読ませて もらったけど、例えばハイペリオンの時のような圧倒的な読後感ではないという。

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    2021年01月10日
  • レッドスーツ

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    ジョン・スコルジーのヒューゴー賞、ローカス賞受賞の本書は、奇抜な設定で楽しませてくれる異質のスペース・オペラ。

    銀河連邦の新任少尉ダールは、旗艦イントレピッド号に配属される。憧れの宇宙艦隊に勤しむダールは配属されて間もなく、奇妙なことに気付く。彼の上司や先輩は、艦長アバナーシーをはじめとする上級仕官に会おうとせず、彼らから常に身を隠すのだ。次第に明らかになるクルーの死亡率の高さと絶対に死なない上級士官…ダールとその新人仲間は得体の知れないミステリーを解き明かそうとするが…

    ということで、本書は「スター・トレック」を題材とした作品のようで、物語の様々な箇所でネタが散りばめられているとか。そも

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    2018年07月16日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    『最後の星戦』を娘のゾーイの視点から描いたもの。『最後の星戦』では描かれていない部分があり、ぼやけていた部分が鮮明に見えるようになる感じで、これはこれでおもしろい。
    ゾーイは遺伝子的にも生育環境的にもエリートで、パワフルでたくましい。だけどこれだとワンダーウーマンなんだよね。出来過ぎちゃん大活躍の話になっていて、ティーンの女の子視点のおもしろさはあまり感じられませんでした。
    本編には関係ないけど表紙イラストも話のイメージと違う。『老人と宇宙』の緑色の皮膚の人間のイラストは説得力があるんだけど、こちらはあまりにも不自然な格好で萎える。象のペンダントをしているとか、ペットの犬を一緒に描くとか、もう

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    2018年05月17日
  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    ネタバレ

    時系列的には1の続きだが、1の登場人物の続きの物語は3なので先に3を読んで次にこれを読んだ。3を読むのに2は不要だが、3への伏線は2に描かれている。
    話はおもしろいんですけどね。死人の遺伝子利用でよみがえらせたボディに意識を入れ込むってどうなんだか。最後は本人が望んだこととはいえ、そんなに簡単にポイできるのだろうか。その責任をたらい回しにして結果そうなったんだけど、どこか浅いんだよね。ということで星は3つ。
    話とは関係ないけど、この内容でこの表紙は変だし、タイトルも、直訳だと魅力ないけど内容とも合ってない。

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    2018年04月10日
  • レッドスーツ

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    もし、自分がSFアクション大作の脇役だったら?
    主人公たちが巻き込まれる危機的状況で、何のドラマもなく場面に刺激を与えるためだけにその身を散らすなんて、脚本家に文句の一つも言いたくなるのも納得です。
    スター・トレックを彷彿させる世界で、無駄死にすることを避けるために脇役たちが奮闘する姿は、抱腹絶倒でした。
    個人的には、最終章なくあの結末でもよかったかな。

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    2017年11月29日
  • 揺籃の星 上

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    新三部作の第一作。揺籃(ようらん)=ゆりかごですから、次はどうなるのでしょうか。
    久々のホーガンの新作という気がします。それもかつてのガニメデ三部作の路線です。期待して読み始めました。しかし・・・。
    なんかちょっと違います。恐竜の謎、旧約聖書の記述の謎など「らしい」所もあるのですが、後半は良くある彗星の地球衝突のディザスター小説です。それも凄惨さばかりが表に出てホーガンらしくありません。
    もともとホーガンという人は、科学的であるより、物語の面白さを優先する人で、むしろ私はそれが好きなのですが、今回はちょっとね。肝心の彗星発生のメカニズムも描けてないし・・。
    なんだか少々消化不良。でも、

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    2017年11月08日
  • 老人と宇宙

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    読み易いがもう少しミステリアスな部分が欲しい、次作に期待したい
    表紙   6点前嶋 重機  内田 昌之訳
    展開   6点2005年著作
    文章   7点
    内容 585点
    合計 604点

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    2017年10月18日