内田昌之のレビュー一覧
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ジョン・ペリーの活躍により地球への横暴を暴露されたコロニー連合。兵力と植民者の重要な供給元である地球との関係を失い、窮地に立たされた連合は外交により、他星との関係維持、地球との関係回復に努めようとしていた。ランクBの外交団に所属するハリー・ウィルソンもまたそんな任務を命ぜられる。ときにろくでもない任務をこなしつつ、ようやく地球との関係回復に希望が見え始めたところで、予期せぬ勢力が攻撃を仕掛けてき…
本書はジョン・スコルジーの大人気SFミリタリーシリーズ「老人と宇宙」の第5弾です。技術兵ハリー・ウィルソンを中心に、彼が所属する外交団の活躍を連作短篇集としてまとめたもので、相変わらずジョークの利 -
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突飛な設定で楽しく読めた「老人と宇宙」の続篇。主人公が変わるので、物語としてはほぼ独立しているので本書から読んでもいいのだが、突飛な設定を理解しておくために前作を読んでおいた方が良い。本作品は宇宙全体の政治的勢力争いを描く。最初は小さな世界を描いているかのようだか、だんだんと世界が広がり、なぜ人類が戦争をしているのかその理由が明らかになっていく。キーワードとしては“コンクラーベ”について前知識を得ておくべきだ。本作で用いられる“コンクラーベ”と私たちの現実世界で使われる“コンクラーベ”と厳密な意味は違うけれど、その概念が戦争をする理由になるので知っておいた方がラストをより楽しめる。
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アメリカの作家ジョン・スコルジー 2014年発表の小説。近未来のアメリカを舞台にしたSFミステリー。
新種の難病のパンデミックが収まったあとの世界の物語り。といっても世界の様子は現在とほとんど変わってはいません。難病から生還したものの脳に変異をもたらす後遺症のため全身麻痺(ロックイン)となった人々のために脳に回路を埋め込み、それによってロボットを操作し社会生活を送ることが可能になる、という技術が普及しています。また全身麻痺にはならなかったものの、脳の変異の結果、麻痺した人の意識を自身の脳に載せて体を貸すことが出来るようになった「統合者」と呼ばれる人々もいます。「ヘイデン」と呼ばれるこの難病か -
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今回の主役は”ゴースト部隊”の隊員ジェレド・ディラック。本来、ゴースト部隊は防衛軍に志願したものの、軍務に就く前に死んだ地球人のクローンで構成されるが、彼は地球防衛軍を裏切り、エイリアンと手を組んだ天才科学者ブーティンの意識を転送されて作られたクローンだった!ジェレドを含む地球防衛軍がブーティンの野望を防ぐため熾烈な戦いを繰り広げる本書は、ジョン・スコルジーによる「老人と宇宙」シリーズ第2弾!
主役がゴースト部隊の隊員なだけあって、前作のようなユーモアは鳴りを潜めておりますが、随所で展開される戦闘描写はやはり大迫力。また、どこか既視感のある展開やある程度予想されるオチは、本書では悪評につなが -
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遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地“エンバシータウン”を建設し、謎めいた先住種族と共存していた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた“大使”をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だったアリエカ社会は、ある日を境に大きな変化に見舞われる。新任大使エズ/ラーが赴任、異端の力を持つエズ/ラーの言葉は、あたかも麻薬のようにアリエカ人の間に浸透し、この星を動乱の渦に巻き込んでいった…。現代SFの旗手が描く新世代の異星SF。ローカス賞SF長篇部門受賞。
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この星の先住民族であるらしいアリエカ人。
彼らは二つの口を持ち、言葉ではなく音に乗せた意識、
ゲンゴで意思の疎通を行なう。
地球人から進化したらしいテラ人は
アリエカ人との意思の疎通を大使に委ねている。
大使は二人一組で特別に育てられゲンゴを使用することができる。
新たに赴任してきた大使は強大な力を持つブレーメンという
外の星から思惑を抱えてやってきたのだった。
ということを理解するまでに結構時間が掛かる、
歯応えのあるSFでした。
通常設定を理解すればその先は早く読めるのですが、
この作品では後の方で明らかになる設定が結構あったので
最後まで読むのが大変でした。
SFらしい作品。