ユーザーレビュー スチーム・ガール エリザベス・ベア / 赤尾秀子 決して面白くないわけでは無い作品なのだが、 タイトルから想像するに、サクラ大戦(帝国華撃団)的な 蒸気で駆動されるパワード・スーツ同士の集団白兵戦の描写を 勝手に期待していたので、予想外に地味な展開に肩すかしを食らったかのような読後感。 でも、ゴールドラッシュ時代のアメリカの雰囲気が楽しめたので良...続きを読むしとしよう。 *** 追記 *** そういえば、日本語の『みしん』とは、 英語の“Sewing Machine”の“マシン”が訛ってできた 和製英語でしたね。 だから語源的には、ミシン(Machine)が パワードスーツに変形しても問題ないとの理屈なのかしら。 Posted by ブクログ スチーム・ガール エリザベス・ベア / 赤尾秀子 久しぶりの小説。 蒸気機関が異常発達した1900年台初頭(?)のアメリカが舞台。SFではあるものの、SF描写そのものよりも登場人物の心理描写、特に主人公の少女カレンと少女プリヤの恋心への描写がすばらしい。 Posted by ブクログ スチーム・ガール エリザベス・ベア / 赤尾秀子 蒸気機関で動くミシンがモビルスーツ代わりに武器として使うことが出来る19世紀のアメリカが舞台。 売春宿や黒人保安官や中国人やゲイが主要な登場人物を占めていて、マイノリティばかりを描く独特な描写だ。 蒸気歩行ミシンが活躍するシーンはちょっとだけなので、殆んどはストーリーと小物のガジェットで楽しむスチー...続きを読むムバンクだ。 面白いけど少し長い。 設定命と言うわけでもないが、設定を活かしきれているとも言い難い。ビミョーな作品。 Posted by ブクログ スチーム・ガール エリザベス・ベア / 赤尾秀子 19世紀後半のアメリカ北西部の港町をモチーフにしたスチームパンク小説。 ラピッド・シティの高級娼館モンシェリで働く主人公カレンが、別の娼館から足抜けしてきたインド人の美少女プリヤをかくまうところから物語は始まる。 カレンはプリヤに一目惚れしてしまい、プリヤのために彼女の妹を救出しようとして……ってい...続きを読むうお話。 スチームパンク小説なので、いろいろなアナログガジェットが登場するんだけど、なかでも注目はカレンが乗り込む甲冑型ミシン!(いったいどんな構造なのー?) この小説の世界では、甲冑型の機械っていうのはごく普通の工業製品で、甲冑型ミシンもそのひとつ。 ただ、モンシェリのミシンは、カレンの仲間にしてマッドサイエンティストのリジーが改造して汎用的な動きもできるようになっちゃってる、っていう胸熱なガジェットなのだ。 敵方のバントル一味は、もっと強烈というか悪辣なガジェットを持っているんだけど、ネタバレになっちゃうからここでは内緒。 そのほかに自動調理機や手術機(なぜ娼館にあるのかは察して……)なんてのもごく日常的な道具として利用されていて、ガジェット好きにはたまらないかも。 とはいえ、ガジェットよりも活躍するのが実は馬だったりする、というのもこの小説の面白いところ。 馬に寄せるカレンの愛憎が、物語を前に進めていく大きな要素になってるんだよね。 もちろん、クライマックスではガジェット同士が盛大にドンパチしてくれるから、スチームパンクの王道?は外れていない。 ハッピーエンドで終わるし、敵方もロクでもないやつらばかりなので、スッキリと勧善懲悪エンタメとして楽しむことができる。 ところで、ラピッド・シティの特徴でもある新道っていうのが絵的によく分からなくて、情景がうまくイメージできなかったんだけど、訳者あとがきでシアトルにそういうのがあった、って書いてあったからググッてみた。 観光名所になっているシアトルの地下街(Seatlle Underground)がそれで、画像を見てから小説を読むとラピッド・シティの街並みがうまくイメージできるんじゃないかな。 Posted by ブクログ スチーム・ガール エリザベス・ベア / 赤尾秀子 タイトル通り、スチームパンク×少女たちの物語。なのだが、思ったよりもスチームパンク(SF)要素は少ない。キャラクターはどのキャラも魅力的で、ストーリー後半は怒涛の展開、まさに冒険活劇といった印象。終盤のカレンとイリヤの関係性がとてもよい。あとは、縫い子という表現が新鮮で面白かった(縫い目を解かせる、...続きを読む試着する、などが印象的)。あとはダイナマイトを差し込む(比喩ではなく)も笑った。 SFというよりは、アクション、そして少しの百合の要素が強いような感じ。 Posted by ブクログ エリザベス・ベアのレビューをもっと見る