あらすじ
僕は、硬い床に背中をつけて横たわっている。水色で薄手のセーターを纏った彼女の両腕が、僕の首に伸びている。彼女の手は、とてもとても、冷たい。それは、まるで、鎖のマフラーでも巻かれたかのようだ。照明からは逆光になるので少し薄暗い、彼女の顔。彼女は泣いている。見開かれた大きな瞳から、セルフレームの眼鏡のレンズ内側にぽたぽたと涙を落としている。 「どうしてっ!?」。叫び声と共に、さらに強烈な力が僕の首に加わる。まるで痛くはない。そのかわり、頭の中で――、真っ黒な墨が一滴、音もなく落ちた。その黒い染みは、じんわりと広がり始める。 「どうしてっ!?」。彼女が再び叫んだ。どうしてこんなことになったのか――それは僕が知りたい。
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Posted by ブクログ
とても胸に刺さる言葉がありまして。いやもうその文を読んだときは「やめてくださいおねがいします」と口に出して言いそうでした。
フィクションとノンフィクションを元にした部分がわからないので色々考えますね。はたして小説家さんの読書量とはいったいどれほどのものなのだろう。どれくらい書きたいという気持ちを一日の内に持っているんだろう。
「毎日とにかく小説をガシガシ書く」というのをやれるならやってみたい。
Posted by ブクログ
おなじみコンビの最新作ですね。
正直、ラノベの定義云々に少し触れられてますが、
物語的にどうなのよ、なのが上巻の展開でした。
が、くっそう面白いぞ!
ただ、これは私が作品内で描かれていることに大いに
興味があるからかもしれません。
「バクマン。」などがお好きな方にはものすごく
楽しいと思います。
が、ノウハウをある程度知っている方には
物足りないかも、な「入門書」みたいな展開。
くどいですが私はこういうの大好きです。
ところで、主人公の書いているものの流れに何となく覚えが、と
思ったら「「キ×の×」にそっくりだ!
(昔は全然似てないんですが、近年の刊行がそうなハズ…)
これは確信犯かたまたまかどっちだろう…
下巻も早く読みたいです。
Posted by ブクログ
所々に伏線らしきものを感じさせつつ、作家業ハウツー話で終わってしまった感のある上巻。すごく特別な話かというとそんな感じでもない。それでもおもしろく、どこかわくわく感じながら読めてしまうのは、文章のテンポがいいせいでしょうか。
Posted by ブクログ
くそ感動した!!!!!笑
あとがきのあとがきにとにかく感動した!!!!笑
上巻ではまだなんのネタバラシもないのでがんばって最後まで読んでもとくにおもしろくないですが(笑)、その分下巻がおもしろいんだと思います。楽しみだな〜〜二ヶ月後!!!
キャラは今のところとくに魅力的には感じない。下巻でどうなるのか本当に楽しみです。あとがき感動しました(笑)。
Posted by ブクログ
作家に関してのことを主人公が淡々と語っていくだけだが描写の仕方や例え話、会話のテンポなど読みやすさがあり面白かった。まだ話としては序盤なので続き読んでみたい。
Posted by ブクログ
既刊3巻。この先は出そうに無いけど…あとがきで10巻まで出す予定と言ってたけど、ほらまたどーせ…
『小説家になろう』講座のような感じで読み進んでいたらいつの間にか首を絞められていたような気分。
話とキャラクターは面白かった。けど、これを読んで共感したら作者の思う壺だから避けたい。
表紙カバーの裏の『ヴァイス・ヴァーサ』の造り込みが凄い。
Posted by ブクログ
上巻と銘打ってあるものの
実際に読むとここで切られるか…と感じる。
面白いことは面白いのだが、一冊読み終えて尚何も話が始まっていない。
上下巻手元に揃えてから読むのが吉かもしれない。
時雨沢先生のtwitterをフォローしているので リアルタイムに知っていたし、
先生らしく挑戦的な試みで 興味深い作品だと思う。
時雨沢ワールドが好きな方には普通にお勧めするけれど
いきなりこれから読むのはもしかしたらハードルが高いのかもしれない。
何が面白いかわからないと酷評する人が一定数いるのも わかる気がする。
時雨沢先生が好き、小説を書いたことがある、
という人なら 普通に面白いと感じるのではないだろうか。
既にネットレビューで他の方も言われているとおり
自分も想起したのはバクマン。だった。
それの電撃文庫版、小説家版といった感じ。
時雨沢先生はこうやって小説を書いているのだろうか
などと妄想しつつ楽しめる。
作家志望の人も読んでいて面白いのではないだろうか。
以降ネタバレあり。
ずっと主人公が一冊まるまる最初から最後まで 首を絞められっぱなし
只管列車に座って喋るだけ というのも時雨沢ワールドな展開だなと思う。
黒星先生のイラストも可愛らしいし
小さく伏線らしき前フリがたくさん散りばめられている。
上巻から素直に想像する分には、
似鳥がファンレターを送った女性本人 または関係者なのだろうが、
どのように伏線を回収し どのように予想を裏切ってくれるのか。
下巻を読むのが楽しみである。
Posted by ブクログ
すげぇ長文タイトルですね☆
で,この状況からの走馬灯で話が進む.
いや,進んでいないのか.
とりあえずそういう形態の
「ライトノベルの書き方講座」ですね()
続きます.
首を絞められている状態のままで.
Posted by ブクログ
作家が小説の構想を立てるところから、販売に至るまでを、まるまる一冊使って書き切るお話。
今回は一巻と言うこともあってか、本当にそれだけ。でも面白い不思議!
Posted by ブクログ
まずは誰もが思う感想だけれども、タイトル長すぎw
あとがきでも言われてるけど、少しずつ『作家もの』が流行りだしてる感じ。
延々とライトノベルが出来るまでってのが語られてるわけだが、登場人物の会話のテンポが良くてサクサク読み進められる。
色々業界の事が描かれてて参考になる。
そして所々にある伏線の回収も下巻の楽しみ。
Posted by ブクログ
時雨沢先生ファンの旦那のために買ったもの。今までライトノベルはほとんど読んだことがないにもかかわらず、これは一気に最後まで読みきってしまいました。
幼少期をどのように過ごしてきたのか、なぜ小説を書こうと思ったのか、なぜそれを応募しようと思ったのか。もの書きにちょっと足をつっこんでいる私は「わかるわかる」とうなずける場面が多かったです。この長い回想シーンのあと、どのように作品タイトルのような状況につながっていくのか。続きが楽しみです。
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舞台はがらりと現代になったけども、やっぱり安心の時雨沢節。それにしても昨今のラノベ作家ものブーム、仕掛け人がいるのだろうか。時雨沢先生はというと、あとがきに真相が、という感じだった。
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衝撃の首絞めシーンから始まり、そこから平行して、「僕」が作家になった過程を語るという、一風変わった語り口の物語である。「なぜ首を絞められているのか」という大きな謎を中核に据えたまま、上巻は特にその辺りに触れずに進むため、物語としてはあまり面白くはない。ただし、主人公の作家になるまでの話は面白く、電撃文庫の内情も垣間見えてメタフィクションのような体裁になっている。キャラクターも極端に少なく、作家である主人公と、声優のヒロイン似鳥しか現れない。上巻の時点では書き割りめいた印象ではあるが、ヒロインはやや謎めいていて、安易に全てを出さないのは良かった。上巻では判断はできず、感想は下巻に持ち越しとなるだろう。
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ふにー読み終えたー
時雨沢さんの新シリーズ!
時雨沢さんは制覇してると思ってたから慌てて読んだよ
内容はやっぱり時雨沢さんっぽいのかな?
あんまりハートフルじゃない感じ
淡々としたところはキノに近いかな?
まだ上巻だから下巻まで読まないと全容は見えてこないけど
作家って言う仕事が良くわかる本だなー
Posted by ブクログ
高校生にして作家デビューを果たした主人公。
休学後、転入しで出会った少女はアニメ化された主人公のアニメの声優だった。
そこから始まるお話。
ラノベ作家がどうやって書いていくかをずっと書いている内容で、タイトルの首を絞められているは下巻に続くというちょっと詐欺まがい。
続きが気になるものの、登場人物が少なく(2人)と基本会話しているだけなんでそこが受け入れられないとちょっと…。
でも、こういった試みは買いですよ。
Posted by ブクログ
高校生で電撃文庫作家の主人公と、
同じく高校生で声優の女の子のお話。
話の流れは、首を絞められている主人公が
何故こんな事になったのか回想し原因を考えるって感じかな。
・・・無理でしょ?
回想長いよ!?首を絞められている僅か数分の間に
本が1冊出来るほど回想するって!
走馬灯だとしても長すぎないか?と終始疑問でした。
疑問はさておき、実際書かれている内容は電撃文庫作家になる前の出来事や
なってからの出版業界の話などが分かりやすく書かれています。
多少興味がある人にとっては面白いかも?
話事態は分かりやすく相変わらず読みやすいものでした。
下巻の結末を待ってます。
Posted by ブクログ
男子高校生で売れっ子ライトノベル作家~(略)って、長すぎるやろこのタイトルww
さすが時雨沢先生。やることが違うなw
【ややネタバレ注意】
男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、
年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。
それが、今の僕だ。
毎章この文句から物語が始まりますが、
軽くネタバレしてしまうと、その一文に掛かっているエピソードはほぼ進展しません。
まあ、上巻なので。
お話の主軸は首を絞めている女の子との出会いから現在に至るまでの回想。
その女の子、似鳥との会話で話した主人公が売れっ子作家になるまでのお話。
内容的に「ライトノベルの書き方入門」みたいな話になっていて、
作家さんってこんな苦労があるんやー。
みたいな感想になる作品ですね。
日々ライトノベルを乱読しているぼくたちですが、(最近あまり読めてませんがw)
もう少し大事に読むべきなのかもしれませんね(術中
とまあ、
そんな内容なので個人的には可もなく不可もなく…。
さすがの時雨沢さんなので読みやすさは問題ないですし、
会話も適度に軽快ではありますが、
なんか突き抜けるものってのが1巻には無い印象。
ただ本筋といいますか、タイトルのエピソードがただストレートじゃない気がするので
どんな展開が待っていて、そこに至ったのかすごく楽しみであります。
だから次巻はすごい期待している。
そういえば今回はまさかのカラーあとがき追加でしたが次巻でもやるのかしら?
そちらも楽しみですね。
Posted by ブクログ
なかなかお話は進みません。焦らすなあ~…という印象。
作家の仕事内容についての文章が多くを占めています。作家志望の方にとっては有意義なものなのでは?
下巻での大どんでん返しに期待ですね!本文中にも何ヵ所か不自然な描写や伏線らしい部分もありましたので!
思いっきりファンタジー路線とかに飛ばしたりするのか。楽しみです。
204ページで書かれているヴァイス・ヴァーサ7巻の「動く国」はキノの旅Ⅶ巻の「迷惑な国」ですかね?芸が細かいですね。
Posted by ブクログ
何と12年ぶりの“新シリーズ”らしいですね。このお話しはどこまでがフィクションですか?(笑)終始ラノベの書き方講座みたいな物語(?)でした。舞台や設定は割と青春よりだと思うけど、どうやってここから走馬灯を見せられるくらいに首を絞められる段階までいくのか、下巻を待ちたいと思います。
Posted by ブクログ
主人公が小説家の仕事を説明するという話の流れ上、どうしても説明的文章が多くなってしまって物語としてバランスが悪くなってしまっている。それでも説明以外の部分のストーリーは面白いのだけれど、小説家の仕事そのものに興味が無いとやはり読み進めにくいのでは。