内田昌之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文字多めかなーと思いましたが、さくさく読めました。
ご老人が宇宙に出てとにかくバトル。ストーリー的にも、頭からっぽにして、突っ込みどころは気軽に突っ込みながら、目の前のシーンを楽しく読んでいると終わるような本。想像がふくらむし、スケールは大きいし、こういう話は好き。
どう考えても老人のメンタリティじゃないっていうか、皆さん完成豊かだなあとか、年齢の割りに精神がヤング。枯れた感じがほんとにないなぁと思うけど、老人要素は「既に一つの人生を終わらせている」という部分で感じればいいかという感じ。
ブレインパルとか、スマートブラッドとか、あのへんのロマンあふれる設定が楽しいです。そこまでやって、やることはあくまで近接戦闘という。そのあたりのバランスが、どきどきしながら読める部分かも。 -
Posted by ブクログ
ウィルスに感染した人が意識はそのままに体が動かなくなる症状に陥った。その状態をロックインと呼び、ロックイン状態になった人は“スリープ”というロボットのようなものに意識を移して日常生活を送る。ロックイン状態の人だけが入れるサイバー空間などもあり、この舞台設定だけで、もう面白い。
ストーリーは殺人事件の捜査であるので、犯人探しがメインとなる。物語の舞台がモロSFなので、捜査方法から犯人の行動が常識では考えられない展開を見せる。純粋なミステリーファンには、もしかしたら受け入れられないストーリーかもしれない。一方でSFファンにとっては、ロボットやらサイバー空間やらは慣れているだろうから、違和感なく物語を楽しめるだろう。
ウィルスの正体などは明らかにならない。物語の舞台設定のためだけに存在するようなものなので、ご都合主義と捉えられかねないが、いちいち整合性を考えてストーリー展開されてもテンポが悪くなったり、ストーリーが複雑になるだけなので、本作品の良さを特徴付けるために、思いきった背景設定にしているのはむしろ清々しい。 -
Posted by ブクログ
火星で最下層カーストが最上位に上り詰めるまでの戦いを描いた物語。
最初の方でカースト最下層のレッドである主人公(ダロウ)の妻(イオ)が吊るし首で処刑され、その殺され方はかなり残酷というか哀しいものであった。しかも、そのほぼ直後にダロウも吊るし首の刑に処される。
最初にかなりインパクトがあるお話を持ってこられたので、一気に物語に引きずり込まれた。特に主人公のダロウが吊るし首になった時には、「えっ?! 主人公まで死んでしまってこれからどうなるのだろう」とドキドキしながら読み進んだ。結局、ダロウは死ななかったのだが、それからのストーリーが本書のメインになる。
カースト最下層のレッドを救うため、妻(イオ)との愛を貫くため、ダロウはカーストの最上位の中の最高位を目指す。本書では、これから本格的な戦いを始めるための権利を得るための戦いの部分となる。途中から「これはわざわざ火星を舞台にしなくてもいいのでは? 地球上の話にしても問題なさそう」と思ったが、火星ならではの身分制度などを考えると、これでよかったのかもしれない。もしかすると、続編で火星色が強くなるのかもしれないし。
さて、本書は三部作の最初となるものである。続編は2015年9月現在だとまだ翻訳されていない。私は原書を読むほどの英語力はないので、おとなしく翻訳を待つことになる。早く販売されないかと心待ちにしている。早く続きが読みたい。
また、映画館の権利をユニバーサルが持っているので、そのうち映画でも上映されるのだろう。でも、結構な残虐シーンや流血シーンがあるので、この辺りどのように映像化されるのか気になるところではある。