内田昌之のレビュー一覧

  • レッド・ライジング2 黄金の後継者 下

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    「レッド・ライジング」シリーズの二作目の下巻。主人公ダロウが落とされては這い上がり、這い上がっては落とされる。ジェットコースターのような活躍をする。このシリーズは、第一作の最初にダロウの妻イオが処刑されるシーンにインパクトがある。個人的にこの処刑シーンが自分の心に引っ掛かっているという理由で、本シリーズを読み進めている。どうしても中篇はどこかで息切れすることが多いが、本策は中弛みもせず物語が進行するのは見事。もちろん三作目は最高の盛り上がりを見せるだろうから、期待したい。ダロウが救われるといいのだが。

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    2016年08月27日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    シリーズ1-3作を一気読みした流れで外伝にも手を出した。。第3作「最後の星戦」の主人公ペリーの養女ゾーイの視点で書かれている。

    神宮外苑のスケート場で娘がスケートしている午前中にダウンロードして読み始め、代々木公園の森の中と、品川の映画館でズートピアがはじまるまでの間に読み進み、夕方自宅で読み終わった。

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    2017年05月02日
  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    クローン培養された兵士が主人公。まさに神林良平の「膚の下」と同じ設定。意識・セルフとは何か、ということをぼんやり考えてなから読み進んだ。展開しまくった話は最後にまとまる。

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    2016年06月19日
  • ロックイン-統合捜査-

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    ウィルスに感染した人が意識はそのままに体が動かなくなる症状に陥った。その状態をロックインと呼び、ロックイン状態になった人は“スリープ”というロボットのようなものに意識を移して日常生活を送る。ロックイン状態の人だけが入れるサイバー空間などもあり、この舞台設定だけで、もう面白い。

    ストーリーは殺人事件の捜査であるので、犯人探しがメインとなる。物語の舞台がモロSFなので、捜査方法から犯人の行動が常識では考えられない展開を見せる。純粋なミステリーファンには、もしかしたら受け入れられないストーリーかもしれない。一方でSFファンにとっては、ロボットやらサイバー空間やらは慣れているだろうから、違和感なく物

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    2016年04月07日
  • アンドロイドの夢の羊

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    まさにSFという内容で、のめり込んで読むことができた。
    宇宙を舞台にした、近未来の話であるが、設定がおもしろく、最後もすっきりと終わっているので、個人的には好きな小説である。

    地球が宇宙の星々を相手に貿易を行っていたり、その中でも地球は弱小の部類に入っているなど、楽しめる内容であった。

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    2015年10月20日
  • レッド・ライジング 火星の簒奪者

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    火星で最下層カーストが最上位に上り詰めるまでの戦いを描いた物語。

    最初の方でカースト最下層のレッドである主人公(ダロウ)の妻(イオ)が吊るし首で処刑され、その殺され方はかなり残酷というか哀しいものであった。しかも、そのほぼ直後にダロウも吊るし首の刑に処される。

    最初にかなりインパクトがあるお話を持ってこられたので、一気に物語に引きずり込まれた。特に主人公のダロウが吊るし首になった時には、「えっ?! 主人公まで死んでしまってこれからどうなるのだろう」とドキドキしながら読み進んだ。結局、ダロウは死ななかったのだが、それからのストーリーが本書のメインになる。

    カースト最下層のレッドを救うため、

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    2015年09月14日
  • 老人と宇宙

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    単純に面白かった。老人たちが兵士になるまでが一つの区切りで、そこまでの流れやガジェットや設定も面白い。映画になりそう。
    で、兵士になった後はスターシップトゥルーパー状態に入るわけだが、それも読みやすい文章なのでエイリアンの描写とかもなんとなく分かりやすく、話の流れもタイトで勢いに読ませる。
    ラストもテーマと繋がる感じで、うまくまとまってる。総じて面白いと思います。

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    2015年09月01日
  • アンドロイドの夢の羊

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    タイトルから想像されるようなディックへのオマージュは,特に無いように思う.昔はこういう話を書く人がたくさんいて,僕も大学生の頃は沢山読んだのだけど,今はないんだよね.映画的でよく出来ています.ただ,ブライアンがパジミの戦いのシミュレーションを繰り返して悟った結果は,どこに繋がっているのかが,少々疑問.今のところ,スコルジーに外れなし.

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    2015年07月05日
  • 老人と宇宙

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    小難しい事を考えずに読める娯楽作品。「ジジイとレーズンの違いは前立腺があるかどうかだけ(意訳)」など、ジョークが冴えてるし、異星人やその異星人にぶっ殺される地球人の描写もエグくて最高!これの元ネタになったと言われている「宇宙の戦士」も読んでみたい。

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    2015年03月03日
  • 戦いの虚空 老人と宇宙5

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    前回は外伝だったけど、今回はTVシリーズ構成を参考にした短篇集。13話なんだけど一つの話になってる。
    コロニー連合のBランク外交チームの活躍シリーズとでも言えばいいのかな?とっても面白かった。
    第2シーズンも書くつもりらしいので気長に待ちたい

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    2014年07月07日
  • アンドロイドの夢の羊

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    スコルジーに外れなし。
    いやー、気持ちいい。私はこういう話が読みたくて、ずっとSFを読んでいるんだよ。
    冒頭のおバカなおなら話のせいで、久しぶりに『地球はプレイン・ヨーグルト 』を読みたくなっちゃった。

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    2014年05月16日
  • 量子宇宙干渉機

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    "If"の世界に旅立てたら。ちょっとした選択肢の違いにより人生がずれた自分に憑依できたら。そんなとんでもない設定を違和感なく読み進めることができた。
    また、そのようなテクノロジーを手に入れた人はどのような振る舞いにたつのか。後半戦のスリルも楽しめた。
    物語としてももちろん面白かったが、「今の世の中に無駄は多いなと。現実世界の人は無意味なことに結構な割合のエネルギーを費やしているんだよなぁ」、とあらためて気づかされる一冊であった。。

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    2014年02月09日
  • アンドロイドの夢の羊

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    あはははは。期待して読み始めたSFだったのに、コメディだったけれど、全くもって面白かった。おなか抱えて笑うのって久しぶり。だったおならだもん!!お約束の展開でSF小ネタをちりばめつつ、安心して最後まで読み切れる。

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    2014年01月29日
  • 戦いの虚空 老人と宇宙5

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    今までは、痛快活劇のようなSFでそれを期待していたが、はじめの方は、退屈であったが、その後は、コロニー連合の沈滞と苦悩が始まり、
    物語に深みが出たと思う。続編が楽しみである。

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    2014年01月15日
  • 言語都市

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    難解なSFでした。二つの口を持ち同時に発音して意思を伝えるゲンゴを話すアリエカ人、彼らは真実しか話すことができない。アリエカ人の星に居留する人類、アリエカ人と交流するためにクローンで二人一組で育てられた大使。この設定を理解するまでの序盤をクリアできるまでが辛い。
    人類の大使がゲンゴを使ってコミュニケーションをとり、アリエカ人に影響を与え、やがて真実以外を伝える新しいゲンゴを持ちはじめたアリエカ人が現れ、いろいろ確執が生まれてきてからの展開は面白かった。

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    2013年08月31日
  • アンドロイドの夢の羊

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    ◆序章を読み始めた時は「あれ…自分は選んだ本を間違えたのかなぁ、それともタイトルと帯に騙されたのかなぁ?」と不安になりました。

    ◆ところが本章がはじまって物語が段々と加速すると、躍動感溢れる登場人物達のディテールが詳細かつ迫力を伴って読み手に伝わって来ます。

    ◆残りページ数が気になってハラハラしながら読んでいるうちに物語の世界に夢中になってしまうかもしれません。見事としか言えない完璧な結末に辿りついた時の感動と達成感は十分値打ちがあると思いますよ。

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    2013年07月12日
  • 言語都市

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    間違いなくSFだけど、哲学書のような趣。今年のバカロレアの哲学の試験問題に通じる「言語は単なる記号なのか?」という…

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    2013年06月18日
  • 言語都市

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    やや難解ではあるが、
    とてもミエヴィルらしい都市の物語。
    異形の世界に連れて行ってもらえる事が読書の醍醐味。
    直喩の扱いがとても面白い。
    メタファーのない日常は味気ないと思います。

    2012 年 ローカス賞 SF 長篇部門受賞作品。

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    2013年04月05日
  • アンドロイドの夢の羊

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    正統派SF。
    大銀河連邦に所属している地球には様々な異星人が共存しており、問題も様々だった。主人公のクリークはそういった問題を解決する、悪い知らせを届ける役だった。そんな中ニドゥ族との間で問題が起こり、ある羊を探す羽目になる。
    人工知能、異星人との戦い、駆け引き、政治的トラブルなど全ての要素が盛り込まれておりストーリーも良く考えられていて、非常に面白かった。映像化したら陳腐なモノになりそうな感じだけど、良い小説だった。

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    2012年12月14日
  • アンドロイドの夢の羊

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    いやー、面白かった。
    満足の 1 冊。
    冒頭の章で、このまま B 級というか、
    ナンセンスもので進んでいくのかと思っていたが、
    そんなことはなかった。
    アドベンチャー SF としての質は大変高い。
    ユーモア?おちゃらけ?なテイストが、
    独自の世界を作り上げている。
    最後のもっていきかたも見事で爽快。

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    2012年12月11日