K2商会のレビュー一覧
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購入済み
それでも世界は続いてゆく
今年で私は22になります。このシリーズを小学5年生ぐらいから、ずっと読んできました。
今回は、「世界なんて壊れてしまえばいい」といった問に対するストーリー。
大人になることで、自分の力で生きていくことと、この先の人生が現実味を増し、様々な悩みも生まれます。しかし、それでもこの世界で生きていくことは、あなたにとってどんなことなのか?
元、小学校の教師であった、はやみねかおる先生の文章を通して、大人にとっても難しいテーマを描き続ける作品だと改めて思いました。
あとがきで、もし、大人の読者の方が〜と書いてあったのも印象的です。 -
ネタバレ
フィニス・パクトゥン
はやみねかおるが大好きっ子だった小学生の頃に戻れたような気分になりました。今読んでも面白い!そしてメッセージ性が強い!
今回のお宝ホープエッグは、虐げられている領民を不思議な力で領主から守る奇跡、フィニス・パクトゥンを起こしてくれます。フィニス・パクトゥンが起こった町の領民には一晩で領民を守る城ができ、超能力を与えられ不思議な力で領主は倒されます。ただ、その領民たちに領主を倒すという自発的な覚悟はありません。その後フィニス・パクトゥンが起こった地のほとんどは領民たちに打ち捨てられます。
覚悟無くして与えられた自由には価値がない。これは現実でも起こっていることではないでしょうか。例え -
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ネタバレクイーンのジョーカー大好き度が凄まじかった…微笑ましいと言いたいがクイーンの暴走具合がハンパない笑
肋骨折れるまで抱きしめるとは…笑
最後にジョーカーくんが自分が幸せだと言えてしかも微笑んだなんて感動ですね!
ヤウズ頑張った!ヤウズを助けに来たお師匠様が珍しくかっこよかったなぁ…
てかクイーンからモノ取れるってナユタちゃん強いんじゃない…?スルーされてるけど…
RDも人工知能なのに人間臭くなってきたね!
クイーン助けに来る場面とか紳士じゃん!RD紳士!!
てか記紀に対して羅羅って…ふざけてんのかと言いたくなったが、羅羅の中身がまじめに考えられててまじではやみね先生だよなぁ(褒め言葉) -
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ネタバレブラッククイーンというクイーンの偽物がでてきます。世界各地でおきた“奇跡”とよばれるフィニス・パクトゥンをおこす起爆剤のようなエッグがあるのですが、新たに発見された十番目のエッグをめぐり、クイーンとブラッククイーンが争います。やっぱり、本物のクイーンはC調と遊び心を大切にしていて、かっこいいです。敵わないですね。
また、この作品では登場人物たちの「悪」についての考え方が書かれています。
詳細不明の探偵卿、ウァドエバーにとって「悪」とは、“自分のことしか考えないこと(p292)”だそうです。その助手であるパイカルは、「悪」の定義は「美しくないもの(p318)」と言っています。
「悪」とは、「正 -
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ジョーカーが死んだことでクイーンは暴れまわりトルバドゥールを破壊します。今までクイーンは人間離れしたことをする怪盗というイメージが強かったのですが、この本ではクイーンの人間らしい部分がたくさん感じられました。
色んな人物が出てきて色んな騒動がありながらも、最後はジョーカーを生き返らせることができます。ジョーカーに生き返ってくれと祈りながらクイーンの頬を涙が伝う場面は、クイーンも涙を流すことがあるのだと驚きもありましたが、感動しました。生き返ったとき、ジョーカーを力まかせに抱きしめたため肋骨数本にヒビを入れてしまったクイーンが、とてもかわいらしく見えました。
また、ジョーカーが「いま、ぼくは -
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ネタバレプラハの少女ライヒから、悪魔の錬金術師が記したというヴォイニッチ文書を盗んでほしいと頼まれ、クイーンが動き出します。そこに人造人間ティタン、ホテルベルリン、探偵卿アンゲルスと宇宙一の人工知能マガが登場して、騒動が起き、クイーンはそれを楽しみます。やっぱりクイーンは華麗で、世界一の怪盗です。さらに今作は世界一の人工知能であるRDも活躍していて、かっこよかったです。あと引きこもりの探偵卿アンゲルスが好みでした。
錬金術の大いなる秘法が記されたヴォイニッチ文書は消失してしまい一件落着かと思いきや、最後は衝撃的な終わり方で、ジョーカーがどうなるのか続きがとても気になります。 -
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ネタバレ剣と魔法と140歳の歳の差カップルの物語4巻目。
RPGの醍醐味のひとつである、「敵を仲間にする」エピソードがやってきた。
フリーの暗殺者ペア、サーブルとグール。うっかり蛇女の巣に踏み込んで眠りの呪いにかかってしまったサーブルをララたちが助けたことで縁ができる。
めっぽう強いが諦観を漂わせた物言いをするサーブル(超美形)と強力な癒しの力を持つが言葉がしゃべれず、飼い犬のようにサーブルに付き従うグール、いわく付きのこの暗殺者ペアがまた、非常にキャラ立ちしていて、主人公カップルをすっかり食ってしまう勢い。ナージスがサーブルにすっかり惚れ込んでしまうが、気持ちはわかる。
もうひとつの大きなイベント -
Posted by ブクログ
クイーンが『かぐや姫』の物語を『めでたしめでたし』でおわらせてくれるお話です。やっぱりクイーンは素敵な怪盗の美学をもっていて、かっこよくて、私たちを欺く行動で楽しませてくれて、大好きです。
最後には現実味のない話がでてきて、普通ならジョーカーやRDと一緒に冗談だって否定したくなります。でもクイーンの世界観に浸っていたら、そういうこともなくはなさそうだなあと、つい受け入れてしまいました。いつの間にか本の世界に引き込まれてました。
それから、あとがきに書かれていた"ページ単価が、最も安い作家を目指してます。"という言葉に心を打たれました。厚い本を見て胸が躍っていた小学生のとき