ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

    Posted by ブクログ

    Brexit投票結果の背景について、ものすごくミクロな視点と、ものすごくマクロな視点の両面から考察していて参考になった。結局彼ら白人労働者階級の人たちが、どのような国を望んでいるのかは最後まで解らなかったが。単に既成政治に反対しているだけで、その先の理念が見えなかったのは、本当に理念がないのか著者が追いきれていないだけなのかが分からなかった。
    ところで著者が暮らしているブライトンは日本で言う葉山のような街で、皇室静養地、美しいペブルビーチ、華やかなピアの記憶しかないが、ブルーカラーの人たちも住んでいる普通の地方都市なのね。

    0
    2018年04月10日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

    Posted by ブクログ

    日本の保育園とイギリスの保育園を比較しながら、日本の保育の問題を対談形式で掘り下げていく本。

    保育園の理念とニーズがずれてしまっているという点について警笛を鳴らしている。

    子供の人格が形成される大切な時期に、いかに生活環境を整えて接するかが重要であるが、待機児童問題の対策として、基準の緩和、子供一人当たりの面積の縮小、保育士の見る児童の数の増加が解消策になってしまっている。

    政治家たちがきちんと保育の理念と現実を理解できていない。イギリスには国で統一された保育へのチェック制度があるが、日本はそれぞれの基準で運営できてしまう。という問題点を明確に指摘する。

    自分の体験からも、保育園と一言

    0
    2018年02月27日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    Posted by ブクログ

    イギリスでのワーキング・クラスの地位が何故ああなっているのかについての分析がなるほどだった。
    『ヨーロッパ・コーリング』の方が好きかな。

    0
    2017年12月07日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

    Posted by ブクログ

    保育園が教育産業であることを英国の保育事業にも詳しい方を招いての座談会。改めて保育園が重要な役割を担っており、それがここ10数年の趨勢であることを痛感する。日本では単なる就労支援の手段!と考えていることにその遅れの原因があるように思われる。したがってこの問題を考えるとき、預ける母親の視点に立った検討が多いが、子どもの立場、視点を考えるという観点が抜けているとの指摘は全く同感。幼児であっても一人の人格として尊敬するという姿勢が大切である。小規模保育所(市町村認可)が2015年からスタートしたことも知らなかった。日本はあらゆることがギリギリで進められ、保育の世界も例外でないことが、ブレイディ氏の言

    0
    2017年10月04日