ブレイディみかこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ブレグジットの背景を学ぶには良い本だと思います。
1.この本を一言で表すと?
・イギリスのEU離脱とその背景をリポート、分析した本。
2.よかった点を3〜5つ
・少なくとも私の知る範囲では、ブレグジットに多大な夢や希望を抱いていた人はいない。(p31)
→トランプ現象とブレグジットの大きな違いだと思う。
・第?部 英国労働者階級の100年
→自分の知らない歴史だったので勉強になった。
・90年代以降,歴代政権は,階級の問題を人種の問題にすり替えて,人々の目を格差の固定と拡大の問題から逸らすことに成功してきたのだ。これは経済的不平等の問題に取り組みたくない政治家たちによるシステマティ -
Posted by ブクログ
最後の方の人権とはなんぞやについての説明がすごくわかりやすくて納得した。欧米人と話していて「なんか噛み合わないなあ」って思ってたことが「そういうことだったのね」と合点がいった。
自分含め、日本では「働かざる者食うべからず」とか「自業自得」っていうのが基本になってると思う。だから他人に迷惑かけないことが当たり前というか美徳になってるけど、それはいろんな事情があって他の人と同じようにできない人達のことを排除することにも繋がってる。
私自身、左寄りの欧米人の言うことを頭では理解できるし、いいね、そうだね、と同意することすらあるけど、頭の中の右寄りな自分にどう説明したら納得させられるのか?はいつも解決 -
Posted by ブクログ
ネタバレ《Summary》
大雑把にいうと左派による左派自省の書。
現在の左派(日本でいうと旧民主党系・共産党系)は、経済について語られることなく、イデオロギーの戦いに終始しているということを、左派自身で反省し改善するための方策を中心に記載している。
面白いのは下記の4極の差異と比較を通じて、日本の左派として取るべき道を記載している。
①. ブレグジットに揺れ動くUK
②. ドイツを中心とした緊縮財政のEU
③. 極右/立つグローバルに舵を切ったUS
④. 右派的な政治スタンスを取りつつ金融緩和を続けるJP
結論としては、右派左派というイデオロギーで思考を分断するのではなく、"経済" -
Posted by ブクログ
うーん、俺Leftだから、当然反緊縮だよ?
弱者だからこそ保護が必要だと思う側だ。
だから、この本でいうLeft1.0的なことを、この本で言う「日本型リベラル」が主張してないとも、ましてや緊縮を主張してるとも思ってないんだけど、
いわゆる「フツーの人たち」がLeftを批判している文脈が理解できたのは良かった。
Leftは緊縮を主張してると思われてるんだな。そりゃ排斥されるわ。
ぼくとしては「安倍政権はセイの法則だよりで、金融で反緊縮してるけど、効くわけがない。使う人間に直接分配しなきゃ、需要は喚起できない。成熟社会で、供給が需要を生む筈ないだろ?」ってこと
また(若干の違和感はあるけど) -
Posted by ブクログ
日本の保育園とイギリスの保育園を比較しながら、日本の保育の問題を対談形式で掘り下げていく本。
保育園の理念とニーズがずれてしまっているという点について警笛を鳴らしている。
子供の人格が形成される大切な時期に、いかに生活環境を整えて接するかが重要であるが、待機児童問題の対策として、基準の緩和、子供一人当たりの面積の縮小、保育士の見る児童の数の増加が解消策になってしまっている。
政治家たちがきちんと保育の理念と現実を理解できていない。イギリスには国で統一された保育へのチェック制度があるが、日本はそれぞれの基準で運営できてしまう。という問題点を明確に指摘する。
自分の体験からも、保育園と一言 -
Posted by ブクログ
保育園が教育産業であることを英国の保育事業にも詳しい方を招いての座談会。改めて保育園が重要な役割を担っており、それがここ10数年の趨勢であることを痛感する。日本では単なる就労支援の手段!と考えていることにその遅れの原因があるように思われる。したがってこの問題を考えるとき、預ける母親の視点に立った検討が多いが、子どもの立場、視点を考えるという観点が抜けているとの指摘は全く同感。幼児であっても一人の人格として尊敬するという姿勢が大切である。小規模保育所(市町村認可)が2015年からスタートしたことも知らなかった。日本はあらゆることがギリギリで進められ、保育の世界も例外でないことが、ブレイディ氏の言