内田昌之のレビュー一覧

  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    突飛な設定で楽しく読めた「老人と宇宙」の続篇。主人公が変わるので、物語としてはほぼ独立しているので本書から読んでもいいのだが、突飛な設定を理解しておくために前作を読んでおいた方が良い。本作品は宇宙全体の政治的勢力争いを描く。最初は小さな世界を描いているかのようだか、だんだんと世界が広がり、なぜ人類が戦争をしているのかその理由が明らかになっていく。キーワードとしては“コンクラーベ”について前知識を得ておくべきだ。本作で用いられる“コンクラーベ”と私たちの現実世界で使われる“コンクラーベ”と厳密な意味は違うけれど、その概念が戦争をする理由になるので知っておいた方がラストをより楽しめる。

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    2016年07月26日
  • ロックイン-統合捜査-

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    アメリカの作家ジョン・スコルジー 2014年発表の小説。近未来のアメリカを舞台にしたSFミステリー。

    新種の難病のパンデミックが収まったあとの世界の物語り。といっても世界の様子は現在とほとんど変わってはいません。難病から生還したものの脳に変異をもたらす後遺症のため全身麻痺(ロックイン)となった人々のために脳に回路を埋め込み、それによってロボットを操作し社会生活を送ることが可能になる、という技術が普及しています。また全身麻痺にはならなかったものの、脳の変異の結果、麻痺した人の意識を自身の脳に載せて体を貸すことが出来るようになった「統合者」と呼ばれる人々もいます。「ヘイデン」と呼ばれるこの難病か

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    2016年03月11日
  • 老人と宇宙

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    ネタバレです。
    老人が全てを捨てて宇宙に行くということを選べる時代。妻に先立たれた老人が全てを捨てて宇宙に行くという話。
    若くなった体で一週間楽しんだあとのシリアスな現場。そして死んだ筈の…
    SFという舞台での恋愛話だと思えばむしろ納得の内容でした。
    話の内容がご都合主義でもいいという方には向いているかも?

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    2016年01月24日
  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    今回の主役は”ゴースト部隊”の隊員ジェレド・ディラック。本来、ゴースト部隊は防衛軍に志願したものの、軍務に就く前に死んだ地球人のクローンで構成されるが、彼は地球防衛軍を裏切り、エイリアンと手を組んだ天才科学者ブーティンの意識を転送されて作られたクローンだった!ジェレドを含む地球防衛軍がブーティンの野望を防ぐため熾烈な戦いを繰り広げる本書は、ジョン・スコルジーによる「老人と宇宙」シリーズ第2弾!

    主役がゴースト部隊の隊員なだけあって、前作のようなユーモアは鳴りを潜めておりますが、随所で展開される戦闘描写はやはり大迫力。また、どこか既視感のある展開やある程度予想されるオチは、本書では悪評につなが

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    2015年09月14日
  • アンドロイドの夢の羊

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    ネタバレ

    最後どうやって解決するんだろうと思いながら読み進めました。宗教を実現しようとしたり、宗教で生き方が変わったり、という感覚は、日本人には少し共感しづらい点かも知れません。
    地球人の唯一の長所は同胞を守るところ、というのが、いいなぁと思いました。
    「老人と宇宙」シリーズよりSFっぽい記述がやや多いような気がしたので、SF初心者よりは、SFに読み慣れた方向きかもしれません。

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    2014年08月23日
  • 揺籃の星 下

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    ホーガンは何だか最初に読んだのがダメで敬遠してきたが、元ネタがヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」だというのを知ってこれだけ読んでみる気になる(笑)楽しい!!ハードSFというよりパニックものだとは思うけれど、キワモノを一蹴せずにきちんと見据えろよ!という恨み節がさく裂しているようでもあり、、、三部作とのことで、最後まで読まなければ意図はわからないのだろうと思う。ネタがネタだけにすごいやってくれるのではないかと期待は高まるが。

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    2014年02月24日
  • 言語都市

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    遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地“エンバシータウン”を建設し、謎めいた先住種族と共存していた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた“大使”をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だったアリエカ社会は、ある日を境に大きな変化に見舞われる。新任大使エズ/ラーが赴任、異端の力を持つエズ/ラーの言葉は、あたかも麻薬のようにアリエカ人の間に浸透し、この星を動乱の渦に巻き込んでいった…。現代SFの旗手が描く新世代の異星SF。ローカス賞SF長篇部門受賞。

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    2013年10月24日
  • 言語都市

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    これぞSFか、世界観は綿密ですごい。しかし、読みづらい。世界観のすべては要らない気もする。主題とは関係ない設定が多く最初はとても読みづらい。
    全体としてはなかなか面白い。

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    2013年10月10日
  • 言語都市

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    ネタバレ

    哲学的なSF。遥かな未来、辺境の惑星アリエカ。先住種族アリエカ人は口に相当する二つの器官から同時に発話する特殊な言語構造を持つ。アリエカ人は現実に存在しないことを語ることができない。人類と平和に共存していたが、新任大使が来たことで動乱が起きる。
    事象と表明、直喩と嘘、記号論など、言語を中心として物語が展開していく。前に読んだ『都市と都市』と同じく、今回も脳が揺さぶられる感じがして面白かった。ただ、登場人物が魅力的でないのが残念。

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    2013年09月29日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    老人と宇宙3を上下巻にしてまとめればよかったのに。3巻読んでから結構間を空けて読むと面白さが半減しそう。結構中途半端。

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    2013年07月08日
  • 老人と宇宙

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    老人が生まれ変わって宇宙で戦う!という設定一本釣りなSF娯楽小説。
    バトルとエターナルラブ両方揃ってるので、いつか映画とかになりそう。

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    2013年07月07日
  • 言語都市

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    この星の先住民族であるらしいアリエカ人。
    彼らは二つの口を持ち、言葉ではなく音に乗せた意識、
    ゲンゴで意思の疎通を行なう。
    地球人から進化したらしいテラ人は
    アリエカ人との意思の疎通を大使に委ねている。
    大使は二人一組で特別に育てられゲンゴを使用することができる。
    新たに赴任してきた大使は強大な力を持つブレーメンという
    外の星から思惑を抱えてやってきたのだった。

    ということを理解するまでに結構時間が掛かる、
    歯応えのあるSFでした。
    通常設定を理解すればその先は早く読めるのですが、
    この作品では後の方で明らかになる設定が結構あったので
    最後まで読むのが大変でした。
    SFらしい作品。

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    2013年06月14日
  • 言語都市

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    色んなとこの書評で絶賛に近かったので楽しみにしてたが。
    こんなもんかあ。
    この設定でこの筋立てだったら、もっと面白く出来んじゃないのかな。
    兎に角、色んなオリジナルの用語とか設定とかあるが、全く説明なくどかすか進んで行くのはきつい。この歳になると、登場人物の名前すら覚えられなくって、こいつ何やったんだっけと遡らないと判らない。
    途中から面倒臭くなって、判らないなら判らないままで読飛ばしたが、それでも大体判ったような気がする。
    てことは、そんなディテールはなくても良いんじゃないかと思った。

    あらすじ読むのが一番面白そう。

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    2013年05月18日
  • アンドロイドの夢の羊

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    「老人と宇宙」シリーズの最後を読むのが苦痛でスコルジーはもう読むことは無いかとおもっていたが、これはいける。てか無理やりシリーズ続けるのやめた方が良いと思うぞwww

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    2013年01月28日
  • アンドロイドの夢の羊

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    見事なまでにタイトルホイホイで引っかかった一作。
    古典SFへの愛と憧憬が盛り込まれた、懐かしい香りのする作品でした。
    ある意味、タイトルに偽り無し。

    どちらかと言うと、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」よりは、
    「ペイチェック」「マイノリティ・レポート」に近い趣を感じました。
    ギミック溢れる世界でのドタバタ逃避行とでも申しましょうか。
    エイリアンの造形次第では映画化もいけそう。

    個人的に一番おもしろかったのは物語の発端となった、
    あのふざけまくったプロローグ。いいぞもっとやれ。

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    2012年10月21日
  • 老人と宇宙

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    75歳以上の男女にしか入隊を認めないコロニー防衛軍での、エイリアンとの壮絶な戦いの物語。

    老人を兵士にするというのだから、なんらかの肉体改造はあるだろうというのは予想がつくが、ここまでのことをするとは。
    いかにも、SFというところか。

    そして、やはりというべきか、兵士は使い捨てに近い。
    そこで、あなた達は10年以内に死ぬ確率は、かなり高かったのだから、エイリアンとの戦闘で死んだとしても、それは意味のある死だからいいだろうというのは、実際納得できる説明なのだろうか。
    もちろん、軍隊に入ると決めて来た人ばかりだから、ある程度の覚悟は決めて来ているはずなのだが。

    ある意味、いろいろ衝撃的な問題

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    2012年09月29日
  • 老人と宇宙

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    宇宙と書いてそらと読ませる。 面白そうだと思って読んだが、ばりばりの軍隊ものであった。なんか海外ドラマのギャラクティカを思いだした。アメリカ人はそういうの好きだよね。映画とかになりそうだと思った。私はどちらかというとスタトレ派である。老人である意味があんまりわからなかった。最後のあとがきで続編を読むと分かると書かれていたが。機会があれば読んでみよう。

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    2012年09月24日
  • 老人と宇宙

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    ネタバレ

    宇宙の戦士とオルタード・カーボンにレプリカントの悲哀を織り交ぜたような娯楽作品でした。ハインラインほど説教臭い感じはありません。

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    2012年06月09日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    前作のサイドストリーとして書かれた本作。前作の未消化だった部分を補完する作品になっている。「質のいいジュブナイル」というティストはハード系が好きな人には厳しいかも?やはり作者も娘を持つと内なる変化があるのだろうか(笑)ともあれ、本シリーズはやっぱり1作目のキワ物ともいえる作品がやっぱり一番面白い。以降の作品はどれもそれを越えていないと思います。

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    2011年11月15日
  • 老人と宇宙

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    老人は宇宙に出る。コロニー防衛軍に入隊して第二の人生を始めるために。

    期待を裏切らない、娯楽性の高いスペースオペラ。

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    2011年09月11日