黒星紅白のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
人を喰った話
「人を喰った話」雪で遭難した人買いの3人の男をキノは助けましたが、その男たちが飢えの為「商品」金髪の少女を食べたのと、助けてくれたキノを狩ろうとした男たちをキノは保身の為殺しちゃうんですよね・・。
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Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。巻末には、サイド・ストーリーとして、トレイズに銃のあつかい(という名目で、その他いろいろのこと)を教えた老人による「王子観察記」が収録されています。
犯人たちの目的は、マティルダ王女ではなくトレイズだったことが明らかとなります。遅ればせながらこのことに気づいた少佐たちはトレイズのもとへ急行するも、時すでに遅く、リリアが人質に取られてしまいます。彼女を助けるため、トレイズは単身犯人のもとに向かうことになります。
犯人との対決で、アリソンの登場の仕方がややご都合主義的な気もしたのですが、全体的におもしろく読むことができたように思います。犯人がここまでキャラの立ったヤツだというの -
Posted by ブクログ
巻末にはサイド・ストーリーとして、導師様の送る会のために知恵を絞るカルロの姿をえがいた「小生意気なガキ・超拡大版」が収録されています。
ルトニ河口へ旅行に出かけたアリソンとリリアは、ベゼル王家のマティルダ女王に付き添うイクス王国の王子トレイズと、女王の警備を担当するトラヴァス少佐の二人と合流する予定でした。ところが、彼らの乗る列車にトラブルが生じ、次々と事件が起こり始める。
『アリソン』第1巻でいきなりロクシェとスー・ベー・イルの戦争を終わらせた著者がえがきたかったのは、平和の到来がそれまで覆い隠されていたさまざまな問題を表に出すこともあるということだったように思うのですが、「リリアとトレ -
Posted by ブクログ
トラヴァス少佐たちの活躍で、フィオナとベネディクトは無事にテロリストたちのもとから逃げ出すことに成功しますが、今度はメリエル王女と間違えられたリリアが人質になってしまうことになります。彼女を救出する作戦で、トレイズがカッコいいところを見せるも、けっきょくリリアを怒らせてしまうことになります。
きれいなストーリー構成で、楽しく読むことができました。さすがにここまできたら、トレイズの正体をリリアから隠し通すのは無理じゃないかと思ってしまいますが。
巻末には、口げんかでチビメリエルに言い負かされるチビトレイズの姿を描いたサイド・ストーリー「メリエルとトレイズ」を収めています。 -
Posted by ブクログ
トレイズと一緒に年を越すため、イクス王国に出かけたリリアでしたが、ベネディクトとフィオナが出会うきっかけになった19年前の事件の復讐劇に巻き込まれてしまうことになります。『アリソン』第2巻の話ときれいにつながっていて、おもしろく読めました。
フィオナと彼女の周りを固める人びとの毅然とした態度、凛々しさが印象的です。ベネディクトは危機のなかにあって飄々とした態度を崩しません。そしてトラヴァス少佐は、小さな手がかりから、起こりつつある事件の核心へと迫っていきます。
一方トレイズは、リリアに自分の正体を明かせないヘタレっぷりを示し、ただ一人何も事情を知らないリリアは右往左往させられるばかりです。 -
Posted by ブクログ
旅行先で事件に巻き込まれたリリアとトレイズは、自分たちを、そして飛行艇に同乗するカルロら子どもたちを守ろうとします。二人の危機を知ったトラヴァス少佐は、アリソンに連絡を取って救助へ向かわせます。そして最後に、トレイズは少佐から事件の真相を知らされることになります。
トラヴァス少佐は、スパイとしての使命に忠実でありながら、けっして「人間」であることを忘れないことを決意したひとのように見えます。それはちょうど、『アリソン』の第3巻で描かれたアリソンの父と同じ生き方だといえるでしょう。そのころのトラヴァス少佐は、「スパイ」の任務と「人間」ないし「親」とのあいだで苦しみながらも現実のなかでの解決を見