黒星紅白のレビュー一覧
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購入済み
キノが・・・
キノの旅ファンからクレームが来そうな内容だが、原作を知る私としては個人的にこちらの方が好き。
原作ではシビアな内容が多くて、ちょっと胃もたれしそうな内容もあるけど、こっちはただ、ただ、笑っていられるので楽しい。
原作のオマージュや、セリフなんかもあったりして、それを見比べながらたのしんでいました。(あ、このセリフ原作ではこうだけど、ここで使うのか、((笑)など。) -
Posted by ブクログ
キノの旅も20巻。
「旅の話a・b」
井の中の蛙は傍から見ると滑稽に見える。
「海のない国」
サブタイトルの「Can you sea me?」がなかなか洒落てると思う。
「人間の国」
大草原で、動物のように裸で暮らす人々の話。
知性をもつことは幸せなのか。
「仲の悪い国」
いがみ合っているだけだと見えないものがある。
「拘らない国」
代わりがいることと、代わりがいないことは、どちらが幸せ?
「宝探しの話」
薬にも毒にもなりうる……。
「夫婦の話」
良い話だが、やはりフォト編はキノの旅ではないな。
フォトは人々に深くかかわろうとしすぎるから。
キノの旅の面白さは、キノが第三者として -
Posted by ブクログ
キノの旅は15周年だそう。
それなのに200ページちょっとしかなかったので、少し物足りない気がした。
新刊が出るのも年一回だから寂しい。
他の作品も書いているのはわかるが、キノが一番だと思うので、もっと注力してほしいところ。
今回は寓話っぽさもあまりない。
戦争論みたいな押しつけがましいのばかりだと嫌になるが、考えさせられるような言葉をもっと読みたかった。
でも、「助けに来た国」の「同じように泣けない生き物は、一緒に暮らせない」というセリフが印象に残っている。
友達にしろ恋人にしろ、「一緒に笑える」ことよりも「一緒に泣ける」ことの方が大事なように私は思う。
嫌なことがあっても友達と盛り -
Posted by ブクログ
17巻は新聞連載していたものといくつかの書きおろしが収録され、369ページと分厚い。
新聞連載の作品はほとんどショートショート。
字数制限ももちろんあったそうだが、キノらしさの光る作品ばかり。
黒星紅白さんのイラストも初期より遥かに上手になっていて、美麗。
目次には、各短編の扉絵が小さくカラーで載っているのだが、これが綺麗で見入ってしまった。
もっと大きなカラーで見てみたい。
以下、作品ごとに気になった言葉やコメントを。
「自然破壊の国」
既存のものにとにかく文句をつけたいだけの人っているよなぁ。
「時計の国」
主旨とはずれるかもしれないが、万人共通の時間に追われるよりも、自分の時間 -
ネタバレ 購入済み
閉じ込められた4人
真夜中のショッピングモールで発生した警備員殺人事件。出られなくなった4人が出口を求めて暗闇を彷徨い続けるって話ですが、ミステリーというよりは人間ドラマもの? 人は死んでるんですが、ライトであんまり凄惨な感じではないです。
あと文体が独特で楽しめた。挿絵の服装センスも凄いな~。