あらすじ
エントヴァースの事件を解決して地球に戻ってきたハント博士を、驚愕の事態が襲う。並行宇宙に存在する、別バージョンの自分自身から通信が入ってきたのだ。ハントたち地球人とテューリアンは協力し、マルチヴァースを横切る時空間移動の可能性を探る。一方、かつてクーデターに失敗して逃亡し、5万年前の惑星ミネルヴァ近傍で再実体化したジェヴレン人ブローヒリオたちは、ひそかに再起を図っていた……月面で発見された宇宙服姿の遺骸は5万年前のものだった、という壮大な謎を端緒とする不朽の名作『星を継ぐもの』に続く、シリーズ最終巻!/解説=渡邊利道
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Posted by ブクログ
星を継ぐものからミネルヴァ計画まで読破
内なる宇宙(下)まで、涙を流す事は無かったが
シリーズ最終巻では、数回泣いた。
切ない涙も感動の涙もあった。
シリーズを通してとても面白く満足でした!
もうハント一行の旅が読めないと思うと寂しさを感じます。
記憶が曖昧になった頃、またハント一行の旅を
チャーリーとの出会いから楽しもうと思いました!
素敵な物語を生み出してくれた"ジェイムズ・P・ホーガン氏"に、感謝を!
素敵な作品に出会えて幸せです!
ありがとうございます!!
Posted by ブクログ
はい、というわけでJ・P・ホーガンの『巨人たちの星』三部作第5弾でございますよ!
前作のレビューでも触れましたが、三部作の第5弾ですからね
そんな付け足しの物語が面白いわけなかろうが!(# ゚Д゚)
うん、でら面白かったです
何にだって例外はあるでしょうが!(# ゚Д゚)
(誰もなにも言うてない)
あれですよ!老舗のうなぎ屋の秘伝のタレですよ
付け足し付け足しですよ!(継ぎ足し継ぎ足しな)
でもあれってどうなん?ちょっと不衛生じゃない?まぁ、美味しければいいか
そうなんです
面白ければいいんです
面白いが正義
はい、ほんとのほんとの最終巻(亡くなってますので)『ミネルヴァ計画』です
なんと今回はマルチヴァースですよ
説明したところで難しくて理解できないだろうからしませんよ
もうこれぞ空想科学小説ってくらいエグいんだけど、根底に流れるテーマはなんで人間って争ってばかりいるの?ってことっぽい
ホーガンはこれを「人間の病」と表現してるんだが、善意のかたまりである巨人たちには理解できんのよ
で、この病って生まれついてのものなの?育った環境によるものなの?ってところなんよ
ホーガン自身(と巨人たち)はなんとなく答えを保留してる感じですが、環境によるものだと信じたいようなのよ
生まれつきだったら救いがないものね
ただね競争心が良い方向に出ることもあるよってことも書いていて、結局は折り合い良くってことなんかなーって
それにしてもやっぱSFってさ、人間を見つめる物語なんだな〜
Posted by ブクログ
またガルースやチューリアンたち、ハント、ダンチェッカーに会えた!
ガニメアンの優しさに感動!
とくにダンチェッカーのいとこで作家のミルドレッドとショウムの心の交流に胸を打たれた。
地球人の私利私欲の追求と搾取、抑圧、強奪、強者のための弱者の奴隷化を前提とし、それを称揚して賛美する人間性について、それは信頼する者に欺かれているからだと考えるミルドレッドに、テューリアンなら、地球の人々に嘘を拒絶する方法を教えることができるかもしれないと、希望を見出す。
人間について懐疑的だったショウムが、ミネルヴァを救おうとテューリアン、地球人ともに力を合わせて奮闘する展開。
まさに最終章に相応しい物語でした。
Posted by ブクログ
「星を継ぐもの」シリーズの最終巻という謳い文句に読まずにはいられなかった。この作品を通して、ホーガンという作者に注目していたが、書店で積み上げられていた本書を早速買い求めた。
「星を継ぐもの」では、月の探査の過程で、5万年前の人類の死体?を発見する、という驚きの導入部からスタートする。さらに続編があり、夢中で追随していった。あれから忘れた頃に、最終巻としてリリースされたことに記憶を呼び起こされた。
マルチバースという物理学の最新理論をもとに、宇宙には並行宇宙があり、それぞれが別の宇宙を形成しているという突拍子もない理論があるが、それが本書の主軸を成している。主人公は、この並行宇宙にいる自分自身から連絡を受け、このマルチバース世界への探究に入り込んでいく。現代の物理学では解明できない不可思議な理論を、遥か先を行く知的生命体での解明に委ねながら、不自然さを払拭するかのような理論を展開しながら、物語への現実感を惑わしていく、その力量は素晴らしい。SF作家は科学を先導する、といっても過言ではないかもしれない、と思わせる作品であり、夢物語に付き合えた気楽さが残る。
Posted by ブクログ
待望の最新巻であり最終巻。すっきり伏線が回収されたし、何より最後まで一貫して本来人類が持ってる可能性への希望を描いてたのが印象的だった!
もう続きを読めないと思うと寂しいなー。もし作者が生きてたらミネルヴァが崩壊せずに発展した時間線との交流を描いたりしてたのかな。
SF小説にハマるきっかけを作ってくれたシリーズでした。出会えて感謝!
Posted by ブクログ
シリーズ続編でますます複雑な展開。
前半は現実感を持たせるためか科学的な専門用語を連発しており難解すぎる。
後半は話が一気に動きだし緊迫感もあり面白い。
星を継ぐもシリーズらしさを感じた。
Posted by ブクログ
シリーズが完結し伏線が全て回収された達成感はあるが、第一部のマルチヴァースの理論部分は非常に長く難解でほぼ流し読みになってしまった。第二部だけでも良かったかなと思う。
Posted by ブクログ
「星を継ぐもの」シリーズ最終巻となるこちら。前半はけっこうかったるいというか甘めな展開で、呑気な宇宙観光物語を延々読まされて、これ最終巻で大丈夫かと思ったけど、さすがの後半はバリバリマルチヴァースな内容で盛り上げてくれる。おもしろいのは、銃火器を使ったドンパチなシーンが皆無なこと。そういった意味で科学者達が主人公の物語であることが徹底されていて、ただのなんでもありのマルチヴァースな物語になってないのが良い。