K2商会のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ完全に帽子を脱ぎます。
これだけ見事な児童向けエンタはなかなかお目にかかれません。
いやあ、怪盗が主役を張る話って痛快ですね。いくらでも強くカッコよくできて、性格は悪いほうが味が出る。正義の味方じゃないのに人助けをしてしまって、でももらうものはちゃんともらってゆくとか、いいとこ取り放題。細かい描写や設定もきっちりしているので無駄なツッコミをする必要はなく、思う存分物語に身を委ねられる快感。
あとがきに古今東西の有名な(おそらくは作者お気に入りの)怪盗の名前が挙げられているのですが、その中に怪盗アマリリスを見つけた時にはうるっときました。あれも名作だったなあ。
それでも最後にひとつ疑問。なぜこ -
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Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第5作の上巻。
血塗られた王家の最後の一人として『聖魔の魂』を持つ身であるララ。初代グランディエ王が自らの欲望と引き換えに子孫の魂を魔神ウェンディゴに捧げる契約を魔女アイガイアと結んでいたため、アイガイアは一族に呪いをかけ、聖なる力も魔の力も両方使える莫大な力である聖魔の魂を持つララの命と魂を狙っている。
これまでの旅の途中で仲間を得たララは、自らにかけられた呪いと、世界を氷に閉じ込め王と企む魔女アイガイアの野望を打ち砕くため、いよいよ大陸の北の大地へ足を踏み入れる。
その名も「最後(テロス)」という宿を後にし、ベルベル山岳地帯へ向かう一行は、「死の街(タナト・ポリオス)」では、男性陣