赤尾秀子のレビュー一覧

  • スチーム・ガール

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    久しぶりの小説。

    蒸気機関が異常発達した1900年台初頭(?)のアメリカが舞台。SFではあるものの、SF描写そのものよりも登場人物の心理描写、特に主人公の少女カレンと少女プリヤの恋心への描写がすばらしい。

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    2018年08月26日
  • 君の彼方、見えない星

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    ネタバレ

    「宇宙で窒息カウントダウン」×「追放されて死の間際にようやく結ばれるふたり」×「近未来社会派SF」の3要素を見事に織り交ぜたストーリー。主人公のマックスとカリスは生存の可能性が着実に遠ざかる中でお互いの人生と出会いを振り返り、本当の自由は地球の管理社会から追放されて行き着いた宇宙空間にあったと知るおはなし。古典的な主題ではあるものの緊迫感と切なさが入り交じる良作でした。

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    2018年05月30日
  • スチーム・ガール

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    蒸気機関で動くミシンがモビルスーツ代わりに武器として使うことが出来る19世紀のアメリカが舞台。
    売春宿や黒人保安官や中国人やゲイが主要な登場人物を占めていて、マイノリティばかりを描く独特な描写だ。
    蒸気歩行ミシンが活躍するシーンはちょっとだけなので、殆んどはストーリーと小物のガジェットで楽しむスチームバンクだ。
    面白いけど少し長い。
    設定命と言うわけでもないが、設定を活かしきれているとも言い難い。ビミョーな作品。

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    2018年04月16日
  • スチーム・ガール

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    19世紀後半のアメリカ北西部の港町をモチーフにしたスチームパンク小説。
    ラピッド・シティの高級娼館モンシェリで働く主人公カレンが、別の娼館から足抜けしてきたインド人の美少女プリヤをかくまうところから物語は始まる。
    カレンはプリヤに一目惚れしてしまい、プリヤのために彼女の妹を救出しようとして……っていうお話。
    スチームパンク小説なので、いろいろなアナログガジェットが登場するんだけど、なかでも注目はカレンが乗り込む甲冑型ミシン!(いったいどんな構造なのー?)
    この小説の世界では、甲冑型の機械っていうのはごく普通の工業製品で、甲冑型ミシンもそのひとつ。
    ただ、モンシェリのミシンは、カレンの仲間にして

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    2018年01月03日
  • スチーム・ガール

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    ネタバレ

    タイトル通り、スチームパンク×少女たちの物語。なのだが、思ったよりもスチームパンク(SF)要素は少ない。キャラクターはどのキャラも魅力的で、ストーリー後半は怒涛の展開、まさに冒険活劇といった印象。終盤のカレンとイリヤの関係性がとてもよい。あとは、縫い子という表現が新鮮で面白かった(縫い目を解かせる、試着する、などが印象的)。あとはダイナマイトを差し込む(比喩ではなく)も笑った。 SFというよりは、アクション、そして少しの百合の要素が強いような感じ。

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    2022年01月16日
  • スチーム・ガール

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    盛りだくさんな内容で面白かった。思ったより派手なアクションシーンが多かった。縫い子が娼婦の隠語なのは知らなかった。(そこから、という感じだが……。)

    街並みの描写が雑多で魅力的。

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    2017年10月25日
  • 叛逆航路

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    「デビュー長編にしてヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞など『ニューロマンサー』を超える英米7冠、本格宇宙SFのニュー・スタンダード!!!」

    惜しみない称賛が際立つ本書は、アン・レッキーの長篇「叛逆航路」です。前文に加え、アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞、英国幻想文学大賞、キッチーズ賞を受賞。翻訳版では日本の星雲賞(海外部門)も受賞しているようです。良くも悪くも「数多くの賞を受賞した作品」というレッテルを背負ってしまった本書。往々にしてこういう作品は期待値が大きくふれすぎて、案外微妙な印象に終わることが多いのですが…

    しかし、本書。なかなかどうしておもしろい。
    原題は「ANCILL

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    2017年06月25日
  • 亡霊星域

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     前作の叛逆航路を読んだ方ならべらぼうに面白い。
     知覚の届く範囲に偏在するブレクという存在。
     そしてラドチ皇帝に支配される世界が描かれるだけで面白い。
     ラドチ皇帝には世界がどのように見えているんだろう。
     次巻で完結とのことで、翻訳が楽しみである。

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    2016年06月12日
  • 亡霊星域

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    叛逆航路の直接の続編

    三部作の二作目ということだが、期待していたよりも対アナーンダのストーリーが少なく、本当に次で完結するの?と不安になるストーリーテリング。完結編のために張られた伏線はいくつもあるので、次回作に期待する。

    三作目の二作目という位置付けにこだわらず、もっと壮大な物語の中のエピソードの一つだと考えられれば、叛逆航路とは雰囲気が違うものの十分に楽しめる。

    次回作を読めば、本作の位置付けが分かるかもしれない。
    いずれにせよ、次回作が楽しみな内容。

    原書では全部出てるらしいので、原書で読んでしまおうかとも検討している。

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    2016年05月28日
  • 叛逆航路

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    自分の本体を失い多くの自分の分躰の一つになった男の復讐の物語。何千年と生きた戦艦の人工頭脳の中で出会った敬愛する副官。陰謀により無実の罪を皇帝に着せられ、自身の手で殺さなければならなかったオーン副官の敵討ちの旅路。帝国が抱える腐敗の中で、分裂した皇帝自身の人格。真の敵は誰なのか、本格SFで面白い。

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    2016年02月29日
  • 叛逆航路

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    なかなか難解で苦労して読み終わりました。
    登場人物の性別がわからない、
    まあ、でも最後は読み応えがありました。

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    2016年02月13日
  • 叛逆航路

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    ネタバレ

    ニューロマンサーとかとはまた違った読みづらさ。
    前半で「銃」というマクガフィンが提示されるのだけど、しばらくほったらかしで、後半になって急に主人公自身(の歌)も実はマクガフィンだったことがわかる。(バルカン超特急!!)
    主題としては集団人格だったのにひとりになってしまった主人公と、ひとりだったのに分裂してしまった皇帝の対比がメイン。
    スペオペ系ではあるけどキャラ萌え要素も強いので意外と映画化もアリなのでは。

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    2016年01月27日
  • 叛逆航路

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    ネタバレ

    物語の背景把握と、キャラが走り出すまでに時間がかかったが、中盤にあかされるアンシラリーの決意からどんどんおもしろくなる。映画ロボコップ3部作に忠臣蔵を足してちょっと「新しい太陽の書シリーズ」っぽい雰囲気を隠し味に、支配と被支配、人間とAIがからみあうストレートなSF。3部作らしいけど、これはいちおう最後までつきあいたい。これを原作にSWの新3部作とかやってくれりゃいいのに…とか思ったり思わなかったりw

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    2016年01月14日
  • 亡霊星域

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    前作の疾走感に比べ、今作は会話中心で物語の足取りが重い。なかなか動かない展開にキツさを感じる一方で、私の視覚は描写される色彩に対して異常なほど過敏になっていく。
    アソエク・ステーションの祭事に躍る紫、赤、黄色の神々。人々の纏う緑やピンク、青の晴れ着。それらはこげ茶色と黒の軍服や手袋が持つ無機質な規律と衝突し、私の網膜に鮮烈なコントラストを焼き付けてくる。
    動きがないからこそ、じっと絵を眺めているような気分になる。その静止した世界で、血の赤がやけに鮮やかに見えてしまう。この静寂と色彩の強さが、本作の不思議な手触りなんだと思う。

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    2026年03月23日
  • 動乱星系

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    ある意味で、「破天荒」な主人公が起こすドタバタ物語。

    〈反逆航路〉シリーズのスピンオフともいえるこの物語は、辺境地域での政治的争いと蛮族(異星人)との関わりのなかで、一人の女性が自立していく様子を描く。

    ラドチ(人類、シリーズの本筋世界)とプレスジャー(エイリアン、圧倒的な勢力)の狭間で、出生と〈家〉という概念のなか、主人公インテグレイは冒険の旅にでてしまう。
    行く先々で起こる出来事に泣きながら体当たりしていく様子が、ちょっと面白い。

    〈アンシラリー〉が出てこないのは、少し残念。

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    2024年10月03日
  • 黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選

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    2023-06-17
    絢爛豪華。ポストヒューマンものからミリタリーもの、銀河帝国ものからジェンダーものまで幅広い。昔懐かしのテーマもちゃんとアプデされていて読み応え抜群。

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    2023年06月17日
  • フローリングのお手入れ法

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    友人から留守の間、家と猫を預かって欲しいと頼まれた主人公が、トラブルを隠すことに奔走する作品。ネタバレになるので言わないが、大きな隠し事は最後どうなの?、と思う。少し中途半端かな。

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    2022年11月27日
  • 黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選

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    巨大宇宙SFってなんだ? と思っていたら、スペオペでした。あとがきではスペース・オペラを連呼しているんで、禁句と言うことはないと思うが、背表紙や帯の惹句には、どこにもスペオペとは書いてない。なんとなく不思議。
    で、中身の方はニュー・スペース・オペラ以降の、アクションSFが主軸。一昔前のスペオペ・アンソロジーなら、もう少しB級感というか、やさぐれた感じを出してきたような気がするが、これはこれでいい。ただ、これはお約束なのか、どれほどとんがったSFガジェットをてんこ盛りにしていても、人情とか、家族関係なんかは今と変わっていない設定のお話がほとんど。多少の違和感はある。

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    2022年06月20日
  • 叛逆航路

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    なんとも骨太なSF作品。難解な設定、難解な会話、難解なストーリー展開など、途中リタイアしそうになるも、なんだか不思議な魅力というか、先が気になってしまい、じりじりと気を取り直して読み進めていくと、いつの間にか読まずにいられなくなると言いますか。これ、映画にしたら、確実に超駄作になる可能性大でしょうが、小説だからこそ成り立つ世界観の醍醐味を味わえる作品と思います。

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    2022年03月15日
  • 叛逆航路

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    たくさん賞をとった作品ということで読んでみました。AI視点の語りなんですが、人の代名詞が全員”彼女”となっていて、最初女性をイメージしていたら男だったりで混乱。性別の区別をしない世界という設定はなかなか入りにくいですね。?

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    2021年11月18日